いつもご覧いただき、ありがとうございます!
新型コロナウィルスの影響で色々と大変な状況ですが、皆様はお元気にお過ごしでしょうか。
熱すぎも寒すぎもせず、本来なら外に出掛けるにも良い季節なのですが、
いかんせん情勢が情勢なので、大人しく外出を控えております。
今回の更新では前回予告した通り、高月柊也先生描き下ろしの「アルメリア(アレグリア)」イラスト差分と短編SSを掲載させて頂きます。
SS挿絵として使用した以外の差分2点(珍しいカラーリングもあります)につきましては、支援特典とさせていただきます。
なお、髙月先生がリリースされる予定のアレグリア二次創作同人誌、
「敗者の末路」ですが、先生の体調不良により発売を6月中旬に延期されるとのことです。
フィクセンへの敗北バッドエンドを更に膨らませた逆転無しの徹底逆レ物になります。
私も楽しみにさせて頂いております…!
※ ※ ※
淫魔(サキュバス)。人間の欲望の具象化にして、男性の精を啜る悪魔。
夜の恋人と謳われることもあれば、人を堕落へ導く怪物と目の敵にされることもある、境界上をたゆたう存在。
ほとんどの淫魔は、生存の糧を男性に依存していることもあり、人間との緩やかな共存を望んでいるようだ。
それは花から花へと跳び回り、蜜を吸い上げる蝶の様に、
互いに縛ることも、縛られることもない、一夜限りの互恵関係なのだという。
しかし、人間の欲望が底を知らないのと同様、その一態様の具現化である淫魔の中には、
そんな関係では満足できない者たちも、確かに存在する。
一つは、彼女たちの食欲と直結した性欲を存分に満たすため、男の命を根こそぎ吸い上げることを躊躇わない捕食者。
そして、もう一つは……
※ ※ ※
「んっ……ちゅっ……はふぅ……♥」
くぐもった吐息と粘ついた水音、互いの身体をまさぐる衣擦れの音が室内に響く。
悩ましいリズムに合わせ、舌が口内を蹂躙する。
「あふっ……れろぉっ……♥」
まるで意思持つ軟体動物のように、彼女の舌が歯茎を、口蓋をなぞり、侵略する。
上気した吐息とくちゅくちゅと粘りついた音、唾液の甘さが脳を揺する。
“彼女”の存在が、五感の全てを桃色に塗りつぶしていく。
互いを気遣うような青い口づけから始まったそれは、今や口腔による性交と形容すべき行為に成り果てていた。
「っ……♪」
肩に回っていた腕は、二の腕から腰へとするすると降ろされ、そして頭をもたげ、ズボンに膨らみを作り始めていた其処へと辿り着く。
時にこねくり回すように、時に擦るように。更なる情欲を掻き立て、それでいて焦らしながら、彼女の指は巧妙に刺激を与えてくる。
つい焦れったくなり、彼女の指遣いを追って腰が動いてしまう……と、彼女は手をするりと引っ込めた。
まだ早い、ということなのだろう。
「ぷはぁ……♥」
そして、名残を惜しむかのように、銀の橋が二人の唇を繋ぎ、ぷつりと切れる。
その瞳に、悪戯心と夢心地の陶酔を浮かべたまま、彼女はゆっくりとシーツの海へと横たわった。
※ ※ ※
幼馴染であり、学院でも苦楽を共にしてきた女性、アルメリア。
常に颯爽と前を歩くその輝きを、劣等感を胸に見ることしかできなかった存在。
魔導書「アレグリア」での顛末を経て、そんな彼女は人ならざる者――淫魔(サキュバス)となった。
トラブルを避けるために、普段は今も人間だった頃の姿に擬態してはいるものの、
周囲に人目が無いと判断するや、こうしてあっさりと解いてしまう。
まして、自室のベッドともなれば躊躇う理由もない。
今や、こちらの姿の方が彼女にとっては自然なのだから。
