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田原摩耶
田原摩耶

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野営時、二人きりになった途端毎回発情してしまう勇者×村人の話※【野外/セクハラ/攻め自慰】

 次の目的地である街に着くには山を抜ける必要があり、一日二日の野宿を覚悟した方がいいだろう。  そう口を開いたのはメイジだった。  別に野営も珍しいことではない。今回はきちんと食料も調達している。風呂だって、川があれば水浴びもできる。大した問題はない。  シーフとメイジはベッドがなければ嫌だとゴネていたが、それもいつものことだ。そんなやつらを、イロアスは「途中に街があったら寄るのもいいだろう」と宥めていた。  これも見慣れた構図だが、つくづくどちらが年上なのかわからなくなる。  そして、移動中。  ついでに素材調達しつつ、宝の匂いがするというシーフの言い出しっぺにより途中ダンジョンへ寄り道することになったりしながらも順調に旅路を歩んでいた。  ――夜。  パーティーの中で一番料理が出来るシーフが今晩の料理当番だ。  今の俺は雑用係だ。  灯りを灯すための薪を集めてこいと仕事を押し付けられた俺は渋々薄暗くなっていた森へと出た。  メイジの魔法を使えば灯りでも獣避けでもできるはずだ。そんなに人に雑用やらせたかったのか、などと口の中でぶつくさ言いつつ俺は手頃な燃えそうな木の枝や薪を掻き集めていた。  そんなとき、ぱきりと背後で枝を踏む音が聞こえてくる。  反射的に振り返れば、薄暗い林の中、そこには見覚えのある人物が立っていた。 「……イロアス」 「スレイヴ、こんなところまで来てたのか」  勇者――イロアスは俺を見て安堵の息を漏らした。 「探したんだぞ、もうすぐ暗くなる。そろそろ戻るぞ」  そう、傍に歩み寄ってくるイロアスに少しだけ緊張した。以前ならば気にしなかったはずだ。  それでも辺りに人気がなく、二人きり。こんな状況だからこそ余計身構えてしまうのだろう。 「スレイヴ、どうした?」 「いや、……なんでもない。すぐ戻る」  イロアスが近付いてくる。生温い風が俺達の間を通り抜けていく。 「スレイヴ」と俺の目の前までやってきたイロアスは、俺の名前を口にした。 「スレイヴ、こっちに来るんだ」  その言葉が早く帰ろう、という意味ではないことはわかっていた。  分かるようになどなりたくはなかったが、それを断ることなど俺にはできなかった。  パーティーの前線から退かされた俺が、パーティー脱退の代わりに選んだ役目。  それはこいつの、勇者様の性処理を行うという役目だった。 「っ、ん、ぅ……ッ」  戻るんじゃなかったのか、などという言葉など突っ込む暇もなかった。近くの大木を背に押し付けられ、唇を重ねられる。  こいつが迎えに来たのは最初からこれが目的だったんだろう。口の中を弄るように蠢く肉厚な舌の感触を感じながら、俺は身を捩る。 「っ、スレイヴ……、逃げるなよ」 「は、やく……戻らないとまずいんじゃないのか?」 「大丈夫だ、料理は先に食ってていいと伝えてある」 「っ、お前……ん、ぅ……ッ」  どんだけするつもりだ、と言い掛けて開いた口を塞がれる。腰を抱き締める腕は離れるどころか強くなり、背筋から臀部へと降りていくその手にぶるりと下半身が震えた。 「っ、ふ……っ」  身に着けていた衣類の上から胸を撫でられ、凝り始めていたそこを指の先で柔らかく撫でられるだけで脳の奥がじんわりと熱くなっていく。  こいつの性処理をするようになってずっと、自分の身体が自分のものではなくなったようなそんな感覚がこびりついていた。  こいつに任せていたらきっと、飯を食えるのはずっと先になってしまう。自分のことよりも俺の体ばかり触ってくるやつに、俺はぐっと羞恥を堪えて手を伸ばす。そのままイロアスの腰の装備を避け、盛り上がった下半身に触れた。  指の先に当たる妙に硬い感触に、目のやり場に困った俺はそのまま目を細める。  