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田原摩耶
田原摩耶

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【↑300】ぜんぶ、きみのため。⑤END※【7,300文字/√β裕斗+阿佐美×齋藤/3P/快楽堕ち/共依存】

 阿佐美に触れられる度に、もっと義務的でもいいのにと思わずにはいられなかった。  俺を抱くとき、阿佐美の手付きは恐ろしく優しい。強引にしてもいいのに、それをしない。  だからこそ阿佐美に安心して全てを委ねることが出来たのも事実だ。 「ゆうき君、息」 「っ、ふ、ぅ……っ」 「ちゃんと呼吸して、……うん。そう」 「……っん、ぅ、ふ……っ」  長い指で肛門の奥まで探られる。数日かけて解された中は阿佐美の指も容易く飲み込めるようになっていた。ぬちぬちと優しく前立腺をマッサージされる度にうつ伏せに寝転された体は痙攣する。油断したら恥ずかしい声が漏れてしまいそうで、俺は枕にしがみついて必死に堪える。  ふうふうと息を繰り返しながら、執拗な愛撫とともに迫り上がってくる熱に腰が持ち上がる。 「……イキたくなったらいつでもイッていいからね」  骨っぽい手に腰を捕まれ、更にぐり、と中を大きく刺激され、脳の奥で無数の光が弾けた。  ぶるりと痙攣し、逃げようとする腰を掴んだまま阿佐美は更に凝ったそこを指で柔らかく解す。その度に下半身にじんわりと熱が広がり、快感を堪えることはできなかった。 「ん、んむ、ぅ゛う……っ」   緊張し、ピンと伸びたつま先。快感を逃そうとしても逃れられない。更に追い打ちをかけるようにぐちぐちとローションが絡んだ指で中を弄られる。 「……っ、ゆうき君……」 「っふ、ぅ、ん゛……ふー……っ、ぅ」 「我慢しないで、俺といるときは」 「う、む、っ、ぅ……っ」  寝そべった体。その背後、軋むベッドの上、阿佐美が覆いかぶさってくるのがわかった。暗くなる視界、伸びた髪が視界に落ちる。顎を掴まれ枕に押し付けていた顔を上げさせられたとき、暗く塗り潰された視界の奥、確かに阿佐美と目があった。 「ぁ、ふ……っ」  柔らかく揉むように開かれた唇を小さく吸われる。熱い阿佐美の唇に啄まれ、伸ばした舌は阿佐美にそのまま絡み取られた。 「っ、ん、ん、ぅ」 「は……っ、ゆうき君、きもちい……?」  掠れた声で囁かれ、俺は無我夢中でただ頷き返した。薄暗い病室内、阿佐美の表情は見えなかった。そして応える代わりに阿佐美に舌先ごと咥えられる。そのまま肉厚な舌ですっぽりと包まれた舌を絡み取られながら、長い指で中を更に刺激される。 「っん、う、ふ……っ、しお、り……っ、ん、……っ」  腰に阿佐美のものを感じ、つい腰が揺れる。  阿佐美はいつも俺のことを気持ちよくしてくれるが、全く自分には触れさせてくれない。それがもどかしくて仕方なかった。  せめてキスに応えたくて、必死に阿佐美の舌を受け入れる。気持ちよくしようと恐る恐るこちらからも舌を伸ばせば、微かに阿佐美の呼吸が乱れた。 「……っ、ふ」 「ん、ぅ……っ」  脳が茹だりそうな程の熱の中、俺は堪らず阿佐美の腕にしがみついた。びくんと大きく跳ね上がる下半身、そして波のように引いていく余韻に耐えきれずそのまま俺は阿佐美の腕の中、脱力する。  息も絶え絶えの俺をちらりと見て、そして阿佐美は唇を離した。濡れた俺の唇を指で拭う阿佐美。そのまま何かを言おうとしたときだった、不意に阿佐美は顔をあげる。  そして、いきなり病室の部屋が開いた。  