白布に流れる髪は情熱的なマゼンタに染まり、先端のみが人間だった頃の蜂蜜色の名残を留めている。
人間のそれより大きく尖った耳、襞を刻まれた両角と紅紫色の翼膜が、彼女が何者であるかを誇示している。
全身を包む黒艶の布地は、辛うじて大事な部分を覆い隠すのみ。
衣服としての機能も疑わしい、ただ淫靡な肢体を引き立て、情欲を掻き立てるためのアクセントだ。
容姿端麗、文武両道。
そんな言葉で表される優等生(アルメリア)が、他の誰にも見せることの無い姿――「悦楽百華(アレグリア)」としての姿。
破滅をもたらす最後の試練として用意された、魔導書の名を冠する最強の淫魔。
この淫靡で、それでいて愛らしい姿を見ることが許されている男は、この世にただ一人。
その事実が誇らしくもあり、また少し気恥ずかしくもある。
アルメリアに起こった変化は、新しい部位が出来たことだけではない。
かつての彼女からは考えられないほど豊かな双房が、これ以上ないほど存在を主張している。
「……んふ♥」
こちらの視線の行き先を悟ったアルメリアは悪戯っぽく微笑むと、乳房を覆う布地に手をやり、そのまま引き下げた。
ぼいんっ、と音がしたように錯覚するほど、たわわな乳房が反動に踊ると共に、興奮に膨らんだ乳首と乳輪が飛び出した。
こちらの視線の行き先を悟ったアルメリアは悪戯っぽく微笑むと、乳房を覆う布地に手をやり、そのまま引き下げた。
ぼいんっ、と音がしたように錯覚するほど、たわわな乳房が反動に踊ると共に、興奮に膨らんだ乳首と乳輪が飛び出した。
「分かりやすいんだから……おっぱい、好きなのよね♥」
眼前の大質量に、知らず知らずの内に食い入るように見入ってしまったのを自覚して、羞恥に頬が熱くなる。
「良いのよ……ほら、いっぱい味わって♥」
頬をなぞり、首へと回される彼女の腕を感じた次の瞬間、そのままぎゅっと顔ごと乳房へと押し付けられた。
柔らかいマシュマロのような、それでいて確かな弾力を持った塊が、顔一杯に押し当てられる。
視界が塞がれたためか、極上の柔肌の感触と少し蒸れた女体の甘い香り、
そして暴力的な幸福感が、よりいっそう脳内を侵蝕していく。
「はぁぁっ……♥」
粗くなっていく呼吸を双丘に感じたのか、アルメリアはぶるっと興奮に身体を震わせた。
このまま彼女の乳房に埋もれ、堪能し続けるのも魅力的な選択肢ではある。
だが、キスの間から硬くなり始めていた愚息は、彼女の淫気を至近距離で吸い込んだためか、既に痛いぐらいに張り詰めている。
苦しくなっていく呼吸の中で、このまま彼女の匂いと肉のクッションの感触に埋もれていると、二重の意味でそのまま果ててしまいかねない……。
それは流石に、男としてはどうかと思う。何より、多少なりとも自分の手で彼女を気持ち良くしてあげたい。
なので、少しばかり反撃を試みることにする。
なんとか手探りで彼女の秘所へと指を伸ばすと、仕返しとばかりになぞり上げた。
「んうぅぅっ!?」
指が触れたヴァギナは、先程からのキスと愛撫によってか、しっとりと濡れそぼっていた。
弧を描くように外周をゆっくりとなぞってやると、合わせるようにアルメリアの腰が動くのを感じる。
「あっ……んぅぅぅ……♥」
入口に指を差し入れて愛撫すると、その度にびくりと身体を震わせ、悩まし気な吐息を漏らす。
「んあぁぁぁっ♥ ヨシュ……あっ……♥」
指先で刺激を与えると、嬌声を上げながら抱きしめてくる彼女の腕にもぎゅっと力が入る。
理性を熔かす淫魔の媚香と戦いながら、どうにかアルメリアにも快楽を送り込んでいく。
ふと両腕の拘束が緩んだのを見て取り、上体を起こすのに成功した。
