前回→ https://t589423.fanbox.cc/posts/8926755 「っ、ひ、――っ、ぅ゛、ぐ……ッ!!」 「……っ、は……流石にギチギチ……っ、大丈夫? 齋藤君、痛くない?」 抜いてくれ、と声を上げることもできない。 激痛のあまり硬直する体を捕らえられたまま志摩は深く息を吐き、そして更に腰を動かしてきた。 限界まで拡げられた口輪筋の奥、ぐっぽりと二本の性器を咥えさせられたままそれぞれの性器に内壁を擦り上げられる。 「は、ぅ゛、動か……な゛……っ、あ゛……ッ!」 「……っ、そんなこと言ってさ……このまま止まってた方が辛いでしょ、普通に……っ」 「ぃ゛、やだ、っ、ぁ゛、ぐ……ッ!」 「だから、締めすぎだって……ッ!」 「っひ、――ッ!!」 背後から覆い被さってくる志摩に腰を打ち付けられ、逃げようとしていたところ深く奥まで一気に入ってくる。 既に縁のものでいっぱいになっていたところに入ってくるそれに声を上げることすらままならない。汗と涙が止まらない。目を見開いたまま口を閉じることもできない俺の顔を見つめたまま、体を起こした縁は悪戯に俺の唇に噛みついた。 「……っ、は……っ、ぅ゛……っ!」 「泣いちゃったねえ、苦しい? 齋藤君」 「ま、大丈夫。苦しいのは最初だけ。段々馬鹿になってくるから、そしたら後は……どーでもよくなっちゃうよ」血の匂いが増していく。二人の体液が混ざり先ほどよりも滑りが良くなる抽送のせいで余計に中を抉られ、眼球の裏側に熱が広がっては弾けていく。 苦痛でしかないのに、苦痛に慣らされていく。 「っふ、ぅ゛……っぐ、え゛……っ!」 「齋藤……っ、出すんならもっとマシな声だしなよ。……ま、こんなんじゃ無理か」 「亮太が下手だからな。気持ちいいフリするのも対人スキルだよ、齋藤君」 「アンタまじで……っ、黙っててください、萎える」 「俺がいるくらいで萎えてちゃもう全部無理だろ」 焼けるように熱い腹の奥で二人の声が響く。二本の性器で奥を突き上げられる度に内臓ごと押し潰され、二人が動く度に声が漏れる。目尻からぼろぼろと溢れる涙を舐め取り、縁は「まだまだいけるよね?」と俺の尻を掴んだ。 やめてほしい。内臓が潰される。これ以上は本当に元に戻れなくなる。 けど、それを口にすればこの性悪男が何をするのかは目に見えている。 だから俺は。 「……っ、…………」 自我を殺して頷くことしかできなかった。 肉体が、脳が拒否して悲鳴を上げてようが生存本能に従うことを選んだ。 縁は笑みを崩さず、「んじゃ一緒に頑張ろうね!」と俺の体を抱きしめた。拍子に奥まで貫いてくる縁のそれに目を見開き固まる暇もなかった。縁に抱き締められ、腰を固定されたまま先ほどよりも大胆に動くそれぞれの性器にただ声をあげることもできなかった。頭を抱きしめるようにしてがっちりと縁の肩を咬まされていたからだ。 ガクガクと痙攣する下半身に出入りする性器、体内でそれぞれが擦れ合い粘膜は粘着性を帯びていく。絡みつく体液により更に抽送は激しさを増し、痛みと苦しさで摩耗し麻痺し始めていたそこではどちらがどちらのものなのか判別すら付かなくて、ただあるのは腹の中で二本の異物が居るという事実だけだった。 「っふ、ぅ゛、んん゛……っ!」 「声、ちょっと甘くなってきたね。気持ちよくなってきたかな~? まだかな?」 「……っ、は……こんなんで気持ちよくなられても引くけど……っ、てか齋藤、生きてる?」 「生きてる生きてる。けど、焦点ぶれぶれだね。ま、どっちでもいいよ俺としては。……っ、この穴勝手に使わせてもらうだけだから」 「だからちゃんともっと頑張って締めてね」と二本の性器で膨らんだ腹部を掌で軽く圧された瞬間、中で性器が跳ねる。 一層硬さを増し、先ほどよりも感覚が鋭利になったそこに目を剥いたのも束の間、そのまま膀胱を殴られ、前立腺を擦り潰される。 「ぃ゛、ひっ、ぐ……ッ!」 「チンポ二本慣れてきたら、今度は気持ちよくならないとねえ」 「ぃ゛や、あ゛っ、だめ、っ、う゛……っ!!」 痛みを突き抜けた先、言葉にし難い感覚が下半身に広がる。 乱暴で一方的な暴行に等しいはずなのに、二本の性器で弱いところを的確に刺激されてはまるで逃げることができない。 