【全体公開版】教えて!アクメ教授!~オスケモとおマンコの関係性について
Added 2022-01-16 09:59:12 +0000 UTC『バイト開始前面接 夜杉理 コモド(よすぎり こもど)』
「はあ、男の尻を感じるようにしたら、思考などにどのような変化が出るのか。いやまあいいですけど、バイト代さえ弾んでもらえれば。
「性行為の経験……言わなきゃだめなんすか。……ありますよ、あります。彼女、いたことあるんで。今はいないけど。
「男性とそういったことをしたことあるか? ねえよ……です。したいとも思いません。また聞く? 別にいいですよ、変わらないと思いますし。ってか、尻が感じるからってホモになるとは限らないんじゃないっすかね。
「採用ですか、どうも。……さっそく服を脱いで試験するんですね。いや、別に上は脱がなくてもいい……まあ見せて恥ずかしい体じゃねえしいいけど」
****
そこにはでかい尻があった。
簡素な診察台の上に丸々実った肉塊が二つ。ボリューミーに膨らんでいる。
そこから延びる太ももは言うまでもなくたくましい。仙骨から延びる尻尾も太く、ワニとしての威圧感を十分に醸し出していた。
頭を下げ、尻だけを掲げている体勢で、ワニは今まで誰にも見せたことのない恥部をさらしている。恥ずかしいという感情と大きな賃金とを天秤にかけ、何とか冷静を保っているようだ。
「夜杉理 コモド(よすぎり こもど)君、文学部の三年。サークルはレスリング。うん、健康な男児、問題なし。面接時にも言ったけど改めて、よく来てくれたね、歓迎するよ!」
でか尻を見ながらウサギの教授はにこやかに笑う。
丸眼鏡をかけたふくよかな体形と相まって理知的で柔らかい印象を受ける。全裸のワニと違い、しっかりと白衣を身に着けているせいで落差が感じられた。
コモドと呼ばれたワニは羞恥に彩られた顔を伏せ、早く終わってくれと祈るばかりだ。
割のいいバイトだと思ってやってきたものの、こんな辱めを受けるとは思っていなかった。
噂で怪しい研究室だとは聞いているが、大学から認可されているのだ、そこまで悪いことにはならないだろうとふんでいる。
それでも、恥ずかしいものは恥ずかしいのだが。
「それじゃあ、研究を始めるよ。痛かったら言ってね」
手袋をはめた指にローションを絡めて、いよいよ実験が始まった。
ちなみに、何の実験をするのかコモドはあまり理解していない。そもそもほかの分野の研究などコモドが聞いたところでわかるはずもない。
無機質に覆われた指が肛門に触れると、さすがのワニも声が漏れた。
粘膜を無遠慮に触られる不快感が強く、客観的に自身を鑑みると情けなくなってしまう。だが、金のためだと牙を噛みしめ、耐えようと努力した。
「う、ぐぉ……」
「うん、最初は慣れないよね。焦らなくていいから、だめそうなら言ってね」
「別に、こんくらいなんでもねえです……」
「お、いいね。ならもうちょっと奥へ進ませるよ」
指がすぼまった肛門を進んでいけば、やわらかい場所へとたどり着く。入ってしまったのだと、コモドは冷や汗が流れた。
「ここまでくれば大丈夫。あとはどのくらい気持ちよくなったか教えてね」
「……うす」
果たして気持ちよくなることなどあるのだろうか。コモドは半信半疑だ。
暴れないようにと尻尾は首輪につなげられており、そのことも不快だった。暴れるほど気持ちよくなるはずがない。ワニは、この時にはそう信じていた。
――――教授の指がとある点を押しつぶすまでは。
「…………っ!!!」
突然電撃が走ったように、理解不能な何かがワニの中を突き抜けた。
びっくりして振り向けば、にこやかな表情を崩さないウサギがいる。
「うんうん、やっぱりここだね。それじゃ、気持ちよさを10段階で教えてもらっていいかな」
「え、いや、今の……?」
「そう、ここが前立腺。始める前に説明したよね。ここを押されると男の子はだれでも気持ちよくなっちゃうの。もちろん個人差はあるけど、最初でここまで気持ちよくなれたら十分合格だよ」
「そんな……」
まさか自分が尻で気持ちよくなるなんてと、ワニから驚愕が消えない。
そんな反応など何度も見てきている教授は、安心させるように笑みを深めた。
「まかせて、これでも専門だから。痛いことはないさ。じゃあまた進めるよ。ほら」
ごりぃっと巨漢ワニの弱点が押し込められた。
今度こそ間違いなく、コモドの巨体に快楽という電流が流されたのだ。
「――――っ❤❤お゛っ❤はあぁ❤❤」
肺から空気が押し出されたような、つぶれた悲鳴。しかし、甘さを含んだそれは、雄を蠱惑的に誘う被虐の嬌声だった。
ワニの屈強な肉体は制御を失って痙攣し、でかい尻が何度も震えだす。事故防止のために着けられた尻尾紐が引っ張られれば、当然つながっている首輪がしまって呼吸が止まる。
