囚人管理箱の中で永遠に絶頂させられることを夢見た新人刑務官の最期
Added 2025-07-19 00:27:09 +0000 UTC「東山有紗……収容経過11年4ヶ月22日目……脳波異常なし、身体健康レベル異常なし、絶頂濃度異常なし……っと」 囚人管理箱の側面にあるパネルから読み取れる情報に沿って、チェックシートにレ点を入れていく。 「抽出エネルギーも規定量の2倍……か。優秀だね~、この娘」 今から21年前に施行された「囚人管理法」により、指定を受けた懲役囚人は管理箱に入れられ、エネルギーを生み出すパーツとして扱われるようになった。 表向きには新エネルギー開発科の臨時職員となっている彼らだが、実態は職員などというようなそんな優しいものじゃない。 彼らは今、私の目の前にある機械仕掛けの箱に入れられ、一切の身動きすらを許されず、ただひたすらに絶頂させられる。この箱には、絶頂時に発生する身体内の熱量をエネルギーに変換するシステムが搭載されていて、囚人はそのシステムの部品になるという残酷な仕事をこなしている。 さっき定期チェックを済ませた東山有紗は、無期懲役の判決を受けた凶悪犯だと聞いていた。3年前から私が点検を行っているが、いつの点検でも、高いエネルギー抽出率を維持している。 「つまり、えっぐい絶頂をし続けてるってことだよねぇ……しかも11年間も……」 絶頂深度が深ければ深いほど、抽出エネルギー量が高くなる。管理箱内部には様々な快楽拷問器具が設置されていて、中に入れられた囚人は1時間もすれば全身が性感帯になり、絶頂の感覚が連続するようになる。 「ふ~っ……♡ じゅ、じゅういちねんって……♡ もう絶対、再起不能じゃん……♡ 中、どうなってるんだろ……♡」 *** 「相模さ~ん、こっちはチェック終わりました~」 管理室に入り、自分のデスクに座りながら私は言った。 「お、穂香ちゃんお疲れ~。問題なしだった?」 私の上司に当たる、相模総一郎はデスクに両足を上げてコーヒーを飲んでいたようだった。 「ぜんっぜん問題なしです! 今日も全部規定量クリアでしたよ」 「お~、そうかそうか。じゃあ、報告書アップしたら、今日はもう上がっていいよ」 「は~い、相模さんはまだ?」 「俺はこれから会議だよ。退屈なおっさんたちと、退屈な話をする時間」 「ありゃ~、そうですか……お疲れ様です」 「穂香ちゃんもさ、毎日退屈じゃない? 物言わぬ囚人達と、こんなおっさんしかいない、こんな何もない職場じゃあさ」 「え~? 私は毎日楽しいですよ」 「あ、本当? なんだなんだ、嬉しいなぁ」 「相模さんにも言ったじゃないですか、囚人さんの管理がしたくて、私ここに就職したんですよ」 「ああ……そっちね……」 「そっちですよ」 「ただ楽だからつって、こんな所に何年もしがみ付いてる俺も人のこと言えないけどさ、穂香ちゃんも物好きだよねえ……こんな仕事、何が楽しいんだか」 「え……ま、まあ、たくさんの人を救うエネルギーを作る仕事って考えたら、やる気でません?」 「そういうと聞こえはいいけどね、やってることはただの人体実験だよ。事実、俺たちの仕事内容はぜーんぶ国家機密でしょ? 後ろめたくなければ、隠したりはしないよね」 「いや、それはそうですけど……」 「ま、死刑囚とか無期懲役囚を使ってるから、見方によっちゃ、資源の有効活用とも言えるけどね」 「資源って……相模さん、人間を物扱いですか」 「ごめんごめん。方便だよ」 「いえいえ、そういうの、良いと思います!」 「え? ああ……もしかして、職務に忠実で真面目なおっさんの方が好き?」 「いえ! 嫌いです!」 「ええ~……何、じゃあ何が『良い』のよ」 「囚人は物ですよね! そういう考え方、素敵です」 「あ、そう……意外と過激派なのね。ま、そっちの方が向いてるか……」 「はい、天職だと思います」 「うんうん、そう思えるのは良いことだ。