あきBAN(@akibann18)様にうちの子ロリババアリタ様のくすぐりイラストを描いていただきました。 https://www.pixiv.net/artworks/111084103 第一部、完成です。 第二部も予定してます(支援者様特典)(挿絵なし) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 目覚めた時、そこは見知らぬ部屋であった。 コンクリートが打ちっぱなしにされた薄暗い部屋。人の気配はなく、奥の方には頑丈そうな鋼鉄の扉とスピーカーだけがある。監禁されていると察するには十分すぎる情報だった。 けれども捕らえられた当人に怯えの色はない。冷静に情報を分析し、小さくため息を零す。 (油断しましたわね……) 自嘲を滲ませながら、リタ・エンドワースは浅く俯いた。 確か自分はとあるパーティーに呼ばれていたはずであるが、それ自体が罠だったのだろう。睡眠薬を盛られ、衣服も武器も奪い取られてこの部屋に閉じ込められている。 否、唯一残されているのは上下白のマイクロビキニのみだ。もちろんリタ本人のモノではない。誰とも知らぬ相手に裸を見られ、あまつさえ屈辱的な姿に着せ替えられるなど腸が煮えくり返って沸騰しそうだ。 両手は頭の後ろで拘束され、逃げられないように鎖で繋がれている。睡眠薬が効いているのだろう。身体にまるで力が入らなかった。 ギリッと歯噛みするリタの耳に、ザザッと不愉快なノイズ音が届く。 『ご機嫌よう。気分はどうかな?』 ボイスチェンジャーを使っているらしく、声の主は特定ができない。 けれどもリタには心当たりがあった――あり過ぎたと言ってもいい。 彼女はこれまで多くの麻薬密売組織やマフィア、極道たちなどの裏社会の者たちを葬ってきた。それは正しく正義の味方と称賛されるべき行為であり、事実多くの者たちが彼女を崇め慕っていたがその分多くの恨みも買っている。 故に今回の件もその怨恨によるモノだろう。半ば呆れたような表情で、じろりとスピーカーの方を睨みつける。 「最高の気分ですわ。直接会ってお礼をしたいくらいに」 『相変わらずだな。……果たしてその減らず口がいつまで持つのやら』 ピッとどこからか音がしたかと思うと天上のダクトから無数のアームが降りてくる。先端には人の手を模したパーツが設置されており、それらは無遠慮にリタの身体をまさぐった。 限りなく人の質感に近づけられている分、不愉快さも倍マシである。思わず渋面を作るリタであるがすぐさまキッと視線を尖らせ、 「それで? この私様に何のご用かしら? 生憎貴方たちのような暇人と違って忙しいのですけれど」 『自分がどういう状況にあるかわかっていないようだな』 「それはこちらのセリフですわ。レイチェル・クロフォード」 その名を口にした途端、スピーカーの向こうから動揺が伝わってきた。 「このアーム、TGC製ですわよね? 詰めが甘いというかなんというか……あまりにお粗末すぎて泣けてきますわ」 TGC――テックジーナスコーポレーションとは、数か月前にリタが壊滅させた組織の名前である。 表向きは事故や災害で手足を失った労働者たちに義肢を与える慈善事業などを行っていたが、その裏では非道な人体実験を行い生物兵器の開発を行っていた。幸い被害が出る前に情報を察知したリタによって壊滅に追いやられたものの、そこで技術者の統括として働いていたのがレイチェル・クロフォードその人である。 「大方、路頭に迷っていたところを裏の連中にそそのかされて……というところでしょう? まったくワンパターンというかなんというか。せめてバレないような努力をなさいな」 『う、五月蠅い! 黙れ!』 こちらから様子は伺えないが顔を真っ赤にしている様が目に浮かぶ。 クスクスと喉を鳴らすリタを前にスピーカーの向こうにいるレイチェルは何度か深呼吸を繰り返した。 『――いや、いいさ。どっちみち正体は明かすつもりだったんだ。これはボクが再び返り咲くためのデモンストレーションだからね』 「あら。