<挿絵付き小説>
#11
(………あれ?これ、もしかして、触られてる?)
さわさわと、かすかにケツを撫でられているような、そうでもないような…。
帰宅時間の電車は満員で、四方八方が人でふさがっている。
おまけにオレの両手は買い物袋でふさがってるし、まったく身動きがとれない。
よく見えないが、周りはほぼ全員男だけ。痴女的な人物は見当たらない。
まぁ勘違いだろう。これだけ密着してれば体が触れるのはしょうがないし、
そもそもオレはどこからどう見てもただの陰キャオタク男だし。
つか自意識過剰ってやつだな。
そういや『るんパ2』にも痴漢シーンあったな。ルルカが朝の「お楽しみ」として痴漢されているのを
主人公が邪魔して、それがきっかけで知り合うことになるんだ。
最初はなんだコイツって感じだったが、今思い出すとエロいな…。
なんかムラムラしてきた。実をいうとイっちゃんたちと買い物してる時から結構ムラムラしてた。
もちろんアイツらに対して、ってことじゃない。
ひと月前気を失って、症状がはじまってからしばらくは性欲が減退していたんだけど、
ここ最近その反動なのか異様なほどムラムラするんだよな。
この間るんパ2でヌいた時ぐらいからだったか、さすがのオレもあんなに何回もしたことはなかった。
アレは久々だったからだと思ってたんだけど、今のオレは毎日5回はオナらないと気が済まない。
はやく帰って今日買った薄い本で楽しむとするか…と…
(いや やっぱ触られてるわこれ…!)
オレが抵抗しなかったせいなのか、もはや完全にケツを揉みしだいている。
(だから、オレは男なんだって!男のケツなんか揉んで何が楽しいんだ!?)
「!?」
急に伸びてきた別の手が、Tシャツごしに胸に触れてきた。
それも一人や二人じゃない。何本もの手がオレの体をまさぐりはじめた。
(こ こいつら…グルなのか!?)
だとしたら完全に常習犯だ。けど、よりによって男に痴漢するとは間抜けな奴らだ。
いや女だったらしていいわけじゃないけど。
(どうしてやろうか…オレが男だってバラすか?)
だいぶ小さくなっちまったが、まだチ〇ポだってついてんだ。
オレが意を決して声を上げようとしたその時、
「!!??」
ケツをまさぐっていた手のひとつが、ズボっと服の中に侵入してきて、
ケツ穴をいじくりはじめた。
(な、な、なにしてんだコイツ!?きもちわりい!)
痴漢ってここまでするのか!?
(やめろ、そこは…!汚いだろ…!マジかよ…!?)
だがケツ穴をいじくる手はとまらず、少しずつ少しずつ中に侵入してくる。
指に何か塗っていたのか冷たくヌルヌルした感触に、
オレは声を上げるのも忘れて、必死の抵抗でケツ穴を締めるしかなかった。
だが抵抗むなしく、ズプリっと奥のほうまで一気に指がハメこまれた。
「おふぅ♡」
(なんだ今の声!?オレが出したのか!?)
幸い漏れ出るような小さな声で、周囲が反応することはなかった。
けどオレが気にしていたのはそんなことじゃない。
ケツ穴からこみあげてくる、しびれるような感覚。
今まで感じたことのない、脳まで響く強烈に甘い快感。
(うそ…だろ!?イったのか?オレ…!?)
「おっ♡おっ♡おふぅっ♡ふぅ♡ふぅ♡」
ケツの中で指がうごめくたび数回一度に射精したかのような錯覚を感じた。
気持ち悪いだけだった体中をまさぐる手も、今ではどうしようもなく気持ちいい。
(ち 違う…オレは…!違うんだ……!!)
もはや完全にパニックだった。オレはただじっと目を閉じて耐えることしかできない。
(たった一駅、耐えればいいだけだ…!ほら、もう駅について……)
≪……閉まるドアにご注意ください≫
無常にもドアが閉まり、再び人の波に圧迫される。オレは……電車を降りることができなかった。
周りを囲まれて、ケツ穴に指をつっこまれたままで、どうしろっていうんだ?