ああそうだ、だからってわけじゃないけど、今度新しい囚人が入ってきたら、その収容は穂香ちゃんにやってもらおうかな。この前教えた通りにやればいいだけだから」 「りょーかいです! 任せてください!」 *** 囚人は人ではない、物である。 素晴らしい考え方だと思った。 そういう思想が存在しなければ、彼らがあのような扱いを受けることもなかっただろう。 強制的に連続絶頂させて、エネルギーを生み出すだけの装置にするなんて、人間にやっていいことではないと思う。 高度文明社会である現代に、こんなマゾの理想郷があるのは、どこかの偉い人が「囚人は人間扱いしなくていい」という考えを持っていたからだ。 私はそのどこかの偉い人に、感謝に伝えたい。 罪とか、罰とか、秩序とか、私にとっては些細なことだ。 ただ、一度でいいから、あの天国を味わってみたい。 いや、一度だけじゃ足りない。 できれば、永遠に味わっていたい。 (囚人管理箱に入りたい……) ずっと願ってきたことだけど、未だに一線を越えられずにいる。 あとどれくらい、私は我慢できるだろうか。 快楽が欲しいのが、罪になるのだろうか? その過程に犯罪があったとしたら、それは仕組みが悪いのではないか、そんな訴えは心の中で何度もした。 結局、私は今日も明日も快楽の渦の中で狂っている罪人の隣で、淡々と書類仕事をこなすのだろう。 自宅へと帰る途中、何度もついて出た溜め息には熱が籠っていた。 *** 先日、相模さんに言われていた日がやってきた。 今日は新しい囚人が入ってくる。 私の仕事は、その囚人を管理箱に封入することだ。 「じゃあ、穂香ちゃん、あとはよろしくね。俺と渡辺君は本部に行ってくるからさ」 「あ、はい……」 「トラブったら、すぐに警備員を呼ぶこと。アラートの出し方は分かるよね?」 「大丈夫です」 「珍しいな、元気ないね。不安かい?」 「い、いえ! 大丈夫です!」 「よし、任せたよ」 相模さんが出て行ってから、私は10分ほど手をこまねいていた。 目の前には、厳重に拘束された死刑囚がいた。身体は拘束衣で包まれており、目隠しや口枷、耳当てで五感全てを奪われている。拘束仕様の車椅子に乗せられていて、微動だにしない。 ツヤのある綺麗な黒髪が肩まで伸びている。拘束衣に絞り出された大きな胸が上下していて、それが彼女の唯一の生命活動に思えた。 私は迷っていた。この死刑囚の女性と話がしたかった。 見た目に惑わされたわけじゃない。 先ほど手渡された収監書に書かれていた名前に見覚えがあったからだ。 「赤井翠(あかい・みどり)……」 私の呟きは、聴覚を奪われている死刑囚には聞こえていない。 書類に書いてある名前と、目の前で拘束されている死刑囚を見比べる。 その繰り返しを10分ほど続けていた。 「みーちゃん……だよね?」 深呼吸をする。 意を決して、死刑囚に近づき、分厚い革製の目隠しを外した。 久しぶりの光だったのだろう。 死刑囚は眩しそうに目を細めて、私を見上げていた。 「みーちゃん……?」 私は死刑囚の、みーちゃんの顔を見つめながらつぶやいた。 数秒の沈黙の後、彼女は目を見開いて、何かを訴えかけるように身体を揺すり始めた。 *** みーちゃんのことは、小さいころから知っていた。 みーちゃんは私のことを『ほのちゃん』と呼んでくれていた。 小学校、中学校、高校まで一緒だった。行く時も帰る時も、ずっと。 些細なことで喧嘩することもあったけれど、すぐに仲直りした。仲直りをした日は、決まって家の近くの公園でアイスを食べた。 大学に入ってからは、みーちゃんとは疎遠になってしまった。 私が、地元から出て遠くの大学へと進学したからだった。 法務省で仕事をしていた父の部屋で、『囚人管理法』という言葉を知ってから、私は変わった。いや、変わったというよりも、本当の自分に気づいてしまったという方が正しいだろう。 それからは、狂ったように勉強するようになった。 どうしても刑務官になりたかった。 