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対魔忍オンリー新刊

皆さんこんばんは、KMIFです。

もうご存知の方も多いかと思いますが2月11日開催の対魔忍オンリーにてサリー・ロバーツ様の人格排泄本を頒布予定です。

‪……‬です、が。

なんと追加でもう一冊出すことにしました。

同じく対魔忍RPGよりリューリ様です。とてもとても素敵なロリババア様で是非とも書きたくなってしまい筆をとりました。

ちなみに内容としては滅茶苦茶強い大魔女であるリューリ様が一瞬の油断からやられてしまいプリン化させられてしまう奴です。


いやまぁ滅茶苦茶ニッチなネタなのはわかるんですけど書きたくなったので書きました!

楽しんでもらえたら嬉しいです!


というわけでちょっと先読みというか支援者様にのみ試し読みを出させていただきます。

よろしければどうぞ!








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 人魔入り乱れる街、魔界都市ヨミハラ。犯罪の温床と呼ばれるここは人が生きていくにはあまりにも過酷な環境である。

 そんな場所をひとりの少女が歩いていた。否、少女と呼ぶにはあまりにも幼過ぎる。

 背丈もせいぜい大人の腰ほどしかないし、顔の輪郭も丸みを帯びてあどけない。

ビキニの上にマントを羽織るという前衛的なスタイルをしているが当のボディラインはつるペタだ。かろうじて胸の凹凸は垣間見えるが完全な童女体型である。

 だが、それにしては彼女はあまりにも堂々としていた。娼婦の様に媚びを売るでもなく、辺りを警戒するでもない。ただその辺を散歩する程度の気軽さで犯罪都市の大通りを闊歩していた。

「よぅ、嬢ちゃん。迷子かい?」

「女の一人歩きは危ないぜ?」

「俺たちがボディガードしてやるよ。ただし、ちゃんと金は払ってもらうけどなぁ!」

 そんな彼女の前に巨漢のオークたちが立ちはだかる。下卑た笑い声を上げる彼らはこの辺りでも有名なギャングの一団だ。

周囲の者たちも騒動に巻き込まれるのを嫌って視線を逸らしている。

 けれど当の幼女はオークたちを見渡し、呆れたように肩を竦めた。

「悪いね。ボディガードは間に合ってるんだ。通してもらうよ」

 そう呟き無理矢理オークたちの間を割って通ろうとしたが案の定止められた。分厚い掌が肩に乗せられ、グッと力を込められる。

もしもオークがその気になれば彼女の肩など一握りで潰せてしまうだろう。

 唇を尖らせる少女を取り囲み、げへへと下種な笑みを浮かべるオークたち。それに対する彼女の反応は、どこまでも深い落胆のため息だった。

「てめぇ何を……ぐわっ⁉」

「え? ぎゃぁっ!」

 少女の肩に手を置いていたオークが悲鳴を上げて吹き飛び、その隣にいたオークも同じくもんどりうって倒れた。

彼らの顔面に貼りついたガーゴイルたちは獰猛な唸りを上げながらその喉笛に鋭い爪を突き立てる。鮮血と共に大きな身体がビクンッと跳ね、やがて動かなくなった。

「ひっ、ひぃいいいいいいいッ!」

 残されたひとりは恐怖に顔を歪めながら逃走を図ったが程なくして別のガーゴイルに捕まった。その末路はもはや見るまでもない。

「やれやれ。本当にろくでもない場所だな、ここは」

 そう呟く彼女の声には悲嘆と諦観が混じっている。

 彼女の名はリューリ。獄炎の女王アスタロトにも匹敵する力を持つと言われる大魔女である。

普段は自身の工房に籠っているのだがつい先日とある用件でこの街を訪れ、しばらく滞在することになったのだ。

「それにしても……えぇい、ミリアムめ! この私まで使うとはどういう了見だ!」

 現在、リューリはミリアム達が営む探偵事務所を間借りさせてもらっている。

宿代や食費が浮いたのは助かるのだが“働かざるもの食うべからず”ということで依頼を回されたのだ。

 居候の分際で文句を言うわけにもいかず渋々従っているが――正直なところ自分以外のメンツでは少々荷が重い内容だ。

(女性たちの集団失踪事件、か)

