「なんで貴方がそこまでレベルを落として合わせるの? 貴方達が昔から仲が良いのは知ってるけど、燕斗。貴方の人生でしょ? ちゃんと真剣に考えなさい」 初めて親と喧嘩したのは中学三年生の春だった。 俺の書いた進路希望調査票を見た母親が目くじらを立てたのだ。貴方のレベルではもっと行けるはずだと、担任の教師と同じ言葉を並べる親を見て『ああこいつも同じか』とただ思った。 「美甘と同じ学校がいい」と正直に伝えた結果がこれだ。俺の希望なんて関係ない。最初から分かっていたことだが、それでもこの選択次第ではこの先三年間、美甘と一緒の時間を過ごせないと考えると絶望でしかなかった。 何度も説得したが、話し合いはずっと平行線。進路希望調査の時期になる度に家の中の空気は冷え切っていく。 「美甘、お前もっと勉強したらどうだ」 「し、してるよ……ちゃんと。燕斗からしてみたら足りないかもしれないけど」 「俺たち、受験生になるんだよ」 「ん……別にいいよ、俺はどうせ家から近い西高に入るから」 「……美甘」 俺が美甘に合わせると角が立つ。それならば美甘に頑張ってもらえれば、と思うのに、美甘本人に至ってはこの調子だった。このときばかりは本気で家に閉じ込めて勉強を叩き込んでやろうかと思ったが、やめた。 無理やりやらせたところで意味がないのだ。美甘が俺と本気で同じ学校に行きたいと思ってもらえなければならない。 「燕斗、お前馬鹿だな。そりゃ馬鹿正直に美甘のこと言ったらあいつもキレるだろ」 「他に理由がなかった」 「家が近いからってのもあったろ」 「言った。即却下された」 「はは、残念だったな」 「……お前は嫌じゃないのか、栄都。美甘がいないんだぞ。高校に。それに、俺たちがいない学校で一人ぼっちになってる美甘を想像してみろ。……可哀想だろ」 ぽつんと一人で寂しそうに弁当を食べてる美甘のことを想像しただけで胸が苦しくなる。 美甘は強がりで見栄っ張りだが、誰よりも繊細だ。俺の姿が見えなくなるくらいで大泣きするような子だというのに、と口にすれば、栄都は晩飯前のハンバーガーにかぶりつく。 そして口元のソースを指で拭い、笑った。 「そう思ってんのはお前だけだよ、燕斗。あいつは案外清々してるかもな」 「そんなわけないだろ。美甘が寂しがり屋だって知らないわけじゃないくせに」 「寂しがり屋はお前だろ、燕斗」 「だったらお前もだろ、栄都」 ムカついて言い返せば、ふは、と栄都は笑う。「そーかもな」なんて他人事のように吐き捨て、大きく口を開いて二口目を齧る栄都。それを横目に、ウェットティッシュをやつの前に置いた。 俺は美甘がいない学校生活は信じられない。美甘だって、俺達がいないと何もできないのに。 人の目もろくに見れず、自己紹介なんて以ての外。美甘が学校で虐められたりでもしたらと考えただけで腸が煮え繰り返りそうになるのだ。 「……いっそのこと、内申点下げまくれば許してもらえるか」 「燕斗、本気で言ってんのか?」 「ああ、お前煙草吸ってるか?」 「吸ってねえよ。って、まじか」 「写真撮ってお前のSNSであげろ」 「はは、お前の行動力まじでなんだよ……つかそれ俺までとばっちりくるからやめろ」 「……はあ、不良っていうのも大変だな」 「それ、すげー馬鹿っぽいセリフ」 無言で栄都の脇腹を小突けば、栄都はそのまま噎せる。 儘ならない。何故好きな子と一緒にいたいと思うことを咎められるのか理解できない。 三年に上がってからはずっとそんなことばかりを考えていた気がする。 月日を重ねるごとに、冬が近づくに連れ家の中の居心地が悪くなる。 追い詰められていく。