どうしても囚人管理箱の近くにいたかった。 浅ましく淫らな欲望からなる夢を、私は追い始めた。 それが、みーちゃんとの距離を作ってしまったのだと思う。 大学1年生の頃は、たまに会って遊んだりしたけれど、それも徐々に少なくなった。 きっと、みーちゃんは本気で勉強する私を応援してくれていたんだと思う。 私はただの、歪んだ快楽を求めるだけの狂った人間なのに。 そんな親友との再会が、こんな形になるとは思ってもいなかった。 みーちゃんが死刑囚として、囚人管理箱に入る罪人として現れたのは、きっと運命だと思う。 みーちゃんはきっと、罪を犯していない。 誰よりも優しい子だ、私が一番よく知っている。 死刑になるような犯罪なんて、できっこない。 どう考えても冤罪だ。 となれば、私がやるべきことはひとつだけ。 親友を救い、それと同時に自分の欲望を満たすことができるかもしれない。 やるしかない。 これはきっと神様が与えてくれた試練……チャンスなんだ。 *** 「ほのちゃん、刑務官になったとは聞いてたけど……」 「ふふん、制服、カッコいいでしょ?」 「うん……いや、そうじゃなくて! いいの? 口枷まで外しちゃって」 「大丈夫! ここには私とみーちゃんしかいないから」 「そんな……ほのちゃんまで罪に問われちゃうんじゃ……」 「だいじょーぶ! 拘束も解くから」 「え⁉ ちょ、ちょっと……」 みーちゃんの身体に巻き付いている、何重ものベルトを外していく。 「ほのちゃん……私ね……」 「何も言わなくて大丈夫だよ。みーちゃん、冤罪でしょ?」 「え……どうして……」 「ここにはね、みーちゃんみたいに罪をでっち上げられて、収監されている人がいっぱいいるんだよ」 みーちゃんは固まっていた。私の言葉が上手く呑み込めていない様子だった。 「このままだと、みーちゃんはエネルギーを生み出すパーツになっちゃうから」 「エネルギー……? ううん、私は、し、死刑になるって……」 「ならないよ。エネルギー問題のことはみーちゃんも知ってるでしょ? ここはね、囚人をエネルギーに変換する施設なの。普通の収容所じゃないんだ」 「ごめん……ほのちゃんが何を言ってるのか私……」 「とにかく! みーちゃんは何もやってないんでしょ?」 みーちゃんの身体が小刻みに震え始める。 「わたっ……! わたし……ほ、本当に何もやってないの……! でも、誰も信じてくれなくて……弁護士さんも、警察も、みんな、私の話なんて聞いてくれなくて……!!」 「大丈夫、大丈夫。私はみーちゃんのことを信じるよ」 私はみーちゃんの拘束を外し終えると、彼女を優しく抱いた。 みーちゃんのこれまでを思うと、胸が締め付けられる思いだった。 「怖かったね、みーちゃん。もう大丈夫だからね」 「うあ……うあああああああああああああああああああん……!」 *** 「落ち着いた?」 「うん……でも、これからどうすれば……」 「大丈夫、私に任せて。みーちゃんは絶対に逃がしてあげる」 「でも、私、ほのちゃんに迷惑かけたくないよ」 「私はここの職員だよ? なんとでもなるって。」 「そんな……本当に大丈夫?」 「作戦があるから」 「作戦?」 「私がみーちゃんの代わりに収監されてあげる!」 「か、代わり……って、そんなの絶対ダメ! だったら、死刑になった方がマシだよ!」 「そんなこと言わないで。私なら大丈夫だからさ。すぐに誰かが気が付いて、出してくれるよ」 「でもっ……!」 「私ね、この日のために用意してたの、まさか入れ替わるのがみーちゃんだとは思わなかったけどね」 「え……?」 「待ってて、ちょっと準備してくるから」 *** 「よし……っと。これでOK。お待たせ、みーちゃん、それじゃあ大脱出、始めよっか!」 制服を脱ぎ捨て、裸になる私。 「ほ、ほのちゃん?」 「管理箱に入るには裸にならないといけないの。あとで、みーちゃんにも手伝ってもらわなきゃいけないから、よろしくね」 股間からは糸が引いていたはずだが、もはやそんなことはどうでもいい。