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【掌編】永久拘束刑~とある日の少女達~

台詞のみの掌編です。 永久拘束刑のある世界観は、今後もいろいろと書いていく予定です。 今回は永久拘束刑に興味を持ったとある少女達の会話に聞き耳を立ててみました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「永久拘束刑?」 「うん、見学できるんだって」 「なに? 見学って、美術館みたいなのがあるの?」 「ううん、実際の刑務所に入れるらしいよ」 「いやあ、アタシは興味ないかな……」 「え~、行こうよ~、私ひとりじゃヤダ」 「里奈、そういうの好きだよね」 「うん! 好き! 行こ!」 「そんなニコニコな笑顔で言われてもな……」 「琴葉だって、この前の緊縛屋敷、楽しかったって言ってたじゃん」 「あれは……まあ、なんか、うん、思ったよりかはね」 「エッチ」 「はあ? 言っとくけど、里奈の方がすごかったよ。本当に好きなんだなあ、って思ったもん、ちょっと引いたし」 「引かないでよ、私の立派な性癖なんだから」 「そんなねえ、他人に言うもんじゃないからね、性癖って」 「わかってるって、琴葉にだけだよ」 「なんだってアタシなのよ」 「え、だってMでしょ?」 「違います~! まあでも、Sでもないけど」 「じゃあMじゃん!」 「なんでそうなるの」 「ね、お願い! ついてくるだけでいいから」 「う~ん……わかったよ。ついていくだけね」 「やった、じゃあ土曜日ね!」 *** 「ここが?」 「そう! 新東京刑務所!」 「美術館じゃないじゃん! 里奈、騙した?」 「騙してない! 本当に美術館みたいな感じで見学できるの!」 「ふ~ん……」 「さ、さ、こちらへ」 「ふふ、何なの、案内人?」 「早く見たいの! いいからついて来て!」 *** 「おお……」 「すごい……ね……」 「真っ黒……ラバースーツってやつだよね?」 「下に説明書いてあるよ」 「2046年に殺人の罪で収監、永久拘束刑を開始、だって。佐野愛実さん、って書いてある」 「46年!? じゃあ、22年前?」 「そうだね……この人、ずっとこのままなのかな」 「永久拘束刑だから、そうなるね。殺人犯の末路ってやつだよ」 「手足が無いように見えるけど……仮切断して、この下の台に保管されてるらしいよ」 「うわぁ……こわ」 「このマスクで、視覚と聴覚、あとは嗅覚を封じてるんだって」 「すごいね、頭おかしくなりそう」 「発狂できないように、薬が定期的に打たれるみたい」 「エロい……」 「は?」 「エロいよぉ……手足奪われて、全身ラバースーツで黒い物体にされて、何も感じることのできない真っ暗な世界に放置されて、ずーっとこのまま……」 「里奈……まじで言ってる?」 「う……濡れてきちゃった……」 「変態すぎない?」 「うあぁ……ごめんなさい……」 「ねー、変態って言われて興奮すんなって」 「やめて、私がマゾってことぐらい知ってるでしょ」 「まあ、でも、これ見て興奮するレベルだとは思ってなかった」 「この佐野さん……気持ちいいのかな」 「んなわけないでしょ、人を殺しちゃって、捕まっただけだよ。罰を受けてるだけの犯罪者に、気持ちいいとかないから」 「そっか……」 「里奈、大丈夫? なんか……怖いんだけど、憧れてない?」 「……正直言っていい?」 「いや、言わなくてもわかるってば。顔、すごいよ、発情してるのまるわかり。アタシが男だったら、ここで犯してる」 「いいよ、犯して」 「何を言ってるの君は」 「誰もいないし」 「里奈、たまに面白いよね」 「でしょ……私、マゾなの」 「いや、言ってない。面白いって言ったの」 「これさ……体験できるんだって」 「ええ!? マジ!?」 「うん……」 「まさか、里奈、やるの?」 