「呪符」──艶っぽい声で目の前の狐は確かにそう言った。 札の表面に走る朱色の筆書きの意味は全く分からない。だが視線を吸い込み離さない独特のオーラがある。 感度を高める、いわゆるセックスドラッグの様なものなのだろうか。 だが、多くが錠剤や粉末の形をしているソレと異なり、一見して有害なものには見えない。ただの紙に思える。 封筒サイズの白い紙片上に赤いミミズがのたうった様な歪な紋様が浮かんでいた。 カヤノがそれを左右に振り、僕の焦点が紙の軌跡を追いかけた。 ──気が付けば、僕はその札から全く視線を逸らせなくなっていた。 過集中。全身の意識が白い和紙と、踊る様な朱色の筆致に注がれている。 視線と思考をロックされてしまったように、他の情報は一切入ってこない。 耳元で何かを囁く狐の声音は、単純な聴覚の励起として耳を温めるだけになっていた。 ──フワリ。 だから、腰元、臍下の辺りにそれが触れた瞬間にも、僕はその光景を見ている事しかできなかった。 ──!!、ッ!! 全身の皮膚が毛羽立った。瞬間的に「イケないもの」だと解る。 熱い。とろみのある熱湯が骨盤の器に注がれるかのようだ。僕は仰向けの体を伸ばして反り返らせた。左右に乗り掛かった2人の狐の身体ごと持ち上げるように、背すじに弓なりの形が作られ──、重さで崩れる。 ──な、な、にこれぇ 勝手に収縮して中身を空にしようとしている肺をなんとか震わせ僕は声をあげる。 頭の天辺から足の末端まで、大小あまねく総ての筋繊維が収縮し、血流は全身を鉄砲水の様な勢いで加速し、巡っていく。 増えた血は心臓へと戻る。洪水の様に殺到する血を押し出すため、突如脈拍が秒速2回を超える速いペースで打ち鳴らされていく。 「東洋の呪いだよ…♡ちゃんと使えば気持ち良くなれるんだけど♡」 ──呪い。 「こうしてキミの中にすっと染み込ませて使うんです──」 ──腰元を見ると、呪符の先端が腰の奥へと潜っていくのが見えた。 泣きたくなるほど強い快楽の電流が流れ、根を張る様にして体内に呪いが降りていく。 呪符が体内に沈むその度に、体を蝕む異常の総量は大きく膨らんでいく。僕は手や頭を振り乱し、締まった喉から喘ぎ声を漏らした。 反応を楽しむように2人はわざとゆっくり話した。体はそれどころではない。2人が何を話そうと、大部分は意識へ入る途中で渦に掻き消される。 ──『使ってみますか』 だが、のたうつ様に暴れる僕にもその言葉はハッキリと聞こえた。 2対の双眸が静かに僕を捉えていた。押しつけがましさや、高圧的な色の一切ない純粋な問い掛け。 これほどの禁忌で誘っていながら、引いた傍観者のような振る舞いがかえって不気味だ。 「嫌なら嫌と言ってくださいね…どんどんナカに入って行っちゃいますから…♡」 ゆっくり確実に、呪符は僕の体内に沈みこんでいく。同時に官能の脈拍は速く大きくなり、大粒の汗が光る。呪符との接点から腰奥が不自然に温められ、全身の感覚が鋭く研ぎ澄まされていく。 んア──ッ♡ あぁっ…あっ♡ ペニスは硬く隆起し、バスローブの中でテントを作った。そして先端からは、肺呼吸の度にピュピュと濡れた感覚が漏れている。 「特に評判なんだぁ♡ これ使って男の人をグチャグチャにしちゃうの♡」 「最初はみんなベッドから逃げ出しちゃうんですよ…♡ 引き擦り戻しますけど…♡」 ドラッグ、いや恐らくそれ以上の劇薬だ。細胞と同化するように腰の奥へと入り込む。 既に呪符の全長の3分の2程度が腰の奥に沈み込んでいた。底なしの沼に沈み込むようなスピードで落ちていく。 侵襲の感覚に僕は大声であえいだ。振り乱すようにして頭を動かす。悲しくもないのに涙が勝手にこぼれ、喜悦に泣きじゃくった。 