親が居なければ何も出来ない自分も悔しかった。毎晩のように揉めることが多くなった。あまりにも話が通じないので脅すような真似をしたし、逆に殴って止められたりもした。何度も殺してやろうかと思ったが、それを実行に移さなかったのは人殺しになってしまえばもっと美甘のそばに居られなくなると理解していたからだ。 結局、半ば無理やり連れて行かれたカウンセリングでは『燕斗がおかしくなったのは親からの期待とプレッシャーに耐えきれなくなったからだ』等と一方的にそれらしい診断結果だけ突きつけられる。俺は、別におかしくなってない。ずっと俺は俺のままだった。それなのに、どいつもこいつも俺を異常だと言う。 なんのために今まで頑張ってきたのか、積み上げてきたものも全て俺の細やかな願望を口にしただけで呆気なく崩れるのだ。 「……燕斗、なんか疲れてる?」 中学三年の秋。美甘と一緒に帰ってるとき、美甘は心配そうにこちらを見上げる。 美甘の顔を見たのはひどく久し振りのような気がした。学校では親にうるさく言われた教師が俺が美甘に接近してないか監視してくるし、夏休み期間も習い事を詰め込まれていたお陰でろくに会うこともできなかった。 何度も全てサボって逃げ出して美甘に会いに行きたかったが、できなかった。このときにはもう俺は諦めていた。今の自分では足りないと。 だから、今日は特別だ。たまたま帰り道一緒になった美甘と出逢った“体”で、俺は美甘との時間を過ごしていた。 それにしても、美甘はやっぱり俺のことをよく見てくれている。美甘だけが俺の味方だ。 「美甘に心配されるなんてよっぽどだな」 「だって顔白いぞ。……夏休みの間も、忙しそうだったし。やっぱり受験って大変なのか?」 「……まあ、そうだな」 「ふーん……あ、アイス当たった」 しゃく、とアイス棒を齧っていた美甘は目を輝かせる。「もう一本食える」と喜ぶ美甘の頭を撫でれば、「な、なんだよいきなり」と美甘は少しだけくすぐったそうに目を細めた。 「いや……美甘は変わってないなと思って」 「……それ、嫌味っぽいな」 「違うよ。安心するって意味。けど、一日にアイス二本はまたお腹壊すだろうから、明日にするんだ」 「……お前は俺の母さんかよ」 むくれる美甘。けど、美甘は俺の言う事を聞く。ちゃんと俺の言葉を聞いてくれる。 「……美甘」 「ん?」 「…………いや、なんでもない」 「なんだよそれ」 俺と学校が違っても、お前は俺のことをずっと忘れずにいてくれるか。なんて、大袈裟だと笑われるかもしれない。 美甘は鈍感だしデリカシーがないから、きっと俺の気持ちは分からない。けど、「そんくらいで忘れるわけないだろ」と笑ってくれると思った。 高校を卒業したら、美甘を連れて家を出よう。ついでに、栄都のやつも誘ってやるのもいいかもしれない。高校でバイトしながら貯金しよう。仕送りなんて貰わずとも広い部屋を借りれるように、そのためにもっと勉強していい職について――それで、誰にも文句言われないように美甘と一緒に暮らすのだ。美甘はきっと働きたくないというだろうからあいつを十分に養えるほどの財力もほしい。 ――たかが三年間、その先のことを考えたら耐えられるような気がした。なんて、全て諦めるしかない現状に自分を納得させるための思い込みだ。 美甘を満足に幸せにできるための自分になるための準備期間だと思えばいい。 中学三年の冬が来る。 その時にはもう俺の心は決まっていた。こんな家をさっさと出る。だからそのために、今は親の言うことを聞いておく。親の望む理想の息子でいることが、俺の将来の夢にも繋がるのだと。 中学を卒業し、高校に上がる。