次は何に転職なさるおつもり? コメディアンなんかお似合いだと思いますけれど」 『お前のペースには乗らないぞ、魔女め』 次の瞬間、再び上のダクトから別のアームが降りてきた。先端には瓶が取りつけられており、中はピンク色をした怪しい液体が満たされている。 反射的に身を強張らせるリタの身体にそれがゆっくりと垂らされた。アームによって全身にまんべんなく塗りたてられていくがいまだ異変は見られない。 (媚薬? いえ、この感じは違いますわね……) ぬるぬると粘性の高いそれはただのローションだ。なぜこんなことをするのか理解に苦しむリタをよそに、レイチェルはスピーカー越しにくぐもった声を響かせる。 『安心しろ、害はない。――さぁ、ショーの始まりだ』 レイチェルの言葉を合図に、アームが一斉に動き始めた。 柔肌へと指を這わせ、脇や首筋、横腹などをまさぐっていく。感触を確かめるように掌で擦ったり揉みこんだりを繰り返した後、指を互い違いに動かし始めた。 それはまるで幼子がじゃれてくすぐってくるような手つきである。痛みはないがわずかな掻痒感に眉根が歪む。 てっきり凌辱されるモノだと思っていたリタの脳裏に?マークが浮かんだ。痛みに備えてグッと奥歯を噛みしめていたが何分経ってもアームの動きは変わらない。動きの精密性こそ人間のそれと全く同質であるがあまりに馬鹿馬鹿しいショーを前に思わず口の端が緩んだ。 「何をするかと思えばくすぐりだなんて……まるで子どものお遊びですわね。せいぜい退屈させないようがんばりなさいな」 『あぁ、そうさせてもらうよ。リタ・エンドワース。あぁ、ちなみに言い忘れていたがこの動画は配信もされている。君に見せてあげられないのが残念だよ』 どこまでも悪趣味な催しに意図せず口元が歪む。裸同然の格好にされ見世物にされるなど屈辱の極みだ。幸いこちらに危害を加える気はないらしいが全身を好き勝手に弄ばれるのはやはり不快である。 (それにしても……なんのつもりかしら?) アームは健気にもリタをくすぐり続けているがハッキリ言って効果はないに等しい。動きこそ人間のそれとほぼ同質であるがそれだけだ。 これだけ繊細な動きができるのならばもっと使い道は山ほどあるはずである。それこそ、このままリタの首を絞めてへし折ることだって可能なはずだ。それをしないのは何か狙いがあるのか、はたまた余裕があるからなのか。 いずれにしろそれが命取りになることをレイチェルは理解していない。徐々に睡眠薬の効果が抜けていき、手足に力が戻ってきた。感覚を確かめるように指を開閉させ、臍下丹田にグッと力を込める。 「ひぃぅッ」 不意に、リタの口から可愛らしい喘ぎが上がった。自分でも驚いたのか目を丸くしたものの、すぐにハッとして口をつぐむ。 『ククッ、いい声が出たじゃないか』 腋に触れるか触れないかギリギリのところをまさぐられ、思わず声を漏らしてしまった。今にも爆発せんばかりに顔を真っ赤にしながらへの字口でスピーカーを睨みつける。 けれどもそれが無駄な抵抗であることは彼女自身よくわかっていた。アームの動きが不規則に変化していき、多彩な刺激を与えてくる。 つぅ……と腋のくぼみを人差し指でなぞり、敏感な足裏を指先でカリカリと掻く。柔らかな横腹を揉みこむように上下に擦られ、下肢が大きく跳ね上がった。全身にじっとりと汗が浮かび上がり噛み締めた唇から涎の糸が垂れ落ちる。 「ひゃんッ♡」 首筋をこちょこちょとくすぐられ再び可愛らしい喘ぎを上げてしまった。反射的に身を捩るリタの動きに合わせ、アームもそれを追う。咄嗟に股を閉じようとするが強靭なアームによってそれさえ許されない。 顔を真っ赤にしながらくねくねと身を捩るリタを前に、レイチェルは意気揚々と声を上げる。 『ご覧ください。我々が開発したアームはこのように複雑な動きさえも可能なのです。さらに組み込まれたAIによって対象の弱い部分を分析し、適応することさえもできます』 もどかしさとくすぐったさで余裕をなくしつつあるリタを前にレイチェルは興奮を隠せないようだった。 