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田原摩耶
田原摩耶

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【総集編版】モルグの仕事のお手伝いをすることになった良平の話※【↑500/14,100文字/モルグ×良平/キス/セクハラ】

 ある日のこと。久し振りの休日だし、社内を探検でもしようかなと考えていたときだ。  ――社員寮、通路。 「善家君、丁度いいところに」  名前を呼ばれ顔を上げれば、通路の奥に見覚えのある白衣の男の姿を見つける。  珍しく金髪を乱したモルグはどこか疲れているようだ、ふにゃりとしたその笑顔はやややつれてる。 「モルグさん、こんにちは。……あの、どうかされたんですか?」 「ちょーっと僕のお手伝いしてくれない?」 「お手伝い……ですか?」  俺にできることなら是非!と、言いたいところではあるが、俺にはモルグの職種の分野はからっきし駄目だ。 「お手伝いしたい気持ちは山々なんですが……あの、俺、あまりお力になれることはないと思うんですけど……」 「あー、大丈夫大丈夫。君は僕といてくれるだけでいいから」 「……? 分かりました、じゃあご一緒させていただきます」  話を聞けば聞くほど不思議だったが、モルグがそういうのならそうなのだろう。  ぺこりと頭を下げれば、モルグは「よかった〜」と大きく伸びをしていた。  というわけで、俺はモルグの手伝いをするためにモルグの研究室へと向かうことになったのだが……。 「も、モルグさん……これは一体……」 「ん〜? 言ったでしょ? 君はいてくれるだけでいいって」  言いながら、モルグは笑う。  散らかった研究室内、その室長デスクの椅子に腰をかけたモルグ。の、膝に座らせられる俺。いや、本当にこれはなんなのだ。  俺の背後から抱き竦めるような体勢のまま、モルグはそのまま平然と目の前に浮かび上がったモニターとパネルで何やら打ち込んでる。 「あ、あの、でも俺、お仕事の邪魔じゃ……」 「そんなことないよ、寧ろセラピー効果あっていい感じいい感じ」 「ほ、本当ですか……?」 「本当本当」と楽しげな声が返ってきたので一先ず安心するが、なんだか流されてしまってる気がしてならない。  というか、セラピー効果ってなんだ……?  一先ずモルグの仕事の邪魔にはならないよう、モルグの膝の上で大人しくすること数分。  やはり、普通のソファーに座るのとではまるで訳が違う。尻の下、背中に感じるモルグの熱と筋張った体になんだかそわそわと落ち着かなくなってしまい、何度かもぞりと座り直してはモルグの方をちらりと見る。  そして、その度にモルグは作業片手間に俺の髪優しく撫でるのだ。 「んー? どうしたの、善家君」 「あっ……あの、えと……も、モニターとか……俺見ない方がいいんじゃないかと思って……」  モルグのことを見ていたのがバレてしまうのがなんだか恥ずかしくなりながら、俺は密かに抱いていた疑問と不安をモルグに伝えた。  いくら近い人間とは言えど、モルグの仕事は社内でもトップシークレットの部類に入るはずだ。いくらセラピー効果を求められてるとは言えど、代表取締役の実弟とは言えど、俺自身は下っ端の社員でもある。 「あー漏洩の心配してくれてる? 大丈夫大丈夫、君、わかんないでしょ?」 「はい、まあ……」 「それに、見られても大丈夫なやつだから。ま、お漏らししちゃいそうだったら記憶弄ってもらうことにはなるけどねえ〜」  そうさらりと告げられる言葉に、「ひっ」と息を飲んだ。覚悟はしていたが、モルグが言うとやはり恐怖が違う。 「見ないように気をつけます!」と慌ててモニターから顔を背ければ、モルグは「おっと」と俺を抱き留めるのだ。そして。 「なーんて、本物の画面は僕の網膜にしか映らない特殊なモニターだから大丈夫なんだよねえ。君が見てるのは仮のやつだから、見たければ見てもいいよ〜」  モルグの言葉に釣られ、恐る恐るモニターの方を向く。そして、浮かび上がる大画面には純白のふわふわとした生き物が戯れ合っている映像が流れていた。 「あ、猫さん……っ!」  思わず声を上げれば、背後でモルグが笑った。 そこで、俺は自分の口から出た単語にさっと青ざめる。 「ふふ、猫さんねえ?」 「ご、ごめんなさい……っ! 