みーちゃんを助けたいという気持ちと、管理箱に入ることができるという期待で、情緒がおかしくなっていた。みーちゃんが目の前にいなければ、獣のようにオナニーをしていたと思う。 「絶対、助けてあげるからね」 「ほのちゃん……本当にやるの?」 「うん、心配しなくても私は大丈夫だよ」 「……分かった……ほのちゃんを信じるよ」 「ありがと! それじゃ、これ持って」 「……?」 「マニュアルだよ。囚人管理箱の使い方」 「あ、うん……」 「ああでも、口枷は箱に入った後だから……私が全部口頭で指示出せばいいか……みーちゃん、マニュアルいらないかも!」 困惑するみーちゃんを横目に、私は囚人管理箱の側面にあるモニターに解除コードを入力した。小さなビープ音と共に、箱の上部が観音開きになる。箱の中は、人がひとり入れるだけのスペースがあった。隅々には、よく分からないテクノロジーが詰まっていそうな機構やコードが接続されていた。 「わ……」 「みーちゃん、この中に入れられるところだったんだよ?」 「でも……代わりにほのちゃんが入るんでしょ?」 「すぐ出れるってば。私は見慣れてるし」 「これで、エネルギーを吸い出すの?」 「そうそう。人体から発生する熱量を利用するんだってさ」 「あ、危なくないの?」 「死にはしないよ」 「死には、って……」 「適性がないと、死ぬほど苦しいかもしれないけど。私は大丈夫」 「そんな……」 「ちょっと、後ろ向いててもらっていい? ちょっと、その……準備しなきゃだから」 「え? うん……わかった」 私は用意していたアタッシュケースから、囚人管理用の責め具を取り出した。 「う……すっごいな……♡」 生唾を飲む。 今まではただの仕事道具に見えていたそれが、自らの身体を貫く責め具になった瞬間、より凶悪な拷問器具に見えた。 まずは、膣内に挿入するバイブレーターを手に取る。私よりも10センチほど背の高いみーちゃんサイズに作られているようだったので、ただでさえ鬼畜仕様なその責め具がより苦痛を与えるものになっていた。 「これ、無理でしょ……」 「ほのちゃん?」 「ま、待って! 私が良いって言うまで振り向かないでね」 「分かった……」 今更みーちゃんに痴態を見られたところでどうとも思わないが、私が苦しむ姿を見れば、みーちゃんは平常心ではいられないはずだ。これ以上、みーちゃんに余計な心配はかけたくない。 (い、いくぞ……あ、いや、ゆっくり挿れた方がいいか……) 私は意を決して、バイブを膣口に当てがった。 「ひゅっ……♡」 どうやら、私の子宮はこのバイブを欲しているらしい。先っぽを少し当てただけで、脳に快楽信号が送られる。 (だめだ……じっくりやってたらイッちゃう……さっさと挿れよう) 「ぅぁ……ぁぁ……♡」 バイブが私の中に沈みこんでいく。無理やり膣を広げて入っていくバイブの表面の凹凸が 私を快楽の海へと突き落としてくれた。 「はぁっ……♡ 入った……♡」 (次は、尿道とアナル……♡ 耐えられるかな……) 「ふぅっ……♡ うあああああっ……♡」 「ほのちゃん……大丈夫なの?」 「だい、じょーぶ♡ ちょ、ちょっと管理箱に入る準備が必要なだけだからぁっ♡」 「う、うん……」 (尿道でも感じれるんだ、私……マゾって、便利なんだなぁ♡) 最後、アナルに入れる責め具を手に取った。 (問題はこれか……) 管理箱に入る囚人は排泄の必要はなくなる。体内で消化できる生体管理ゼリーをアナルから注入されるからだ。そのため、アナルに挿れる責め具は長く太くなる。 (洗浄は済ませた……あとは、気合で挿れるだけっ♡) 「ぐ……♡ うぅ……♡」 少しずつ、少しずつ、アナルをかき分けるように押し込んでいく。膣内のバイブと同じように、表面が凸凹しているため、進める度に肛門や腸壁に刺激が伝わる。 