それはあまりにも突然のことだった。視界の先、暗い通路の奥に立っていたその人物はこちらを見ていた。 「……っ、な、んで」 「……ノックするのは礼儀だよ、裕斗君」  慌てて手で体を隠そうとする俺の背後、俺にシーツを掛けた阿佐美はそのままベッドの上、膝立ちになる。  そこにいた人物――志摩裕斗は悪びれもなく「悪いな。けどノックしてたら誤魔化されそうだったからな」と続けた。  怒ってるわけではない、かと言って笑顔もない。ゆっくりとこちらへと近付いてくる裕斗に、俺はシーツをぎゅっと握り締めた。 「ゆ、うと先輩……っ」  そして、ベッドの側までやってきた裕斗は足を止めた。こちらへと視線を合わせるように屈んだ裕斗はそのまま余韻が抜けきれていない俺の頬に手を伸ばす。 「最近肌艶がいいと思ったら阿佐美に手伝ってもらってたのか、齋藤」 「我慢できなかったのか?」と、裕斗の声が静かに落ちてくる。汗で額に張り付いていた前髪をそっと撫でられ、そのまま目を覗き込んでくる裕斗に「裕斗君」と阿佐美が声を掛けた。 「ゆうき君が眠れるようになるにはこうするしかなかったんだよ。……俺が提案したんだ」 「しお……」  俺の方から強引に迫ったのに、まさか庇ってくれてるのか。  慌てて違う、と言おうと思ったのに、阿佐美はし、と小さく唇を動かすのだ。 「なるほどな。……俺はてっきり逆効果だと思ったんだが、こういう真似はこいつにとって」 「裕斗君、君は……」 「そうか、詩織には世話かけたな」 「……世話なんかじゃないよ」  生きた心地がしない、張り詰めた空気の中。冷たくなっていく体。頭の上で交わされる二人の声が遠くなっていく。  俺がちゃんと誤解を解かなければならないのに、と思うのに頭が動かない。そもそも誤解が何なのかも分からない。言い訳も見つからない。 「齋藤」  ぼんやりとした頭の中、ベッドに腰をかけた裕斗にそのまま顎の下を撫でられる。 「ゆ……と、先輩……」 「悪かったな。……俺はお前のことを誤解してたらしい」  どういう意味なのかと理解するよりも先に、そのまま上半身を起こされる。そして持ち上げられた顔、覗き込むように重ねられる唇に驚いて体が緊張した。  久し振りに感じた裕斗の高い体温と、よりによって阿佐美の前だという事実に余計感情が綯い交ぜになり、頭が真っ白になる。 「っ、ん、ぅ……っ」 「俺がお前を抱かなかった間、詩織にたくさん抱いてもらったのか?」 「……俺は抱いてないよ。安心して」  答えたのは阿佐美だった。キスをする俺達に驚くわけでもなく、そのままベッドの上から降りようとする阿佐美に視線を向ける裕斗。「そうだったのか」と小さく呟き、そしてそのまま俺の腰に手を伸ばした。 「っ、ひ、う……っ」  そして、そのまま剥き出しになっていた臀部を鷲掴みにした裕斗は「詩織」と声をかける。 「挿れてやれよ、詩織」  先程まで散々解され、まだ阿佐美の指の感覚が残っていたそこをぐに、と左右に広げられる。阿佐美のものとは違う食い込む指先に喉が、体がひくりと震えた。 「裕斗君、何言って……」 「分かるだろ? こいつが本当は何してもらいたいかなんて」 「必要以上の負担は……」 「俺もそう思ってたよ、こいつがお前に頼り出すまではな」 「な、齋藤」と落ちてくる声。裕斗にはもう気付かれてるのだろう、いや、キスマークを見られた時点で裕斗は悟ってたのかもしれない。俺がどうしようもなく浅ましい人間だと。  実際、裕斗の提案に嫌悪感を覚えるどころか心臓は弾み、先程よりも体温が増す自分がいた。 「し、おり……っ」  腰を浮かせ、少しでも阿佐美が挿れやすいように持ち上げれば、阿佐美は深く息を吐く。