脱がし方が分からず、もたつく俺をイロアスは見ていた。 「っ、スレイヴ……」 「ぉ……お前、見てないで自分で脱げよ」 「悪い。お前が……可愛かったから、つい」 「……っ、」  可愛いとか、そういうことを普通に口にするやつにはただ辟易した。 「お前な」と睨んだとき、イロアスの手が重ねられる。手の甲に重ねられる指は俺の指の谷間に這わされ、そのまま俺の手ごと装備のベルトを外し、前を寛げるのだ。  まるでそのやり方を覚えろとでもいうかのようなやつに、俺は思わず言葉を失った。  そのまま溢れるように飛び出す性器。既に固く反り立った性器を前に、俺は固唾を飲んだ。ちらりとイロアスを見上げれば、やつはなにも言わずにただこちらをじっと見下ろしていた。  一挙一動も見逃さない、そんな肌に絡みつくような視線が嫌だったが、拒むことなどできなかった。  俺はそのままイロアスの足元へと座り込んだ。  口でするだけならまだいい。口を濯げばいいだけだ。時間も掛からないし、手っ取り早く済む。  だから旅の間、あまり二人きりになる時間がないときはこうしてよくイロアスに物陰で口で処理させられることはあった。  それでもやはり本来ならば物を食べる器官に精液を流し込まれることに抵抗がないといえば嘘になる。  それでも、一緒に旅をするためだ。そう自分に言い聞かせ、頬の裏側や喉奥、咥内中の粘膜に匂いが染付くほどたっぷりと先走りを塗り込まれながら口いっぱい勃起した性器を唇や舌、手で愛撫し、射精を促した。 「っは、スレイヴ……ッ、」 「ん、ぅ……ッ」  最初は顎が外れるのではないかと先っぽを咥えるのが精一杯だったが、回数を重ねるごとに自分の身体の限界を知ることができた。  息苦しさはあるが、イロアスは喉の奥まで咥えた状態で舌を全体に巻きつけたまま口淫すると“イイ”らしい。舌の上でびくびくと跳ねる熱の塊を感じながら、俺は半ばヤケクソに愛撫を続けた。  喉の奥まで咥えると鼻先に陰毛が当たるのが嫌だったが、それでも早く終わらせるためだ。イロアスの腰を掴み、更に開いた喉の奥まで亀頭を咥えていく。 「っ、ん、む……ッ、ぶ……ッ」 「は、ッ、……く……ッ、スレイヴ……っ」  先端から滲む体液は次第に増えていく。  イロアスの絶頂が近くのなるのを感じながら、俺は更に窄めた舌先で咥えた亀頭部分を責める。  程なくして、イロアスは呆気なく射精した。  瞬間、喉奥から鼻腔まで更に濃くなる性の匂いに目眩を覚えたが、なんとか一度舌で精液を受け止めることができた。そして俺はそのままイロアスの性器から口を外す。拍子に、とろりと性器の先端から唇まで糸が伝った。それが垂れるのを堪え、俺は先に口の中に溜まったそれを喉の奥まで唾液ごと流し込んだ。 「……っ、スレイヴ……」  そんな俺を見て、やつは萎えるところか再び勃起させるのだ。  出したばかりだろ、と今更呆れることはなかった。こいつの性欲には底がないと何度も身を保って知らされてきたからだ。  だとしても。 「っ、ぉ、おい……」 「……なあ、スレイヴ。……挿れたい、お前の中に挿れさせてくれ」 「……ッ、あまり遅くなりすぎると変に思われるだろ」  そうまだ精液で粘つく喉から声を振り絞れば、イロアスは「すぐ済ませるから」などと抜かすのだ。  こいつが本当にすぐに済ませたことがあっただろうか。言い返してやりたかったが、こうしてもたついている時間が無駄だ。  俺は下だけ、身に着けていた衣類と下着を脱いでやつに背中を向ける。 「……っ、なら、早くしろよ」  そのまま腰を軽く突き出すのが精一杯だった。  そしてすぐ、伸びてきた手に背後から抱き締められる。ぬるりと唾液と体液で濡れた性器が尻の谷間に這わされ、どくどくと脈打つのを感じながら俺はただ息を飲んだ。  何度も出し入れされる度に捲れ、盛り上がった肛門周辺の肉を柔らかく指で拡げられる。体の中に外気が流れ込んでくるのを感じた。 「挿れるぞ」なんてご丁寧に教えてくれるイロアスに、心臓から押し出される血液の量が増す。  俺は、この感覚が一番苦手だった。  与えられることしかできない、ただ待つことしかできないこの時間が。