XaiJu
クチバシ
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囚人体験に行ったマゾ女子が、特級囚人として永久絶頂封印されるまで

「やば……恥ずかしすぎなんだけど……」 私は刑務所内の独房フロアを、一糸纏わぬ姿で歩かされている。 腕は後ろに回され、肘上から拳までを革の拘束具で固定されていた。 両足首にはバーで連結された枷を付けられており、歩幅はいつもの半分ぐらいになっている。 「え、鮫島さん……?」 「何……? やばくない? どういうこと?」 体験用の手錠を緩く嵌められているだけのゼミ生達は、私の姿あられもない姿を見て戸惑っているようだった。 当然だろう。 私たちは、刑務所の囚人体験に来ただけの法務学生なのだから。 裸にされて、なぜか厳重に拘束されている私が異端なのだ。 「うあぁ……やばい……これ……やばい……」 顔から火が出そうになるとはこのことだ。 生まれてから今まで、「可愛い」、「美人だ」と言われ続けて育った私の自慢の顔面は、きっと真っ赤になっていることだろう。 ここは女子刑務所で、私たちは法曹になるための女子大に通う生徒だ。 同性しかいない空間ではあるが、ひとりだけ裸にひん剥かれ、厳重に拘束されているこの状況がとても恥ずかしい。 ……いや、違う。 私を辱めているのは、そこじゃない。 尖り、固くなった乳首と、股間から流れ落ちる愛液だ。 私の後ろに点々と続く床の染みは、この道を通ったのが変態マゾであることを証明していた。 「うわ、鮫島さん、乳首立ってね……?」 「ていうか濡れてんじゃん」 私の痴態に気付いたゼミ生達が小声で囁き合い、笑っていた。 「ぅ……」 俯いて、自らの太ももを伝って落ちていく淫猥な液体を見つめながら歩く。 一瞬でも気を抜いてはいけない。 この極上の恥辱に心を許してしまえば、私の身体は壊れてしまうだろう。 絶叫しながら全身を痙攣させ、狂ったように目を剥いて、襲い掛かる快楽に負けてうずくまるだけの肉の塊になってしまう。 そうなってしまえば、もはや学校には通えない。 「はい! みんな立ち止まらないよ~!」 私の横を歩いていた看守さんが言った。 「重拘束体験者に選ばれた鮫島さんに驚くのも分かりますが、あんまり見ないであげてくださ~い! みんなの代わりに鮫島さんが体験してくれてるんですからね~」 助かった……。 そうだ、私は重犯罪者の体験をしてるだけ。 気持ち良すぎて忘れるところだった。 あれ……? なんでこうなったんだっけ。 私だって、みんなと同じで普通の体験コースに申し込んだはずなのに……。 *** 十数分前。 「うわあ……これすっごいですね……アームバインダー……?」 「お、よく知ってるね! 君、名前は?」 「いやぁ……一応法科大生なので……あ、鮫島って言います」 「鮫ちゃんね。私は奥山蘭、気軽に欄さんって呼んでね」 私たちの刑務所体験を案内してくれる看守のお姉さんはそう言って、ニヨニヨと笑っていた。ノリが軽そうなこのお姉さんの笑顔に、私はまんまと乗せられたのだ。 「鮫ちゃんだけ、アームバインダーで拘束してあげようか……?」 「ひええええっ!」 耳元で蘭さんに囁かれる。 突然大声を上げた私に、囚人服に着替え中だったゼミ生の視線が集まった。 「だだだだ、大丈夫です! わわ私も普通の拘束で! お願いしますっ!」 「え~? でも、誰かは体験した方がいいんじゃない? 鮫ちゃんがやらないなら、他の人にやってもらおうかなぁ」 「う……」 「限定一人までだから、まあ、鮫ちゃんが嫌なら……」 「や、やります……やらせてください」 「お、鮫ちゃん、優しいね。お友達には押し付けたくないんだ」 「……」 そんなんじゃない。 アームバインダーで拘束してもらえるなんて、そんな美味しい役を誰かに渡すのが嫌だっただけだ。 