「あぁぁぁぁ……♡ ぎ……♡ うぅぁ……♡」 (無理これ、声が出ちゃうぅ♡) みーちゃんも、もう私が何をしているのか大体は想像がついているだろう。それでも、みーちゃんは黙ってそっぽを向いてくれている。 (早くしなきゃ……♡) 「ううううううううううううううううううううっっ♡」 (ああぁ……♡ 一気にやっちゃった……これすごいの来る……♡) 「あ……?」 一瞬、視界がホワイトアウトする。 「かひゅ……」 声は出なかった。 天井を見上げていた。 視界が黒くなったり、白くなったりしている。 心臓が飛び出しそうだ。 死ぬかもしれない。 これが、本物の絶頂? 私の夢は、囚人管理箱に入ること。 そして、拷問のような快楽に身を捧げること。 その夢を目前にした、極限の興奮状態で絶頂を迎えるとこうなるの? もしかして、箱に入ったら、これ以上の快楽の中でずっと……? 「か……あ……」 こんなに気持ちいいなら、もう死んでもいっか……♡ 「あが……!!!」 いや、ダメだ。 みーちゃんを救ってからだ。 「はぁあっ! はぁっ……!」 「ほのちゃん! 大丈夫!?」 気付くと、みーちゃんの顔が目の前にあった。 「だ、大丈夫……! ぜんっぜん、大丈夫!」 「ねえ、こんな……苦しいことを、やらなきゃダメなの……? 私のせいで……」 みーちゃんがまた、泣きそうな顔をしている。 (こんなことで、泣かせたくないのに……) 「……みーちゃん、本当のこと言っていい?」 「本当のこと……?」 「私ね、マゾなんだ……」 「ま、まぞ……?」 「痛いの好きだし、苦しいのも好きなの」 「そ、それは……その、性癖の話でしょ……? こんな拷問みたいなのは……」 「好きなの……」 「拷問が……好き?」 「そう。私、苦しみたいの。だからね、みーちゃんを助けて、私も管理箱の中を数日体験する……これって、すっごい良いアイディアだなって思ったんだ……ごめん……不純だよね。親友の危機だっていうのにさ……」 「……不純だなんて思わない!」 「みーちゃん……」 「私、嬉しかった。誰にも信じてもらえずに、このまま犯罪者として死んでいくんだって思ってたから……ほのちゃんは、何も言わずに私を信じてくれた。それが、嬉しかったの」 「私がみーちゃんのこと、疑うわけないじゃん」 「大好きだよ、ほのちゃん」 「私も」 「……ね、ほのちゃん、私、何をすればいい? 手伝いたい」 「……そこの貞操帯持ってきて」 「わかった」 私はよろよろと立ち上がり、みーちゃんから貞操帯を受け取った。 腰のベルトから装着してボタンを押すと。自動的にサイズが調整されて、私の股間部をすべて塞ぐように、ベルトが通された。 下の3つの穴に詰め込まれた責め具が、更に奥へと押し込まれる。 「うあぅぅ……♡」 「く、苦しいの……?」 「う、ううん……全然っ♡」 私は心配そうに見つめるみーちゃんに微笑んで、箱に近づいた。 恐る恐る片足を入れる。 この箱に横たわってしまったら、本当に終わりだ。 少し落ち着いたと思っていた心臓の鼓動が、また早くなっていた。 身体が火照り、脳が揺れている感覚があった。 私はこの感覚を知っている。 最上級のオーガズムを迎える直前の状態だ。 「片足入れただけでこれか……やばいなぁ……どんだけマゾなんだ私は……」 「大丈夫?」 「うん……入るね」 今更、ためらうことはない。 私は箱に全身を入れ、横たわった。 数分前まで誰かが寝ていたベッドにように暖かく、やわらかい床材だった。 やけに心地がよく、気を抜けば眠ってしまいそうだ。 「みーちゃん……横のパネル、わかる?」 「……これかな?」 「レベル設定のボタンがあるでしょ? それ全部9にして」 「え? でも……マニュアルには3に設定するって書いてあるよ……」 「お願い」 「……わかった」 ボタンを押す音が何回か聞こえた後、警告音が鳴り始めた。 「ひっ!」 「大丈夫、すぐ止まるから」 「……あ、ホントだ。止まったね」 「……みーちゃん、よく聞いてね。