 この程度の事件ならばヨミハラでは毎日のように起こっている。問題はその内容だ。

 ある日、人が忽然と姿を消してしまうのである。何の痕跡も残らず、さながら神隠しにあったようにいなくなってしまうのだ。

犯人の目撃情報もなく、如何なる手段を用いて消したのかさえわかっていない。

 犠牲者の中にはギャングのボスや対魔忍、高名な魔族も含まれていたと聞く。

そのためあらゆる組織が犯人の特定に動いており、リューリもその一員として選ばれたというわけだ。

 見た目は子ども同然であるがその実力は申し分ない。何より、彼女の能力こそ今回の依頼にうってつけなのだ。

「む、よし……こっちだな」

 彼女は凄腕のゴーレムマスターであり、無数のゴーレムたちを手足のように使役できる。

先ほどのガーゴイルたちも彼女によって造られたモノだ。彼らは今、リューリの命に従いヨミハラ中を探索している。

 そのうちの一匹がそれらしい人物を見つけたという信号を受け、リューリはその方角へと歩を進めた。

大通りを離れて裏道に入っていくにつれ淀んだ空気が強くなる。間違いなくこの先に犯人がいる、と大魔女としての勘が告げていた。

 そして角を曲がると――いた。全身黒づくめのローブを纏った男だ。背格好からして人間ではない。魔族の類である。

「やれ」

 それは一瞬の出来事だった。リューリが指を鳴らした瞬間無数のガーゴイルたちが襲い掛かり、男は声を上げることもできずに組み伏せられる。

必死の抵抗を見せるがガーゴイルたちの力は思った以上に強く振り払うことはおろか指一本まともに動かせない。

 おまけに口まで塞がれる念の入り用。観念したように項垂れる男の前にリューリが近づく。

「殺しはしないよ。君を始末したがっている者たちは大勢いるからね」

 彼女の顔には強者としての風格と余裕が滲んでいる。小さい身体からは想像もつかない迫力と実力を前に男もごくりと息を呑む。

 眼下の男を睥睨するリューリだが……ふと、口元が笑みを形作った。

「せっかくだ。まずはその顔を見せてもらおうか」

 そう言って一歩前へ歩を進めた、その時である。

「がぼっ⁉」

 突如として上から何かが降ってきた。パニックになって仰け反るリューリは驚きのあまり目を丸くする。

(スライム⁉ これがこいつの術か!)

 顔に貼りついたぶよぶよのスライムは手で掴もうにもすり抜けてしまい、ガーゴイルたちに指示を飛ばそうとする間に全身をすっぽりと包み込まれてしまう。

(クソッ! 出せ! 出せ!)

 必死にもがき叫ぶも気泡の音が虚しく反響するだけ。やがて酸欠に陥り身体を丸めて口元を抑えながら、リューリはゆっくりと意識を失った――。


 ***


「うぅ……ここ、は?」

 混濁する意識の中、リューリはゆっくりと視線を彷徨わせた。

 まず目に入ってきたのは見慣れない天井。病院かと思ったが違う。壁際にはいくつもの調理器具が並び、奥に見えるオーブンからは焼き菓子のいい匂いが漂ってきた。

 ごくりと生唾を呑みこもうとした時……ふと違和感に気づく。

「……え?」

 思わず自分の目を疑った。夢を見ているのではないかと。

 だが、現実は非情である。

「な、なんだ、これは!」

 リューリの身体は小さなボウルの中にすっぽりと納まっていた。

愛くるしい身体はスライムを思わせるチョコ色の流体へと変化し、身体の凹凸はおろか手足さえもなくなっている。唯一残っている頭でさえかろうじて形を保っているに過ぎなかった。

 困惑するリューリの元に、ひとりの男が姿を現す。人懐っこい笑みを浮かべた魔族の男だ。

 彼がローブの男だと察した彼女はハッと目を見開き、憎々しげに歯噛みする。

「そうか。君がこの事件の犯人か。なんともまぁ、いい恰好をしているじゃないか」

 眼前の男が身に纏っているのはボロボロのローブなどではなく、清潔感溢れるコックコートだ。柔和な笑みを浮かべる様からは残虐性など微塵も感じられない。

 だが、リューリは本能的に理解していた。目の前にいる男の本質が悪であることを。

「はじめまして、お嬢さん。私はここヨミハラで洋菓子店を経営している者です」

「丁寧な自己紹介どうも。紹介ついでに私の身体を元に戻してくれないかな?」

「それはできません。貴女はこれから私の作品になるのです」




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