恐怖を感じた僕は、声をあげようと喉を開く。──だが拒絶の言葉は出て来なかった。酸欠の金魚のように唇を開いたり閉じたりしながらも、次の言葉が言えないのだ。 その間も体は悦楽の度合いを深める。乳首がゴムのように硬く張り、頭が回らなくなった。 「このままだと全部入っちゃうね~♡ それで良かった?」 「何も言わないってことは、そう言う事なんですよね…♡ フフ♡」 身体に入れてしまいたいという感覚と、拒絶の反応が体内でせめぎ合い、身動きが取れない。 泣いて、笑って、惚けて、苦しそうに、愉しそうに、身体が暴れた。 トプン…♡ 水が揺れるような音を立てて、呪符は僕の中に沈み切った。 ──一瞬の静寂。体の暴れも収まる。 びゅるる~…♡びゅびゅっ♡ ビュクッ…♡ぶびゅ…♡ 沈黙を破ったのは、ペニスから漏れ出す絶頂の音だった。 小刻みな脈動がバスローブの裏地にぶつかって、布の音を上げる。 ──ぁ♡ぐぁ…♡んぁ♡あ♡ぁ…♡ 呼吸さえ忘れていた僕は、官能に波打つ肺を何とか抑えて、酸素を取り入れる。 頭が真っ白になり、何もかもを考えられない。ツンと痺れた脳天は五感の代わりにただ幸福のみを受容した。 びゅく…♡びゅるる♡ぶびゅる…♡ ペニスからは、陰嚢の中身を全て吐き出すような多量の精液が漏れ出る。 その勢いはいつまでも衰えることなく、全身には刻み付けられるような深い官能が充満した。 ──ぁ…♡ぇ…♡んぁ…♡ トロけた発声器官から吐息とも嬌声ともつかない音列が、か細く繋がる。 「ぜ~んぶ、入っちゃったね…♡」 「とっても幸せそうなお顔…♡」 2人の手が、柔らかく僕の頭を撫でる。 掌の凹凸や、指の先が髪を梳かす感覚が鮮烈に感じられる。まるで自身を俯瞰するような冷静な感覚。それでいて全身は痛いくらいに過敏になっていた。 空気が動き、体表のうぶ毛が倒れる感覚。両側で寝ころぶ長身の狐の吐息、それに内ももが触れ合う感覚。 生まれ直し、全てが初めての経験であるかのように神経が鮮烈に角立っている。 呼吸をする度、衣擦れする度。 僕はなすすべなく、全身を震わせている。 「もう戻れません…♡」 耳を掠める呟きを残し、イオリが身体を起こす。 ふかふかのベッドを軋ませ、彼女は僕の真正面にやって来た。 吸い込まれそうな瞳、明るい茶色の髪を耳に掛け、真っ直ぐに僕は見詰められる。 んムー♡と、みずみずしい唇を突き出して、その狐の美貌が降りて来る。 『ぷちゅ…♡』 静かに触れ合った唇は、温かくトロリと湿っていた。 僕の唇の隙間を上から塞ぐように、半開きにされたスキマから大きく熱い舌が僕の中に入り込んで来る。 ──ん…♡んぅっ! ビクビクと震える全身、目を見開き、端から涙がツーとこぼれる。 ネロリとした舌肉の重みや、稠密な表面の凹凸がとにかく気持ちいい。 んむっ♡!♡、んぅぅ…♡! 口蓋の粘膜が性器になってしまった様だ。イオリは僕の顎に右の掌を添え、正面からその感覚を受け止めることを強制する。目を閉じ、キスを押し付けて来る美貌は献身的に舌同士を絡ませ合う。 「ね? お口とっても幸せでしょ~♡ 全身が超敏感になってるからさ、今…♡」 右耳に吹く鈴の様なカヤノの声でさえ、快楽となり全身を粟立たせる。 唇を重ねたイオリの鼻筋からふーっと漏れた呼気が顔をくすぐり、彼女のキスはさらに深くなる。 唇を一周舐め上げたかと思えば、それを合図に舌を根の奥までぐっぷり差し込む。 ザラザラとしたイオリの舌が、僕の舌の表面に張り合わされ唾液の潤滑でニュルニュルと滑った。 ずりゅり♡ じゅ……じゅりゅり♡ ──んぅ! んむっ、んくっ! イオリのすぼまった口が僕の舌をストローのように吸い上げ、前後にピストンを繰り出す。 