そのパネルの真ん中にある『起動』ボタンを押してもらえれば、私の収監作業は終わる。後は全部自動でやってくれるから」 「うん、わかった」 「みーちゃん、これ」 「なにこれ?」 「赤井翠……みーちゃんの釈放証明書」 「え……? これ、本物?」 「うん、ボタンを押したら。受付に見せてやって。それで帰れるから」 「こんなの、どうやって?」 「内緒♡」 「……ほのちゃん!? ほのちゃんはどうするの!?」 「う~ん……会える状態になったら連絡するから、ね?」 「絶対?」 「絶対」 「無理してない?」 「してない! ほら、もう起動ボタン押して。私、待ちきれないんだってば」 「……わかった」 ≪囚人管理ボックス起動します≫ 「あはっ……始まっちゃった♡」 「ほのちゃん、楽しそうだね」 「うんっ……♡ みーちゃん、またね。ありがとう」 「ありがとうはこっちのセリフだよ……じゃあ、連絡待ってるからね」 箱が閉じていく。 みーちゃんが心配そうに、のぞき込んでいた。 私が頷くと、みーちゃんは諦めたように唇を噛んで、視界から消えていった。 (みーちゃん……会えてよかった。どうか元気で……) みーちゃんは救った。 後はもう、この箱の中で、夢の世界に連れて行ってもらうだけ。 ずっとこの時を待っていた。 私がこの日まで一線を越えなかったのは、みーちゃんを救うためだったのかもしれない。 そう思うことにしよう。 心残りはもうない。 全力でイキ狂うことが出来る。 箱が閉じきるまで、イクのは我慢しよう。 自分だけの世界になったら、気が狂うまで絶頂しよう。 迫りくる快楽をせき止めるために、全身に力を入れる 少しでも気を抜くと、叫び出してしまいそうだ。 口から不規則にはじき出される情欲のため息が、私のマゾヒズムに火をつけていく。 機械の駆動音が止まり、光が途絶えた。 暗闇。 「はぁっ……はぁっ……はぁっ……!」 ≪囚人管理、および絶頂エネルギー抽出シーケンスを開始します。抽出レベルは9です≫ ≪レベル9のため、囚人の健康状態の管理は最低限に維持され、絶頂指数の向上が優先されます≫ 「あ……♡ はぁ……♡」 トんだ。 調教レベルの説明を聞いただけで、トばされた。 全身が痺れて、空中に浮いている感覚だった。 想像していたような凶悪な快楽ではない、甘い、柔らかな絶頂を迎えていた。 きっとこの柔らかな絶頂状態が、私のこれからのデフォルトになるんだ。 脳が快楽以外を受け付けていない。 繰り返す脳イキ。 快感の海に浮かんでいるような、そんな優しい快楽だった。 「はあぁ……♡ ずっとここにいたいよぉ……♡」 ≪身体スキャンが完了しました。全身拘束を開始します。≫ 駆動音。 締め付け。 そのすべてが心地いい。 ≪レベル9のため、頭部、指先の拘束も行います≫ 身体の可動部、その全てが鉄のベルトで固定された。サイズはわずかな締め付けを感じるほどで、苦しくはない。 両手、両足を少し開いた状態で固定され、指先の一本一本まで動けないようにされた。 「あぁ、完全に動けないのって……こんなに辛いんだぁ……♡ 気持ちいぃ……♡」 ≪五感の調教具を取り付けます≫ 「へ……? ごか……むぐぁっ!」 口内に何かが入り込んできた。同時にアイマスクを被せられ、耳に何かを入れられた気がするが、喉奥の異物感でそれどころではなかった。 「ぅぇ……ぅ……♡」 気道が完全にふさがれて、思わずイキそうになったが、すぐに呼吸が再開される。 (これ、呼吸制御までやってくれるんだぁ、最高じゃん♡) (耳もなんか気持ちいいし、私、全身性感帯にされちゃうんだ♡) ≪乳房の責め具が確認できませんでした。装着を開始します≫ (あ、おっぱいのやつ付けるの忘れてた……けど、箱の中で自動でやってくれるんだ……♡) ≪レベル9のため、全身の媚薬ブラシを行います≫ ≪対象は、首筋、脇、てのひら、お腹、クリトリス、膝裏、足裏、です。