小さい頃からの癖で……」 「いいよ、動物にまでさん付けするのって君らしいし」 「それに、僕はそういうあざとい子、嫌いじゃないよ」くすくすとモルグに笑われ、更に首から上へと血液が集まっていくのを感じる。恥ずかしい。 「あ、あざといって言わないでください」 「あれ? 嫌なんだ?」 「な、ナハトさんに……この間、『ぶりっ子野郎』って言われてしまって……」  その時は猫さん云々の話をしていたわけではないが、それ以来は一層言葉遣いには気を付けていた……つもりだったのだ。一応。  項垂れる俺に、「おー、可哀想に」とどこか楽しげに笑いながらモルグは俺を優しく抱き締めてくれる。 「はは、ナハトってば分かってないなぁ〜。でもそのこと気にしてるんだね、善家君」 「お恥ずかしい話、俺も自分でも子供っぽいとは思ってるんですが、その……」 「悩んでるねえ、善家君。でも、ノクシャスよりはまだ可愛くて全然いいと思うよぉ」 「……? ノクシャスさん、なんて言うんですか?」 「毛玉。おい。小せえの」 「……っ、ふふ」  ノクシャスの真似のつもりなのか、顔をきっと引き締めるモルグが余計面白くてつい頬が綻んだ。  そんな俺を見て、モルグは「お、笑った」と嬉しそうに破顔した。  「ノクシャスさんらしいですね」 「因みに〜、ナハトは『にゃんちゃん』だよ」 「え?! う、嘘ですよね……?!」  寝耳に水とはまさにこのことだろう。予想してないところから飛び出してきた言葉に思わずモルグの方を見上げれば、モルグは少しだけ意地の悪い笑みを浮かべた。 「さあ、どうだろ〜? ナハトに聞いてみたら〜?」 「き、聞いてみます」 「ふふ、その意気だよ、善家君。……やっぱり、君は笑ってる方がいいねえ」  よしよし、と頭を撫でられ、そのまま額にキスを落とされる。こそばゆさに身動ぎつつ、俺はその感覚が心地よくてついそのままモルグにされるがままになっていた。   ……もしかして、俺を元気づけるためだったのだろうか。  さらさらと撫でられる髪。なんだか幼い頃、兄に抱かれているときの記憶を思い出しながら俺はモルグを見上げた。 「ありがとうございます、モルグさん」 「ん〜? なんのことかなぁ」 「……いえ、なんでもありません」  「そっかぁ」とモルグは片手間に俺を撫でながら、再度仕事へと戻っていく。  モルグの集中の邪魔をするわけにはいかない。  俺もモルグの膝の上に座ったまま、モルグが用意してくれた猫の戯れる系統のあらゆる動画を眺めることに集中した。   それから、どれくらい時間が経っただろうか。  仕事も一段落着いたのだろうか、モルグは大きく背伸びをする。  そして「善家君」と俺の肩を抱き寄せた。 「どうかしましたか?」 「ねえ、ちょっと休憩していい?」 「あ、わかりました! あの、なにか飲み物でも……」  退いてくれ、ということかもしれない。  慌てて腰を浮かし、立ち上がろうとしたときだ。モルグに顎をくい、と持ち上げられる。 「んーや、こっちがいいなぁ」 「へ……っ、ん……っ!」  見詰めてくるモルグ。どういう意味なのかと尋ねるよりも先に、視界が遮られる。  唇に押し付けられる感触に、全身が硬直した。 「ん、む……っ」  ――キス、されている。  さっきまでそんな空気ではなかったはずだ。驚いたが、もしかしてこれもモルグのいう『お手伝い』ということなのか。  それでモルグの気が晴れるなら、とおずおずと口を開く。モルグからのキスを受け入れようと舌を伸ばせば、そのまま舌を絡め取られるのだ。  映像から流れてくる穏やかなBGMと猫の鳴き声に混ざり、ちゅ、ちゅ、と小さく濡れた音が響く。  最初は擦り合わせるだけの舌の動きは次第に大胆になり、気付けばモルグに頭を撫でられながら舌を挿れられていた。 「ふ……っ、ぅ……む……っ」  息が止まらないよう、鼻で呼吸をしながらモルグに抱き寄せられる。  これは息抜きのはずなのに、恋人みたいに甘く唇を吸われ、歯列を撫でられ、舌を愛撫されてる内に全身にはあっという間に熱が回り、腰がじんじんと甘く疼いてしまった。  口の中に分泌された唾液を飲み込むことを忘れ、モルグの舌の動きばかり辿っていたときだ。ちゅぷ、と濡れた音を立ててモルグは俺の口から舌を引き抜いた。モルグの赤い舌先と俺の舌に糸が伸びる。  暫く舌を引っ込めることも忘れて、呼吸を整える俺を見詰めたままモルグはそっと俺の前髪を撫でた。 