早くしろ、と答える代わりに俺は服の裾を掴み、腰を突き出した。  気を遣ってるつもりなのか、やつはゆっくりと腰を動かして挿入してくる。 「っ、ん、ぅ……ッ!」  目の前の大木に爪を立て、息苦しさと圧迫感を緩和させようと試みるが、それでも追いつかない。  背後、項に吹きかかるイロアスの吐息が更に熱を増す。 「……ッ、う、うく……ッ」  長いストロークでゆっくりと内部から中を押し広げ、受け入れさせられていく。先端から滲む体液を内壁へと丹念に塗り込むように腰を動かされれば、眼球の奥がじわりと熱が溢れるのだ。  辺り一体は既に暗かった。遠くからシーフたちの声が聞こえてくるような気がして気が気ではなかったが、それもすぐ、亀頭の嵩の部分で中を引っかかれれば思考は霧散する。 「っ、ん、ぅ……ッ、う……ッ」 「……っ、スレイヴ、声、我慢してるのか?」 「……ッ、……」  当たり前だ、と言ってやりたかったが、腰を掴まれて更に奥深くまで入ってくるイロアスの性器に堪らず口を塞いだ。 「……ッ、フーッ、ぅ……ッ! ふ、んん……ッ!」  先程よりも明らかに腰の動きが大胆になる。  確かに早く済ませろと言ったのは俺だ。それでも、身体を抱き締められ、そのまま抱きかかえられるように下から突き上げられてみろ。自重もあって深く奥まで一気に挿入されるイロアスの性器に、喉の奥から声にならない悲鳴が漏れそうになる。 「っ、ぅ゛……〜〜ッ!」 「っ、は、スレイヴ……っ、すぐに済ませるから……っ」 「っん゛、ぅ゛……ッ! ふ、ぅ゛……ッ!!」  幼い頃は体格差などなかったはずなのに。  軽々と人の身体を抱きかかえ、そのまま下から執拗に腹の奥を亀頭で押し上げてくるイロアスを止めることもできなかった。  普段から剣で鍛えられた腕はがっちりと俺の腰を抱きかかえて離そうととしない。それどころか、俺が落ちないように更に抱き締め、隙間がなくなるほど深く密着したまま挿入するのだ。 「っ、ぐ、う゛、うぅ゛……ッ!」 「……っ、ごめんな、スレイヴ……ッ」 「ん゛、ぉ゛……ッ!」  頼むからそこで喋らないでくれ。なんて俺の言葉は届くことはなかった。  イロアスが腰を動かす度に、獣じみた声が喉の奥から溢れ、辺りには肉のぶつかる音と濡れた音が響くのだ。  それからやつは自分が満足するまで俺を下ろすことはなかった。  中で出される度に精液は零れ落ち、それでも構わずやつは更に挿入を続行した。  なにがすぐに終わらせる、だ。結局俺がイロアスから解放されたときはとっぷりと夜になっていた。 「……すっかり遅くなったな」 「…………」 「スレイヴ、怒ってるのか?」 「……腹が減った」 「ああ、そうだな。きっと俺達の分は残してくれてるはずだ。すぐに食べよう」  な、とイロアスはこちらを振り返る。灯代わりの松明に照らされたやつの顔はいつもと変わらない。  流石、切り替えが早い。俺はというと歩くのもようやくだというのに。  イロアスに支えられながら戻るのは嫌だったので自力で歩いていたが、動く度に中に出された精液が腹の中で混ざる感覚と、どろりと溢れる感覚が酷く不快だった。  野営地ではシーフとナイトがいた。  随分と遅かった俺達にナイトは心配してくれたが、イロアスが“俺が道に迷っていた”などと適当なことを言ったお陰でなんとか怪しまれずには済んだ。  シーフは相変わらずなにを考えてるかわからなかったが、それ以上何も言わなかった。  メイジは既に休んでるようだ。  それから用意してくれた飯にありつくことになったのだが、先に休むというナイトとシーフがテントの中に入っていく。  ――再びイロアスと二人きりになってしまう。 「……スレイヴ」  名前を呼ばれ、ぎくりとする。  その声が熱を孕み、甘く聞こえたからだ。普段はこんな声を出さない。横倒しになった大木を椅子代わりにしていた俺の隣にイロアスがやってきた。縮まる距離に、思わず手に持っていた串を落としそうになるのを堪えた。 「っ、おい……イロアス……またか?」  伸びてくる手に腿を撫でられ、堪らずその手を掴めばあいつは惚けたような顔で俺を見つめていた。