新しい高校は電車に乗って通学しなければならない距離にあり、なかなか登校下校時間の都合で美甘と会うことはかなり減った。 親からは美甘と直接連絡取ることも禁止されていたので、時折サボって美甘の様子を見に行った栄都伝てに聞いたり、休みの日に美甘の家の側を覗き見することしかできなかった。 たまにすれ違うだけでもいいと願ったが、上手く行かない。噂では美甘はそれなりに新しいクラスに馴染めてると聞いて安堵すると同時に、心の奥で息苦しくなるような気持ちもあった。 美甘も美甘で頑張ってるだけだ。俺が居なくても一人でやっていけるほど器用ではない。その分の苦しさを乗り越えているのだ。そうだよな、美甘。なら……俺も、頑張らなければ。 相反する心が自分の中に二つ存在することには気付いていた。それでも、言い聞かせることしかできない自分がいた。不満を口にしたところで何も解決しない、ただストレスが溜まるだけだと分かっていたからこそ、押し殺した。 本当は美甘が俺のいないところで順調であることが耐えられなかった。けれど、あいつの頑張りを否定してしまうほど狭量な自分を認めたくなかった。だから、見ないふりした。考えずに済むように、一時期美甘の情報を聞かないようにしてひたすら勉強とバイトに打ち込んだ日もあった。 そして、人の身体はあまり丈夫に出来ていないのだと身をもって理解した。 「燕斗、飯は?」 「……」 「机の上置いとくからな」 「……いい。匂いが残る」 「そーですか。……じゃ、匂いねえやつだけ置いとくわ」 ――自室のベッドの上。 机の上に買い物袋だけを置いて部屋を出ていく栄都。ちゃんと閉じられるのを見て、俺は再び天井を眺めた。 喉に何かを通し、胃に物を溜め込むことすら億劫になる。水は辛うじて飲めるが、今はその動作すらも怠い。 こんなことしている場合ではないのに。と、目を瞑ったところで気は休まるわけではない。目を閉じてもやってくるのは強い不安だけで眠気なんてちっともない。毎回処方された睡眠薬を流し込んでようやく意識を無理矢理途切れさせることができるが、それも最近は効果が薄くなってるのを感じた。 『頑張りすぎだ』と栄都は言った。 そのせいで、酷使し続けた心身が限界に来てるとも。 昼間の学校で気を失っていたらしい。俺はそのときの記憶はないが、目を覚ましたら病院に運び込まれてて「ああ」と思った。 こんなことしてる場合ではないのに、とも。 「燕斗、熱は」 「普通だ」 「ちゃんと測ったのかよ。……うわ、全然熱いな」 「……栄都、お前俺と代われ」 「馬鹿、今のお前じゃバレんだろ。いいから大人しくして寝ろ、まじで死ぬぞ」 「別に、」 別に、死んでもいい。そう言いかけて、栄都がこちらを見る。 「お前の大好きな美甘はどうすんだよ。そのままじゃ笑われるぞ、あいつに」 「……そうだな、俺が体崩してちゃ美甘の看病も出来ない」 「ああ、そういうことだ。つーわけで大人しくしてろ」 「…………美甘に会いたい」 「元気になったらな」 「……俺は元気だ」 「元気なやつはわざわざ体温計相手に詐欺んねえよ」 「……」 肉体が邪魔だ。ただ重たいだけで、俺の足を引っ張る。……けれど、美甘もこういう気持ちだったのかと思うと余計歯痒くなるのだ。 ……美甘に会いたい。会って、ただ声を聞くだけでもいい。側にいて手を握っててほしかった。お前がしてることは無意味ではないと、待ってると、言ってほしかった。 「……美甘」 栄都はこちらを一瞥し、「じゃあな」とさっさと部屋を出ていった。心が寒い。一人の部屋の中にいると嫌なことばかり考えてしまう。けれど、栄都のやつを引き留める気分でもなかった。 