「じゃあ、鮫ちゃんはこっちの部屋で着替えよっか」 「わ、わかりました……」 *** (まさか、裸で所内を連れまわされるとは思わなかったけどね……) ゼミのみんなは、露出狂のような恰好でいる私とは離れて歩きたいようで、数十メートルほど前を歩いていた。 ときどきすれ違う蘭さん以外の看守さん達は、私の姿を見てクスクス笑っていた。 「蘭ちゃん、またマゾっ娘見つけたの?」 「うん、可愛いでしょ! 鮫ちゃんって言うんだよ」 なんて会話を、太ももをすり合わせて恥ずかしさを我慢している私をそっちのけでしていた。 「あ、あの蘭さん……」 「ん~?」 「もしかして……この格好って、蘭さんの趣味ですか?」 「んー、まあ、そうだよ。裸にして、アームバインダーで拘束するなんて、本来の体験コースには無いからね」 「えぇ……」 「でも、危険指定囚人は常にすっぽんぽんだからね。移送中の拘束具も、今の鮫ちゃんの2倍以上ガッチガチにやるよ。ほら、それの体験だと思って頑張って」 「でもぉ……私、他のゼミ生に裸見られちゃいましたよ……」 「え~? 女の子しかいないんだからいいじゃん。温泉とか行ったらみんな裸になるでしょ」 「それとこれとは……」 「鮫ちゃん、そんなこと言って、本当は嬉しいんでしょ。バレバレだよ?」 「う……」 「鮫ちゃんがキラキラした目でアームバインダーを見てたから、ちょっとハードなコースに案内してあげたのに……不満だった?」 「わ、わかりましたよぉ……でも、ゼミのみんなには上手く説明してくださいね! これじゃ私、ただ変態ですもん」 「別に変態だって思われてもよくない? 鮫ちゃんの身体は悦んでそうだし」 「よよよ良くないですっ! 悦んでもないです!」 「ふふふ、鮫ちゃんかわいっ」 蘭さんがニコニコしながら私の背中を叩いてきた。 「うぅ……」 裸なので結構痛い。 火照る身体を引きずるようにして、刑務所内をひた歩く。 蘭さんは、私の被虐願望を最初から見抜いていたんだ。 正直に言えば、蘭さんに「アームバインダーで拘束してあげようか」と言われた時、とても嬉しかった。言って欲しいと思っていた言葉をかけてくれた。 囚人になって、看守の人にいじめられる妄想なんて数えきれないほどしてきたけれど、まさか現実になるとは思わなかった。 ゼミの先生から「囚人体験に行って、レポートを提出しなさい」と言われた時、そこにいたみんなはぶーぶーと文句を口にしていたが、私は心の中でガッツポーズしていた。 囚人になれるなんて、願ってもない話だった。 拘束されて、狭いところに閉じ込められたい。 叩かれたり、恥ずかしい恰好させられたり、罵られたりしたい。 何がきっかけだったのか分からないが、私は昔から、被虐的なシチュエーションに憧れのある女の子だった。ドラマやアニメで、ヒロインが痛めつけられるシーンを何度も繰り返し再生してしまうような子供だったのだ。だから、この囚人体験に行くと決まった時、いろいろな妄想をした。あわよくば、長期で本格的な体験したいぐらいだった。まあ、そんなコースはなかったのだけど。 今日は雑居房で寝泊まりをするらしい。 まさかとは思うが、このまま私だけ裸の後ろ手拘束のまま過ごすことになるのだろうか。 もしそうなら、食事などは誰かの手を借りなければいけないだろう。あるいは犬のように這いつくばって食べることになるかもしれない。 みじめな自分の姿を想像すると、動悸が激しくなる。 「はぁっ……はぁっ……」 淫気を含んだ息遣いで股を擦らせながら歩く私。 この下卑た獣を、蘭さんは獲物を補足したライオンのような目つきで見ていた。目だけ笑ってない時があって、ちょっと怖い。もしかしたら私のことが気に入らなくて、本当にいじめられるかもしれない。そうなったらそうなったで、ちょっと嬉しいかもしれないけど。 *** 夕方になり、所内の見学を一通り終えた私たちは、一夜を明かす雑居房へと案内された。 