そのまま背後から覆いかぶさってくる阿佐美の気配を感じ、固唾を飲んだ。 「……ゆうき君、拒否するなら今の内だよ」  するりと臀部を撫でられ、その感触だけで下腹部に熱が集まっていく。恐る恐る頷けば、深く阿佐美は息を吐いた。そしてすぐ、背後から衣擦れする音が聞こえた。裕斗に広げられたそこに押し当てられる肉の感触に俺は息を飲む。 「目を瞑って。……嫌だったら、裕斗君のこと考えて……」 「ぃ、いや、じゃない……っ」 「……っ、ゆうき君」 「し、詩織が、いい……」  だから、と振り返ろうとしたときだった。背後から体を抱きしめられる。背中を包み込むような阿佐美の体温に気を取られそうになったとき、そのままゆっくりと入ってくる亀頭に背筋がピンと伸びる。 「っ、ふ、ぅ゛……っ、ん゛ん……っ!」  ゆうき君、と吐息まじり、俺の名前を呼ぶ声が頭に響く。苦しさよりも、阿佐美の熱を直接感じることができたことに、俺で勃起してくれているという事実に脳が、全身が悦びに打ち震える。  萎えられたらどうしようと思っていたのに、硬くなったそれが中へと沈んでくる感触に耐えきれず、俺は目の前の裕斗にしがみついた。裕斗は俺の頭を撫でながら「気持ちいいか、齋藤」と笑うのだ。 「正直、少し妬けるな」 「っ、ひ、ぅ……っ」 「けど、お前が気持ちよくなれるならそれが一番だ。……なあ、齋藤」 「ぁっ、ひ、ぅ、……っ! ん、む……っ!」  横髪を耳に掛け、頬を撫でる裕斗の指はそのまま俺の唇の中へと入ってくる。声を我慢するなと言いたげに唇を割られ、舌を引っ張り出される。  同時に奥まで入ってくる性器にそのまま突き上げられた瞬間、開いた喉奥からは犬のような声が漏れた。我慢したいのに、変な声で阿佐美を萎えさせたくないのに、裕斗はそれを許してくれない。  阿佐美も萎えるどころか抽挿の間隔は短くなり、浅いところからゆっくりと広げていたそれは次第に深くなり、ストロークは長くなる。焼けるように熱い性器に奥まで粘膜を摩擦され、突き上げられる都度髪の毛の先一本一本まで痺れるような感覚が広がった。 「っ、ぁ、あっんっ、ぅあ、ゃ、……っぁ、……う……っ!」 「ゆうき君、痛くない? ……っ、ゆうき君」  大丈夫だから、と頭を横に振れば、ゆうき君、と繰り返すように呟いた阿佐美は俺の腰を掴んだ。  強く掴まれる下半身、そのまま根本まで更に挿入された瞬間、窪んだ壁をこじ開けるように進入してくる亀頭に声にならない声が漏れる。大きく仰け反り、思わず腰を引きそうになったが抜けない。それどころか、更に体重をかけてくるように、ぐり、と亀頭で天井を押し上げられた瞬間頭を擡げていた性器が震えた。 「ぁ゛、ひ、う゛……っ」 「いい声が出てるな、齋藤」 「っ、ぁ、う゛、あ゛ーー…………っ!」 「っは、……詩織、見ろよ齋藤の顔。それ、気持ちいいらしいぞ」 「こいつは多少強引にしてやった方がいい反応するんだ、お前もあんま遠慮しなくていいぞ」と笑う裕斗。その声を言葉として認識できる余裕はなかった。代わりに、ドクドクと体内で激しく脈打つ性器、その太い血管から流れ込む鼓動と熱を浴びながら俺はただカリで内臓を引っ掛けられる度に声をあげることしかできない。  阿佐美は何も言わず、けれど応えるように更にぐりぐりと腰を押し付け、奥が阿佐美のものが馴染むまで俺を抱き締めた。そのまま奥を重点的に亀頭で刺激され続けられ、のしかかってくる体重と全身潰されるような快感に目の前は白ばむ。 「ぁ、うっ、う゛……っ、ぁ、し、しおり……っ、ん、む」  痙攣が止まらず、ぶれる視界の中。