対スプリーム・ナベル用戦闘ロボ『ナベル・キラー』によって、その臍からエナジーを奪われ、そして己のエナジーの源と云える『ナベルタイマー』を完全粉砕されてしまったスプリーム・ナベル。
戦うためのエナジーを収集する器官を破壊されてしまったことで、もはや彼の戦闘能力は完全に失われてしまっていた。
「あぁ…ぅ……ぁ………、お、俺の………へ、そぉ………」
タイマーを破壊されたショックとそのあまりものダメージで、ただ呻き声を上げることしかできなくなっていたナベル。
しかし、なおもキラーのセンサーは彼の露になったタイマー内部を探るように解析を続けていた。
『…ナベルタイマー内部…その中央に位置するまるで"ボタン"のような形状をした器官…なるほど、それがあなた方O83星雲人だけが持つ身体的特徴というわけですね』
キラーのセンサーを通じて、そのタイマー内部を分析する"使役者"
覆っていた防護クリスタルが破壊され露となったナベルの円形の窪みの中心に存在していたのは、まるで衣装のボタンのような物質であった。
『まさに"ベリーボタン"というわけですね。クリスタルが外部から取り入れた太陽エネルギーをこのボタンに集積することでアナタは力を得ていた…そういうわけですね』
スプリーム・ナベルの"核"ともいうべき"ベリーボタン"…彼の力の源泉たる物質が余すことなく分析されるも、四肢を拘束され身動き一つも取れず為す術もないナベル。
『…では、この"ベリーボタン"までも完全に破壊されてしまってはどうなってしまうのでしょうか?』
照準をその命ともいうべきボタンに合わせるキラー。
『さあ、これで終わりですスプリーム・ナベル』
ビシュッ!!
自身の命ともいえるベリーボタンに照準が向けられていることすら気づかないほど消耗しきってしまったナベル。
そんな朦朧とした意識の中、突如自身を文字通り"貫く"ような強烈な衝撃が走った。
彼の臍穴から背中を貫通する一筋の禍々しい光。
キラーから放たれた絶命光線が、スプリーム・ナベルの臍穴をボタンごと抉るように貫いていた。
「あッがッッッ!!!!!!ぐっはあアアアアアアアアアウウウウウッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
光線の照射が止まった瞬間、その穴から飛び出す光の噴流。
夥しい光の粒子をその臍穴から撒き散らしながら、やがてスプリーム・ナベルの姿はかき消えていった。
『スプリーム・ナベル…"完全敗北"ですね』
勢い勇んで挑んだものの圧倒間に全ての力を封殺され、一方的にエナジーを吸い取られ、腹部を集中的に殴られ、臍穴を抉られ、この上ないほど情けない"完全敗北"を喫してしまったナベル。
今や彼は強制的にホゾ・ヒカルの姿へと戻り、瓦礫の上に死体のように横たわっている。
『リベンジマッチもお受けしますよ…もっともまた再起できればの話ですが…フフフ…』
全身ボロ雑巾のような無様な姿と化したナベル。
そのむき出しの腹の中心には…かつての彼の臍穴以上の巨大な孔が穿たれていた…
【完全敗北END】