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田原摩耶
田原摩耶

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裕斗×齋藤で齋藤が奉仕するイチャイチャSSS※【↑100/4,500文字/裕斗×齋藤/甘いちゃ】

 志摩裕斗と一緒にいると自分がだめになっていくのがよく分かる。  俺には優しくしてくれるし、そこまでしなくてもいいというレベルで人を甘やかしてくるのだ。もしかして志摩にもこんなことしてたのかと思ったがどうやら俺だけが特別らしい。  ……人から真っ直ぐなまでの純粋な好意をぶつけられたのは初めてだった。だからどうすればいいのか対処に困ったのも事実、一緒にいる時間が心地よくて離れがたくなっているのも事実だ。 「裕斗先輩……っ、ん、あ、あの……」 「なんだ?」 「明日……予定は……」 「定期検診くらいだな。齋藤は?」 「……特には……」 「じゃあゆっくり休めるな」  良かったじゃないか、と頭を撫でられる。そのまま触れるように頬にキスをされ、こそばゆさに身を攀じれば更に抱き締められてしまう。 「っ、ゆ、裕斗先輩……」 「……っ、齋藤」 「っ、ん、ぅ……ッ」  違う、待ってくれって言おうとしたつもりだったのに。目が合えば今や当たり前のように重ねられる唇から逃げることなどできなかった。  後頭部や耳を撫でられ、甘くキスを繰り返される。息苦しさもない、優しくて触れられるだけで蕩けそうなほど甘いキス。 「っ、ぅ……ふ……ッ」  いつの間にか腰に回された腕にがっしりと下腹部をホールドされればもう逃れられない。  重ねられる掌、ソファーの上、そのまま雪崩込むようにずるずると押し倒されればあとはもう後の祭りである。  裕斗のことは……多分好きだ。人として。……そう、俺達は恋人ではない。なんなら俺には恋人に値する相手が別にいる。  それでもこうして相手の部屋で唇を重ね、お互いを貪り食う日常が続いていた。  事の発端は覚えていない。――セフレ、などと言えばそれまでだろう。恋人以上、恋人未満。そんな奇妙な俺達の関係は俺と裕斗だけの秘密だ。 「……っ、ぁ、あ……ッ」 「齋藤、可愛い声出すな。……なあ、もっと聞かせろよ」 「っ、や、せんぱ…………ッ、ぁ……ッ」  可愛い可愛いと耳元で囁かれ、四つん這いになった体を背後から抱き締めるようにバックで犯されるのだ。深く腰を打ち付けられ、時折浅くピストンを繰り返されるだけで堪らなく下腹部が切なくなって、その都度出したくもない情けない声が喉奥から漏れてしまうのだ。 「っ、ゆ、うと……せんぱ……っん、ぅ……ッ!ん、ぅ……ッ、ふ、ぅ……ッ」  唇を塞がれ、舌を絡め取られ、抱き締められる。その間も腰の動きが止まることはなかった。逃げようとする腰を固定され、ぐりぐりと奥深く嵩張った亀頭で執拗に舐られる。それだけで快楽の蓋を抉じ開けられ、頭の中が白く混濁するのだ。震える手足にはまるで力が入らない。体内で益々硬度を増す裕斗のものの感触だけがリアルだった。 「っふ、ぅ゛……〜〜ッ」 「齋藤……っ、……好きだ、お前のこと、……っ、なあ、齋藤……っ」  先輩、という言葉すらならない。ばちゅん、と奥、閉じたそこを抉じ開けるように執拗にピストンを繰り返されればそれだけで思考は霧散し何も考えることのできない受け入れるだけの肉塊と化す。好きだ、齋藤、好きなんだ、と切なそうに繰り返す裕斗の声と濡れた肉がぶつかり合うような音がやけに頭の中に大きく響き、俺は、藻掻く様に裕斗の腕にしがみついた。裕斗先輩、先輩、俺も。なんて言葉はならない。