「齋藤」と落ちてきた声に顔をあげさせられる。そして息を飲んだ。  眼の前、すぐ鼻先に押し付けられるのは寝間着腰にテント張った裕斗のものだった。膨らんだそこをすり、と鼻先に擦り付けられ、久し振りの裕斗の匂いに腰が震える。 「……俺も、仲間に入れてくれよ」  薄暗い病室の中、こちらを見下ろしてくる裕斗がどんな顔をしているのか分からなかった。  けれど膨らんだ性器越し、俺の頭を撫でる裕斗の手はどこまでも優しく、決して俺を離そうとしなかった。  その日からだった、俺達の関係が大きく変化したのは。  お互いに隠す必要がなくなったことにより、毎晩俺は裕斗と阿佐美、たまに三人で性行為に耽ることになった。二人は当番制で俺を寝かしつけるために俺を抱く。  負荷になるような激しいことはしない、という表向きのルールはあれど、繰り返してる内に慣れというものは出てくる。そして、ハードルもどんどん上がっていく。次第に一晩で何度も抱かれるのが当たり前になってしまうのに時間はかからなかった。 「……っ、ぁ、あ、ゆ、うと先輩……っ」 「は、齋藤も大分体力付いてきたな。一応これも運動に入るからか?」 「……裕斗君、そんなこと言って……気絶と眠りは違うこと、いい加減覚えてよ」 「分かってるよ。ほら齋藤、ちゃんと水分も取るんだぞ」 「は、はい……っ、ん、ぅ……っ」  病室のベッドの上。裕斗の膝に座らされ、その屹立した性器の上に深く腰を落とされた状態のままペットボトルを手にした阿佐美にキスをされる。口写しされる水を喉の奥へと流し込もうとするが、下で突き上げられる度に口から水が溢れ、阿佐美はそれを舐め取った。 「服、着替え用意しなきゃね。……タオルも、汗で濡れちゃってる。風邪引かないようにしないと」 「ん、んん……っ、ぅ、し、詩織……きす……」 「……水、足りなかった?」  いいよ、と二口目を口に含んだ阿佐美に顎を掴まれ、そのまま喉奥まで水をとろりと流し込まれる。今度は零さずに全てを飲み干したあと、空になった咥内で舌先を絡め合う。ん、ん、と漏れる吐息ごと奪われ、がっしりと後頭部を掴まれたまま更に喉奥までねっとりと絡め取られる舌でいっぱいいっぱいになりながら俺は腰を揺らした。 「は、妬かせるのが上手いな、齋藤は。……っ、舌噛まないように気をつけろよ」 「ん、む、んん……っ!」 「……っ、裕斗君、大人げないよ」 「はは、悪いな。……っ、齋藤、俺ともキスしてくれ」 「ぁ、ぅん、むぅ……っ」  文字通り唇奪うようにキスをされる。阿佐美のものとは違う性急な動きで舌を絡め取られ、酸素ごと奪われるのだ。  そんな俺達を見て、呆れたように笑いながらも阿佐美はそのままベッドを離れた。俺の着替えとシーツの替えを用意してくれてるのだろう。今日は裕斗に抱かれる日だった。  濡れた音と水音、腰を打ち付ける音が病室内に響き渡る。お互いがお互いを監視し、お互いのストッパーになる。全ては俺のためだと二人は言った。俺は正直どちらでもよかった。二人が俺を抱いてくれるだけでよかった。そうでなければ、俺が二人に返せるものなんてなかったからだ。  俺の体力だとか、俺のためとかそんなことどうでもいいから二人が満足してくれるまで気持ちよくなってほしい――そう思っていたはずなのに、気付けば何も考えられなくなって、ただひたすら快楽を貪る化け物に自分が堕ちていってるのが分かった。  それでも、よかった。二人が気持ちよくなれるのならば、どうだって。  いつしか、『就寝時・俺が眠りにつくまで』という制限はなくなっていた。  