だんだんと裸でいることにも慣れてきた私は、何食わぬ顔でみんなの後に続いて雑居房へと入ろうとしたのだが、蘭さんに“君は別だよ”と言われて止められた。 正直、この格好のままみんなと同じ部屋で過ごすのは気が引けたので、助かったと思った。 蘭さんの後について階段を降りる。 「鮫ちゃんは、危険指定囚人だからね。地下の独房にごあんな~い」 なんて口ぶりの蘭さん、ノリノリである。 地下のフロアは上階よりも薄暗く、霧がかかっているように見えるぐらい空気がよどんでいた。 数歩ごとに、のぞき窓のある扉とすれ違う。 通り過ぎた扉の一つから呻き声が聞こえたような気がしたが、怖いので考えないようにしていた。 「あ、あの……蘭さん、ここは?」 「ここはね、危険指定囚人の住処だよ」 住処という言葉が倫理に反しているような気がして、思わず顔が引きつる。 蘭さんは見た目がギャルっぽいこともあるが、言葉選びもなんかギャルらしく自由な感じだ。 「私もその住処の中に放り込まれるんでしょうか……悪いことしてないのに……」 なんて、ちょっと怖くなったので良心の呵責に訴えてみる。 「そうだよね。だから、悪いことをしないで生きてきたドマゾちゃんには、ご褒美をあげようと思ってね」 「……ご褒美?」 ドマゾちゃん、と言われたことも気になったが、事実なのでスルーする。ご褒美って、何だろう。やっぱりいじめられるのだろうか。 蘭さんが立ち止まったので、私も立ち止まる。 気が付けば、長い通路の奥の奥、行き止まりまでたどり着いていた。 目の前には、ところどころに赤錆がみられる分厚い鉄の扉。 かすれた文字で“懲罰監禁房”と書かれていた。 高鳴る心臓。 え、ご褒美ってそういうこと? だとしたらもう、最高のプレゼントなんだけど……。 *** 蘭さんの手によって、鉄の扉は開かれた。 手招きされたので、私は深呼吸してから懲罰房の中へと入る。 心臓がはりさけそうになっていた。 なんで私は、こんなにドキドキしてるんだろう。 ――マゾだから。 頭がクラクラする。 通販で買った初めてのSMグッズが家に届いた時のような高揚感と身体の疼き。 このまま進めば、狂ってしまうほどの快楽に叩き落されてしまうだろう。 ――壊されたい。 私の中の被虐の悪魔が、囁いてくる。 破滅願望に浮かされた私の足を引き留めてくれるものは何一つ、ここには存在しなかった。 蘭さんに名前を呼ばれて振り返った瞬間、全頭マスクを被せられた。 最後に観たのは蘭さんの微笑みだった。目だけが笑ってない、怖いタイプの微笑み。 あーあ、終わったね。と心の中の誰かが呟く。 蘭さんはきっと、私の被虐願望を叶えてくれるだろう。そういう確信めいた何かがあった。 でもそれは、破滅への道へと進んでいくことと同義なんだって、そっちの確信もある。 だから、心の中の誰かは、懲罰室に入った私の判断を批判したんだと思う。 ――でも、破滅するのって、きっと気持ちいいよね? そう結論付けた私への、”懲罰”が始まった。 口にはホースの付いた開口器。 これで、鼻からでしか呼吸が出来なくなった。 耳栓、上からヘッドギア。 女の子座りにさせられて、足と腿が枷で繋がれた。 もう立ち上がることは出来ない。 アームバインダーの先端が、床に繋がれた。 背筋が伸びたまま、固定される。 急にアナルに水を当てられて、思わずくぐもった悲鳴を上げた。 直後、太いプラグのようなものをアナルに差し込まれた。 すでに出来上がっていたおまんこの方にも何か欲しいと思っていたところ、期待以上の太さのディルドが差し込まれた。 「ぅ……?」 蘭さんが、何か背中に文字を書いている。 “サ”、“ー”、“ビ”、“ス”。 ああ……どうやら、おまんこに差し込まれた極太のディルドは蘭さんからのサービスらしい。 「う! う!」 私は何度も首を振って、感謝を伝えた。 もはやどうにでもなれと言う感じだ。