「は……っ、も、モルグさ……」 「定期的に善家君補給しないと、集中力切れちゃうんだよねえ。僕」 「ほきゅ……」 「ほら、こっち跨って」  腰抜かしたまま動けなくなった俺の体を抱き抱え、そのままモルグは俺の身体を対面させるかのようにひっくり返すのだ。  今のキスで反応し始めていた下半身をモルグに見られることが恥ずかしかったが、モルグの膝の上に座らせられれば、強制的に股を開かされるような体勢になってしまい顔が熱くなる。  しかし、それはモルグも同じだ。開脚こそはしないが、股の下、モルグのパンツ越しに押し上げてくる“それ”の感覚に目眩を覚えた。 「ぁ、う……っ、こ、これは……」 「善家君、手伝ってくれないの?」  軽く腰を揺さぶられる。開かされた股の奥にぐりぐりと推し当てられるのは勃起したモルグのものだ。  モルグも、今のキスで変なスイッチが入ってしまったのだろうか。  仕事の邪魔はしたくない。けれど、このままではモルグも仕事にならないだろう。  ならば、と俺は小さく頷き返した。 「て、手伝い……ます……」  断じて、これは息抜きでありモルグのお手伝いのためだ。  ただ単に目先の快楽に流されたわけではない。……はずだ。  そう繰り返すのが俺には精一杯だった。 「流石善家君」と再び濡れた唇を舐められ、腿へと伸びてくるモルグの指にそっと手を重ねた。  部屋の中、下を脱いだ俺はモルグの膝の上に座らされていた。いや、跨がらされていたといった方が適切なのかもしれない。  剥き身の太腿の間、にゅるりと生えたモルグの性器を挟めたまま下腹部に力を入れる。  亀頭から溢れるカウパーで内腿は濡れ、よりにゅるにゅると滑るモルグのものが俺の性器を擦る度に脳の奥が熱くなった。 「は、ん……ぅ……っ」 「ふふ、善家君の太もも気持ちいねえ」 「ほ、本当ですか……?」 「うんうん、本当本当~~。ほら、僕の、すっごい硬くなってるでしょ~?」  にゅる、と股の間から顔を出す肉色の亀頭を見つめたまま「は、はい」と震えた声で返事をした。鼓動が下半身から伝わってくる。 「そのまま先っぽ触ってみて」と背後、耳元で囁きかけてくるモルグに言われるがまま俺は恐る恐るその亀頭に触れた。  鈴口からつぷりと透明な液体を溢れさせるそれは触れるとぴくんと震えた。 「こ……こう、ですか?」 「……っ、うん、もうちょっとがっつり触っていいよ〜」 「ん、は、はい……」  両手でそっと亀頭に触れれば、弾力のあるその感触に息を飲んだ。これがいつも俺の中に入ってきてるのかと思うと変な感じだ。  こちょこちょとカリや尿道口に触れ、滴るカウパーを塗り込むように優しく触れれば、モルグは息を吐くのだ。 「そーそー……上手だねえ善家君」 「あ、ありがとう……ございます」  ぎこちない愛撫にすら感じてくれてるようだ。褒められるのが嬉しくて、モルグが少しでも気持ちよくなれるように腰や太腿を使って性器を刺激する。  その度ににゅちにゅちとモルグの性器が下半身と擦れ、玉の奥がドクドクと脈打つのを感じた。 「ん、善家君の指、ちいさくてかわいー……っ」  不意に首筋へと顔を寄せてきたモルグにべろりと舐められ、「ひう」と喉の奥から声が漏れてしまう。ぴちゃ、と濡れた音を立て、そのまま耳の裏っ側まで舌を這わせたモルグに呼吸が乱れた。 「ぅ……っぁ、も、るぐさん」 「そのまま」  続けて、と耳元でモルグが囁やく。こちらの反応をじっと確かめてくるようなその目に心臓が跳ね上がる。  恥ずかしくないわけではない。けれど、ここまできてやめることもできなかった。  モルグの膝の上、胸に這わされるモルグの手を感じながら俺はモルグの亀頭を重点的に刺激する。本当に気持ちいいのかわからないけど、唾液を追加して滑らせながらぬちぬちと尿道口を刺激する。時折柔らかく口を潰したりしながらも優しく揉んでマッサージしてる間にあっという間にモルグの性器は硬くなる。  胸を撫でられ、時折突起を掠めるモルグの指に思わず反応しそうになりながらも俺は腿を締めた。  もうそろそろイクのではないだろうか。  太い血管を這わせ、限界まで怒張した性器は苦しそうにすら見えた。  ちらりとモルグを盗み見る。そしてどうやら俺の視線に気付いたようだ、薄っすらと汗を滲ませたモルグは俺の方を見て「どうしたのぉ?」と俺の髪にそっと指を絡める。