「んくっ・・んっ・・んっ・・」 咲耶は暗い牢獄で、脇目も振らずに己の乳房を貪っていた。 更に肥大化したその乳房の先端からは、止め処なく乳白色の液体が溢れ出ていた。咲耶はすっかり重くなってしまった己の乳房を徐に持ち上げ、此方も乳房と同じくすっかり肥大化してしまった乳首を口いっぱいに頬張った。 ぶしゅうううう。 その瞬間、乳首から母乳が音を立てて噴き出した。 たちまち噴き出した母乳が咲耶の口腔を潤した。 鈍く甘い液体が、咲耶の味覚を愉悦の海へと放り込む。 それと同時に、乳首から溢れんばかりの快感が咲耶の身体を駆け巡り、脳の奧で弾け飛んだ。 「ん゛ひ゛ぃ!!」 その衝撃で、咲耶は感電したかのように仰け反った。 たまらず乳首から引き離されたその口からは、自身の母乳と豚のような鳴き声が撒き散らされた。 咲耶はそのままベッドに倒れ込み、ぴくぴくと痙攣しながら虚ろな目のまま満足そうに口から涎と母乳を垂らした。だらしなくも解放された乳房からは、敗れたホースの穴から漏れ出る水のように幾筋もの母乳が噴水のように噴き出たままだった。 甘く優しい味覚、しびれるような快感、噎せ返るような己の体液臭、色々な感覚が咲耶を支配する。やがてそのまま咲耶を深い眠りへと誘っていく。 咲耶がこの場所に囚われてから、幾日もこうした爛れた日々を送っていた。 あの赤い鬼はあれから咲耶の前には現れていなかった。 娯楽も変化も無い場所に一人囚われられた咲耶にとって、それは何よりも耐え難い苦痛だった。誰とも接点の無い場所で、ただ一人延々と終わりの見えない生活。 人間の原始欲求に則りまず食を求めようにも、提供されるのは毎日同じ味のスープのみ。眠りを求めようにも昼夜がはっきりしない牢獄ではそれにも限界が有った。身体を動かし気を紛らわせようにも、日々肥大化し動きを制限するまでになった乳房がそれを阻んだ。その乳房は少しでも揺れ動く度に、咲耶の脳に軽い快楽的刺激を送ってくる。結果として咲耶は日々の生活を怠惰な性欲発散行為へと費やされる事になった。 「んあ・・」 咲耶は快楽の果ての心地よい眠りから目覚めた。 寝ぼけた眼を擦ろうと手を顔に伸ばす。 すると己の乳房に手が触れた。 「んひ♡」 軽い刺激を受け、咲耶の口から無意識に嬌声が漏れた。 咲耶がゆっくりと視点の定まらない眼で己の身体を見やると、心なしか乳房がさらに大きくなっているように感じられた。 「・・胸・・・また・・きくなって・・」 寝惚け声で咲耶が一人つぶやく。そして何気なく片方の乳首に手を触れた。 「ぶぎ!!」 その瞬間咲耶の脊椎に電流が走り、びくんと仰け反った。 それと同時に、猟師にとどめを刺された猪のような声を上げた。 「いぎいいい!!ぢぐびいいい゛い゛!!」 咲耶は再び獣のような声を上げた。 そして歯を食いしばりながらびくんびくんとのたうち回る。 そのままの勢いで両手を使い、左右それぞれの乳首をぎゅっと摑んだ。 それを合図に乳首から母乳が噴水の様に激しく噴き出した。 身体やベッドだけでなく、部屋の彼方此方に飛び散る母乳。 咲耶はその母乳シャワーを身に受けながら、そのまま乳首を陰茎の如く扱き続けた。扱く度に脳髄が焼かれるような快感が、咲耶の脳をその都度激しく駆け巡った。我を忘れて只管回し車を駆け巡るハムスターの如く、乳首を上下に扱き続ける咲耶。突如その眼がぐりんと白目を剥いた。 「ぶぎいいいいい!!い゛ぐぶぶぶぶぶう!!」 それを合図に、咲耶は部屋中に母乳を撒き散らしながら人間とは思えない声で大きく嘶いた。そして再びベッドへと倒れ込み、咲耶は自身の母乳に塗れたまま再び恍惚の表情のまま痙攣に見舞われた。 そして絶頂の余韻に浸りながら快楽の眠りへと落ちていく。 咲耶は今日もひとり。 赤い鬼は未だ現れない。