最初の宣言通り、これはプレゼンも兼ねたショーである。リタによって組織こそ潰されてしまったが研究データは手元に残されており、このプレゼンを通してパトロンを獲得することができれば量産も可能だ。 ――が、視聴者たちの反応はまちまちだ。 現在この動画が配信されている裏サイトは一般人もアクセスできるのだがそちらからの評価はおおむね上々。コメント欄は絶えず流れ、中には投げ銭をする者たちさえいる。 反面、裏社会の者たちはあまり快く思っていないようだ。彼らはいずれもリタに辛酸を嘗めさせられたことがある者たちであり、残虐なショーを望んでいた。くすぐったさに身悶えする姿は扇情的であるが、正直お遊びの域を出ていない。中には途中で視聴を辞めてしまう者さえいた。 けれどもレイチェルは驚くほどに落ち着いている。それはつまり、彼がこのプレゼンに勝算を持って挑んでいる証左であった。 「く……このっ! はなしな、さいっ!」 必死の抵抗を見せるが四肢を掴んだアームはビクともしない。一見するとコミカルな見た目であるがその実土木作業などにも用いられており、その気になれば二トン近くまで持ち上げることができる。本調子ではないとはいえ人間離れしたリタでも手に余る代物だった。 もちろんその気になれば彼女の頭を木っ端微塵に握りつぶすことだって可能だ。が、PRしたいのはそこではない。かつてないほど精密な動きができる、その技術をこそ知らしめたいのだ。 アームの動きには一切のロボットらしさ――ぎこちなさがなく、まるで人間が直接操っているかのようにシームレスな動きを見せていた。その上超人とも目されるリタの力にも耐えうるのだからその技術力は計り知れない。 『さて、では次の段階へ移るとしよう』 スピーカー越しの声が聞こえた直後、手の動きが加速した。 動脈の集中している部分――腋下、腿の付け根、首筋、足裏。それらを徹底的に責め立てる。 触れるか触れないかギリギリの塩梅で腋下を引っ掻き、時に優しく撫でまわしたかと思えば指の腹を使って激しく擦りたてた。脇のくぼみをツンツンと指先でつつけば身体が大きく反り上がり、汗の雫が飛び散っていく。 腿の付け根をまさぐる手は緩急をつけて撫で擦り、鼠径部のみならず臀部までくすぐり始める。汗とは違う液体でマイクロビキニには濃い染みが出来上がり、遠目からでもはっきりとわかるほどに陰核も勃起していた。 リタは声を出さないよう腹部に力を入れて堪えていたが、それを嘲笑うかのように脇腹を二つのアームが弄ぶ。全身の痙攣が危険なほどに増していき、ぶんぶんと頭を振って悶え狂う。 追い打ちをかけるように足裏を弾くように擦られ、細やかな足指さえも弄ばれた。 「んくぅっ♡ んっ、ふぅうぅぅぅぅッ♡」 目尻に涙さえ浮かべながら喉元まで込み上げてきた笑いを押し殺す。一瞬でも気を抜けばはしたない笑い声を上げてしまいそうだ。レイチェルの思い通りになってたまるかという一念のみで耐えているがすでに限界は近い。 くすぐりというと子どもじみた遊びを連想させがちだが、古代ローマでは拷問として取り入れられたことさえあるほどに凶悪だ。長時間笑い続ければ横隔膜が痙攣し始めて呼吸困難を引き起こし、最終的には窒息を引き起こす。 もはや軽口を叩く余裕さえなくなったリタの姿を見て、離席を考えていた裏社会の者たちも食い入るように画面を見つめている。レイチェルは狙い通りだとばかりに口元を吊り上げ、手元のボタンを押した。 「~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!?」 リタの最も敏感な部分――首筋に添えられていた指が勢いよく動き始めた。喉からうなじに至るまで不規則に撫でまわし、顎下をほじくるようにくすぐられた。 唇がぷるぷると震えだし、大粒の涙が目から零れ落ちる。 それが、決壊の合図だった。 「あはっ♡ あははははははははっ♡」 とうとうリタの口から甲高い笑い声が上がった。