ただ、獣染みたうめき声が部屋に響いた。  不毛な関係だと理解していた。  それでも俺達は求め合うのだ。その先になにがあるかもわからずに、いや、最初からその先など……。  眠る裕斗の背中にそっと触れる。呼吸に合わせて微かに上下する肩に唇を押し当てた。行為の最中はあれほど熱かった体温も今は心地よい。そのままぴたりとくっついたとき、微かに裕斗の背筋が反応するのだ。そして。 「……齋藤、そういう可愛いことは起きてるときにしてくれよ」  もそりと振り返った裕斗に「あっ」と驚くのも束の間、伸びてきた手に抱き締められる。どくどくと裕斗の鼓動が、脈が、一気に近くなり緊張する。 「ご……ごめんなさい、起こしてしまって……」 「謝んな。……つか、寧ろ寝てるときにんな可愛いことするのはずるいだろ。……起こせよ、とは思ったけどな」  伸びてきた指先にさらりと前髪を掬い上げられる。慈しむように額に唇を落とされ、こそばゆさに耐えられず声が漏れる。先程あれだけしたというのにすでに固くなり始めている裕斗の下腹部に気付いたとき、目の前の裕斗はバツが悪そうに目を逸らすのだ。 「ん、わり……これは、生理現象だから」 「……先輩」 「待て、ストップ、触るの禁止……っ」  窮屈そうなスウェットの下、テント張ったそこに恐る恐る触れれば横になっていた裕斗の体が跳ねるのだ。そしてすぐに裕斗に手首を掴まれ、やんわりと退かされる。 「……齋藤」 「苦しくないですか……?」 「っ、く……るしい、けど……だめだ、まじ歯止め利かなくなるから……」  裕斗の性欲の強さは身を持って知っていた。  普段からは想像つかない、一度スイッチが入れば本当に止まることを知らない。何度も意識飛ばすことはあったが、ここ最近はなんだか裕斗が無理してるように思えたのだ。今日だって二回でやめたし……おまけにこれだ。 「お、俺は……大丈夫です」  握り締めてくる裕斗の手に自分の掌を重ねる。  齋藤、と掠れた声が響いた。恐る恐る裕斗の顔を覗き込めば、そのまま唇を重ねられた。 「っ、ん……なあ、まじいいの?」  こくりと頷き返せば、ぱちんとスイッチが切り替わる音が響いた。そのまま体がを起こした裕斗は俺の上に乗り上がってくるのだ。そして俺達は言葉を交わすよりも先に唇を重ねた。 「っ齋藤……」  もぞ、と恐る恐る裕斗の下腹部に手を伸ばす。そのまま衣服越し、窮屈そうにテント張ったそこを撫でれば薄い生地越しにそこが更に反応するのを感じた。  ――裕斗が感じてる。  それが嬉しくて、恐らく亀頭の部分をすりすりと指の腹で撫でれば裕斗は「おい」とやや怒ったように止めるのだ。 「……っ、人ので遊ぶの禁止」 「ごめんなさい、つい……」 「触るなら、直接触れてくれよ」 「っ、あ……」  俺の手ごと握り締められ、裕斗のスウェットの中へと誘導される。そのまま取り出した性器を握らされれば、その硬さと熱に堪らず息を飲んた。 「っぁ、熱……」 「……っ齋藤のせいだ、すげえチンポ痛い……なあ、もっと擦って」 「こう……ですか?」  見様見真似で裕斗のものを握る。熱い。先走りで濡れた肉の感触がただ嫌らしくて、指を動かすだけでぬち、と濡れた音を立てるのが余計生々しい。「そんな感じ」もっと、と気持ち良さそうに目を細める裕斗は強請るように耳元で俺を呼ぶのだ。もぞもぞと体を動かし俺はそのまま裕斗のものを擦り始めた。 「っは……齋藤の手柔らけえわやっぱ、あったけーし赤ちゃんみたいってか」 「そ……そうですかね」 「……ああ、すげえ悪いことさせてる気分になる」  赤ちゃんは言いすぎだ。確かによく何もしたことのない指だと言われたことはあったが。  