記憶の中の美甘を引っ張り出す。古い記憶のアルバムから一枚一枚、美甘のことたけを考える。あいつとの思い出が唯一、嫌なことを考えずに済むものだったのに……。 俺以外のやつに囲まれて楽しそうにしてる美甘の顔が浮かび、飛び起きた。汗で濡れたシャツは肌に張り付き、冷たくなっている。 「……っ」 やめろ、考えるな。……美甘を汚すな。 サイドボードの上に散乱した錠剤を手に取る。適当な数を放り込み、ぬるくなったボトルの水で押し流した。とにかく夢を見ないくらい深い眠りに付きたかった。 現実から逃げる。一人の夜が嫌いだった。静かな部屋が嫌いだった。本当に自分がやってることは正しいのか、と顧みようとする自分を殴り殺し、ただ前だけを見る。夢は叶えなければ意味がない。意味がなければ俺が何故ここにいるのかも分からない。 俺にとって他人からの称賛も好意も何もかも無価値だった。ただ、美甘が俺を頼ってくれるだけでよかった。だから学んだ。だから人よりも早く大人になろうとした。人よりも時間をかければ、命を注ぎ込めば、もっと、もっと立派な人間になれると思って、それで。 「おい、燕斗」 「………………」 「飯食えよ」 「いら――」 「いらねえはなしな」 「……」 「燕斗」 「……分かってる」 何を食べたところで味はしない。スポンジを噛むような感覚だけが残っていた。 バイトも学校も休んで安静にしろ、と言われてどれほど立ったか。 焦りは諦めになり、諦めは無力感へと変化する。こうしてる自分に価値などない。美甘がこんな俺を見たらと思うと吐き気がした。怖かった。 「燕斗、お前まだ美甘に会いてえの」 会いたい、けど会いたくない。 眼球だけ動かしてベッドの側に立つ栄都を見上げれば、やつは「じゃあちゃんと飯食えよ」と呟いた。 「お前鏡見てるか? ひでえ顔してる、美甘が見たらぶっ倒れるぞ」 「……」 「じゃあ会いたくねえって?」 「……美甘は、元気か?」 「お前よりかはな」 言われてから、そうか、と思った。落胆もして、安堵もした。「燕斗」と、座椅子に座った栄都はスマホを取り出した。 「お前がぶっ倒れたせいで、俺らの誕生日ぶっ潰れたんだよな。まだプレゼント貰ってねえの。……ま、用意されてねーだけかもだけど」 「……どうでもいい」 「そう言うなよ、燕斗。俺はお前のために言ってやったんだ。……お前がまだ美甘に会いたいって言うなら俺の言う通りにしろ」 「王様気取りか? ……栄都」 「ああ、そうだよ。……運が良けりゃ、また美甘と会えるかもな」 スマホの画面に表示されたロンドン一週間の旅なんて大きな文字。栄都の言葉の意味はまるで分からなかったが、あいつは玩具を見つけたような顔をして笑うのだ。 昔と変わらない、無邪気な顔で。 それから、休学復帰するまでにどれ程かかっただろうか。 結局以前のバイトは辞めることとなり、一先ず休んでいた間の時間を埋めるように勉強をする。それでも、以前のような不安はなかった。 「うちの親が駄目でも、美甘んちのおじさんとおばさんならチョロいだろ。どうせうちの事情なんて知らねえだろうし」 あの日、栄都はそう続けた。 栄都の友人に旅行会社にツテのあるやつがいて、そいつに頼めば二人分の旅行券を特別に手に入りそうだということ。 それを美甘の親にプレゼントする。美甘が一人になるのが不安ならうちで預かるという言葉つきで。 美甘の家とうちの母親は仲が良い。幸い、今回俺が倒れたことで母親も罪悪感は多少なりともあるから多目に見てくれるだろうと。 「一週間もありゃ、色々できんだろ。思い出づくり」 「……それが、誕生日プレゼントだって?」 