ずりゅん…♡ ずりゅりゅぅ♡ ──んぁ、んふぁぁ…♡、んクゥ、くぁ…♡ じゅぶぶっ…♡じゅるるっ…♡じゅるん…♡ 口唇から連なる快楽神経を、イオリの舌で直接ふやかされている様だ。両目からは恍惚に滲んだ涙が頬に線を引いた。 身捩りにクネクネと悶える僕の身体。腰の奥に蓄積された底なしの気配が、ペニスから噴出しようとしている。 「んぁ…んぁ…♡んう!んく!ぃクッ!」 射精感が膨らみ、睾丸がキュと持ち上がった瞬間。イオリの唇が僕の舌を甘噛みしながら『じゅぞぞ~♡』と啜り上げた。 僕は舌を差し出したまま、身体を上方にビクンと飛び跳ねさせる。 びゅるっ!びゅびゅる…♡びゅびゅう…♡ 勃起したままのペニスから精液が溢れる。精液で汚したバスローブを上塗りするように白濁液がボタボタと落ちた。 「は~い、キスイキ…♡ 触ってもないのにおちんちんが幸せね…♡」 左右に乱れる僕の体幹を傍観者のカヤノの手がトントンと揺すった。 「ぷはぁ…♡ キスだけでイって…♡いけない子…♡」 息を継ぎ、満足げに僕を見下ろすイオリの表情。至近ではその嗜虐の色がよく観察できた。 彼女は一瞬腰を持ち上げると、僕の腰元の上空に浮かせた。 「挿れちゃいますね…♡ おちんちんをナカで搾って、空っぽになるまで…♡」 彼女はこのままセックスをするつもりのようだ。ペニスの先端にイオリの濡れた感触が触れ、快楽で痺れる。 ──その瞬間に僕の脳内でアラートが鳴る。未だ硬さの陰らない男根はその先端に感じるトロける様な感覚に震え立つ。 ──ぇ…、ちょ、ちょっと 腰の奥から登って来る振動。疼きの様な感覚は射精感だと解った。 イオリの膣の温かさと柔らかさが呪符で敏感になった全身を覆っていく。 ──ま、まぁ、まってぇ! うねうねと波打つ秘部。淫らな秘肉は僕の亀頭にキスをしたままでその瞬間を待っている。 「待って? …何を待って欲しいのですか…♡」 真っ直ぐに此方を見据えるイオリの瞳。僕を言葉で詰める事に悦びを感じているようだ。 「ここまで来て、おちんちんをおマンコで食べられちゃうのが怖くなったのですか…♡」 「一振り♡ たったの1ストロークで、根こそぎ精子抜き取られちゃって…♡失神させられちゃう未来を変えて欲しいんでしょうか…♡」 「私が力を抜いて王子様の上にコテンと倒れ込むだけで…♡ 一瞬で膣内射精間違いなしの状況ですものね…♡」 プツプツと鳥肌が臍下から全身へ広がっていく。 睾丸はペニスを持ち上げる様に硬く付け根に寄り添い、乳首はグミのように凝集する。 「この世のものとは思えないほどの一瞬の快楽…♡ 気絶しなかったお客様はおりません♡、では犯しますね♡」 「そんなに不安そうな顔して♡ 強すぎる快楽が去来するのが怖くなったんですか? えぇ犯しましょう♡」 ──ま、まぁ、って。 息を吸うのも忘れて、口をパクパクと開閉させる。 ──「うふふ、しょうがない王子様ですね…♡」 クスクスと細めた目で笑う狐のいつもの表情。 「──でもダ〜メ♡♡」 次の瞬間パッと見開かれた顔貌には、僕を犯す意思を固めた邪悪な色合いが宿っていた。 「はい♡どっぴゅん♡」 イオリの骨盤が重力のままに垂直に落下した。 一回り小さい僕の腰に彼女の大きくてサディスティックな臀部が『ぶちゅ』と衝突する。腰肉同士が波打って、ベッドが軋む。 ──゛゛っ♡♡、ァ♡♡、ン゛っ゛♡♡ 仰け反って、僕の体が作るブリッジの構造がベッドの上に現れる。 首に筋肉のスジを目一杯浮かせ、くわっと広がった足指が小刻みな痙攣を繰り返す。 一瞬の出来事に思えるそのピストンは、僕にとって何十秒にも感じられた。 パチュン♡と打ち落とされたイオリの膣。