実に数年、自室閉じ籠っていた妹。
両親がどれほど声を掛けても開かれることのなかったその扉は
いとも容易くその扉は開かれ招かれた。
蒸し暑い室内に立ち込める甘い香り…それを塗りつぶし色濃く混ざり合う体臭…長年にわたる怠惰の痕跡がこの部屋にはこびりついている。
しばし間を置き言葉を選び説得を試みる、熱心に耳を傾ける最愛の妹。
心配した兄の余計なお世話。ただそれだけ…
そう…ただそれだけのつもりだった
なのに…
それなのに…
次第に熱くなる吐息、絡み合う視線…火照る肉体…
自分は「兄」で彼女は「妹」。血のつながった肉親。
それ以上でもそれ以下でもないはず…
それなのに目の前の「存在」が…それ以上に愛おしくて堪らない