だが、体内で荒れ狂う快楽に翻弄される理性では、そんなことに構う余裕はない。
教授は冷静にコモドの様子を観察しながら、快楽を推し量っている。
何人もの肛門を開発してきたプロフェッショナルだ。まだコモドが慣れていないことも考慮に入れつつ、次に進めるだろうと結論付けた。
「コモド君。今はどのくらい気持ちがいい?」
「い、いま……おれ、なにを?❤」
「そう、こうやって前立腺を押しつぶされるの」
やさしく教えるために、遠慮なく指圧をかける。
しかし、指がいくら優しくても、快楽は暴力的で。ワニはまた大口を開けてあえいでしまう。
「ンおおぉ❤」
「1から10でいうと?」
「え、これぇ……❤❤」
コモドの知っている快楽ではない。少なくとも、オナニーやセックスではこんな風に暴れたりはしなかったから。
にもかかわらず10段階での評価を求められたなら、逆に今まで自分が知っていた快楽は何だったのだという話になる。
あまり回らなくなった頭で、なんとかコモドは考えた。
「……5くらい、ですぅ❤」
オナニーやセックスより強いならこの位置だろうと、ワニは結論付けた。
もちろんプライド込みだ。尻で気持ちよくなってたまるかという反骨精神が、導き出された計算を減衰させたうえでの。
その答えはそばに控えていた助手が記録すれば、教授に報告する。頭上で交わされた言葉を拾えるほど余裕がないワニは、早く終わってほしいと祈るばかりだった。
そして、その願いが届いたのか、あっけらかんとした声が降ってくる。
「なるほど、5ね。はじめてにしてはなかなか……なら、今日はここまでにして、あとは開発のほうを進めていこうか」
反骨精神を含ませた結果ですら平均より多いと聞かされて、コモドの口が思わずへの字に曲がる。感情を隠すことなく、早く終われとぶっきらぼうに問うた。
「……もう終わり。ですか?」
「記録のほうはね。あとは僕がちょっとだけ開発して、経過確認かな」
想定より早く終わったことで、ワニから安どのため息が漏れた。このまま続けられれば、どうなってしまうのか自分でもわからなかった。
だが、ワニは知らない。教授が言うあとちょっとがどれほど地獄なのかを。
「今日の目標はオーガズム一回。指三本、かな」
「へ?」
死刑宣告にも等しい発言と共に、ウサギの指が突き立てられた。
とたん発生した快楽は電撃にも等しい。無慈悲にも雄としての尊厳を削り取るような行為に、コモドは完全に体の制御を失った。
「お゛っ❤❤―――おおぉおぉ❤❤❤」
筋肉のけいれんで大きな尻がきゅうっとしまり、硬さを増す。緑とクリーム色が層になっている豊満な臀部は、指一つで屈しようとしていた。
ごりごり、ごりごりと開拓するかのような指さばき。現に、ワニは未知の快楽に新たな価値観を発芽させようとしていた。
自身の内側から快楽がとめどなくあふれ出て、脳みそが真っ白になる。理性回路が焼き切れてしまうほどの刺激に、体面を取り繕う余裕などあるはずもなかった。
「い゛、おおぉん❤も゛ううぅ、むり❤むりでずううぅう❤❤❤」
「大丈夫、いけるいける。そういってだめだった人、見たことないから。じゃ、指二本目入れるよー」
「おっふうぅ❤尻が、ひろがっでええぇ❤❤」
ふっくらした指の二本目が、すんなり入っていく。もはや異物を拒むことすらできず、コモドの肛門は性器へと作りかえられようとしていた。
きつく締まっているのは肛門だけ、中は柔らかく教授の指を包み込んでいる。二つの点で前立腺を押されれば、さらにワニのわめきが強くなった。
「いぐおおぉ❤おっおん❤のおぉ❤❤」
逃れようと尻をくねらせるものの、尻尾に首が引っ張られればそれも難しくなる。でかい肉体を誇るコモドだが、震えることしかできなかった。
「ちなみに、今どのくらいかな?」
「おおぉ~❤お❤おお❤」
「あ、10段階での話ね。記録はとらないから正直なところ教えてほしいな……コモド君?」
力を入れた指の一撃で、ワニの頭がのけぞった。
「のおおおぉ~~❤❤❤」
「10段階でいくつー?」
「い゛、えへえぇ?❤❤❤」
「今はどれくらい気持ちがいいのかなって。ほら、こうやってぎゅーってすると、どのくらい?」
「ぐっほおおぉおぉ~おお❤❤❤❤」
弱点を攻められ続けたコモドに、応える知能は残っていなかった。
ワニの脳みそが完全にオーバーフローしているようだ。教授は興味深そうにアヘ顔を眺め、楽しそうに笑った。
「うん、素質あるよコモド君。この調子じゃ、オーガズムもすぐだね。感じない? 君の中から何かがあふれ出してきそうな感覚を」
「いおおぉ? お? おおぉおぉ❤❤❤❤❤」
「言葉もないか。このまま続けるね。指、もう一本入れてもいけそうだな……」
そして収まる三本目の指。昨日まで穢れを知らなかった雄の肛門は、どん欲に指を呑み込む性器へと変わっていた。