この終わってるマゾ女を、どうぞぶっ壊していただきたい。 この“普通じゃない刑務所体験”は、蘭さんの言う通り、悪いことをせずに生きて来たドマゾの私に与えられたご褒美なんだ。 そう思うことにして、この状況を楽しむことにしよう。 マゾプレイは理性を飛ばしてこそ楽しめるものだし。 乳首とクリにもクリップがはさまれた。 最初は痛くて泣きそうになったが、すぐに気持ちよく感じることができるようになった。 便利な身体だ。 背中にまた文字が刻まれ始めた。 すべすべの指の感触だけでイキそうになる。 “さ”、“よ”、“な”、“ら” 「むぐぅ……!」 重たい扉が閉められる音は聞こえなかったが、振動でそれが分かった。 朝まで放置プレイになるらしい。 (あれ? これ、もう人目を気にせずイキ狂っていいってこと……?) そう思った瞬間、雷に打たれたような快感が襲い掛かってきた。 「ぶも゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お!!!」 痙攣する全身を抑え込むように力を入れて、ひた叫ぶ。 とんでもない声量で絶叫しているはずなのに、実際には開口器の隙間からわずかに音が漏れるだけ。 四肢はキツく拘束されてろくに動かせないため、暴力的な快楽から上手く逃げることができないでいる自分が可愛くて気持ちいい。 目を剥いて、頭を振る。 「お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙……!!!!」 夢にまで見た状況で、イキ狂う。 膣壁と子宮、そしてアナルが、無機質な性玩具を悦ばせようと哀れに収縮を繰り返していた。 朝まで気を失わずにいれるだろうか。 いや、きっと無理だ。 「も゙お゙お゙お゙が゙ぁ゙っ゙゙……」 脳が焼き切れるような感覚があった後、私は意識を手放した。目が覚めた後も、夢が続いていますようにと願いながら。 *** 翌日、体験学生達は何事もなく帰って行った。 昨夜からずっと、懲罰室で絶頂し続けているひとりのマゾを除いて。 *** *** *** 鮫島珠紀が地下の懲罰室に放置されてから、数日が経過していた。 彼女は現在、危険指定囚人体験コースに参加中であり、体験期間を延長した学生ということになっている。管理は私、奥山蘭の担当だ。 鮫島が入っている懲罰室は、長期的な懲罰用の部屋で、食事や排泄などの機能が備わっている。開口具に付けられたホースからは流動食が流し込まれ、アナルや尿道に差し込まれた性感器具からもホースが伸びている。もっとも、流動食はすべて体内で消化されるため、排泄処理が必要なのは初日だけである。 実のところ、この懲罰室が使われることはほとんどない。 数年前までは、よっぽど反抗的な囚人がいた場合に、2日程度監禁して反省を促していたそうだ。 厳しすぎる懲罰であったため、中に入れた危険指定囚人が精神崩壊を起こしてしまった事件があってからは、事実上の閉鎖状態になっていたのだ。 その懲罰室に、彼女はもう4日も閉じ込められている。健康バイタルは常にチェックしており、いずれの値も正常だった。ただひとつ、常に絶頂状態であることを除いて。 「そんなに良いなら……もっと絶望的な被虐を与えてあげるね」 私は、懲罰室の扉横にあるモニターパネルのカバーを閉じながら呟いた。 いや、本当はこの中で浅はかな快楽に溺れている馬鹿なマゾ女子大生のことなど、どうでもいいのだ。すべてを奪われるのが気持ちいいなら、どうぞご勝手にという感じ。その方が私も、罪悪感を感じなくて済むし、都合が良い。 「さて、そろそろかな……?」 意味もなく腕時計に目を落とすと、時刻は午前1時を回っていた。 どたどたと通路を走ってくる音が聞こえたので、顔を上げる。 私の元へと血相を変えて向かって来ていたのは高そうなスーツの中年男、所長だった。 