「ふ、ぅ……ッ! く、ひ……っ!」 「っ、ちょっ……と、方人さんそれ、俺も無理なんすけど……っ」 「は、……生ぬるいセックスじゃイケねえだろ? 亮太」 「っくそ……っ、一言先に言ってからやれよ……ッ、齋藤、力抜いて……って、無理そうだね」 「ぁっ、う――」 「んじゃそのまま腰浮かせて、……っ、動くよ」 「……っ! ん、ぅ、む゛……ッ!」 腹の中で性器が交互に出入りする。休む暇もなく奥を突き上げられる度に出したくもない声が喉、食いしばった歯の奥から溢れた。 志摩の手に腰を掴まれ、逃げるなというかのように頸に歯を立てられる。皮膚を突き破る痛みすらも甘く下半身を疼かせるのだ。 「っ、は、ぅ゛、や゛……っ、ぁ゛……っ!」 「ふ……っ、はは、いいねえ。良い声で鳴けるようになったねえ、齋藤君……っ俺もっと君の声聞きたいなぁ」 「っ、や、っ、ぅ、……っ、う、あ゛……っ?!」 正面の縁に体を抱き抱えられた瞬間、浮遊感が全身を襲った。先ほど自ら騎乗位をするのとは訳が違う。刺さった性器の上、二人に挟まれたまま抱き抱えられる体に目を見開いた。 ぬぷ、と音を立てて一気に奥まで突き刺さるそれに脳の奥に光が弾ける。声を上げる暇もなく続いて二本目のそれで奥を突き上げられ、その抽送は俺の呼吸をする余裕も与えることなく更に性急になっていくのだ。 「ぅっ、あ、ぁ……っ! あ、や、あ゛」 「あ~ー……っ、これこれ、昇ってきた。齋藤君、このまま一緒にイこうね」 「だからそうやって、勝手に二人の世界に入んのまじで……っ、ぁ゛~……っ、くそ、本当やだ、締めすぎだし……ッ!!」 これが気持ちいいのかすらも最早理解できなかった。許容を大きく超える刺激に耐え切れずに固まることしかできないでいると、いきなり縁に頭を掴まれる。そのまま唇に噛みつかれそうになったとき、いきなり背後の志摩に腰を叩きつけられた。 声を上げる暇もなく志摩はそのまま根本深くまで俺の中に身を埋めたまま、俺の頭を掴んできた。重ねられる唇。咥内に滲んだ唾液が垂れそうになるのを志摩は舐め取り、それから再び腰を動かし始めた。 「っ、ん、ふ、っ、う……っ!」 「あーあー、ガキの嫉妬かよ。……っ、ま、いいけど? ……俺は気持ちよけりゃなんでも……っ、ほら、齋藤君、キスに夢中になってないでこっちもしっかりね」 「ふっ、ぅ……っ?!」 下腹部をマッサージしていた手のひらにそのまま濡れそぼっていた性器を扱かれ、痛みを快感が無理矢理塗り替えていく。 だめだ、それは。本当に。 辛うじて残っていた理性すらも縁の手によって砕かれ、握り潰して粉にされる。それを快感という甘い蜜で絡め取られ、そのままぐちゃぐちゃに掻き回されていくのだ。 裕斗先輩、裕斗先輩――。 頭の中で憧れの人の名前を繰り返す。何故自分がこんな目に遭っているのか、志摩とキスしているのか、二本の性器に犯されているのかすらももう朧気だった。 大きく痙攣し、腹の奥にたっぷりと吐き出される熱に腹が満たされていく。みっちりと栓をされたまま、掻き出すことも許されないまま続行される性行為に絶望する余裕も気力すらもなかった。 諦めることしかできなかった。享受することしかできなかった。 二人が満足したのはどれほど経った後か。 縁が飽きれば志摩に抱かれる。ようやく一息つけると思いきや、シャワーから戻ってきたら縁にまた犯されて……そんなことを繰り返す時間は地獄以外の何者でもなかった。 俺がすぐに吐くので食事は与えてもらえない。 ただひたすら二人の玩具になった。それを選んだのは俺だったからだ。 裕斗先輩が無事で済むならまだ、いい。 痛みや疲労を感じる器官は既に壊されており、今は慢性的な微熱と下半身の疼きがただ酷かった。それと、鼻の奥にまでこびりついたイカ臭さ。 口を濯ぎたい。体を洗いたい。精液がこびりついて固まった髪が嫌だった。志摩だって、綺麗好きな志摩なら余計耐えられないだろうに志摩は俺の顔を見ると軽蔑したような冷たい目で「舐めてよ」と俺の口を開けさせるのだ。 手も使わず口と舌だけで性器を咥えさせられ、喉の奥まで使われる。摩擦で腫れ上がった中に挿入されるよりかはまだマシだったから、俺はそれをただ黙って咥えて舌で巻き取る。 