悪い、とその口は小さく呟くが、悪いと思っているやつの顔ではない。  こいつがここまで性欲旺盛なやつだとは思わなかった。だって、さっきもあんなに出したばかりなのだ。  未だ余韻が抜けきれていない下腹部を撫でられ、湿り気を帯びた股間を弄られ「待て」と堪らず声をあげる。  自分でも驚くほど情けなく上擦ってしまった。 「飯……食べてるときはやめろ……っ」 「……別に、そのままでも大丈夫だ。お前はそのまま、俺が勝手にしてるから」 「だ、いじょうぶなわけ……ッ」  ないだろ、と言い終わるよりも先に、すり、と股の間、性器の膨らみを指の先で撫でられびくんと腰が震えた。  集中できないし、そもそも味が分からなくなる。手を振り払ってやりたかったが、拒むことはできなかった。すぐ傍のテントにはあいつらもいる、下手に騒ぎを大きくしたくなかったのが一番大きいだろう。俺は串に残った肉の塊にかじりつく。その間も胸に這わされる指に身震いしながら、目の前の食事を済ませることに集中した。  あいつは本当に自分で勝手にするつもりだったのだろう。右手で俺の身体を弄りながら、左手で自分の性器を擦り、息を浅くするやつに俺はただ言葉を失った。 「お、まえ……っ、ん、ぅ……ッ、」 「……っ、スレイヴの匂い」 「……っ、は、……」  身を寄せてきたと思えば、食事中の人の髪に顔を寄せ、そのまま鼻先を埋めてくるイロアス。すん、とその鼻が鳴る。  一日中日の下を歩き、まだ風呂すら入れてない状況。そんなときに体臭など嗅がれたくない。やめろ、とイロアスから離れようとするが、すぐに伸びてきた腕に捕まり、やつの膝の上まで戻されるのだ。  傍目から見ても分かるほど勃起した性器の上に跨がらせられ、そのまま腰を擦りつけてくるイロアス。  普段の勇者としてのこいつを知ってる人間が見たら何を思うだろうか。  まるで発情期の猿のように腰を押し付けられ、全身が凍り付く。 「っ、スレイヴ……っ」 「っ、お、い……ッ」 「……っ逃げるな、逃げないでくれ、スレイヴ」 「……ッ」  ぬちぬちと嫌な音が背後から聞こえてくる。条件反射で浮かした腰を掴まれ、尻を揉まれながらも背後でやつが何をしてるのか考えたくもなかった。  次第に呼吸は浅くなる。髪を撫でられ、臍を穿られ、精子の残った下腹部を柔らかく押され、体臭を嗅がれる。歩けなくなった俺を労ってるつもりなのか、そのまま人の身体を使って自慰に耽るやつは少なくとも勇者とは言い難い。  俺のせいなのか、俺がやつを性に溺れる腑抜けにしてしまったのだろうか。  それでも、朝になればやつは何事もなかったように皆の前に立つのだ。こうやって、やつが惚けた顔を見せるのも俺だけだ。臀部から背中に目掛けて吹き出される精液の熱を浴びながら、俺は背後で息を乱すイロアスを見上げた。  イロアスは何も言わずに俺の顎を掴み、そのままキスをした。身体を支えるように胸を撫でられ、乳首を捏ねられ、咥内を舌で荒らしながら再び固くなり始めた性器を俺のケツの下から股の間へと挟めるのだ。  性処理をするという条件で残ったのは俺だ。  だから、拒むことはできない。そのことはイロアスからも言われていたことだった。  それでも、二人きりになった途端この有様だ。服の上から乳頭を撫でられただけで下腹部は熱くなり、無意識にイロアスの舌に応えていた。 「っ、ん、ぅ……っ、は、イロアス……ッ」 「スレイヴ……っ、悪い……収まらない」 「そんなの、みりゃ分かる」  そう、股の間から生えてくるイロアスの性器を両手で柔らかく捏ねれば、びくんと手の中でそれが震える。 「――早く、済ませろよ」  全身が乾く暇などない。  俺は、背後のイロアスに身を預けたまま衣類の胸元を開けさせた。  これは、勇者が勇者として存在するために必要なことなのだ。そう自分に言い聞かせながら、すっかりと解れ、濡れそぼった肛門を開きながら俺はイロアスの性器の上に跨った。  俺達の夜はまだ明けない。

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