「でも、ちょっと怖いよね」 「うん、やめとけやめとけ。アタシも友達がこの姿になるのはちょっと怖いよ」 「うあ~……悩む」 「悩むな! ほら、他のとこも見て回ろうよ。もうここは終わり!」 「そう、だね……あ、独房に入れるらしいから、そこ見たい」 「はいはい、じゃあ行こうね」 *** 「おぉ~、これが独房かぁ」 「結構綺麗なんだ」 「展示用だからじゃない?」 「ああ、そうかも」 「なんか興奮するね」 「しないよ」 「琴葉、Mじゃない?」 「うーん、違うと思う」 「教えてあげようか?」 「は、何を」 「マゾの気持ち良さ」 「結構です。アタシは普通のがいい」 「そっかぁ、残念……あ、見て! 拘束衣あるよ!」 「うわあ……本格的過ぎて、ちょっと引くね」 「それは本物だからでしょ、ね、琴葉、私に着せてよ」 「え、着るの?」 「うん、着てもいいって書いてあるよ。ここのボタンでスタッフの人呼べるみたいだけど、琴葉に着せてもらいたいな」 「え~……」 「私が琴葉の奴隷になってあげる」 「いらんわ、奴隷とか……まあでも、着せてあげるから後ろ向いて」 「はーい」 *** 「どう、キツくない?」 「キツい……けど、良い……」 「なんか、里奈、胸デカくね? なんか強調されて……よりデカく見える」 「え、私は大きいよ」 「は、なんかむかつく……生意気な口は、この口枷で塞いでやろう」 「ええ!? むぐっ……! う……! むー!」 「あ……なんか……アタシってSかも。動けなくなった里奈、可愛いね」 「うー!」 「置いてっちゃおうかな」 「う……?」 「こうして、壁に里奈の首輪を繋いで、と……」 「う!? むー!」 「じゃあね、マゾ。一生そこで悶えてろ」 「ふぅっ! う……」 *** 「ただいま、里奈……って、あれ?」 「琴葉……遅い」 「なんで口枷外れてるの?」 「スタッフの人が通りがかって、心配して外してくれた」 「あれ、そうなの……それで、なんで拘束衣は着たまま?」 「私が言ったの。『友達と遊んでるので、そのままで』って」 「あ~……スタッフの人、引いてたでしょ」 「ううん、『あ、そう』って感じだったよ。多分、結構多いんじゃない? こういう遊びをするカップル」 「まあ、そうかもね」 「里奈、マゾバレするの恥ずかしくないの?」 「いやあ、恥ずかしいけど、脱ぎたくなかったから」 「ドマゾだ」 「はい、ドマゾです」 「恥じらいを持て」 「だからぁ、言ってるでしょ? オープンにするのは琴葉にだけだって。ね、そろそろ脱ぎたいかも」 「はいはい」 「正直言うと、この服で3回ぐらいイキました」 「はぁ!? これ着てただけで?」 「うん……」 「すごいね……変態すぎるでしょ」 「自分でもびっくりした」 「里奈、さっきの永久拘束体験はしない方がいいね。壊れちゃうんじゃない?」 「そうかも……でも、本物のマゾなら体験すべきじゃない?」 「なにそのプライド」 「マゾとして、あれは見逃せないかな、って」 「やめといた方がいいと思うけどなぁ」 *** 「で、やっぱり体験するのね」 「うん……でもね、事前予約が必要なんだって」 「ああ、そうなの。残念だったね」 「予約してきた」 「はあ!? マジ?」 「うん! 今週末、土曜から1泊!」 「1泊!? 長くね!?」 「何言ってるの、さっきの佐野さんは22年間もあの状態なんだよ」 「それはそういう罰だからでしょ。体験って、30分ぐらいとかじゃないの?」 「30分? そんなんじゃただのSMプレイじゃん!」 「ただのSM好きがやるもんじゃないの、ああいう体験ってさ」 「違うよ~! ちゃんと長期拘束を体験して、犯罪者の末路を体験しなきゃ意味ないんだって!」 「はあ……そういうもん?」 「そう!」 「はい……じゃあ、頑張ってね……」 「え、琴葉もついて来てよ」 「言うと思った。