手櫛をするように優しく髪を梳かれ、そのまま頭部にキスをされれば、まるで恋人に対するような甘い対応に身動いだ。   「あ、あの……い、一回出しませんか……?」 「え〜? このままでいいよぉ」 「え、で、でも……モルグさんのここ、苦しそうです……っ」  そう慌てて股の間のモルグのものをそっと撫でれば、モルグは「くくっ」と肩を震わせる。  何故モルグに笑われてるのかが分からず頭にクエスチョンマークを浮かべてると、「優しいねえ、君は」と俺の頭をよしよして撫でるモルグ。モルグはそのまま、俺の頬を撫でるようにそっと顔を覗き込んでくる。 「……そうだね、ありがとう善家君。けど、これはねえ敢えてなんだよね」 「敢えて……?」 「僕ってさ、射精したくて堪んない〜〜ってときが一番脳が活性化されるんだよね。だから、敢えて我慢してるんだ」  そんな。修行僧みたいな。  モルグの口から飛び出した言葉に困惑していたとき、すり、と乳輪を撫でられ、「んっ」と鼻から息が漏れる。 「って言ってもさ、これ、萎えてもだめだし慣れすぎても駄目なんだよ。調整がなかなか難しくてねえ、ちょーっと君には頑張ってもらわないといけないんだよねえ」 「ん、お、俺……ですか……?」 「そうそう。こうやって可愛い乳首を触らせてくれたり」 「ん……っ、ん、ぅ……っ」 「声も聞きたいなあ」  乳輪を柔らかく揉まれたと思えば、そのまま先っぽに向かって絞りあげるようにゆっくりと力が込められる指先。  乳頭にじんわりと熱と甘い快感が溜まっていくのが頭で分かった。 「っ、は……ぁ……っ、も、るぐさ……っ」 「そうそう、そういう声。僕君の声好きなんだ。柔らかくてふわふわで、蕩けそうな優しい声……そんな君の声が鼻にかかって、どんどん女の子みたいに高くなっていくの、すんごいクる」 「ぁ……っ、ん、……っふ……っ!」 「我慢しないで、もっと聞かせてほしいなぁ」  僕のためにも、と絞った乳首の先っぽをくりくりと指の腹で扱かれ、食いしばった歯の奥から息が漏れた。やり場のない快感に、むずむずと腰が勝手に揺れる。モルグさん、と上目でモルグを見上げれば、そのままじっと俺の顔を見つめていたモルグは「いい感じだよ」と俺の唇を舐めるのだ。 「ふ……っ、ぅ……っんん……っ」 「口、開けて。ほら、ちゅーしながらおっぱい気持ちよくしてあげるからねえ」 「っ、ん、ぁ……っ、は、ひ……っ」  ちろ、と上唇を舐められ、促されるがままに舌を出す。そのまま先っぽ同士をぬるぬると絡め合うように舌を愛撫しながら、モルグはもう片方の俺の胸に触れた。先っぽを柔らかく指先で引っ掻き、今度は乳輪の奥へとずぷっと指が沈められた。 「ふ、」と鼻から息を漏らした矢先、モルグの指先に無理矢理埋め込まれた乳首を乳輪の奥でぐるぐるとかき回され、ゾクゾクと背筋が震えた。 「っん、っ、も、るぐさ……っ、こ、れ……っゃ、……ぁ……っ」 「かーわいいねえ、引っ張られるのと、こうやって奥まで穿られるのどっちがいーい?」 「っ、ぁ、わかんな……っ、ひ……っ!」 「じゃあ一緒に僕と見つけていこうか、君の気持ちいい」  そう、今度は深く唇を重ねられる。仕舞い忘れた舌をすっぽりと咥えられ、そのまま先っぽから唇全体で甘く吸い上げられるように執拗にキスをされた。深く、脳の奥までじっくりと蕩けさせるようなキスに思考までもどろりと溶けていく。  薬品混じりの甘いモルグの匂いに満たされ、モルグを見つめたまま目をそらすこともできなかった。  そんな俺を良い子良い子というかのように撫でながら、モルグはそのまま左右の胸を執拗に責め立てる。  どちらも、別の方法で。 「ふ、ぅ……っ」 「んー……、君があんまりにも可愛いから手が止まっちゃうのは困りものかなぁ」 「っ、ご、めんなひゃ……っ、ぅ、……ッふ、ぅ」 「いいよぉ。僕、エッチな子は大好きだから」 「特に、善家君みたいに甘い子は特に」いつの間にか唾液で濡れていた唇を舐め、モルグは優しく微笑む。普段と変わらない所長の笑顔だが、両胸をいじるその指は止まらない。  執拗な愛撫に全神経が乳首へと繋がってしまっていってるみたいだ。硬く尖った胸にふうっと息を吹きかけられただけ下半身が痛いくらい反応してしまいそうになる。 「っ、ぁ、も、モルグさ……っ」 「うん、いい感じだね」 「ん、う……っ、そ、そこばっかり……」 「君も好きでしょ〜? ほら、なでなでされるのと、ほじほじされるの。どっちがいーい?」  