昨夜発生した『危険指定囚人の脱走』の件で、私は所長を呼び出していたのだ。 「奥山君……! 君の仕業なのか……!?」 「話が飛んでいますよ、所長。私はこの始末をどう解決するか、その方法を示しただけです」 「私も馬鹿じゃない。特級危険指定囚人が脱走することなど不可能だ。君もよく知っているだろう。内部の誰かが、手引きしていたとしか思えんのだ」 「それが私だと?」 「……君を逮捕することだってできるのだぞ」 「でも所長、あなたはそれを選ばなかった」 「……」 「賢明なご判断です。そんなことをしても、誰も得をしないですからね」 「……身代わりを用意したというのは?」 「この中です」 「懲罰室……この間来ていた大学生か……」 「そうです」 「……君は悪魔だ」 「所長、あまり時間がありません」 「……この娘は、何か罪を犯したのではないのだろう?」 「ただの女子大生ですよ」 「ぐ……君は心が痛まないのか」 「心……? その心とやらに従って、社会的に死ぬことを選ぶんですか?」 所長は脂汗をかきながら逡巡している様子だった。今の地位を捨てるなどできるわけがないのに、矮小な正義感を演出するためのこの時間は、まったくの無駄だ。 「……始めてくれ」 「かしこまりました」 「なあ、奥山君。このことがバレたら我々はどうなる?」 「謝罪会見……では済まされないでしょうね。危険指定囚人の脱走を許した挙句。隠滅のために学生を代わりに犯罪者へと仕立て上げた……なんて、世間も法律も許してはくれません」 「くそっ! なんだってこんなことに……」 「大丈夫ですよ。この件が露呈すれば、全てを失うお偉いさま方がたくさんいますから……さぞ、念には念を入れてもみ消してくれることでしょうね」 「まさか、私の他にも脅しをかけているのか……?」 「もちろんです。所長ほど聡明な人でも、時には間違いを犯すものですからね」 「君は何者なんだ……?」 「知らない方がよろしいかと。所長にも、大切なご家族がいるでしょう? 素敵な娘さんですよねぇ……原宿駅付近のマンションまで買い与えてるんですってね? いくら東都大に通っている優秀で可愛い娘さんだからって、甘やかしすぎ――」 「わ、分かった! 私はもう何も聞かない、君の言う通りにする」 「では、この鮫島珠紀を代わりに特級危険指定管理室に閉じ込めておきますから、脱走した囚人の隠ぺいと、その記録を書き換えておくようにしてください」 「了解した……」 「それと、私は今日で退職します。もう2度と所長の前には現れないことをお約束します。その代わり、くれぐれも、“穏便に”事を運んでくださいね」 「もし失敗したら……私の娘はどうなる……?」 「さあ、知りませんし、失敗は許されません。先ほども言いましたが、この件が露呈すれば、人生が終了するお偉いさま方がたくさんいます、所長と同じように、ね。仮に所長が失敗しても、他の方々がその失敗をもみ消すために人生をかけてくれるでしょう」 「……すまない」 「……? ああ、この中の女子大生のことなら、謝る必要はないですよ。私が厳選した、身代わりになるために生まれて来た人間ですので」 「君は……いや、もういい。処理は任せる」 「はい、さようなら。所長」 *** *** *** 回っている、ような気がする。 真っ暗な空間にふわり、自分の身体が浮かんでいるような感覚。 どこにいるのか、いつなのか、考えることが出来ない。 さっきまで身体中をせめて続けていた性玩具の動きが止まってからも、快感は止まることを知らない。 気持ちいい。 気持ちいい。 気持ちいい。 あ、誰かが、私の身体、触ってる。 床との拘束が解かれて、ぐったりと倒れ込む。 痙攣が治まらない。 ……体験、もう終わりなの? ねえ、早くない? 終わらなくていいのになぁ。 *** *** *** 鮫島珠紀を車椅子に乗せて拘束する。 視覚や聴覚は奪ったままだ。 酷く消耗しているようだが、精神状態は正常のはずだ。 