「……っ、本当、馬鹿だよね。こんなことになるのわかってて、わざわざあいつのこと庇うんだからさ」 「ん、ぅ、ふ……っ、ぶ……」 「よく分かったでしょ、齋藤。俺の言ってる意味。……っ、志摩裕斗を信じたって無駄だって。齋藤は幸せになれないよ」 「最初から、俺の言うこと聞いてりゃよかったのに」喉の奥、口蓋垂を亀頭が掠め、嗚咽が漏れる。瞬間収縮する喉に締め付けられた志摩のものが喉奥でびくんと大きく跳ねた。 「は……っ、本当、馬鹿でしょ……ばーか、齋藤なんて、このまま方人さんにヤリ捨てられればいいよ。……っ、こんな汚くて、精子臭い齋藤……誰も好きになんてならないから」 「んっ、ん゛……っ、ふー……っ」 尿道口とカリの凹凸、裏筋を根本までねっとりとくすぐりながら喉を使って性器全体を締め付けるのが志摩は好きだった。 鼻で息をしながらなんとか息苦しさを誤魔化すようにして咥えれば、志摩は舌打ちをする。口の中のものも先ほどよりも鼓動が速くなる。射精が近い証拠だ。 「こんなの、上手くなってんなよ」と小さく吐き捨てた志摩の声は俺の耳に辛うじて届いたが、俺は聞こえなかったふりをしてそのまま更に根本まで喉で性器を飲み込んだ。 余計なことを考えたくなかった。もう。なにも。 勢いよく喉奥で吐き出される精液を舌で受け止めたあと、喉奥へと塊ごと流し込む。青臭さが一気に鼻の奥まで広がった。とてもではないが美味しいとは思えない、吐き気を促す生臭さだ。それでも、飲み込んだ。目の前の志摩が俺を見る目が少しだけ、裕斗先輩に似て見えたから。 その瞬間だけは悪い気はしなかった。 「齋藤君、一緒にお風呂入ろっか」 この二人に捕まって何時間経過したのかも覚えていない。硬い床の上に服を着ることも許されずにそのまま縛られて志摩に犯され、その直後のことだった。 外から帰ってきたら縁はスマホを片手に笑っていた。 「は? 方人さん、何言って……」 「このまま齋藤君外に転がしておくよりも、もっと面白いこと思いついたからさ。そしたらこのまま汚ないの困るんだよねえ」 「…………」 志摩の顔が引き攣る。言いたい言葉もあるはずなのに、志摩は縁相手だと時たまこういうところがある。 その力関係は俺から見ても明白だった。 志摩は縁に逆らわない。或いは、逆らえない。諦めているに近いかもしれない。 ゆっくりと縁がこちらへと歩いてくる。 縁の爪先が目に入ると無意識に体が硬くなった。この足で蹴り上げられ踏みつけられた記憶はまだ俺には新しい。 あの時と同じように縁は俺の前に座り込み、視線を合わせるようにして覗き込んできた。 「あーあ、俺がいない間に随分亮太と仲良くしてたんだ」 最早自力で動かすことができない下半身に縁の伸びてくる。まだ濡れそぼったままの奥に三本の指を突き立てられ、「ぅ」と小さく喉奥から声が漏れる。長い縁の指は躊躇することなくその中の感触を確かめるように柔らかく前立腺を刺激してきた。 「っ、ぅ、あ」 「いっぱい出されたねえ。ほらここ、まだ残ってるよ。……あ、もしかして俺のかもしんねえのか」 「ふ、……っ、う、く……っ、んん……っ!」 「かわいー声。指なんかじゃ物足りなくなってきたんじゃない?」 「っ、……っ」 そんなことない、そう言いたいのに言葉を口にすることはできない。体が、脳が、縁に逆らえない。 優しさの欠片もない愛撫にも関わらず、二人の手で拓かれた体は勝手に快感を拾うことを覚えてしまう。絶頂の手前まで登り詰めた寸前のところで縁は指を引き抜いた。そのまま中に溜まった精液を掻き出すように引き抜かれるそれに腰が震え、倒れそうになったところを縁に支えられた。 「せっかく亮太も気に入ってんだし、あいつに返してやるのは使い物にならなくなった後でもいいだろ?」 そのまま抱き上げられ、腰を抱き寄せられる。尻を鷲掴みする指は躊躇なく俺の穴を広げた。 縁は俺の肩越しに志摩を見ていた。その言葉も多分俺に向けられたものではないだろう。 「……本当、いい趣味してますね」 聞こえてきた志摩の声は笑っていた。飽きれたような、諦めたような、あの自嘲混じりのあの皮肉な笑い声。 縁は「だろ?よく言われる」と俺を抱き寄せ、そのまま頭を掻き抱く。 