アタシ付いていったところで、ただ里奈が拘束されるのを眺めてるだけでしょ?」 「琴葉も体験したらいいじゃん」 「無理、絶対無理」 「じゃあ、見てるだけでいいよ」 「はあ……わかったよ……」 *** 「里奈、本当に大丈夫?」 「琴葉、そんなに心配性だったっけ? 大丈夫だよ、ただの体験だから」 「数時間後の里奈、あの真っ黒な姿になるってことでしょ?」 「そうだよ」 「そうだよって……」 「別に本当に永久拘束刑になるわけじゃないんだからさ。じゃあ、行ってくるね!」 「あ! 里奈! ったくもー……なんでアタシだけがビビんなきゃいけないんだか」 *** 「里奈……だよね?」 「すごいな……里奈の手と足が……なくなってる」 「よかったら、明日迎えに来てあげてください、ってスタッフの人に言われたけど……」 「うーん……これどうなってるんだろ。こっちから見ると、ただ真っ黒な人型の物体がガラスケースの中に入れられてるだけだけど……」 「多分、中では結構えぐいことになってるんだろうな……生命維持装置とか、トイレの管理とか……」 「ていうか、アタシ、なんでここにいるんだろ」 「里奈? 聞こえてないだろうけど、アタシ帰るよ」 「明日の夕方にまた来るから、まあ、楽しんで」 *** 「里奈、どうだった?」 「やばかった」 「語彙力ね」 「いや、本当にすごかった……琴葉、私がイってるとこ見た?」 「へ? いや、見てない……っていうか、ぴくりとも動かないから、見るとこないかったよ。撮れ高ゼロ」 「あ~、まあそっか。ちなみに中でめっちゃイってたよ。気持ち良すぎて死ぬかと思った」 「へ~、マゾは得だね」 「あ、違うよ。いや、違わないけど、あれね……実はバイブ入れられてたんだ」 「は!?」 「そうなの、ラバースーツ着せられるときに、どうしますか? って言われてさ、『あ、挿れちゃってください』って言っちゃったんだよね」 「なんでバイブ……? ここ刑務所だよね? 犯罪者の刑罰の体験だよね?」 「そうそう、私は最初は、え?って思ったんだけどね、なんか、永久拘束刑って、バイブ挿れられるらしいよ」 「は~そうなんだ。何のために?」 「人ってね、完全に拘束されちゃうと、数時間で狂っちゃうんだって。だから、快楽中枢を刺激して、なるべく自我を保てるようにしてるみたい。実際はバイブ以外にも、いろいろ取り付けるみたいだよ。快楽以外にも、痛みとか、痒みとか、いろいろ与え続けるんだってさ」 「えっぐいな」 「思ったよりもえぐかったね」 「里奈、よく壊れなかったね」 「壊れる寸前だったよ、死ぬほど気持ち良かった。あれはマゾにはおすすめ」 「アトラクションみたいに言うな」 「アトラクションでしょ」 「ま、楽しかったならよかったよ。心配して損した」 「琴葉、ありがとね。ついて来てくれて」 「ん、いいよ」 「じゃあ、帰ろっか。パフェおごるよ」 「マゾなのに?」 「うん、マゾなのに奢ってあげる」 「やった」 *** *** *** *** *** 「里奈、アタシね、こうなると思ってた。だから怖かったんだよ」 「さっき、里奈のことを見てた女の子たちも、体験するんだって」 「あの時の里奈みたいな目をしてたよ。どこか、狂ってるような、あの感じ」 「里奈、マゾのくせに、もうアタシにパフェおごれなくなっちゃったね……」 「一生、そのままなんでしょ? 手足もなくなって、中でイキっぱなし?」 「幸せなの? 里奈?」 「アタシがあの時本気で止めていたら、こうはならなかった?」 「ねえ……里奈……」

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yes 里奈は犯罪者になり、永久拘束刑に処されてしまいました。

クチバシ

里奈は永久拘束されたのか?

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