くちゅりと鳴く音はローションなのか愛液なのか。わめくしかできないワニの代弁として、媚びるような声を響かせている。
脳内で目まぐるしく渦巻く快楽の奔流に、コモドは目を白黒させていた。
想像の何倍も、いや何十倍も気持ちがいい刺激を、果たして快楽と呼んでもいいものだろうか。オナニーなどの部分的な快楽と違う。全身が深く深く沈みこんでいくような快楽。
「やめ゛っ❤や❤❤だべだこれええぇ❤❤」
「さすがにそろそろかなぁ。本当は潮吹きさせたかったけど、これ以上やって、いやになられても困るし。ほーらコモド君。お尻に集中して、気持ちいいのがたくさんくるでしょ」
「もうだめ❤だめだって❤おがしくなるからぁ❤❤」
「コモド君が一回でもオーガズム決められたら今日はおしまいだから頑張ろうね。はい、大きく息を吸ってーリラックスしてー」
「おおおぉおおぉぉぉ~~❤❤❤❤❤」
体中が気持ちいいと叫んでいる。この快楽に身を任せたら自分が変わってしまう恐怖がある。
それでも、コモドの思いとは関係なく、教授の指は絶頂させようとうごめいている。快楽のクルミをこね回し、価値観を更新させていく。
自身のちんぽから先走りが零れていることに、ワニは気づいていない。生理的な反応として仕方のない部分もあるが、コモドが感じているという確固たる証であった。
「教授ぅ❤教授っ❤なんかぁ❤くる❤ダメなのが❤あ❤あ❤来るぅうぅ❤❤❤」
「いいよー、そのまま身をゆだねて。これは前立腺を攻められた男性なら当然の反応だから、気にせずにいってもいいんだ。……初めてでこれってそうとうだけどね」
「いぐおおぉお❤おおぉっん❤ああぁ~❤おかしくなるうう❤おがじく❤なるう❤あ❤あああぁ❤❤」
コモドが初めてアナルでの絶頂をしようとしている。前立腺から全身に波及する快楽の洪水に溺れ、高みへ押し上げられていく。
そしてようやく、この刺激を快楽だとコモドは認めることができた。
脳を占める強すぎた刺激はコモドが知っている快楽とは全く違うもので、これまで喘ぎ狂っていてもその同一性に懐疑的であった。
だが絶頂を前にしては認めざるを得ない。
これこそが快楽だ。人を耽溺させるに足る、雄を腐らせる刺激。
コモドはこれが気持ちいいのだと、大声で叫んだ。
「んぎもぢいいぃいぃ~~❤これやっべえええぇ~❤教授、これすごすぎる❤気持ちよくってえっへえぇ❤おがしいいぃ❤❤❤」
「お、いいね、会話できそうだ。じゃあ10段階だと?」
「ひゃぐうぅうぅ~~❤❤❤百くら゛いっひぃ~❤お゛っ❤こんなの知らない❤やべえっでええぇ❤❤ぎもぢよすぎりゅうぅうぅ~~❤❤❤」
「うんうん、初回で100だしたのは君くらいだよ。今回のは記録してないけど、このまま続けても統計学的にはじかれるような数値しか出なさそうで、データとしては使えないだろうなぁ。でもやるからにはしっかり開発してあげるから、これからもよろしくね」
しめの挨拶も済んだところで三本の指がドリルとなってコモドの前立腺を襲った。
容赦のない攻めに、ワニの眼球が裏返る。どこも見ていない視界は、白く、白く塗りつぶされていく。
「あ、あああぁ❤ああぁ――――」
体が痙攣する。雄々しい肉体が指に負けてイく。
収縮する尻は指を咥えこんで離さないようにしている。このままいきたいと、体中が叫んでいる。
快楽があふれて、こぼれて、体が大きく跳ねて。
夜杉理 コモドは生まれて初めてのオーガズムに襲われた。
「あああああぁぁぁぁ――――っ❤❤❤❤❤❤」
牙が並んだ口を最大まで開いて、唾液を飛ばしながらワニは吠える。瞼の裏にまで隠れてしまいそうな黒目は光を失って、絶頂によって思考を飛ばされてしまった。
射精なんかとは違う絶頂。それは収まることもなく、分厚い肉体で余韻が渦巻いている。
「はぁー❤はぁー❤」
ときおり痙攣しながらも、その吐息は甘い。コモドの目はうっとりとした熱っぽさを持ち、まどろみに浸る。当初感じていた恥ずかしさなどすでになく、快楽の残滓をかみしめるのに忙しいようだ。
「すげぇ……❤すげぇよぉ……❤なんだ、これぇ……❤」
いった後もまだ収まらない。気持ちいいが残っている。
初めてのオーガズムは刺激が強すぎたようで、コモドがこれまで味わってきた快楽のどれにも当てはまらない。こぼれたよだれで診察台を汚し、時々尻をゆする。
まだ帰ってこられない意識は、どれだけ快楽が強いかを表しているようだった。
「お疲れ様。最初なのによく頑張ったね」
コモドが顔を上げると、教授が笑いかけてくれる。なぜか気持ちが暖かくなった気がするが、本人はまだそれに気づかない。
ワニちんぽは勃起したままなのだが、教授は指摘するような野暮なことをしない。ただ手際よくタオルを取り出すだけ。
「あ、う……教授……?」
「今お尻をふくので待ってね。初めてのオーガズムだし、ゆっくりしていっていいよ。風邪ひかないように部屋の温度はあげとくから」