なお、対象は状態によって拡張されます≫ (媚薬ブラシって……聞いたことない! レベル9だと、こんなのもあるんだ♡) 「む……♡」 (あ、脇とか首筋に、なんか当たってる……♡ これが動いたらやばいかも……♡♡♡) ≪低周波装置の貼り付け完了≫ (低周波装置……ちょっと怖いけど、絶対気持ちいいやつだ♡) ≪レベル9、第1段階絶頂シーケンス開始します≫ 「……!!!!!!」 電撃を食らったような鋭い感覚が一瞬、全身を駆け巡った。 全身が愛撫され、甘く痺れていく。 反射的に背中をのけぞらせた、つもりだったが、私の身体は微動だにしない。 (嘘だよね……全部の責め具が……動いてる……!!!??) 「っ……!!!!!」 (あ、終わる……本当に、終わる) 「むおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!」 脳にあり得ないほどの快楽信号が送られている。 処理できない。 身体が動かないなら、叫ぶしかない。 「うあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!! ああああああああああああああああああああああっ!!!! 口枷マスクの隙間から、慟哭する。 ≪絶頂レベル、規定値に達していません。子宮内と直腸に電流を追加します≫ 「んいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!」 (無理無理無理!!!!!! 死ぬ !!!!!! 気持ちよすぎて死ぬ!!!) ≪絶頂レベル、規定値に達していません。酸素を抑制します≫ 「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ……♡」 動悸が更に激しくなる。 心臓の鼓動すら、快楽へと変換される。 アイマスクの裏で、白目を剥いていた。 ≪絶頂レベル、規定値に到達。失神シーケンス開始≫ 「あ……ぎゃ……♡」 (苦しい、気持ちいい、幸せぇ……♡ 私の身体、バラバラになってる……♡) 「ぅ……♡♡♡♡」 「……っ♡」 ≪失神確認、覚醒シーケンス開始≫ ≪覚醒後、再度絶頂シーケンス開始します≫ *** *** *** 「相模さん、本当に何もしなくていいんですか~?」 「だって、代わりに穂香ちゃんが入ったんでしょ?」 「データ上はそうですね。上原穂香が囚人登録されてて、赤井翠は記憶処理を受けてから釈放になってます。でもこれ、明らかに改ざんですよ……穂香ちゃんと赤井翠は幼馴染だったみたいですし」 「囚人の数が減ってないなら問題ないでしょ。上の連中も誰が箱に入っていようが興味ないよ、エネルギーが取れてればいいんだからさ。それに、穂香ちゃんが入ってるであろう箱からでてるエネルギー量は常人のそれじゃない。もはやうちのエースだよ、彼女は」 「……つくづくやばい政策っすよねぇ」 「ま、おかげで楽な仕事にありつけてるからな。文句は言わんさ」 「見習いますよ、そのメンタル」 「しかしまあ……これが友情ってもんかね……それとも……」 「入ってるのが穂香ちゃんだとしたら、どうにかして出してあげないんですか? このままだと、死ぬまであの箱の中ですよ」 「言ったろ、うちのエースだって。死ぬまで入っててくれるんなら、そっちの方がありがたい」 「ははぁ……相模さんも怖い人っすねえ。穂香ちゃん、かわいがってたんじゃないんですか?」 「いや、いつかこうなると思ってたからさ」 「へ、なんで?」 「人の夢は、それぞれってことさ」 「はぁ……」 「渡辺君ももう忘れなさい。余計なことは考えなくていいの。楽に仕事して、お給料もらえればそれでいいだろ?」 「ま、そうっすね」
Comments
待ってましたー!いつ来るかと毎日ちぇっくしてました!今回も待った甲斐があったクオリティ!めちゃ楽しめました!ありがとうございます!
あああ
2025-07-19 14:06:55 +0000 UTC