手のひらを重ね、そのまま指を絡めてくる裕斗に固唾を飲む。驚いて手を止めそうになれば、「そのまま」と裕斗に囁かれる。俺は頷き返し、言われるがままに再び手を動かし始めた。 「っん、ぅ……あー、やば……もーイキそう」 「っ、裕斗先輩……っ」 「なあ、そのまま先っぽんところ弄って?」 「は……はい……」  先っぽってここだろうか。もたもたと頭を擡げる裕斗の性器を握り直し、人差し指と親指で作った輪っかを雁首の凹凸部分に添えるように握る。それだけで微かに裕斗の腰が揺れるのがわかった。  エラ張ったそこに恐る恐る唇を押し付ける。キスをするように押し付け、そのまま開いた唇から舌を出して肉色の亀頭を舐めるのだ。 「っ、ん、ぅ……」 「っ、齋藤……」 「っう、ん、んん……ッ!」  裕斗の腿を掴み、そのまま開いた唇でぱくりと咥えれば更に鼻先まで裕斗でいっぱいになるのだ。  濃厚な匂いに頭がくらくらしそうだった。舌を出し、尿道付近から全体へと飴玉みたいに這わせれば開いたそこからどんどん先走りが溢れてくるのだ。美味しいなんて一度も思ったことないが、最初の頃よりかは大分慣れてきたかもしれない。それとも裕斗が相手だからだろうかまるでそれを舐めることに抵抗はなかった。  じゅぷ、ぢゅ、と唾液と先走りが口の中で混ざり合い、どろどろに濡らした亀頭から唇を離せば濁った糸が伸びる。  ぴくぴくと痙攣するそれを指輪で締めたまま、俺は裕斗から貰ったローションを性器に掛ける。そして自分の掌にも掛けた。 「っ、齋藤……?」  たっぷりと馴染んだのを確認して俺は掌を広げ、目の前の亀頭全体を包み込むようにそっと優しく覆った。そこで裕斗は何か察したようだ、「まじか」と笑う裕斗。俺はそのまま掌で先端部を洗うように擦った瞬間、びくりと裕斗の腰が震えた。 「ッ、待っ、齋藤ッ、タンマ!待てッ、こ、れは……ッ!」 「き……気持ちよくないですか……っ?あの、これが『良い』って聞いたんですけど……」  逃げようとする裕斗だが、裏腹に手の中のそれは先程以上にガチガチになっているのも事実。痛いというわけではないのだろう。ほっとし、俺は逃げようとする性器を捕まえるように再び包み込み、そのまま円を描くように手首を動かす。瞬間、「ぅあッ」と裕斗が呻いた。 「それは……っ、やばい、まじで……ッ!すぐ出るからそれ……ッ!」 「ほ、本当ですか……?」  こくこくと何度も頷く裕斗。汗が滲み、歪んだその表情は苦悶めいてる。不安になったが、裕斗の言葉が嬉しくて俺は更に追い込みを掛けた。  確かネットではカリのところを指で弄って、片方の手で裏スジを擦って責めると気持ちいいって書いてあったけど……。  記憶を掘り起こしながら見様見真似で浮き出た裏スジに垂れてきたローションを塗り込むように指でなぞったときだった。 「ッ、つ、ぅ……!」  どぷ、と掌に勢いよく射精される。どろりとした熱い液体はローションと一緒に裕斗自身の性器を濡らしたのだ。一瞬何が起こったのかわからず恐る恐る顔を上げればそこには肩で呼吸する裕斗がいて。 「……それ、禁止……ッ」  赤く上気した顔でこちらを見下ろす裕斗はそう一言、俺に言ったのだ。  気持ちよすぎるのも問題らしい。けれど俺にとっては裕斗をすぐにイかせることができただけでも満足だった。  それから仕切り直しという体で結局朝から最後までしてしまう。その間俺はお触り禁止だった。  余程すぐにイかされたことを気にしてるようだ。そんな裕斗が少しだけ可愛くて、俺は密かにまた亀頭の責め方について勉強しようと決意した。


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