ローションでぐちょぐちょになった尻をふかれている間も、コモドはまだ夢心地だった。恥ずかしいことをさせているという認識もないまま、教授のいいようにされている。
やがて清掃を終え、手袋を外した教授がタオルケットをかけてくれた。そのころになるとようやく意識がはっきりとしてきて、羞恥が芽生えてきた。
「お、れ……おれ……っ!」
「別に恥ずかしがることはないよ。今までいろんな人を見てきたから、中にはコモド君より暴れて叫ぶ人もいるよ」
などと言われても納得できるわけもなく。コモドは顔を真っ赤にしてタオルケットにうずまってしまう。
気持ちよくなるはずがないと思っていたにも関わらず、あっさりとオーガズムを決め、快楽の数値を百などと言ってしまった。
初日でこれなら、この先どうなってしまうのか。ワニはもう考えたくもなかった。
教授はコモドの態度に触れず、あくまで事務的に今後の計画を告げた。羞恥をいじり、被験者に不快な思いをさせるのは好みではないからだ。
「では、これからローションと補助器具をお渡しするので、最低週二回のアナルマスターベーションをしてください。もちろん多くてもいいよ。次の問診時に、平均回数を聞きますので」
「……はい」
「やり方についてはレジュメを付けるけど、わからなければ私に電話して。コモド君は初めてなことばかりだし、メンタル面に関しても不安などあれば電話して大丈夫です。やっぱり、体の変化に不安を覚える人もいるしね、途中でやめたくなったらいつでも言ってね」
そこでまたにへらと笑みを浮かべる。研究内容のわりに授業が人気なのは、この人柄のおかげだろうとコモドも理解した。
「それじゃ、今日はお疲れー。叫んで体力使っただろうし、帰ったらちゃんと休むんだよ。足腰は大丈夫? 立てそう?」
「……別に問題ねえと思います」
「そっか、なら気を付けて帰るんだよ」
一人にしたほうがいいだろうと判断して、ふくよかな教授はさっさと出て行ってしまう。タオルケットの中では、いまだいきり立つワニちんぽがあるのだ。収まるには時間が必要なはずだ。
「…………」
誰もいなくなった部屋で、コモドは先ほどのことを思い出していた。
何もわからなくなるほどの快楽に圧倒され、自分がめちゃくちゃになる感覚。
そして、そのことを思い出すと、尻が物足りないような気がしてしまう。
「おれ……どうなっちまうんだよ……」
やめるなら今だ。実験内容に付き合いきれないと三行半を叩きつけさえすれば、コモドはこのままでいられるに違いない。
だが、心臓の高鳴りはそれを拒む。まだ先があるのかもしれないと思うだけで、唾液があふれ出してしまう。
決心がつかないまま、欲望に流された手はそばに置かれたローション一式をつかんだ。
「これを使えば、また……」
気持ちよくなれるかもしれない。
これはバイトだからと、自分に言い聞かせる。賃金も高いのだ、ここで手放すのはもったいない。
たくましく盛り上がった四肢にいかつい顔。
見た目には何一つ変わっていないワニのコモドは、今日を境に変わっていく。
いまだ熱を持つ肛門がはやし立てるまま、戻ってレジュメを確認しようと決意する。
その先に快楽の沼があると知ったうえで。
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『バイト開始から二週間後の経過観察 夜杉理 コモド(よすぎり こもど)』
「あれから、アナルマスターベーション――アナニーって言うんすよね。調べました。教授は週二回くらいでいいって、言ってましたけど……先週は、まあ、毎日しました。
「あの補助器具、エネマグラでしたっけ、あれやばくて……つけてると毎回一、二時間くらい頭が真っ白になっちまって。その、おれ一人暮らしなんですけど、うるさいからって壁が殴られるんですよね、最近はタオル噛んでやってますけど……。
「え、教授の家に下宿っすか? いや、部屋は余ってるって言われても、そんな急に……。ああいや、OBにもそういった人がいるってのは聞いてますけど、っていうかこのバイトのこともOBからうちのサークルに伝わってますし……。
「男性と性行為をしたことあるか、またはしたいと思うか。……ああ、最初にも聞いてきたやつですよね。……別にいいんじゃないですか、そんなの個人の勝手でしょ。やりたけりゃすればいいんじゃねえですかね。おれは、まあ、遠慮したいですけど」
****
二回目になると、コモドの狂乱はすさまじいものだった。
毎日のアナニーで鍛えた前立腺はすでに性器と化し、教授の指テクで狂ったようにあえいでしまう。エネマグラとは違うプロの攻めに、ワニは身も心もとろとろにとかされてしまった。
「いひぃ……❤」