ずりゅり♡と亀頭の形状を曝け出させながら落下し、剥き下げられた亀頭は暴力的な肉ヒダに溺れて可愛がられる。 それが1枚や2枚ではない。凹凸の主張が激しいイオリの膣はペニスを刺激する方向に弾力のあるヒダが列をなして待ち構えている。 クニュ♡ ぶニュ♡グニュ…♡ グニュニュ♡グニュ♡グニュ♡ 膣壁の歓待の密度は暴力的なまでに濃く、時間が凝縮されたように感じる。 カリ首の出っ張った部分が、苛烈すぎるイオリの肉膣の内部を強制的に通過し、瞬間的に射精が始まる。 ビュルル!ビュクッ!びゅるるるっ! ぶびゅっ♡ぶびゅっ♡…ぶびゅっ!♡ 1つになった腰の奥で、大量の精液が飛び出す。 ──ぁ゛ア゛♡゛♡。ン゛っ!ァ──。 喉を引き裂かんばかりの絶叫が、僕の声帯から漏れ出す。 全身を駆け抜ける射精の官能は、それまで体験して来たどの快楽よりも大きく速かった。 呪符が沈み込んだ臍下の辺りが、ジンジンと燃えるように熱い。 「上手…♡ ぴゅっぴゅ~♡ぶぴゅ♡ ぶぴゅっ♪」 結合部からあがる粘音をイオリの唇がトレースして耳元で聞かせてくる。 精液を搾り取ろうと楽しそうに腰を揺する。射精の律動のタイミングでぐっぐっ。と結合部を押し付けて来る。 「ハメたまま♡イってるおちんちんをナカでモグモグ搾っちゃいます…♡」 ──だメっ!、だァ!めェっ♡、だめっ゛♡。──ぁぁっ♡!♡! イオリの膣肉が脈打ち、ペニスを締め上げ、緩めた。 膣内で咀嚼を繰り返すように、亀頭を練り、甘く潰された尿道はホースのように精液をビュルビュルと漏らす。 ──い♡ぁ゛っ!、──ぁ♡ぁ♡゛っ゛。 ──。 そして、僕の視界が落ちた。一瞬で室内の音も消えて静まる。 失神してしまったのだ。無意識の暗い底へ、僕の脱力した神経が落ちていく。 焼けるような快楽は、脳の気絶により収まり、体が力を抜いて弛緩する。 だが、その安寧でさえも長くは続かなかった。 体内で何かが暴れている。 骨盤の奥、前立腺の辺りをトロトロと温かなゼリー様の感触が蠢いている。 キュウ…♡と切ない感覚が腰底からせり上がってきて、次にトクトクと幸福な快楽が押し寄せた。 ──はっ、はぁっ、はっ…。 明らかにおかしい。失神の最中にも安らぎが与えられない。腰にへばりつく痺れは射精の前兆に思える。 腰を捻ってしまいたくなる。快楽の熱量が上がり、ペニスを呑み込むイオリの膣内の緻密なイボヒダが動くのがハッキリと感じられた。 そうして、僕は飛び起きた。 息を切らし、肺を震わせる。 ──はぁっ…!、はぁっ♡はぁ♡はぁ…♡ 「ふふ♡起きましたか…♡ 失神しても終わりませんよ…♡」 「呪符を体内に染み込ませとくと、失神しちゃった男の子を自動で起こしてくれるんだ~♡ 便利でしょ~♪」 「では、おはようの挨拶…♡ おちんちんをギュ~って搾りますので、また気絶してください♡」 ──んぁ゛♡♡あ゛っつ、ま、、てぇ、ぇアッッ゛!! ぶびゅ!びゅるるるっ!ビュグ!どっぴゅ♡ うねうねと亀頭の性感帯を覆って蠢くイオリの膣肉が、イったばかりのペニスを可愛がる。 裏スジをヒダヒダでゾリと撫でられ、僕は全身に鳥肌を上げては、大袈裟に吐精する。 渾身の射精に僕の全身は強張り、やはり途中でフッと弛緩した。 2度目の気絶。全身が極上の性感帯になっている今、ペニスに妖狐の膣肉が殺到してくる、となれば瞬殺されるよりほかのシナリオはない。 ──んはっ!、はぁっ…!ハァハァ… そして、腰奥の痺れでまた僕は跳ね起きる様に意識を取り戻す。 ニヤニヤと邪悪に微笑むイオリの瞳と目が合って、思わず恐怖した。 「また起こされちゃいましたね…♡ 今度もおちんちん捕まえたまま細かいピストンぶつけてあげますから、イキながら失神してくださいね~♡」 ──♡゛♡゛、──い…やぁだぁ…♡ あ゛っ゛! 