痙攣を繰り返しており、数秒ごとに絶頂しているように見える。 なるほど、極限のマゾヒストがあの懲罰室に入るとこうなるのか。やはり人選は間違っていなかった。身代わりは別に誰でも良かったのだが、この女なら、真正面から頼んでも喜んで身代わりになってくれたかもしれない。 エレベーターに乗り込み、階数ボタンの下のセンサーにカードキーをあてがうと、エレベーターが自動で動き出す。 カードキーがなければ辿り着けない地下フロアに、特級指定管理室が存在する。この部屋、ないしこのフロアは公には存在しない場所で、特別な囚人を永久に幽閉するための部屋だった。 エレベーターを降りると、最低限の明かりしかない通路が現れる。懐中電灯がなければ歩くこともままならないだろう。 既に人生が終了していることにも気付かぬまま、哀れに絶頂し続けている女を乗せた車椅子を押して、とある扉の前へとたどり着く。 この扉の先には、私の上司であり、友人であり、最愛の人が囚われていた。私が脱走させたその人は今頃、海を渡っていることだろう。 あとはこのマゾ女の封印が済めば、あの人との人生を再開できる。 パスワードを打ち込み、網膜スキャンをクリアすると、扉が開いた。 扉の先には、部屋と呼べるようなものは無かった。 奥行きは約50cm、横幅は1mぐらいで、縦は2mほどだろうか。これでは、部屋というよりも、3方に壁のある只のくぼみである。 特徴的なのは、壁がラバーで覆われていることだった。 マゾ女を車椅子に縛り付けていた拘束具を解除する。 全頭マスクや口枷は付けたままだが、長らく自らの自由を奪っていた拘束具から解放されたのにも関わらず、彼女は時々痙攣をするだけで、逃げる素振りも見せなかった。 私は彼女を立たせると、扉の先のラバーで覆われたくぼみに押し込み、壁に押し付けた。手際よく、壁に付いている鉄枷に、腕や脚を嵌めていく。鮫島は抵抗もせず、私が力を入れた方向に腕や脚を動かしてくれたので、特に苦労はしなかった。きっと、何が起こっているのか理解できていないのだろう。囚人体験の一環だと思っているのかもしれない。 本来は、気絶させた囚人を抱え込みながら拘束を進めるため、複数の看守で行う大変な作業だった。 「ふぉ……んんんぁ……いふ……いふっ……」 先ほどからずっとこの調子だった。口枷の隙間から、繰り返し絶頂報告してくるマゾ女。4日間もあんな地獄に閉じ込められておいて、まだ性感を楽しむ体力が残っているとは、正気とは思えない。 いや、流石に狂ってしまったのか? ラバー質の壁に大の字で貼り付けられている状態になった鮫島は、むしろ息を吹き返したようにも思える。 頭から足のつま先までポーズを固定されて、新たな拘束状態を手に入れたことを悦んでいるのだろうか。 私はため息をつきながら、鮫島の全頭マスクを外した。 「うぁ……」 鮫島は白目を剥いて、絶頂していた。 私は思わず顔をしかめる。 しばらく眺めていると、少しオーガズムの波が落ち着いてきたようだった。 「ぁ……」 白目を剥くほど深い絶頂から戻ってきた鮫島の虚ろな目が、私に向けられた。 開口具も外してやる。 「あんさ……お……おわひえすか?」 私が話しかける前に鮫島が喋り出した。 呂律が回っておらず、解読に数秒を要した。 「体験、終わりたくないの?」 鮫島はわずかに動かせる範囲で、何度も頷いた。 私は思わず吹き出しそうになる。 このマゾ女は最初から狂っていたんだ。 「もっと、いじめて欲しいってこと?」 鮫島は頷く。 「鮫ちゃん、マゾだね」 鮫島は頷く。 馬鹿もここまで来ると、愛らしく見えてくる。 まあ、それなら遠慮なく終わらせてあげるとしよう。 「じゃあ、ばいばい。鮫ちゃん」 私はパネルを操作して、マゾ女の封入処理をスタートさせた。 彼女は微笑み、やがて、視線を虚空に飛ばし始めた。 