「いやーすごいねぇ、二回目にして気持ちよさ一万だって。十段階評価では測れない実験ではあるけど、上昇加速度で成層圏が突破できそう。完全に例外処理で省かれるデータだなぁ」
いつも通りにこにこした顔の教授は、タオルケットをコモドにかけながら長い耳をぴこぴこ動かして笑った。
コモドの開発具合なら、本日はオーガズムを十回はいけるだろうと予測した教授だが。教授の予想より数倍も淫乱に成長しているワニは、なんと二十回の絶頂を迎えたのだ。
軽いアクメも数えればさらに増えるだろうが、さすがにそこまでは自己申告ゆえに教授も把握していない。
おかげで診察台だけでなく、手袋や床は潮や精液でびしょびしょに汚れ切っていた。すでに潮吹き体質になっていたコモドは、毎晩布団を汚しているそうだ。
「コモド君がとても喜んでくれるから、つい張り切っちゃった。おーい、意識あるかー?」
「ふへぇ❤ぎ、ぎもぢよがっだあぁ……❤❤」
「それはよかった。じゃあ今日はここまでということで。帰ってからアナニーはしないほうがいいよ。結構肛門も広げちゃったし、負担がかかるから」
「ふぁい……❤❤」
意識を飛ばしたまま戻ってこないコモドをいたわるように撫でた後、教授はワニの体についていた装飾品を外していく。
連続アクメによる不随意運動での事故防止のため、今日は首と尻尾をつなぐだけではなく、手と足も診察台につないでいる。尻を高く上げた体勢なのは変わらないが、これにより非人道感が増しているように見える。
教授としても気は進まないが、さすがに研究中の事故は防ぎたい。おかげでコモドの手足には紐の跡がまだ残っていた。
「ごめんね。まさかここまで暴れるとは思わなかった。コモド君は一人暮らしだったね……調子に乗った私も悪いし、今日は私の家に泊まっていきなよ。手足に何かあったら怖いしね」
「はへ?❤」
「どうせ引っ越してくるでしょ。その下見ってことでいいかな」
教授の家に泊まる。そこまで聞いて、ようやくコモドは言葉を理解したようだった。
「おれが、教授の家に?」
「そうだよ。下見にはちょうどいいんじゃないかな。他の下宿人にも挨拶できるし、合わないと思ったら引っ越しの話はなしってことにすればいいし」
「え、引っ越しの話って、その、まじだったんですか?」
「まじだよ。嘘言ってると思ったわけ?」
「いや、そうじゃないですけど……」
まさかただのバイトにそこまでするとは思っていなかったコモドだが、さすがにそれを口に出すのははばかられた。
そして言葉が詰まったもう一つの理由は、縄を外しに来た教授の股間を見たからでもあった。コモドの痴態に興奮したのか、スラックスはしっかりと、しかも誰が見ても大きいと表すほどの形が浮かび上がっているのだ。
「…………ごくっ」
男との性行為なんて興味がないと言っていたワニだったが、なぜか目が離せなかった。
その視線に気が付いた教授は慌てて白衣を閉じて隠した。初期インタビューから性的思考を把握している大人ゆえに、配慮した形だ。
「あはは、ごめん。さすがにあそこまで喘がれるとね。セクハラで学生部に訴えるのはやめてくれると助かるな。ただでさえこんな研究してるから、目をつけられててねぇ。お詫びに家賃まけるから」
そそくさと片付け始めた教授は汗ばんだワニの体も丁寧にふいていく。水で絞ったタオルでごつごつとした皮膚をきれいにされると、コモドもまんざらではなさそうに目を細めた。
「んっ❤」
「どこか痛かった?」
「いや、そういうわけじゃねえです……」
あれだけアクメを決めたというのに、ワニはまだ火照っている。脳裏にあのスラックスの盛り上がりがこびりついて離れない。
(くそっ)内心でコモドは悪態をつく。(これじゃあまるでホモみてぇじゃねえか)
そんなわけないと、頭を振って画像を追い出すころには、頭も冷えてくる。教授がいそいそと掃除しているものは全部自分が出した汁なのだと気づけば、急に恥ずかしくなってきた。
よくよく匂いを嗅いでみれば、雄の匂いが部屋中を満たしているではないか。
「これ全部、おれが出したのかよ……」
「たくさん出したよねぇ。しかも二回目で。開発した私が言うのもなんだけど、アナニーしすぎて学業おろそかにしちゃだめだよ」
「…………っ!!」
心配されればさらに恥ずかしさが募ってくる。このまま教授の家に行けば、また何を言われるか分かったものではない。
下宿の話はありがたいが、これ以上教授のそばにいたらいけない気がする。とワニの中で何かが警告を出す。本能に従うまま、口を開いて辞退の言葉を紡ごうとするが、それよりも教授の言葉のほうが早かった。
「今日渡す予定のローションと器具だけど、どうせなら家で選んでもらおうか。君の開発速度は圧倒的だから、一緒に決めたほうがいいかもしれないね」
「え、家にもあるんすか?」