実演されながら、優しく両胸を責められ、堪らず背筋を伸ばした。逸らされた胸を鷲掴みにするように掴まれたまま指先で弄ばれ、俺はモルグの上で見悶える。  どっちがいいなど俺には判断できるほどの冷静な頭などなかった。ふうふうと息も絶え絶えになっていた俺は、呂律の回らない舌で「どっちも」と答えるのが精一杯で。モルグは「贅沢だなあ」とうっとりととろけたように微笑み、更に愛撫する指に力を入れた。 「っ、ぁ、待……っ! も、るぐしゃ、ゃっ、い、く、……っ、くる、きます、なんか……っ」 「いいよぉ、イッちゃいな〜。ほら、おっぱいたくさん気持ちよくなろうねえ」 「ぃ……っ、あ……っぅ、く……ぅんん……っ!」  ぎゅっと乳首の先っぽを引っ張られながら柔らかく扱かれ続け、もう片方の乳首を指先で甘く潰されていたときだ。呼吸は浅くなり、思考が、視野がどんどん白く狭まっていく。とうとう何も考えられなくなったとき、びく、びく、と体が大きく跳ね上がった。  モルグの膝の上、上を向いたままの性器からは何もでないまま、それでも体の中に残った絶頂感に暫く俺は何も考えることはできなかった。  くたりとモルグにもたれかかる俺を抱き寄せたまま、片手で優しく俺を支えたモルグはもう片方の手で早速作業へと戻るのだ。そして時折脇腹から胸元をつうっとなぞる指先に、残った絶頂の余韻に胸を痙攣させながら、俺はモルグの仕事が終わるのを待った。 「……よし、これで終わり〜」  そう、空気中に浮かんでいたモニターとキーボードを削除したモルグは片手に俺の腰を抱いたまま大きく伸びをした。  俺はというと、背中越しに伝わってくるモルグの声だけでも体が反応してしまいそうなほど限界だった。  モルグが射精しない間、何度も手持無沙汰を誤魔化すようにイカされ、焦らされ、くりくりすりすりと体のいたる所を触られては限界値まで到達した状態でのこれだ。おまけに股の間でビキビキに反り返ったその性器を挿れてもらえることすらもできず、文字通り生殺し状態。  ようやく、やっと終わったのか。  熱と余韻で朦朧とした意識の中、じっとモルグの方を見つめていると、伸びてきた指に顎の下を撫でられる。 「ん、ぅ」 「善家君、ここまで協力してくれてありがとねえ。お陰でいいレポートがまとめられたよ」 「は、ひ……」  顎下から唇へと這わされた指で優しくなぞられる。それだけで勝手に期待した体は震え、ぐずぐずに溶かされた理性では自分を抑えることができなかった。腰を浮かせた俺は、そのまま股の間のモルグのものに性器を擦り付けてしまっていた。へこ、へこ、と発情の獣のようにみっともなくぬらぬらと濡れた性器をモルグのガチ勃起した性器に擦り付けながら、「あの、モルグ……さん……っ」と声を震わせた。 「ん? なあに、善家君」 「……っ、も、モルグさん……」  分かってるくせに、モルグは少しだけ意地の悪い顔をして俺を見詰めていた。「可愛い声出してどうしたの?」と優しい声とは裏腹に、加虐的な色を滲ませたその目に見詰められ、ぞわりと背筋が震えた。  にゅる、にゅる、と俺よりも一回りも大きさも長さもある性器に重ねる。性器同士が擦れ合うだけでも得られる快感にまたイキそうになっては、腰を止めることはできなかった。 「っぅ、んん……っ、ふ……も、るぐさ……っん……っ!」 「……ふふ、かわいいねえ。僕のおちんちんで遊ぶの、楽しい?」 「っ、ん、もるぐ、さん……っモルグさん、おちんちん……っ」 「……っ! ふふ、今のやば……っ、君におちんちんなんて言わせたってボスが聞いたら、僕どうなっちゃうのかな」  興奮したように性器を更に硬くしたモルグは、おいで、と俺の体を抱き抱え直す。白衣の下、開けさせられたスーツ越し、俺の腰を捕まえたままにゅる、と今度は肛門に宛がわれる硬い熱に息を飲んだ。焦らしに焦らされ、既に柔らかくなっていたそこに、ずぷ、と濡れた亀頭が埋まる。 「は……っ、ふ……っ、も、もるぐさ……っぁ、……っ、う、……ふー……っ!」 「呼吸、ほら、ちゃんとするんだよぉ。……うん、良い子だねえ。ゆっくりやるから、息を吸って、吐いて……」 「は……っ、ふ……っ、ぅ゛……んぅう゛……っ!」  言われるがまま、モルグの声に合わせて深呼吸をしていた矢先だった。にぢ、と腸壁をこじ開けながら入っていていたそれが一気に腹の中を削るように奥まで入ってきた瞬間、脳の奥で無数の火花が弾ける。