身体を痙攣させて、快楽の海に沈んでいく彼女の目の前に、薄いラバーシートが現れた。 彼女の自由は、ラバーによって奪われる。 ラバーシートは鮫島の壁に向かって進んでいき、痙攣治まらぬ彼女の全身を抑え込んでいった。 ラバーシートの四辺に金属があてがわれ、大の字に固定された女のボディラインが浮き上がっているレリーフのような状態になった。その淫靡な美術品のようになったレリーフが、上から伸びてきたウィンチによってわずかに吊り上げられる。 中で絶頂して続けているのか、吊り上げられたレリーフが小刻みに震えていた。 目や口や鼻、胸と股間の位置スキャンによって割り出され、その部分のラバーが消えた。 生命維持装置や調教具を取り付けるためだ。 ホース付きのディルドギャグが上から伸びて来て、鮫島の小さな口内に押し込まれていった。鮫島はうっとりとした表情でそれを味わっているようだった。 そんなマゾ女の表情は、厚手のアイマスクによって隠されることになった。私が最後にみた彼女の瞳は、悦びと狂気に満ちていた。 「そんなに気持ちいいなら、体験期間は“死ぬまで”に変更しといてあげるよ」 なんて、鮫島の耳にジェル状の耳栓が入れられる直前、マゾが喜びそうな言葉を投げかけてみた。その瞬間、鮫島の股間から透明な液体が吹き出した。仮に嫌だったとしても、死ぬまでそのラバーの中でイキ続けてもらうのだけど……どうやら人生終了させられるのは、彼女にとっては願ったり叶ったりの様子である。 動くことも見ることも聞くことも話すことも出来なくなった鮫島の股間や胸に、様々な性玩具が取り付けられていく。これは私が、性感調教プログラムを最大レベルに設定したからで、他の部屋の特級囚人たちには装着されていないものだった。身代わりとして選ばれた無辜の囚人に対する、せめてもの手向けである。更に、懲罰調教プログラムも最大にしてあるため、呼吸制御や電撃などの責めも追加される。マゾ相手でなければこの設定はしなかったところだが、彼女ならきっと欲しがるだろう。 全ての拘束と器具の設置が終わったことの合図であるビープ音が鳴った。 既に調教プログラムが作動しているようで、吊り上げられたラバーレリーフが絶え間なく揺れていた。おそらく中で、絶頂し続けているのだろう。 「収監完了、と」 私は小さく呟きながら、パネルを操作した。 鉄製の扉が重たい音を立てて閉じていく。 哀れなマゾ女を永遠に生かし、絶頂させ続けるために働く機械たちの音も、扉が閉まると全く聞こえなくなってしまった。 何の感情も無かったが、なんとなく扉に向かって一礼をしてから、そこを後にした。 *** **** ***** 「………ッ♡♡♡♡♡♡♡」 イク。 頭の中で火花が散っている。 イク。 動けない。 気持ちいい。 「んぉぉ………♡♡♡♡♡♡♡」 ゴムの感触が心地いい。 全身抱きしめられてるみたい。 イク。イク。イク。 「むぉぉぉぉっっっっっ♡♡♡♡♡♡♡」 酸素が足りない。 気持ちいい。 電気ビリビリされるのも気持ちいい。 足裏、脇、くすぐられるの気持ちいい。 イクイクイク。 「があッッッッッ♡♡♡♡♡♡♡」 おっぱい。 おまんこ。 おしり。 全部、気持ちいい。 「あぐぁっ…………♡♡」 「っ……♡♡♡♡♡」 失神回数:99999 絶頂回数:99999 『定期巡回担当者は、直ちにカウントリセット、および懲罰設定レベルの再検討を実施してください』 設備の古くなった刑務所の地下深く。 誰も確認することのないモニターに警告文が表示され続けていた。

Comments

もう投稿しないのかと思ってました! 投稿されて良かったです!今回も楽しめました😊 顔が瓜二つの姉妹がいて妹の代わりに姉が関係者にバレないように懲罰を代わってあげるーってのも好きです

あああ


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