一度上げてしまったそれを押しとどめるのはもはや不可能であり、今まで蓄積されていたくすぐったさが堰を切ったように押し寄せてくる。 「いやっ♡ いやぁっ♡ はひっ、ひぃいいいいいいいっ♡」 涙で滲んだ視界がチカチカと明滅し、全身から力が抜けていく。極限状態へと追いやられた彼女に抵抗するだけの余力は残されておらず、じたばたと手足を暴れさせる。 「やめっ♡ やめてぇぇっ♡ えひっ、えひひひっ♡ こ、こりぇ、らめぇえええええええっ♡」 怨敵とも言えるリタの無様な姿に観客たちの興奮も最高潮だ。あのリタ・エンドワースが情けなく泣き喚いている。完全に無力化された哀れな雌に成り果てた彼女を見てレイチェルも股間をいきり立たせながら鼻息を荒くする。 「あひゃっ♡ あはひゃひゃひゃっ♡ も、もうやめてぇえええええっ♡」 身悶えするうちに衣服がはだけ、胸は丸出しになっていた。全身汗みずくになり、画面越しにも甘酸っぱい女の匂いが届いてきそうである。 全身を襲うこそばゆさはリタがこれまで生きてきた人生の中で初めて味わうモノだ。予想のつかない動きで弱い部分を責め立てられ、抗いようのない掻痒感に襲われる。脇を締めることも足を閉じることも許されず、ただひたすらにくすぐられ続けた。 笑い続けているせいかまともに呼吸さえもできなくなり、酸欠で頭がボーッとしてくる。いっそ気を失ってしまえばどれだけ楽であろうか。直接的な痛みを与えられるよりも苛烈な拷問である。 「あはははは♡ いやぁーっ♡ ムリッ♡ もうムリィッ♡ 降参っ♡ 降参ですからくすぐりやめてぇええーっ♡」 あまりにも情けない敗北宣言。しかし、これは気持ちでどうこうできる範疇を越えていた。 笑いという人間にとっての根源的な生理現象。それは自分の意志で抑えられるモノではない。 待ちに待った瞬間にレイチェルは思わず前のめりになりながらマイクへと語り掛ける。 『ほぅ? 負けを認めるのか?』 「あひゅっ♡ んひゅふふふっ♡ み、みとめますっ♡ みとめますからっ♡ こ、これっ♡ ほんとにくるし……あははははははっ♡ しぬっ♡ しんじゃうぅぅぅぅぅっ♡」 『――ふむ。そうか。わかった』 意外なほどにあっさりアームの動きが止まった。くすぐりから解放されたリタはぐったりとしてうなだれ、はぁはぁと荒い息をつく。顔は汗や涙でぐちゃどろで、半開きになった口からは掠れた笑いが漏れている。未だ余韻から降りられないのだろう。全身が小刻みにぴくぴくと痙攣していた。 「あひゃ……あひっ♡ んえへっ、へへへぇ……っ♡」 だらしなく弛緩しきったリタの頬をアームが鷲掴みにし、くいっと上へと向けさせる。 凛々しささえ感じさせる普段の彼女からは想像もできないみっともなく緩み切った表情。瞳には怯えの色が浮かび、またくすぐられるのではないかと身を強張らせている。 『いいデモンストレーションになったよ、ありがとう。おかげでパトロンたちも大喜びだ』 放心しきったリタの耳に再びノイズ交じりの音声が届く。 『ひとまず第一部は終了、かな。小休止を挟んだら再開するから今のうちに休んでおくといい』 ようやく解放される――そんな淡い期待を打ち砕くように、冷徹な言葉が響いた。大きく見開いた目をしきりに瞬かせ、信じられないという表情をするリタをよそにレイチェルは観客たちへと告げる。 『お集まりの皆様。ご覧いただきありがとうございました。第二部はまもなく始まります。視聴を希望される方はどうぞそのまま。なおここからは有料となっておりますので悪しからず』 アームに力が籠り、準備万端だと言わんばかりに指を構える。 それだけに留まらず天井部から羽や毛羽だった筆が付属されたアームが降りてきてリタを取り囲んだ。今のままでも十分すぎるほどに苛烈だったというのに、これ以上のことをされたらどうなるのか――。 愕然とするリタの股間から、ちょろちょろと音を立てて小水が零れだす。 「……たすけて」 そんな彼女の呟きは誰の耳にも届かず消えていく。 彼女の地獄は、まだ始まったばかりであった。