昼間であろうがどちらかと二人きりになる度、俺は二人と体を重ねていた。最初は性器を扱きあったりするだけだったが、昼間から挿入することにも抵抗はなくなっていた。  ルール違反だと分かっていても自分を抑えることができなくて、もう一人を裏切ってると思いながらも我慢できず俺は体を許した。  阿佐美も裕斗も、優しい人だ。俺は二人のためだと言い聞かせながらもそんな二人を利用していることに気づいてしまったときには遅かった。 「ん、ぅ、詩織……っ、ん……っ」 「ゆうき君、……っ、は、駄目だよ、今夜まで我慢しないと……っ」 「う、うん、でも、詩織が会いに来てくれるの、嬉しくて……っ」 「……っ、ゆうき君」  阿佐美の大きな掌で胸を揉まれるのが好きだった。耳元で囁かれる低い声が脳で響くのも好きで、優しく、それでも執拗に乳首を責められるだけで下着の中は先走りで濡れる。  もっと、と強請るように阿佐美にキスをする。ぴくりと強張る体、熱くなった阿佐美の体温に包まれながら、俺は後ろ手に阿佐美のスラックスの中に手を入れ、性器を優しく愛撫する。お互いの体を弄りながら、昼間から布団の中に潜り込んで交わるのは好きだった。お互いの熱で溶け合い、このまま骨までドロドロになっていければいいのに。嫌なことも全部わからなくなるくらい、ドロドロに。  ちゅぱちゅぱと音を立てながら阿佐美の指をしゃぶり、阿佐美の性器に腰を押し付ける。理性的な振る舞いなど俺にはもう出来なくなっていた。  そんな俺に、阿佐美は付き合ってくれる。阿佐美は優しいから、ビキビキに勃起した性器で俺の肛門を撫で、優しく絶妙な力加減で前立腺を潰し、押し、擦り上げ、涙と唾液で濡れる俺の顔に舌を這わせ、たくさん中を擦り上げてくれた。 「ぁっ、あ、しおり、っ、んう、ひ……っ」 「ゆうき君、気持ちいい?」 「っ、き、もちぃ……っ、ぅ、あ、もっと、ちゅー……っん、ぅ……っ!」 「本当……っ、君は……」 「んっ、ぅ、む……っ、うんん……っ!」  交わる。ただの肉塊になるくらい擦り切れ、どろどろになる体を抱き寄せられる。阿佐美の性器でいっぱいになった腹を撫でられる度に幸福感に満たされ、思考が麻痺した。嫌なことなど、恐怖心も薄れていく。それと同時に自分が恥知らずになっていくのが分かった。  いや、もしかしたら元々俺はこういう人間だったのかもしれない。  ぬるぬると舌を絡め合わせ、先っぽ同士を擦り合わせながら俺は腰を揺らす。遠のいていく意識。  そもそも、何故俺はセックスなんてしているのだろうか。大切にしたかった人たちと、どうして。  そんな疑問がふと泡のように浮かんだが、それもすぐ性器に突き上げられることによって弾けて消えた。  おしまい 「……ようやく眠ったか」 「裕斗君」 「ぐっすり眠れてるな。……けど、気付いてるか? 詩織」 「……分かってるよ。良くない症状が起きてるね」 「食事の時間も忘れるくらいだしな。……顔色はいいけど、毎日起きてる時間ずっとこの調子じゃあな。……壊れるぞ」 「そうだね。分かってるけど……」 「言えねえよな、こいつに依存してるのは俺達も同じだから」 「……ゆうき君には余計なことも全部考えてほしくないんだ。それなら、こうした方が彼のためになる」 「惚れた弱みっていうのは困ったんだよな、本当」 「言わないでよ、それ。ゆうき君に。……あくまで俺達は」 「ああ、そうだな。こいつには余計な負担はかけないようにしないとな。……ただ、何も考えずに気持ちよくなってればいいんだから」

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