「そりゃ研究資料だもん。部屋を埋め尽くすほどあるよ。なんなら好きなのを使ってみてもいいよ。どうせ君のデータは研究には使えないから、実験工程に不備があっても問題ないし」
「他には……どんなのがあるんすか?」
「エネマグラもいろんなものがたくさん。あとディルドとか、アナルパールとかもあるかな。どうせ調べただろうから、どんなものかは君も知ってるでしょ」
あのエネマグラが、それだけではなく様々な尻に入れて遊ぶ用具がある。それを聞くだけで、ワニの胸は高ぶった。
(見てみたい……)
アナニーにはまってから調べるだけ調べてみた器具を、実際に見てみたいという欲望が生まれた。買う勇気が出なくて見ているだけだったそれが、教授の家にはたくさんあるという。
本能の警告は、より強い欲望によってかき消えていく。服を着るころには、もう行かないという選択肢はなくなっていた。
教授の家は想像の倍以上にでかく、俗にいう豪邸という言葉が当てはまる。
初めて見たコモドは目を丸くして、本当にここが教授の家なのかといぶかるほどだ。
それでも丸いウサギは当然のように門のカギを開けたので、間違ってはいないのだろう。
「ささ、どうぞー」
「あ、はい」
「驚いたみたいだね。結構みんな驚くんだよねぇ」
「教授職って、もっと安月給かと思ってました」
「あはは、正直ー。でもそれはそうだよ。僕は器具のメーカーと契約してたり、そういうものの監修とか、あとはまあ、いろいろやってるからねぇ」
教授の立場や研究を利用した副業のようなものなのだろうと、コモドは納得した。
ドアに至るまでの道も長く、庭には木々による遮蔽があるため外からは見えづらくなっているようだ。世界が違うとはこういうことを言うのだろうと、ワニの口は閉じることを忘れていた。
コモドの体形でも悠々とくぐれる大きさの扉を開ければ、そこは別世界だった。
まず出迎えたのはサメの青年で、その後ろにシャチがいる。どちらも巨体で、簡素なシャツがかわいそうなほど引き延ばされていた。
「おかえり教授。ん、そっちが話に出てた将来有望青年か。俺は氷下魚 コマスケ(こまい こますけ)、よろしくな」
「あ、はぁ……」
「お、なんだなんだ、君が噂のコモド君か! わしは楸 シヒツ(ひさぎ しひつ)だ。ひょっとしてコモド君もここに住むのか」
「いや、まあ、決めかねてるところっすけど……」
それから出るわ出るわ巨体の雄たち。コモドに勝るとも劣らない筋骨隆々な男性が物珍しさに玄関に詰め寄れば、あっという間に暑苦しくなってしまった。
「教授、あの、この人たち全員下宿人ですか」
「そうだよ。部屋が余ってるからって呼びすぎちゃった気もするけど、本当に余ってるからなぁ」
「そりゃこんな豪邸を独り身が買えばそうなるでしょうとも……」
「いやー、お金がたまったから何か大きい買い物しようと思ったはいいけど、ちょっと考えなさ過ぎたよね。こうなるんだったらマンションでも買えばよかったよ」
朗らかに笑い飛ばす教授は玄関を上がり、コモドを誘う。当のワニは眼前にある肉の壁に躊躇しながらも、気弱な自分を叱咤するように尻尾で床を叩いて進む。
すると、いやでも鼻につく雄の匂い。レスリングサークルの一員として、慣れているはずのコモドですら濃いと感じるほど。
ぞくんと体に熱がこもった気がして、それで気を紛らわせるためにも、ワニは聞いてみることにした。
「おれのこと、噂になってるみたいですけど……?」
「一応今日は泊まるってことを連絡したからね。決して実験の個人情報を漏らしたわけじゃないからあしからず。そこはしっかりしてるよ」
「じゃあ、将来有望って?」
「いやー、それはねー」
言いづらそうに眼を泳がせたウサギに代わって、サメが答えてくれた。ワニの肩に手を回して抱き寄せれば、いやでも雄の匂いが濃くなる。
「教授がここに呼ぶやつは、みんな素質ありなんだわ。つまり、お眼鏡にかなったってわけ」
「はあ、素質ってなんすかね」
「教授の実験を見りゃ一目瞭然だと思うがぁ?」
「……別におれ、ホモでもなんでもねえんですけど」
少し不機嫌になったワニの凶悪面を前にしても、サメは気を悪くした様子もない。むしろ楽し気に肩を叩いてくるしまつ。
「そっかそっか、まあせっかく来たんだ、楽しんでくれよ。慣れればここは最高だからな」
そこでワニを解放し、案内をしようとする教授に差し出した。コモドはどうにも、このサメが値踏みするような視線を向けてくるのが気に食わなかった。体の隅々までじっくり舐めまわすように見られている。しかも、それがここに集まった雄全員がそう。
(気色悪ぃ……)
素質だの言われたが、コモドは納得していない。いまだに性的対象は異性であると信じているゆえに、同性からのアプローチには嫌悪しか抱かない。
やはり、ここに暮らすのは無理だ。コモドはそう考えた。
「さあコモド君、君の部屋に案内するよ。それから、いくつかの共用施設と、渡す器具を選ぼうか」