開いた口から唾液と獣染みた声が溢れ、びくん!と体が大きく弓形に反る。瞬間、押し出されるように焼けるように熱くなった亀頭からどぷりと白濁が飛び散った。  勢い、そして量を伴ったそれはモルグのデスクまで飛び散り、そして、根本まで深く突き刺さるモルグの性器に眼球の奥が熱くなる。 「……っ、ごめん、手ぇ滑っちゃった」  そう耳元で囁かれる声。その言葉の意味など理解できるほどの思考力はなく、求めていた硬く、長い性器に貫かれる感覚に俺は何も考えることはできなかった。  確か俺はモルグのお手伝いをするためにこの部屋へとやってきたはずだ。  はずなのに、なんで俺はモルグとこんなことをしているのだろうか。 「っ、も、るぐ、さ……ッ、ん゛……ッ!」 「は……っ、えっちだなぁ、善家君。そんなにこれが欲しかったのぉ?」 「っふ、は……っ、ぅ、んん……っ!」 「……っじゃあ、たっぷり味わってねえ」  にゅるりと肉壁を押し上げ、奥まで一気に侵入してくる性器に中をこじ開けられていく。  触れてほしかったところを亀頭で擦られ、下半身に広がる熱に堪らず俺はモルグの腕にしがみついた。それが嬉しかったのだろうか、モルグは目を細め、微笑む。 「っ、ぁ、んんっ、も、るぐさ……ッ、ひ、ぅ゛……っ!」 「はー……っ、油断したらすぐ出ちゃいそうだなぁ〜……っ、ふふ、分かる? 僕もきもちい〜ってなってるの」 「ほら」と膨らんだ腹を優しく撫でられただけで体は跳ね上がる。抽挿される性器の感触がより鮮明に伝わり、感度が膨れ上がるようだった。  そんな俺に連動するように、モルグ自身も先程よりも大きくなっていくのが分かってしまった。 「ッは――、ひ、ッ、きゅふ……っ!」 「……っ、にしてもさぁ、相変わらず、中までとろっとろだねえ、善家君のナカ」 「ッふ、ぅ……ッ! ぁ、も、るぐ、さ……ぁ゛……っは、ひ……――ッ!」  腰を掴まれたまま、性器の裏っ側を行ったり来たりするようにして往復するモルグの性器。弱いところを直接ねっとりと撫でられるだけで腰が勝手に動き、甘い声が漏れ出てしまう。  焦らされに焦らされた挙げ句、執拗なまでに責め立ててくるモルグに無意識の内に腰が浮いてしまっていたようだ。「こーら」と笑いながらモルグは俺の腰を抱き、そのまま俺の背筋を撫で上げる。 「危ないから暴れないの〜? ん、ね、善家君の好きなキスもしてあげるから」 「ん、む」  ぎゅうっと抱き締められたまま、体の奥の奥までみっちりと収まる性器に気を取られる暇もなかった。キスをされ、唇をくすぐる舌先に熱が上がりそうだった。 「っ、ぅ、んん……っ! ふー……ッ、ぅ、く……っ!」  下から突き上げられながらキスをされ、意識も体もどろどろと溶かされていく。自分がイッてるのかも分からないほどの酩酊状態の中、焼けるように痺れる亀頭はピストンに合わせてふるふると揺れた。 「っ、ん、ぅ……っ! む、ふ」 「は、かわい……っ、舌、こうやって絡めたりするの好きぃ?」 「っぁ、っしゅ、す、すき……っ、すきです……っんむ、ぅ、んん……っ! も、るぐしゃ……っ、ん、ひ……ッ!」  脳髄の奥がピリピリと痺れるような感覚に襲われる。  最奥をエラ張った亀頭小刻みに奥を突かれ、最早息をする暇などなかった。下半身から溜まった熱は脳へと確かに浸蝕していく。  譫言のように繰り返すことしかできなくなる俺の唇を塞ぎ、モルグは更に奥を穿った。瞬間、根本までずっぽりと収まった性器から熱が迸る。大きく脈打ち、どぷどぷと腹の奥に押し出されていく精液にただ俺は目の前のモルグにしがみつくことしかできなかった。 「……っ、は……っ、ぁ……っ」 「あー……ふふ、ね、わかる? 溜まってたの、いっぱい出ちゃったぁ……っ」  長い射精を終え、肺に溜まった息を吐き出しながらモルグは性器をずるりと引き抜いた。瞬間、中に出されたばかりのものがどろりと溢れ出すのがわかった。  口をぽっかりと開いたまま、濡れそぼった肛門。力を入れることも忘れて放心していた俺を抱きかかえたモルグは、そのまま俺をデスクの上に押し倒す。 「ぁっ、も、るぐさ……っ、んん……っ!」 「わ、すっかり真っ赤に腫れっちゃったねえ、善家君のお尻の穴」 「っ、ん、ま、み、見ないでください〜……っ!」 「今更恥ずかしがんなくても。ほら、ちゃんと脚持っててねえ〜」  明るい照明の下。