気絶しては起こされ、膣圧を刻まれ搾られてはまた気絶する。 果てどない繰り返しの責めの中で、僕は覚醒と気絶を繰り返した。 現実離れした強すぎる快楽に、僕は悲鳴をあげる。 練り込まれる腰、ベッドに仰向けのままの僕を下敷きに、快楽を強制的に流し込むイオリの膣肉。 グリュン♡グリュン…♡と、浮きそうになる僕の腰を上から押さえつける彼女の腰。 一回りも二回りも厚い大人の臀部に貪られるがままに、僕のペニスはナカで何回でも白濁を零した。 「ピュッピュ上手にできてますよ…♡ 私のおマンコでおちんちんが飛び跳ねてます…♡ きもちよ~くイってくださいね…♡」 「でも…♡ また浮いて逃げようとしてる悪~い骨盤は…♡ お姉さんのプレスで上から潰しちゃいますよ…♡」 ──『ほら…♡ぶっちゅん♡』 イオリの腰の下で、絶頂にのたうつ僕の腰をイオリが上から体重で押し潰す。 まるでトランポリンのようにベッドがギシと弾み、2人の結合部は瞬間的に深く癒合する。 ──ぁ゛ぃック!!゛ぅぁ──ぁ゛♡♡♡ ぶりゅっ…ぶぴゅるっ…♡ ぶぴゅ…♡ぶっぴゅ…♡ 「ん、イったイった…♡ 僕の必死のブリッジも上から潰されて、平たいガニ股がヒクヒク悶えてますね…♡」 プツプツ細かいイオリの肉襞を一瞬で駆け抜けたペニスは膨らみ、白濁を捧げた。 射精の快楽を絶対に逃がさせない、と言わんばかりにイオリの豊満な上半身が僕に重なり、僕の胸板さえ圧してくる。 イオリは唇で筋肉の浮き立った僕の首を食み、耳元でクスクスと笑う。 ──んぁ…ぅく…、ふ──。 「また、気絶しちゃいました…♡ 一番気持ちいい絶頂の瞬間はどうしてもトんじゃいますね…♡ウフフ♡」 全身をバネのように硬く伸び縮みさせて、絶頂し、気絶する。 そしてすぐに呪符の熱が全身に籠り、目が覚める。ひたすらにその繰り返しだった。 「まぁ…♡ 頭を上方に反り返らせて、ひどいお顔♡ 寝ているときも痙攣が止まらなくなっちゃいましたね…♡」 僕を見下ろし、バカにするような言葉を最後にイオリの肉体が僕の身体から退いたのを感じる。 代わりに別の、柔らかくしっとりとした肉体が僕に折り重なって来る。 ──「おはよ♡ 王子様♪ すっごい気持ちいいでしょコレ…♡ これが男の子の幸せなんだ…♡」 僕が快楽の深みから意識を取り戻した時、僕の上には交代でカヤノが馬乗りになっていた。 ペニスと彼女の秘部をぴったりとくっつけ、すでに挿入の準備を済ませている。 「次は私…♡ お姉ちゃんみたいに中グネグネにして搾るのもいいけど、やっぱりピストンだよね~♡」 ──『男の子犯すならさ♡』 カヤノの両手が僕の腰をギュッと掴んだ。 腰骨の出っ張っている部分を握り、持ちやすいようグリップをしっかり整える。 「挿れるね…♡」と僕を見詰めるカヤノには、姉と同じくサディスティックな艶が見えた。 ──だめっ…、まって、もう無理ッ! 弱音を吐いて怯える僕の仕草を燃料にして、その瞳は赤い魔力の光で満ちた。 ──ぶちゅん♡ カヤノが腰を落とし、ペニスは奥まで一息に挿入される。 やはり弾力があるグミのような膣肉は左右のカーブを繰り返す複雑な構造をしていた。 ──んぁ゛、イクっ!、また゛、イクッ!! ビュクン。とカヤノの膣奥に注がれる精液。当然のように挿入の瞬間に絶頂し、身悶えした。 「私のおマンコはお姉ちゃんのより柔らかくて、おちんちんのカタチ覚えちゃうんだ~♪」 「──ほら、王子様のおちんちんの形覚えてるのわかる? 中が動いてピッタリと貼り付いてる♡」 カヤノの膣肉は亀頭を丸呑みに取り囲んで、その表面にペタリと貼り付く。 濡れてトロトロになった接点がニュルニュルと鳴動し、僕のペニスの形を調べている様だった。 