XaiJu
田原摩耶
田原摩耶

fanbox


岩片「お前が他のやつとセックスしてんの見たいんだけど」③※END【↑500/4,800文字/岩片×尾張前提五十嵐×尾張/寝取らせ/3P?】

 いきなり視界に飛び込んできた情報量に、脳の処理が追いつかなかった。  勢いよく噴き出す精液を止めることもできないまま、やつの目の前で射精する俺。  そのまま放物線を描き、散っていくそれを目で追いかけて岩片はにんまりと口元を歪めた。 「は……っ、な……」 「――随分と楽しそうだな、ハジメ」  なんでお前がここにいるんだ、という言葉を発することはできなかった。射精を終え、くたりと頭を下げた性器へと伸びてくる華奢な指先に亀頭をぬちりと撫でられる。 「ち、が、これは……ぁ……っ!」  言いかけた矢先、伸びてきた五十嵐の手に太腿を掴まれて息を飲んだ。  そのまま開脚するように持ち上げられる片足にぎょっとするのも束の間、剥き出しになった下半身に押し付けられる性器に凍り付いた。  股の間をぬるりと行き来するのは、太い筋を浮かべたガチガチに勃起した性器。自分の股の間から頭を出すそれに堪らず背後の男を見た。  涼しい顔をして、全く可愛げのないものを擦り付けてくる五十嵐。やつは目が合えばなにを考えてるのか、そのまま柔らかくなったケツの穴に亀頭を押し当ててきた。 「っ、おい、まっ、……――ッ! ぁ゛……っ、く、ひ……ッ!」  待てと止めるよりも先に、ずぶ、と柔らかくなっていたそこへと沈んでくる亀頭に目を見開く。硬く怒張したそれは逃げようとする俺に構わずそのまま肉襞を掻き分け、ケツの奥の奥まで入り込んでくるのだ。 「っ、う゛っ……っく、ふ……ッ!」 「彩乃、お前って結構酷いやつだよな。『今から挿れるぞ』くらい教えてやんねーと。ハジメ君、慣れてねーんだから」 「……っ、慣れてねぇやつに公開セックス強要させるお前がそれを言うのか?」 「強要はしてねえよ、人聞き悪いな」  人を挟んで呑気に会話する二人に軽い殺意すら覚えそうだった。  腹の中を物理的に五十嵐で満たされ、強引な抽挿によって削り取るが如く中を押し広げられていく。ケツに腰が当たる度に開いた喉の奥から声が漏れそうになり、堪えるのが精一杯だった。  なんで、なんで俺、岩片の前で五十嵐とセックスしてんだ。 「は……っ、く、ぅ゛……ッ!」 「ハジメ、集中しろ〜」 「っ、……ぅ、んんッ、ぅ……ッ!」  お前が言うな、というツッコミは心の中で留めておくことしかできない。今口を開いたら出したくもねえ声が出てしまうと分かっていたからだ。  座り込んだまま、人のセックスをSS席で傍観傍聴してる岩片に怒りを覚えるのも束の間、そのまま根本までずっぽりと挿入してくる五十嵐に腿を掴みあげられる。瞬間。   「ッ、ぁ…………ッ?!」  先程までとは違う角度で中を摩擦され、天井を下から突き上げられる。その都度脳の奥からは汁が溢れ、全身を溶かすほどの熱が全身を駆け巡っていった。 「っ、は、ッ、ぅ゛……っ、ゃ、めろ……っ! そ、こ……っ! ッぉ゛……ッ! い、がらし、待っ、ぁ゛、ッ、……っふ、そ、こ……ッ!」 「……っ、力、抜け」 「っ、ふ……っ、う゛ぅ゛……っ!」  こんな状況でも萎えるどころか勃起してる五十嵐のことが憎くて仕方ない。そして、自分自身も。  指が食い込む程の力で支えられたまま、腹の奥を往復する性器を受け止めることで精一杯だった。  ピストンに合わせて甘勃起した性器が震え、先端に熱が集まってくる。慣れればなれるほど余計腹の中の異物感が鋭利になり、ドクドクと流れ込んでくる五十嵐の鼓動がより大きく耳元で響いた。 「っ、ぃ゛……ッ! ぐ、ッ……く、ふ……ッ」 「随分とろとろになってんなあ。彩乃にケツ掘られんのは気持ちいいかぁ? ハジメ」 「っゃ、っ、ぃ、いやだ、見るな、ぁ゛……!」 「無茶言うなよ、見せつけるみたいに勃起させておいて」 「っ、ぁ、や゛……っ、めろ、っやめろ、馬鹿……っ! ぁ゛……ッ!!」  