「あうぅ……」
離れてゆく体温と、少し残念そうなアルメリアの声。
罪悪感もあるが、今は全身が酸素を求めている。
ごめんね、と内心彼女に謝りながら、思い切り空気を吸い込んだ。
荒い呼吸を整えながら様子をうかがうと、ベッドに横たわりながらこちらを見つめるアルメリアと目が合った。
寂寥に潤んでいた瞳が、一瞬の視線の交錯と共に淫蕩な笑みを形作る。
「うふふ……♥ ほらぁ、今のでもう、準備できてるからぁ……♥」
アルメリアはヴァギナに両手を添えると、愛液でねっとりと糸引く媚肉を押し開いた。
美しいピンク色の粘膜からは、まるで湯気が立ち上っているかのように錯覚するほどの熱量と淫臭が立ち上る。
それは、まるで獲物を眼前に定め、涎を垂らした獣の口腔。淫靡な光景から、視線を外すことが出来ない。
抗いがたい引力に、知らずごくりと生唾を飲み込んでしまった。
「ね、来て……ヨシュア……♥」
淫靡な肢体が、声に篭る力が、鼻腔をくすぐる匂いが、理性を侵蝕していくのを感じる。
“淫魔の誘惑(テンプテーション)”。
ふと、あの書物の世界での出来事を思い出し、心臓がどくんと跳ねる。
三体の淫魔を内包した書物と同調したことで、アルメリアの人格は大海に零された砂糖水の様に希釈し、拡散しようとしていた。
淫欲に濁った、底なしの闇をたたえた瞳で、永遠の愛を囁く彼女。
「アルメリア」ではなく「アレグリア」としての彼女。
一度でもあの誘惑に屈服し、そのまま溺れてしまっていたなら……こうして、元の世界で穏やかに暮らすことは叶わなかっただろう。
だけど、今の彼女の瞳は、欲望に潤みながらも穏やかな光を称えている。
「ヨシュア、いつも私達に優しくしてくれる。
私達を満足させようとしてくれるから……」
たまには、遠慮しないでヨシュアが望むようにしてほしいの。
その方が、私も嬉しいのっ……♥」
淫欲の化身には不釣り合いに感じられるほど、恥じらうように頬を赤らめながら。
「だから、私に溺れて……♥
ヨシュアの欲望、全部私が受け止めてあげるからっ……♥♥」
そう言い切って、アルメリアは自分の言葉に興奮したのか、ぶるっと全身を震わせた。
……ああ、そうだったのか。
たとえ歩む速さが変わろうとも、人外の身へと変わろうとも。
ずっと共に歩いてくれようとしていた彼女の優しさは、何一つ変わっていないのだ。
「来て、ヨシュア。あなたの望むままに、私を、愛して……♥」
ただでさえ、彼女の淫気や口づけ、胸による愛撫で気分が高まっている所で、
想いを寄せていた幼馴染にこうまで言われて、もはや欲望を抑え込むことなど出来るはずもなかった。
もはや一秒すらもどかしく、ベッドの上をアルメリアへと這いずり、そのまま豊満な肢体へとのし掛かる。
はち切れんばかりに立ち上がった剛直を、淫蜜にまみれた彼女の入口へと宛がった。
迎え入れるアルメリアの興奮を伝えるかのように淫唇がほころぶと、亀頭を温かな柔肉と粘液が包みこんでくる。
「あはっ……♥」
これから始まる悦楽への期待が高まったのか、アルメリアが声色に喜色を滲ませた。
そのまま腰を落とし、体重を掛けると、ペニスはずぶずぶと柔らかくぬめる肉襞へと呑み込まれていく。
「あはぁぁっ♥ ヨシュ、アぁぁんっ♥♥」
最奥まで突かれて軽く達したのか、アルメリアは軽くのけ反ると嬌声を漏らした。
そのまま腰を引くと、彼女の膣内は離さないとばかりに、優しくも貪欲な粘り気とともに絡み付き、締め付けて来る。
「あっ♥ はぁっ♥ ヨシュアっ♥ ヨシュアぁっ♥♥」
うっとりと陶酔したように目を潤ませながら、抽送に合わせて甘い声を上げるアルメリア。