「うふふ♪ 王子様こんなカタチしてるんだ~♡って、おマンコがウズウズしてる♡」 「亀頭のクビレのカーブとか、裏スジの絶対我慢できない部分とか、じっくり見られちゃってるよ…♡」 ──『調べ終わったらホンキで犯すから覚悟してね…♡』 透き通るカヤノの美声に、嗜虐性を振り切らせた声色が乗る。 その宣言通りに、カヤノの腰が次の瞬間から抽送運動を開始した。 ぐぷん♡ぐぽん♡ぐちゅん♡ぐちゅ♡ 掴んだ腰を自分の方に引き寄せ、バウンドさせるように。カヤノの腰が卑猥な水音を上げる。 ペニスと膣の結合部は、等しい間隔で伸びたり縮んだりを繰り返す。 ──オ゛っ、あぁ゛っ、んだめぇ…♡ ぐちゅん♡ぐちゅん♡ぐちゅん♡♡ ──だめぇ、ぁ♡、こきゅうとっ…♡おんなじはやさ…♡、だめっ、うぅぁ…♡ 「うふふ♡ イキやすい速さにしてあげてるのわかってくれてる~♡ んじゃ、スグいこっか♡」 『グッチュン──♡♡』 「おちんちんキュッ♡ておマンコで締めちゃって、一瞬でオワリ、はーい♡ びゅるる~♡」 ペニスを360度取り囲んだ膣が、一瞬で締まりを良くする。 雑巾を絞る様に、中の白濁を吐き出す様にせがみ、僕はそれに応える。 びゅるる♡どっぷ♡ どぴゅ…♡どぷ♡ ──っぁ、ぁ♡ いぁぁ♡ しんじゃう、しぬぅ…♡ 「しなないしなない♪ 安全にイキ善がらせてあげるからね…♡」 射精の最中もカヤノは同じペースでピストンを振り下ろした。 持ち上がりっぱなしの玉袋が、追撃に合わせて収縮し中身をぶちまける。 びゅるっ!どっぷ…♡びゅっぷ♡ 「ん…♡いっぱい出るね…♡ 呪符との相性けっこ〜良かったんだね、王・子・様♡」 ──はぁ、はぁ…♡はぁ♡ 「はい、お疲れ様~♡ またお姉ちゃんにバトンタッチするね~♡」 カヤノの腰が浮き、イオリが交代で僕に覆い被さろうとした次の瞬間。 ──僕は身を起こして逃げ出した。 よろよろになりながら、ベッドから這うようにして降り、2人の恐ろしい狐から逃げようとした。 不気味なのは、イオリとカヤノに慌てた様子が全くなかったこと。 背後で含んだ笑い声こそすれど、捕まえようと立ち上がる素振りもない。 それが意味することは単純だった。この部屋に逃げ場などないからだ。 扉もなければ、自由に開く窓もない。ただでさえ勝手のわからぬ魔界の中でも一際に異常な一室だ。 正面に壁、廊下へ出ても壁。想像通りの結果ではあった。 後先考えず逃げ出そうとしたものの、室内を右往左往する僕を見て、ようやくベッドから2対の長身がすっくと立ち上がった。 「どこ行くの~王子様♡ 床の上でハイハイして、まるで赤ちゃんみたい♡」 「聡明な王子様が、まさか逃げるなんてしないですよね…♡」 スタスタと大理石の床に2人のゆったりとした足音が響き、近づいて来る。 背後から迫る静かな声から、遠ざかる様に必死に逃げる。 だが、次の瞬間にはもう耳元至近にまで2人の囁きは迫っていた。 「もしかしたら、床の上でシたくなっちゃったのかも…♡」 「ええ♡ きっとそうね…♡ じゃあご希望通り、床の上で──」 ──『オシオキしてあげなきゃ♡♡』 僕の身体は2人の腕でぐるりと反転させられ、仰向けに横たわる。 それを見下ろす2人の肉体が、容赦なく圧し掛かった。 『ぐちゅん──♡』 有無を言わせない速度。固い大理石の床の上で、ペニスは膣内へと姿を消した。 板材のように軋み、跳ねる僕の体を押さえつけ、カヤノが腰を振る。 ──んぁ゛゛んヤッ!ぁ゛──! ぐじゅプん…♡じゅぷ、ぐっぷん…♡ 落下してくる大きな骨盤を受け止める僕の腰肉は、冷たい大理石の上でコツコツと音を立てた。 