震える性器を岩片に握られ、全身が震えた。  嘘だろ、こいつ。  青ざめる俺を前に、にいっと嫌な笑みを浮かべた岩片はそのまま人の顔をガン見しながらチンポを扱き始めるのだ。 「っ、ぁ、は、ッぁ、……やめ、っ、ん、く……ッ!」 「……おい、締め付け過ぎだ……っ」 「ぁ、く……ッ、ひ……ッ!」  外側からと内側からバラバラに責め立てられ、耐えられるわけがない。  それどころか、岩片のやつは手を緩めるどころか人の睾丸に手を伸ばすのだ。 「まだイケるだろ、ほら、出せよ」 「っ、さわっ、るな、……っ、ぁ、やめろ、……っ、ひ、ぅ゛……ッ!!」 「我慢すんな、体に毒だからな。ほら、好きなだけ出していいぞ」 「っひっ、ぐ」  片方の手でやわやわと睾丸を揉まれながら、もう片方の手で性器を扱かれる。  悔しいが、非常に屈辱ではあるが、伊達に男遊びをしていない岩片の愛撫は腹立たしいほど俺の弱いところを責め立てるのだ。  これが岩片の手でなければまだ耐えられたのに、よりによってこいつの手の中でイキたくない。  そう思うのに、こいつらに慈悲なんてあるわけがなかった。  そして、 「っ、ぁ゛……っ、ぐ、ひ……ッ!」 「お、きたきた」と、手のひらでやわやわと睾丸を転がして遊んでいた岩片は笑う。  伸びてきた五十嵐に腹を押さえつけられた瞬間、辛うじて保っていた細い糸が途切れた。  肉の潰れるような音ともに最奥を突き当りを突き上げられた瞬間、眼球の裏側で火花が散る。全ての音が、意識すらも遠退いた。 「ッ、ふ、ぅ……――ッ!!」  ドクドクと、腹の奥に収まった性器から流れ込んでくる鼓動だけが大きく聞こえた。  ケツの中に出される精液。それに押し出されるようにぶぴゅ、と自分の性器から吐き出される精液が地面に落ちるのを俺は見ていた。  ……終わった。俺の尊厳もなにもかも。  いや、元からねえか。  ――こいつのせいで、と人の性器を弄んでいた岩片を睨む。 「……っ、……も、いいだろ、気が済んだなら……っ」 「なんだ、もう弱音吐いてんのか? ハジメ」 「っ、……」 「まあ割と楽しませてもらったけど、彩乃、お前はどうだ?」 「……そうだな」 「っ、ぉ、おい……っ! っ、く、ひ」  言い終わる前に、再びケツの中でデカくなる性器に青ざめる。抜け、と睨みつけようとした瞬間、中に溜まった精液を掻き出すように再びゆるゆると動き出す五十嵐に震えた。 「っ、も、いいだろっ、なあ……っ、ぁ……っ、くそ、……ッ!」 「つーわけで、ここから先は協力してくれた彩乃へのボーナスってことで」 「な、なに、言って……ッ」 「頑張ってお返ししろよ、ハジメ」  一度人の中にたっぷり射精して余裕が出てきたのか、今度は執拗に前立腺を摩擦してくる五十嵐にただ頭が真っ白になる。  五十嵐から逃げようとする俺の腰を掴んだまま、一気にずるりと奥まで腰を打ち付けてくる五十嵐に脳髄が痺れた。固まる俺を捉えたまま、五十嵐は耳元に顔を寄せてくるのだ。 「……っ、だそうだ、理解したか?」 「っぁ、ふ、ふざけ……っ、く、っ、ぅ……っひ、んく……っ!!」  あとそこで囁くな、と言い終わるよりも先に嵩の部分で中を抉られる。その度、喉の奥から出したくもない声が溢れてしまい、全身が熱くなった。 「さっきよりも可愛い声出るようになったなぁ、ハジメ」 「っ、くそ、……ぉ……っ、ふざ、っん……っ! け……っ、ひ、くぅ、んんぅ……ッ!」  精液を塗り込まれ、摩擦で腫れた内壁をガチガチに勃起した性器で犯されていく。慣れたくないのに慣れさせられる感覚はただただ不快だ。  不快なのに、そのせいで余計気持ちよさを拾い上げ始めてる自分が嫌だった。  さっさと終われ、と頭の中で念じながら、半ばやけくそで俺は歯を食いしばる。だが、歯を食いしばって目を瞑ったところで逃れることはできなかった。  ◆ ◆ ◆  今まで散々な目に遭ってきたし、多少の修羅場の経験はあるつもりでいた。