(てか前もめちゃめちゃ触られてる!気づけよ、男だって!)
まさかこいつら、男を狙って襲ってるのか?最悪だ…!
「んおっ♡んふっ♡ふぉお♡」
(な、なんでこんなに感じて…っ!何かされたのか?こんなの絶対おかしいって!)
そうでなきゃ、オレがケツで感じるなんて…!実をいうとそういうオナニーの話はネットで知っていて、
試したことすらあるけど、そのときはなんにも感じなかったのに…!
男のゴツゴツとした指は次第に激しく、より深くまで侵入してくる。
(動かす…な…また イく…)
オナニーとは違う、他人に無理やりイカされる感覚。
荒い息を周囲に漏らさないように必死で耐えようとするが、ガクガクと膝が震えて、後ろでケツを弄ってる男に体を預けてしまう。
「んんふぅ♡」
不意に、別の男に乳首を強くつままれ悶える。
(あはは…乳首ってこんな風になるんだ…)
乳首は不自然なくらい勃起していて自分のものとは思えない。
以前胸をいじった時とは比べ物にならないくらい敏感で、チ〇ポが胸にふたつついてるのかと錯覚するほどだ。
(もう…なんでもいいから…はやく…終われ…)
ぐぢゅっ♡ にちゅっ♡ ぐちゅっ♡ ぐぽっ♡
オレのケツ穴から下品な音が絶え間なく響く。
さすがに周囲の幾人かは音に気付き、サラリーマンや学生、チャラい恰好の男がいぶかしげにこちらを見ていた。
(うぅ…見るな…見るなあ…)
下半身は人混みで隠れてるだろうけど、こんなところを見られたら間違いなく人生終了だ。
それでも恥ずかしさや惨めさよりも気持ちよさが勝ってしまう。
「ふーっ♡ ふぁっ♡ あんっ♡ んっ♡」
頭が真っ白になり、何も考えることができない。ひたすら押し寄せる快感に身を悶えさせた。
その後も男たちは代わる代わるオレのケツに指を差し込み、体を好き勝手にまさぐった。
そしてそのたびにオレは絶頂を迎えさせられてしまう。
ようやく解放されたのは三駅先で、オレは這う這うの体で電車から降り、折り返しの電車に乗って帰宅した。
少し帰りが遅れたことを母さんに心配されたが、オレは「ちょっと電車が遅れちゃって」と言うしかなかった。
びしょびしょになったパンツが気持ち悪く、すぐに風呂に入り、すべてを忘れるように布団にもぐりこんだ。
薄い本は見なかった。
≪とあるグループチャットアプリにて≫
チカンマスター>とんでもないスケベ女ハッケンwww
チカンマスター>見た目地味目だけどなんかすげーエロかったw
+++刹那のリョウ+++>おつかれした。今日は大当たりだったっスね。
チカンマスター>J〇くらい?おっぱい小さかったけどケツでかくてエロ杉w
おっぱい揉み太郎>共有よろ
チカンマスター>動画送るわw
チカンマスター>ガマンできなくてケツ穴ほじってやったら反応ヨスギw
チカンマスター>めっちゃ自分から腰ふりだしてたw逆に引いたわw
+++刹那のリョウ+++>あれは完全にヤリマ〇だったスね
おっぱい揉み太郎>うらやま
おっぱい揉み太郎>後ろからで顔映ってねーし
チカンマスター>スケベ顔すぎてお見せできないw
おっぱい揉み太郎>は?
+++刹那のリョウ+++>てか前になんか挿れてなかったスか?
チカンマスター>ん?気づかんかったwケツに夢中でw
チカンマスター>ローターとか入ってたりしてw
チカンマスター>他のヤツらにも送ってやろw
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その情報のやりとりは深夜まで続いたという