懲罰の性格を帯びて一層プリプリに角立った膣肉が、鈴口からクビレまでのペニスの性感が集中する範囲をコキ下ろす。 ずりゅり…♡ ずりゅり…♡ ──ごめ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ! 「謝んなくていいよ~、だってホラ、気持ち良くなりに来たんだし♪」 僕の腰を何度も自分の骨盤に打ち付け、楽しそうにカヤノが続ける。 「ほら、ほら♡、ほ~ら♡ イケ♡」 ギュッと握り込んだ僕の腰肉を抱き締め、グリグリと結合部に練り込んで揺する。 ──ィあっ!!、いぐっ!!、いっぢゃうって!!! ドビュ…♡ぶびゅる♡ぶぴゅっ…♡ ──もう゛むりィ! おしまイ゛っ、終わって゛!ぁ゛!! 「ふふ終わんないってば…♡とんとん♡って奥ぶつけながら子宮のおクチで亀さん吸い出してあげると、射精が終わってないのに次のザーメンがフライングしてきちゃう♡」 カヤノの膣肉の最奥部。肉厚のグニグニとした子宮が降りてきて──ペニスを吸う。 チュウチュウとストローのように、鈴口をハメこみ、精液を吸い出す。 ──゛♡、ぁ──♡♡♡ 僕は仰け反って、全身を木橋のように持ち上げて──失神する。 ドサリと床上に真っ白に気絶した僕の身体。横たえられ、動かなくなった。 「また、王子様気絶しちゃった…、まだまだ犯してマワしてあげるからね…♡」 床の上で、カヤノからイオリに交代する。 僕の腰の上にすとんと座ったイオリ。挿入と同時に僕は飛び起きた。 「じゃあ、次は私からのお仕置きですね…♡」 『ぷちゅ…♡』 臀部の中に違和感が走る。 僕の死角で、カヤノの指先が僕のアナルに入り込んできたのがわかった。 そして、するりと狭隘を通り抜け、指の先端が果実の様な大きさの玉に触れた瞬間──。 僕は大声を張り上げ、真っ白になる。 鋭くて抗えない感覚。 それは夕食の前に嫌という程味わった、前立腺をなぞられ押される防御不能の快楽であった。 次の瞬間、僕は逃げた事に後悔していた。 「バツとしてお尻に指入れちゃうね…♡、刺激が強すぎて呪符と掛け合わせることはいつもはしないんだけど…♡ 王子様が悪いんだよ…♡」 『ぷつっ…ぷつぷつ♡』 カヤノの指の腹が前立腺を奥へと追いやって、平たく変形させる。 その瞬間。僕の頭に浮かんだのは、たった一言「あ、無理だ」という諦念だった。 ──んぁ゛●、いや゜!゛、ダすけ゛で!♡♡、!、んぁ゛ヤ↑ぁ↑゛゛ 頭と全身を振り乱して、左右に狂う僕の肢体。頭部は痛みも感じずに硬い床上に何度もゴツゴツ撃ち付けられた。 脳幹をぶち抜くような途轍もない量の快楽刺激。強電圧に焼け焦げたシナプスが視覚野を犯し、瞼の裏にサイケデリックな模様を浮かべた。 「お姉ちゃんがグニグニおマンコ動かす間に、私は前立腺を指でナデナデしてあげる…♡」 「おマンコも僕にオシオキしたいっていってますよ…♡ 亀さんの弱点だけをギュッギュって締め上げて、白いのを全部ぶちまけるまで許してあげません♡♡」 ん゛!ふっぅ♡゜、××♡×゛!!──、じぬっ゛!、しィ゛ヌッ゜! 「クニクニ~って…♡ さっき開発した前立腺を甘潰し♡ 一番キツい所だからね~頑張って♡」 siんじゃウ゛!、おガし゜くなっ↑ちゃ×う!! ゛しにた゛いっ!!、じなせでっ! 「お尻ナデナデされてる間に、一緒に膣ヒダを何回もカリ首に当ててグニュグニュ動かしちゃいますね…♡ いつまでもこのままですよ…♡」 ──゛!っ゜ァ!ンゥ!ゔゥ!ンフぁ゜♡!!! もはや言葉など、一かけらも出ては来なかった。 音の断片だけを線上に並べ立てて、残酷に絶頂を続けただけ。 逆に言って。オーガズムに達していない時間など一秒もなかった。 脚の間に座るカヤノが、圧強めに指先で前立腺をぐっ。