「お前だけじゃねえよ、俺の分も含めて」 「……は、本当お前は……」 誰も頼んでいないのに、余計なことをしやがって。 そんなことをされては、こんなところで燻っている場合ではなくなるだろう。 「……だから燕斗、もう少しの辛抱だ」 ここ数年、灰色だった毎日に色が蘇ったような感覚だった。美甘にまた会えるかもしれない。今度は誰にも文句言われずに、また、前にみたいに話せるかもしれない。 けれど、今のままでは駄目だ。こんなボサボサの髪では会えない。俺はどんな顔をして美甘の横に並んでいた?美甘が憧れてくれていた俺はどんな顔をしていた?思い出せ、そして美甘の前に出ても恥ずかしくない自分にならなければ。 「……栄都」 「あ?」 「お前ってやつは、最高だな」 「は、お前初めて俺のこと褒めたな」 「そうかもな」 「本当、現金なやつ」 なんとでも言えばいい。俺は、また美甘と少しでも同じ時間を過ごせるのなら頑張れる。 緩む頬を抑えたまま、俺は栄都の肩を叩いた。栄都は少しだけ眉を下げ笑った。 「……ったく、ガキはどっちだか」 ◇ ◇ ◇ 恐ろしいほど全ての物事は順調に進んでいった。 あれから俺は従順な息子の皮を被り、教師の都合のいい生徒になり、日常へと復帰した。 美甘を引き取るためには俺自身が健康である必要がある。取り敢えずなんでもいいから三食口にする努力をした。睡眠も、薬だよりにはなったがそれでも眠れるようにはなった。 硬直していた顔面の筋肉を動かせるようにもなり、落ちていた体重を戻すため食事と運動もした。 母親との関係も、多少は話せるようになった。正確には、どうでもよくなったという方が近いかもしれない。今は美甘に会えるかもしれないという目先のことしか頭になく、それ以外のことに割くリソースが無駄としか思えなくなったのだ。結果、揉める以前の問題に落ち着く。 どん底の中から光が射した。栄都が俺にプレゼントしてくれた目下の目標の存在は大きかった。 不安もあった。また以前のように上手く美甘と話せるのかと思うと緊張して指が震える。けど、美甘はそんな俺を受け入れてくれた。美甘だけが、本当の俺を知ってくれているから。 「……美甘」 美甘と会えなくなって性欲が消え失せていたのに、Xデーが決まり、その日が近付くに連れ消え失せていたはずの感情が蘇る。普段事務的な処理しかしなかったが、その日は美甘で何度も抜いた。猿のように射精と勃起が止まらない自分を見て笑う。 自分が生きた人間であることを思い出したような感覚だった。血を流そうが、吐くほどの痛みを覚えようが、実感すら湧かなかった俺が、生きてると感じていた。第三者から見れば滑稽な姿だろうが、どうでもよかった。早く美甘と一緒に暮らすためにも、結ばれたときのためにも我慢しなければならない。 ああ、そうだ。我慢して我慢してどんなに苦しくても我慢したその先には美甘との将来がある。ずっと一緒にいれる。誰にも邪魔させない、二人だけの楽園を作るためにも。 「……っ、美甘……っ、は、好きだ、好きだ、お前が居れば俺は……」 どぷ、びゅく、と先端から噴き出す精液を手のひらで受け止める。絡みつく粘液の熱。これを美甘の中にたくさん出して、俺の精液で美甘の腹を膨らませたい。妊娠できるほど、赤ちゃん一人分の精液を注ぎ込んで美甘に俺の思いを知ってほしい。どれほど俺がお前のことを愛してるのか、お前のためならばどこまでできるのか。 「……俺は、死んでもいい」 Xデーまであと三日。 白濁に塗りつぶされていく意識の底、ピカピカのランドセルを背負って汚れぬまま微笑みかけてくる写真の中の美甘にキスをした。 おしまい