異次元に捕らわれ、四肢に拘束具をはめ込まれ磔にされたヒカル。
だが彼は己の臍からベリータイマーを露出させ、スプリームナベルへと変身を果たした。
そして巨大化することで体にはめ込まれた拘束具を引きちぎり反撃に出ようとしたナベルだったが…
「…えッ!?」
そんな彼の意図とは裏腹に依然拘束具は彼の四肢にはめ込まれたままその体を宙に固定していた。
「な、なんでこの格好のままなんだよ!?」
「私がその程度のことを予想していないとでも思っていましたか?スプリーム・ナベル?」
「ど、どういうことだッ!?」
「アナタがスプリーム・ナベルに変身すると同時に、その拘束具も巨大化したというわけです」
「なっ!?」
「これでは変身した意味もありませんね、スプリームナベル」
「う、うるさいッ!!変身すればこっちのもんだッ!こんなものすぐ壊して…」
グググ…
(う、嘘だろっ!?こんなに力入れてるのに…ビクともしない!?)
まるでそこに固定されているかのように、まったく微動だにしない拘束具。
その事実に徐々にナベルの心に焦りが生じ始める。
「どうしました?すぐに脱するのではなかったのですか?」
「だ、黙れっ!!こ、こんなの壊すくらい楽勝…!?」
いつのまにか目の前に浮遊していた謎の機器。
自分の手足を捕えている拘束具と形は似ていたが、中央に半球状のパーツが取り付けられている。
「な、なんだコレ!?」
「ベリータイマーを分析するための装置です」
「ベ、ベリータイマーを…!?」
ナベルの眼前から彼の腹部の前まで降下する吸引機。
「そうです。アナタの力の源…太陽エネルギーを集積機『ベリータイマー』の機能をこれでじっくりと分析させていただきます」
「や、やめろォッ!!!」
ビシュッ!!
「うあッ!?」
吸引機の半球状のパーツから放たれた一筋の光線がナベルのベリータイマーに直撃する。
その瞬間、体の中心を射抜かれた感触が走る。
「う、うぁぁぁぁぁ………」
(な、なんだよコレ…まるで臍の中身を吸い出されてるかのような…こ、このままじゃ俺のヘソが…)
意を決し、残ったすべての力を込めて拘束具を剥がさんとするナベル。
ピコンピコンピコン
「ッ!?そ、そんなッ!?」
突如鳴り響くアラーム。
それは、ナベルのエナジーが残りわずかであることを知らしめるタイマーからの警告音であった。
タイマーそのものもそれまでの青から赤へと変色し、音ともに激しく点滅を始める。
「な、何で俺のエナジーが…無くなりかけて!?」
「ここは太陽エネルギーを遮断する空間です。そこで変身してしまえばもともとのエネルギー残量が少なくなるのも当然です」
「アナタのその臍のエナジー残存量が身体にどのような影響を与えるのか…じっくりと分析させていただきます」
「うぅ…く、くっそおッッッ!!!!!」
【続】