ぐっ。と押す。 仰け反る反動で浮き上がってしまいそうな僕の身体をしっかりとイオリが上からハメ潰す。 絶頂を幾重にも重ね掛けされているペニスは、蓋をするイオリの膣内でニュルニュルと擦りたてられる。 後はひたすらその繰り返しであった。 ぶびゅぶびゅ。と竹筒からところてんを押し出す様な粘り気のある精液がいつまでも枯れず、果てどない。 ぶびゅぶびゅ。 ぶびゅぶびゅ。──。 そうして言葉を司る言語野さえも、快楽神経に蝕まれた頃。前立腺からようやく指が離れた。 真っ白に、一面快楽で塗り潰された僕の肢体は廃人同然。まるで使い物にならない。 まともな感覚器が1つも残っていないため、わざわざ魔法を使って妖狐は僕の頭の中に直接メッセージをとばす。 「オシオキ終わり…♡ これに懲りたらもう逃げちゃだめだよ…♡」 「辛かったでしょう…♡ でも私たちも僕が死んじゃわないように調節する方が大変でした♡」 「でも、まだまだこれから♡ 覚悟してよね…♡ もう、キミの意思には関係なく時間までおちんちんハメちゃうから♡」 「私達の掌の上で、どれだけ気持ち良くなっても暴れてもおかしくなってもいいんですからね…♡」 ──。 外が朝日で白んでも、2人の妖狐は交代で僕を犯した。 オシオキの時間が終わって、地獄のような前立腺責めが終わった後も、2人は変わらず僕を嫐り続ける。 転がす様に可愛がり、泣かせるように蹂躙する。イオリの膣奥でねっとりとペニスがふやかされれば、次はカヤノが高速のピストンで心を折りに来た。 乳首を引っ張られ、前立腺を押しつぶされ、首を噛まれ、唇を吸い尽くされ。ありとあらゆるカタチの快楽が延々と続いて終わりの端緒さえ見せない。 鳴いて、泣いて、トロけて、叫んだ。 挿入の瞬間に一瞬で絶頂させることを約する高圧の膣肉や、失神して起こされてを繰り返す小刻みなピストンが休みなく打ち合わされる。 わめくがままに、その身体を手足で押しのけようとするのだが、ベッドでも床でもどこでも、斤量の差に僕は下敷きで平たく完封されるだけだった。 そして抵抗した罰に、魂まで絶頂させるような激しいピストン逆レイプが行われるだけ。 ──。 「ダメですよ~、まだ呪符の効果残ってるんですから、最後まで使ってしまわないと…♡」 「何十回も気絶してるのに、いつまでもザーメンが枯れなくて凄いでしょ~♡ クセになっちゃうね」 「また私達を指名していただければ、こうやって犯して差し上げますよ…♡王子様」 「また来てくれるよね~絶対♡ あ、またイっちゃうね…♡ はいどうぞ~♪」 「脚をハの字に開いて、びゅるびゅる~♡って、とっても幸せね…♡」 「まだまだ、時間まであと100回はイケますからね~♡ あらあら、泣いちゃった♡」 「嬉し泣きですよね…♡ 膣ヒダがカリ首の出っ張りだけを何往復もするのが嬉しいんですね…♡」 「おちんちんずっとモグモグされてるもんね…♡、あ、また出るね…♡ 次は私に交代ね…♡ どうやって可愛がってあげようかな~♡」 『ほ~ら、また出た♡』 オーガズムが常に腰に貼り付いた様な感覚の底で、僕は泣きじゃくりながら精液を捧げる。 カヤノが僕の乳首をコリコリと潰して引っ張り、耳たぶにかじりついた。 イオリは膣内で『ぶニュっ』と。イボヒダでカリ傘を巻き込み、僕を絶頂に押し出す。 絶頂を乗り越える瞬間、視界は白くひっくり返り、全身を稲妻の様な衝撃が走り抜ける。 僕はそのまま意識を保てないのだと判った。 僕は、狐の肉体に挟まれながら意識を放り投げる。 ──そして、またすぐに飛び起きることになる。 宣言通り。2人の妖狐イオリとカヤノはそのまま時間まで僕の上から下りることはなかった。 (終)