けれど、今回ばかりはそんな俺でも耐え難いものだった。  主にケツとなけなしの自尊心が。  全身を汚すあらゆる体液を風呂で流し終えたが、綺麗になった気がしない。なんならケツの穴を自分で洗浄する行為自体が俺の心を黒くしたぐらいだ。  そんな風呂上がりの俺を見て、相変わらずだらりとソファーにごろ寝してた現況のクソまりももとい御主人様は顔だけこちらに向けるのだ。 「随分さっぱりしてんじゃん、ハジメ」 「……風呂上がりだからだろ」 「声ガラッガラでウケんな」  ――この野郎。  こいつが御主人様でなければグーが出ていたところだったが、実際それは事実なので黙っておく。  このままではまた岩片に絡まれそうなので、やつの座るソファーを避けて自分のベッドまで直行した。そのままベッドに腰を掛ければ、のそりと起き上がった岩片は背もたれ越しにこちらを見る。 「なんだよ、怒ってんのか」 「疲れてんだよ、誰かさんたちのせいで」 「俺いって気付いたときのハジメ君、可愛かったぞ」  言いながら、俺の隣にまでのそのそと移動してきた岩片。よっこいせ、と隣に腰をかけてくる岩片に「近えよ」となりながらも俺は顔を逸した。  残念ながら、俺は可愛いの一言で絆されるほど可愛い性格はしていない。 「お前がここまで変態だったとはな」 「言っておくがお前にも責任はあるんだからな、ハジメ」 「は?」  なんだとこいつ、と岩片の方を向いた時、伸びてきた手に頭に被っていたタオルを取られた。  そのまま顔を覗き込んでくる岩片は「お前見てるとめちゃくちゃにしたくなる」と恐ろしいことを口にするのだ。こいつの場合は冗談ではないから、余計。 「他の奴らにそれ言うなよ、引かれるから」 「あ? なんだ、ハジメは引かないのか?」 「こっちはお前がおかしいやつだって知ってるからな、ある程度」  ……それでも、今回ばかりは俺にとっても想定外且つ最悪の展開ではあったが。  岩片の指が目については、あのとき性器に絡みついた岩片の指の感触が蘇る始末だ。  ――だとしても、何故こいつが他のやつに俺を抱かせるなんて結論に至ったのか。  ただの気まぐれということもありそうだが、俺の反応がどうたらと言っていたが。  ……いや、別に岩片に抱かれたいというわけではないけど、もしかしてその上の配慮で他の男に抱かせようと思った?  いや、普通に配慮もクソもあるか。  一人ぐるぐると考えていると、ふと目の前の男が口元を緩めてることに気付いた。 「なにニヤニヤしてんだよ」 「んや? 別に? ……ただ」 「なんだよ」 「ちょっと勿体なかったな」 「なにが?」と岩片を振り返れば、やつは「こっちの話だ、忘れろ」とタオルを再び人の頭に被せるのだ。そしてそのままわしわしと髪を拭いてくる岩片だったが、一頻り好き勝手して満足したらしい。そのまま再びソファーへと戻っていく岩片。  まじでなんなんだ、こいつ。  こいつのことを理解しようとするのは無駄なので諦めたが、その頭の中をほんの少しでも覗けたらまた違うのだろうとは思った。逆に怖くもあるが。  なんて考えながら、髪を乾かした俺はそのままぼふりとベッドに寝転んだ。ケツに響き、小さく呻く。 「なんだ、もう寝るのか」 「……疲れたからな」 「添い寝して耳元で羊の数囁いてやろうか」 「余計寝れなくなるからやめろ。……おやすみ」  そう布団を被れば、「ああ、また明日。ハジメ」と声が帰ってきた。  ああそうか、また明日もあるのだ。俺のこの徒労も全部時間に流されていくのだ。  そして何事もなかったようにこいつは俺の側にいて、また無理難題を押し付けてくるのだろう。  ……今度はもっと可愛らしいものに興味を抱いてくれよな。  なんて、目を瞑りながらお祈りせずにはいられなかった。  おしまい

岩片「お前が他のやつとセックスしてんの見たいんだけど」③※END【↑500/4,800文字/岩片×尾張前提五十嵐×尾張/寝取らせ/3P?】

More Creators