デスクの上に仰向けになり、そのまま大きく開脚させられるという恥ずかしい格好に頭の中が真っ白になる。  必死に丸出しになった下半身を隠そうと手を伸ばすが、モルグはそれを無視して肛門に指を這わせた。ぷっくりと膨らみ、めくれ上がった肛門の縁を優しく撫でられるだけで「んんっ」と上擦った声が漏れる。そんな俺に、モルグは「感じちゃった?」と悪戯っぽく笑うのだ。 「う〜〜……っ! も、モルグさん……っ、恥ずかしいです……っ!」 「これよりも、もーっと恥ずかしいことしてきたっていうのにさあ、君の恥ずかしがり屋さんも相変わらずみたいだねえ。まあ、そういうところが可愛いんだけど」 「か、かわ……っ?! ひッ、ぅ……っ」 「お、中きゅって締まった。可愛いって言われるの、嬉しかった〜? ……ほーんと、可愛いねえ」 「ぁ、や、モルグさん……っ!」  精液を掻き出す、というよりも更に塗り込むようにぬちぬちと粘膜を撫で上げられる。その都度ひくりと下半身は震え、脚を閉じようとしても隠そうとしても構わずモルグは臍の裏側を指先で柔らかくこりこりと押し潰してくるのだ。性器で圧されるのとはまた違う快感に痙攣は収まらず、『可愛い』と囁かれる度に甘い感覚は広がり、自然とへこへこと腰が浮いてしまう。 「っ、ぁ、あ……っ! ん、ま、っ、ぁ、待って、モルグしゃ……っんんぅ!」  自制するほどの余力も根気も俺には残っていなかった。眼球の裏側に火花が散り、脳が熱く痺れた瞬間、甘勃ちした性器がぶるりと震えた。  そのままくたりとデスクの上、崩れ落ちる俺を見て、モルグは「たくさんイケて偉いねえ」とニコニコと笑いながら俺の頭を撫でてくれる。  どんなにくたくたになっていても、モルグに優しく褒められると心が反応してしまう。 「も、るぐしゃ……」  そう、モルグを見上げたときだった。開脚させられたままの股の間にビタン!と勢いよく押し付けられる“それ”に俺は息を飲んだ。そして、恐る恐る視線を下ろせば、いつの間にかにガッチガチに勃起していたモルグの性器がそこにあった。 「あ、え、待って――」  下さい、と続けるよりも先に、モルグの性器に再び奥まで一気に犯される。  濡れそぼっていたそこは容易にモルグのものを飲み込んでいき、その形に合わせて拡張されていく感覚に身悶えることしかできなかった。目を見開き硬直する俺の上、モルグは「ごめんねえ」と零す。 「……っ、もうちょっと、僕に付き合ってもらっていいかな」  汗ばむ額に前髪が落ちる。結合部から伝わってくるドクドクと脈打つ鼓動は明らかに先程よりも大きくなっていることに気づく。  先程よりも角度をつけて更に中を抉ってくる性器から逃げることなどできなかった。 「ほーーら善家君、息ちゃんと吐かないと」 「っ、ぉ、ひ、んん……っ! ひっ、そ、こ、や……っ! ぁ、う」 「ん? ここがいいのぉ?」 「ぁ、あ、ぁ、や……――ッ!」  ばちゅん、と腰を打ち付けられたと同時に体が大きく仰け反る。俺の上に覆い被さったモルグは先程よりも余裕のない動きで責め立ててくるのだ。よしよしと撫でるように下腹部を掌で押され、先程よりもかかる負荷とより強くなる刺激に全身がぶるりと震えた。  指で膀胱ごと圧された瞬間、指と性器、内側と外側両方から前立腺ごと刺激され、声にならない悲鳴が漏れる。 「っ、ぉ゛ッ、ぁ待って、も」 「ん〜? なんて言ってるか聞こえないなぁ」 「んに゛、ぅ゛……ッ、そこ、ぉ゛……っ! ゃ、れす、ぐりぐりしちゃ……ぁ゛っ、ふ、で、る、でる、でちゃ……っ!」 「いいよぉ、出しても」 「ぁっ、あっあっ、ぁ゛……!」  ごりゅ、と激しく前立腺を性器で引っかかれた次の瞬間、ぴんと限界まで張り詰めていた糸がぷつりと切れる。  そしてちょろ、と尿道口から溢れ出した体液が次第に勢いを増して噴き出すのを前に、更にモルグは興奮したように息を荒くした。 「は……ほんと、かわいーねえ、善家君……っお漏らししちゃったぁ」 「っ、も、るぐしゃ、待っ、ぁ゛、っ……ゃ、あっ、んん……っ! ぅっ、や」 「遠慮しないでたくさん出していいからねえ」 「ぁ、ひ……っ! ご、ごめんなしゃ、モルグさ、も、むり、むりれす……っ! ま、またおれ、おれ ぇ……っ!」 「この際、君の中に溜まってるのもぜーんぶ出して空にしちゃお。その代わり、僕のでいっぱいにしてあげるからね」 「ぁっ、あ゛、ぁ……ッ! ぁ、ゃ゛、やだ、いや、ぁ゛っ! 出ちゃ――ッふ、ぅ……っ!」  