教授の声にはっとして、急いであとを追う。雄をかき分ければ、やはり、体の芯がぞくりと粟立つ。それに気づかないふりをして、視線をさまよわせた。
ふと横目で見れば、数人の雄たちは汗まみれで、肩にタオルをかけている。何か運動をしていたようだ。
「ジムとかあるんすか?」
「あるよー。本当は私のダイエット用に作った部屋なんだけど、他の人が使うほうが多いんだよね、下宿人にインストラクターの人もいるし、筋トレしたかったら聞いてみるといいよ」
「教授はもっとやせたほうがいいっすよ」
「本当に正直だよねぇ君。体だけじゃなくて口も素直すぎる」
「セクハラで学部に訴えますよ」
「今のなしでっ!」
見せてもらったジムは想像以上に整った設備で、下宿すればここが無料で使えると聞いて少しコモドの心は揺らいだ。
(でもこんなとこに住むのは無理だ。どうせみんなホモだろ)
「リクエストがあってねぇ、無駄に豪華になっちゃったよ」
「教授が買ったんですか?」
「いや、住民からの寄付も募ったよ。ここは見ての通り筋トレする人が多いからね」
続いて見せてもらったお風呂も広く、なんとサウナ付きだ。やはり無料で使えると聞いて、コモドがかなり揺れる。
「めっちゃいいじゃねえですか……ってかお風呂広……」
「お風呂で泳ぐの好きなんだよねぇ。こんな体形だし大きめのお風呂つけたんだ。まあ、おかげで数人が入れるから間違いじゃなかったけど」
広いリビングは当然として、しっかりしたカウンターキッチンも完備している。ドラマでしか見たことのないような大きなソファに、少しばかりの好奇心を抑えきれないようだった。
「教授って料理するんすか?」
「いやまったく? ここで作ったものを食べるのは、研究室にこもってるときに誰かが料理を届けてくれるくらいかな。基本は学食か出前だよ」
そこでコモドは鼻をならし、あることに気が付いた。
雄のすえた匂いだ。性を感じさせるそれが、部屋全体にしみついているように感じられる。
「……あんま、掃除とかしねえんですか?」
「え、匂う?! コモド君がくるからって気をつかうように連絡したはずなんだけど」
なぜか教授が焦りだし、コモドを次へとせかす。何かやましいことがあるのかと問いただしたかったが、そこは教授のほうが一枚上手だった。
「じゃあ次は器具室行こうか。欲しいものを選んでいいからね」
「……うす」
すぐに思考が切り替わってしまったコモドは、そのまま器具室と呼ばれた部屋へと向かう。
そこは教授が集めた様々な淫具が壁の棚一面に敷き詰められた部屋で、どこを見ても教育に良くないことがわかる。
それでも、コモドは圧倒されたようにうなり、ときめきで目を光らせていた。
「すげぇ……」
「一応ここにあるのは趣味とか監修したやつとか、まあ好きに使っていいやつばかり置いてる。下宿したら使い放題だよ」
「使い放題……」
きゅんとワニマンコがうずく。防水マットが引いてあることから、ここで使うことも想定されているのだろう。
簡素な形状から、イボ付きの凶悪なものまで。そこから与えられる快楽を想像するだけで、コモドの股間は元気になってしまった。
早く使いたい。欲望に太ももがもじもじと動く。
「教授、おれはどれを使えばいいんです?」
「言っとくけど、今日はだめだからね。あれだけせめられたのにまだ足りないの?」
「別に、おれの体は見ての通り丈夫だし……」
「それでも、開発は初心者なんだから、体をいたわらないとだめ。……はあ、コモド君、明日の授業は?」
「明日は午後から1コマあるくらいです。でも、別にさぼっても……」
「それはだめだよー。さぼったらバイトの話もなしにするからね」
「……うす」
しぶしぶ頷いて、不満げにうなる。
先ほどの嫌悪感はどこへやら。すでにコモドの頭はこの器具を試したいという欲望に支配されていた。
「じゃあ明日朝に開発と肛門を使ったセックスについてのレジュメ渡すから、読んどいて」
「だから、おれはホモじゃねえって……」
「念のためだよ。それに、開発するには性器を模したディルドも使うかもしれないんだから、読んどいて損はないでしょ」
「……まあ、それなら」
うまいこと丸め込まれ、またもしぶしぶ頷くしかできなかった。今のコモドは性器を模したディルドを使うことに、何の違和感も覚えていないようだった。
教授としては、アナル狂いになったコモドが今後性病にでもかからないか不安であり、しっかりした知識をつめてほしいと思っている。教職にある身として、途方もない才能を開花させたことへの責任感もある。
「まさかここまでドはまりするとは思わなかったなぁ……」
教授の実験に参加したものは、ホモ落ちするか女性にアナル攻めされるのが大好きになるかの二択だ。それでもコモドの進捗は早すぎる。このままでは人生を投げてしまいかねない。