あのアルメリアが、学院の花と呼ばれた彼女が、自分の下で喘ぎ、腰を振っている。
その事実に、溜まらない征服感と愛おしさ、そして獣欲が同時に湧き上がってくる。
愛したい。守りたい。
犯したい。壊したい。
今この時、相矛盾する感情の全ては、お互いの存在だけに向けられていた。
「ヨシュアっ、手っ……♥」
ピストンを繰り返していると、アルメリアが両手を突き出してきた。
潤んだ瞳が何を求めているかは自明だった。
こちらも彼女に掌を合わせ、そのまま握り込む。
掌から彼女の体温が、絡められた指から感じている快感が伝わってくる。
気付けば、快楽に蕩け、涙に濡れた紅紫の瞳に吸い込まれるように、
アルメリアの顔へと近づき、そのまま口付けていた。
「んうぅぅぅ~~~~っ♥♥」
荒く息をつきながら、それでも互いの舌を貪る。
身体の上でも下でも結合し、肉体の境目が無くなっていくかのように錯覚する。
五感がもたらす全てが、アルメリアの存在と、彼女がもたらす快楽によって塗りつぶされていく。
我慢の限界はすぐそこまで迫っていた。
元より、愛しいアルメリアの痴態を、彼女が送り込んでくる快感を味わい続けて、耐えろという方が無理な話だ。
淫魔にとって、精は食事だというのなら、このまま彼女の膣内に注ぎ込むのが正道というものだろう。
だけど、今日は無性に彼女を汚したい、自分の色に染めたい。
そんな欲望が溢れて留まるところを知らなかった。
衝動に従って思い切り腰を引くと、そのまま暴発するに任せる。
どくんっ、どくんっと全身が震え、絶頂の迸りがアルメリアの髪を、乳房を、翼を白く汚していく。
「ふぁぁぁ~~っ……♥♥」
アルメリアもまた、眉根を寄せてぎゅっと目をつむったまま、白濁を浴びてびくんびくんと四肢を痙攣させていた。
彼女をイカせられたことに安堵すると、急速に全身を脱力感が包んでいった……。
※ ※ ※
「うふふっ♥ こんなにいっぱい出して……♥」
いまだ絶頂の余韻冷めやらぬ陶然とした表情で、アルメリアは指に付いた精液をぺろりと舐め取ると呟いた。
全身を精臭とぬめる白濁液に彩られたその姿は、今までのどんな彼女よりも淫靡で、愛おしかった。
「はぁ……♥ 膣内に美味しいの、注いでもらうのも良いけど……
こうして掛けられちゃうのも、ヨシュアのモノだって言われてるみたいで、素敵……♥」
中で射精しなかったのを少し申し訳なく思っていたが、思いの外喜んでもらえたようだ。
……と安心したのもつかの間。
「だけど、こっちはこっちで注いでもらわないと、お腹空いたままなのよねぇ……」
そうつぶやくと、自身の下腹部を擦るアルメリア。
……ああ、やっぱりか。
「ふふっ、今日は一日ずっと『私の番』だし、このまま二回戦、しちゃおっか……♥」
どうやら、付き合わないという選択肢は無さそうだ。
頬を染めながら呟いた彼女の表情を見て、力を失っていた一物がむくむくと起き上がるのを感じたのだった。
※ ※ ※
人間の欲望が底を知らないのと同様、その一態様の具現化である淫魔の中には、
一夜限りの関係では満足できない者たちも、確かに存在する。
一つは、彼女たちの食欲と直結した性欲を存分に満たすため、男の命を根こそぎ吸い上げることを躊躇わない捕食者。
もう一つは、人を愛し、望み望まれた相手と共に生きることを望んだ、魂の伴侶。
願わくば、彼女たちとの性活がいつまでも続きますように……。
※ ※ ※
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
差分の残りはこちらでご覧いただけます。