「君も、嫌だったら今ここで抵抗したらいいよ。そうすりゃ風呂に行く暇もなく使い物にならないようにしてあげることだってできる」 「……っ」 「それとも、亮太に体洗ってもらうの手伝ってもらう?」 これは、賭けで。試されていて。縁の言ってることは全部本気で。脅されている。 皮膚の上を滑る指先がいつこの皮膚を突き破るのか、それも時間の問題だと分かっていた。 「……志摩に……」 喉が焼けるように熱い。 志摩がどんな顔をしてるのか、確認する勇気もなかった。 「…………手伝って貰います」 ひくつく喉の奥。まるで自分の声が知らない人間の声に聞こえたのは掠れてしまってるのもあるだろう。 縁は「そうだな、それがいい。賛成だ。俺よりもあいつの方がマメだしねえ」とうんうんと嬉しそうに笑い、そして俺の頭をそっと撫でた。 「――これで君も共犯者だ、齋藤君」 そう、縁は俺の拘束を外した。 痛みよりも快楽を選んだ。自己保全のためだけに。 扉の外にいる心配してくれているだろう人たちを自ら裏切ったのだ。 「亮太」 「……はい?」 「齋藤君のことよろしく。この後抱くからちゃんとしっかり全身綺麗にしておけよ」 「……はいはい」 そのまま体を引っ張られ、志摩に向かって放られる。受け身を取ることすらできない俺を抱き留め、志摩は何も言わずに俺の体を支えて歩き出した。肩に食い込む指先が痛い。 『本当馬鹿だね、齋藤は』とあの皮肉めいた声が聞こえてくるようだったが、志摩は何も言わない。笑いもせずこちらを見ようともせず、そのままシャワールームへと俺を放り込む。 「方人さんがなんで自分で齋藤をシャワーに連れて行かなかったと思う?」 タイル張りの冷たい空間に志摩の声がやけに大きく反響した。 硬く冷たいタイルを背にしたまま、起きあがろうとした矢先にシャワーヘッドを手にした志摩はそのまま水を出した。冷たい冷水が飛び散り、皮膚を掠めるだけで恐ろしく全身が跳ね上がる。 「っ、し、ま……」 「俺の名前、気安く呼ばないでくれる? 俺がこうしてるのだって別に齋藤のためじゃないんだし、好きでやってるわけでもないから」 「ぅ、あ……っ!!」 頭から胸、下半身へと勢いよく噴射する冷水を被せられ、腕で体を庇うことも出来ず鉛のように冷たいシャワーの水を被る。 志摩は表情を変えないまま俺を見下ろして、それからシャワーの水に打たれて反応し始めていたそこへとシャワーヘッドを押し当てた。至近距離、打ち込まれる水圧に耐えきれず悲鳴が漏れる。 「っ、や、めて、しま、っ、ごめ……っ!」 「あの人は試してるんだよ、俺のことも。俺が齋藤に絆されてるんじゃないかってさ。……本当、最悪だと思わない?」 「っ、ぅ、あ゛」 「嫌になるよ。……本当に」 冷水に体温を奪われ、寒気と局部への刺激にただ全身が震える。志摩は自分のシャツが濡れることも厭わず性器を拭い洗い、それからそのまま腿を掴み足を広げさせる。片脚立ちの状態のまま、体内へと注がられる冷水に「ひう゛っ」と短い悲鳴が漏れた。それでも責苦は止まらない。 散々二人に傷つけられた体内は空気に触れられるだけでも反応するほどだったのに、肛門を大きく広げられたまま腹の中へと流し込まれる冷水に耐えきれずに目の前の志摩にしがみつく。 「っ、は、ゃ、し、ま……っ、しま……っ、ゃめ……っ」 「……やめないよ。齋藤が選んだんでしょ、こうなること」 「っ、う゛、あ゛っ、痛……っ、ぁ、志摩……っ」 「だから、名前呼ぶなって言ってんだろ……っ!」 瞬間、志摩が手にしていたシャワーヘッドが志摩の手から離れ、そのまま床に転がる。大きく噴射される冷水は俺たちを濡らした。それでもそれを止めることも拾うこともなく、志摩は構わず俺の顎を掴んだ。 「……っ、ん、む……――っ」 視界は影で覆われる。 熱を奪われて血の気が失せた唇に、志摩の唇は酷く熱く感じた。だから、無意識に口を開いて志摩の舌を招き入れた。熱を求めるように、志摩にしがみつく。 「……俺は、あいつじゃない」 「し、ま……っ、ぁ……っ」 顎を掴んでいた志摩の指が皮膚に食い込む。息が苦しいのに、寒くて仕方ないのに、それでも微かに残った熱を求めることしかできなかった。 おしまい