「じゃあ、器具は明日選ぼうか。今日選ぶと君、使っちゃいそうだし」
「うす」
「あはは、そんな不満げな顔しないで。お詫びに今晩はおいしいもの出前してあげるから。君の顔見せもかねて、ぱーっといこう」
「……あの、教授」
そうして部屋を出ていこうとする教授を、ワニは呼び止める。
壁に並んだ無数の淫らな器具たち。これを集め、研究するのが教授の仕事だと聞いている。
噂ではコモドも聞いていた。大学には変わった――これもだいぶマイルドな言い方だが、研究をしている教授がいるという。
前々から思っていた疑問が、思わず口から漏れた。
「なんで、こんな研究してるんすか?」
「え、ああそうだね、言ってなかったか。私はね、雄を気持ちよくするのが好きなんだよ」
「はあ」
気の抜けた声を出すコモド。嫌悪しているホモそのものの発言を受けて、なんて返すのが正解かなんてわかるはずもなかった。
「でも、それって結構大変でしょ? 洗浄から開発まで、方法を調べるだけでも大変で、実際するのはもっと大変。だから、きちんと体系だった方法が確立されて、それが認知されればいいなと思って」
「なんつうか、思ったより、まじめに考えてるんすね」
「本当に正直だね君は……相手には気を付けるんだよ。そもそも、じゃなきゃ教授職なんてやってらんないよ。私は、いずれ世界中の雄だれもが尻での快楽を享受できるように、研究をしてるんだよ」
内容はともかくとして、発言にやましいことなどないと教授は胸を張る。
研究内容こそやましさの塊だが、その熱意は本物なのだろう。
コモドは相手を無条件に気持ちが悪いと思ったことを、少しだけ恥じた。
「いや、やってることはやっぱ気持ち悪ぃんですけど……」
「素直すぎる……まあ自己の変質を認められないがゆえの、自己防衛からの嫌悪ってところかな。そういう被験者も何人か見てきたけど、コモド君の場合は変化が急すぎるから、ちょっと心配だなぁ」
教授がなにやら小さくつぶやいたが、コモドの耳には入らなかったようだ。首を傾げれば、長い耳を傾けて返されるだけ。別にいいかとワニがこれ以上の反応をなくせば、ウサギは歩きながら出前などの手配を済ませていった。
それから、リビングで住居者の顔見せと簡単な自己紹介を済ませ、コモドは部屋に通された。自身も体育会系で飲み会などは嫌いではないが、先ほどの舐めまわすような視線が警戒心を抱かせ、打ち解けたとは言い難い状態だ。
それでも幸運なことに、食事中も絡みつくような視線が絶えず続くかと思われたが、鳴りを潜めてくれたおかげで料理に舌鼓をうつことができた。
膨らんだ腹を満足そうに撫でながら、通された部屋を見渡す。
そこもやはり広く、コモドが今住んでいる部屋よりも十分上質だ。
「ここが君の部屋ね。今来客用の布団持ってくるから」
「あ、手伝いますよ」
「そう、じゃあお願いしようかな。階段下に倉庫があるから。それと変えの下着とかってないよね」
「別にいいっすよ下着くらい。明日帰って着替えてから学校行くんで」
「君さえよければ協賛でもらったやつがいくつかあるから持ってっていいよ。まあ、ちょっときわどいのが多いけど」
「ぜってー嫌です」
そうして普段よりも質のいい生活を堪能し、コモドは眠りに落ちた。
…………はずだったのだが、どうにも寝付けない。
ワニの巨体はまだ満足していないようで、じっとりと性欲にあぶられているようだ。大きな風呂でリフレッシュできたのは体だけで、心は飢えを訴えている。
「くそっ」
器具室で見た光景が頭から離れない。何を使おうか悩んでいると、自然と高ぶってしまう。
かといって、今更普通のオナニーをするつもりは毛頭ない。すでにコモドの体はアナルでいかなければ満足できなくなっていた。
「指、くらいなら……」
だが、自分の指程度で満足できるとは思えない。コモドも試しに入れたことはあるが、教授がくれる快楽に比べたら雲泥の差があった。
アナルの中をごりごりに押されてイキ狂いたい。ワニは布団の中でもどかし気に尻を揺らす。
さすがにこのままでは眠れないと判断したのも当然か。気分転換に水でも飲もうと、キッチンへと向かうことにした。
「あれ、電気ついてる。まだだれか起きてんのか……」
ここの住人に若干の苦手意識を持っているコモドだ。運がないと舌打ちしながら、扉へと向かう。
「おおぉおっお~~~~ん❤❤❤そこもっどづいでえぇ~❤」
「…………っ!」
(な、なんだっ!)
すんでのところで声を抑えることに成功したコモドは、恐る恐る扉を開け、隙間から覗く。
そこのダイニングキッチンのリビング部分、大きなソファの上で、二人の巨漢が尻を突き出しているのを、コモドは見てしまった。
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