波が収まったと思いきや、モルグのピストンに耐えきれず、残っていた尿がちょろちょろと噴き出す。モルグの机も白衣も汚したくないのに、我慢したいのに、モルグに突かれる度に馬鹿になってしまってるみたいに自制が利かなくなっていく。それが自分でも恐ろしい。  そしてなによりもそれ以上に恐ろしいのが。 「っ、ふ、ぅ……っ! ま、待って、くださいって……ぃ、言った……のに……っ!」 「良いんだよ、これで。僕はおもらしする君が見たかったから」 「ぁ、うそ、ぉ゛」 「嘘じゃないよ」 「ぁっ、ひ、」  ひくひくと濡れた性器を撫で、目を細めたモルグは更に膀胱を押してくる。瞬間、膀胱に残っていた少量の熱が再びびゅく、と尿道を通って噴き出した。  羞恥心を覚えるほどの気力もなかった。連続の行動と強制的な排尿行為に最早虫の息だった俺を見て、モルグは痙攣する俺のお腹を撫でる。 「あは、一回出しちゃったら随分とゆるゆるになっちゃったねえ。いいねえ、そうやってどんどん素直で可愛い善家君になっていくの。ほら、もっと嬉ションしちゃいな〜?」 「っ、あ、やだ、ぅッ! も、るぐしゃ……っ、くひ……っ!」 「……っは、イく度に放尿癖ついちゃった君も悪くないかもねえ、ほら、認めなよ。おしっこ出すの気持ちいいでしょ〜?」 「ちが、ぁ……ひ、ぃっ! んぅうう……!」 「はー……っ、かわい、真っ赤になっちゃって、はは、僕まで興奮してきたよ」 「責任とってね」と大きく腰を打ち付けられた衝撃と快感で、ぴゅる、と少量の尿が自分の腹目掛けて漏れるのを見て更に興奮したようにモルグは抽挿を早める。  精液と尿でどろどろに汚れた体をモルグに抱き締められたまま、「可愛いね」と囁かれる。これ程までに倒錯的なことがあっただろうか。  確実に今の俺は可愛いから掛け離れているはずなのに、それでもモルグは寧ろそんな俺を愛おしそうに抱き締め、更に大きく筋を浮かび上がらせた性器で俺を犯し尽くしたのだ。  ◆ ◆ ◆  ――数日後。 「最近調子いいんじゃないか、モルグ。数日前までは死人のような顔をしていたから心配していたが、血色もよくなっているな」  久し振りに俺に会いに来てくれた兄は、その日の護衛をしてくれていたモルグを見てそんなことを言い出した。  確かに、ここ最近はモルグも仕事があらかた片付いて睡眠時間を確保できてると言っていた。……その仕事の片付け方はあまり大きな声で言えない方法ではあったが。 「ん〜? そうかなぁ、自分ではよく分かんないけど、ボスがそういうのならそうなのかも」 「確かに……モルグさん、最近目の下の隈も大分ましになってますね」   言いながらモルグの顔を覗き込めば、目があってモルグはにっこりと微笑む。猫のような笑い方だと思った。 「それは善家君のお陰かなぁ」 「……っえ?!」 「ん? そうなのか? 良平」 「え、あ、ええと……め、滅相もございません……っ!」  兄とモルグ、二人にニコニコと見守られ、耐えきれず俺は逃げ出そうとしたところをあっさりとモルグに捕まってしまう。 「も、モルグさん……っ?!」 「善家君、本当照れ屋さんだねえ」 「全く、誰に似たんだか。……慎み深いのはお前の美点ではあるがな、良平」 「う、うぅ……二人して俺を褒めないでください……」  兄に褒められるのは嬉しいが、どうしてもその裏でのモルグとの行為を思い出しては兄を裏切ってしまってる気がしてならなかった。 「どういう相談だ、それは」と呆れながらも笑う兄に終始俺は生きた心地がしなかった。  それから暫く話した後。兄を見送りながら、モルグは俺の方を見下ろした。 「? ……モルグさん……?」  するりと伸びてきた指に、さらりと横髪を耳に掛けられたときだった。「また手伝ってねえ」と耳打ちされる言葉に俺は慌ててモルグを見た。  先程までとは違うその少しだけ含みのある笑顔に、いつの日か押し倒されたときのモルグの笑顔がだぶって見えた。 「は、はい……」  兄の姿が見えなくなった部屋の前、後ろ手に指を絡めてくるその手を俺はそっと握り返した。  頬の熱は暫くは冷めそうになさそうだ。  おしまい

【総集編版】モルグの仕事のお手伝いをすることになった良平の話※【↑500/14,100文字/モルグ×良平/キス/セクハラ】

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