灯織は夫となった男と海岸を歩いていた。 二人の婚姻は部族長と呪術師により正式に認められ、婚礼が盛大に執り行われた。 そして二人が夫婦となった事を示すために両者に鼻輪が付けられた。部族にとって装飾品を身に付ける事は婚姻の証であり一人前の人間として成長した印でもあった。 灯織はそれをなんの躊躇いも無くそれを受け入れ、晴れて夫のモノとなった事に激しい安心感と充実感を覚え股を濡らした。 一人前の人間として認められた事により二人にも部族内の仕事が割り当てられた。いくつかあるが、その一つが「神の賜物」である漂流物を定期的に探す事である。 灯織にとってなんの価値のない漂流物でも、外界と隔絶された部族にとっては違った。金属や繊維などは宝の如く扱われていたからだ。 夫である男が海岸にいくつか漂流物が打ち上げられているのを認めた。近寄ってみるとスーツケースの残骸やペットボトルのようなプラスチック製品だった。 どうやら遭難した船か飛行機の品のようだ。灯織はその中に思いがけない物を発見した。嘗て自分が着ていたのと同じ水着の上部である。まさかそんな偶然があるのか? 自分が海外ロケに持参していた水着が一年かけて流れ着いたのか?あまりの事に混乱してまじまじと水着を見つめていると夫が不思議そうな顔で覗き込んでいた。 灯織は慌てて説明した。夫が優しく時間をかけて言葉を教えてくれたおかげで灯織は部族の言葉を何とか習得していた。 夫はそれを聞くと嬉しそうに付けてみてくれとせがんだ。灯織は困惑した。仮にこれが自分の物ならば、今のサイズと合わない。 灯織は夫の子を孕んでおり体形もあの頃とだいぶ違う。コンプレックスだった乳房も今ははち切れんばかりだ。しかし夫が嬉しそうに目を輝かせているので灯織は仕方なくそれを着けた。 なんとか着けたが予想通り乳房が絞られる形となり、灯織の乳房から母乳が滲んだ。灯織は消沈したが、突然夫が飛び掛かってきた。その股間はいきり立っている。 どうやら彼を刺激するには十分だったらし。灯織は一瞬困惑しながらもすぐにそれが嬉しくなり夫を迎え入れた。 事が済んだ後、夫が心配そうな顔で、灯織に故郷を思い出させてしまった事と突然自分が行為に及んでしまった事を謝ってきた。 灯織は優しく微笑んで夫を抱きしめ耳元で囁いた。 「昔が懐かしくもあるけれど、私はいまがとても幸せだよ・・」 トライバル灯織シリーズ第七回です。 せっかくだから、ネタ画像版を先行公開します。 正式版は後日pixivに上げます。