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性癖実験隊SS『二人は親友』

『性癖実験隊』シリーズのキャラ紹介を兼ねたショートストーリー第5段。

今回はゴブリン娘と獣人娘の親友二人。ゴブリンのフーリーと獣人のタマ。 

『性癖実験隊』の設定とキャラ紹介→ https://hanetobu.fanbox.cc/posts/3575009


『二人は親友』

「ねえタマ~、一緒に性癖実験隊に立候補してみようよ~」

「はあ?何でオレが人間みたいな下等生物の性癖を体験しなきゃいけないんだよ」

遊び場兼特訓場となっている山へと続くあぜ道を並んで歩く二人。

間延びした口調でニコニコと勧誘するのはゴブリン族のフーリー。

そっけない態度をとりながらも歩調を合わせて歩くのは獣人族のタマ。

二人は幼い頃からの親友だった。

「だって楽しそうだよ♪それにセックスって気持ち良いんだよ」

「気持ち良いってフーリーお前…セックスしたことあるのか!?」

立ち止まって振り向いたタマにフーリーは元気良く頷いた。

「結構前に鬼族のオジサンに声をかけられて、"気持ちいいことしてあげるから着いておいで”って言われたから着いていったらセックスしてくれた♪」

「してくれたってお前な…」

「安心して!オジサンが魔法でコーティングするアイテムを持ってたから避妊はバッチリって言ってた!」

「そういう問題かよ…」

心配を通り越して呆れ果てたタマだったが、同時に嫉妬にも似た感情を抱いていた。

魔界戦争で活躍する戦士となるためオスとして育てられたタマだったが、力を手にした頃には終戦。

戦士のことは忘れメスとして生きることを許されたが、いまいち自分の性別に自身を持てずにいた。

「セックスさえすればオレも…」

「あれ?今人間とセックスしてるとこ想像した?タマエッチだ~」

「し、してねぇよ!」

顔を真っ赤くして歩幅を広げるタマ。

身長差のせいで自然とフーリーが追いかける形になる。

「ま、待ってよタマ~」

タマは振り返らずに、昨日の雨で出来た水溜りを軽く飛び越える。

次の瞬間背後で水が弾ける音がした。

「わわ…っ!」

バシャーン。

タマが振り向いた時にはもう遅かった。

水溜りに尻もちを着いたフーリーと視線が合う。

「へへ、失敗しちゃった…」

「お前な~…、無理そうなら避けて歩けばいいだろ」

「タマが飛び越えたからアタシも出来るかな~って思って」

フーリーはおバカな上に運動神経も悪かった。

魔界戦争中の訓練時、そのことで仲間たちから馬鹿にされることもあった。

そんな時に彼女を庇ったのが、同じ陣営であった獣人族のタマだった。

それ以来フーリーがタマにくっついて歩くように…と思いきや実際は逆。

タマのほうが、危なっかしいフーリーから目を離せなくなって今に至る。

「フーリーは仕方ねぇな…」

「へへへ、ごめん」

タマは歩み寄ってフーリーに手を差し出す。

「分かったよ、オレも一緒にやってやるよ」

「え?タマも転ぶの?」

「そうじゃなくて、性癖実験隊!」

赤くなった顔を反らしながら引き起こそうとした瞬間フーリーの手が離れた。

「やったー♪」

バンザイをしたせいで一度は持ち上がったフーリーのお尻が再び落下していった。

バシャーン。

「何で手を離すんだよ…」

「嬉しくてつい…」

二人は親友。

タマはフーリーの、フーリーはタマの、互いの足りないところを補い合っている。

「アタシ分かるんだ!タマは絶対セックス好きになるって♪」

「何だよそれ、言っとくけどオレは嫌になったら直ぐ辞めるからな」

フーリーはおバカだが、それ故にたまに鋭い。

タマは初めての性癖実験でフェラを求められて以後、チンコ中毒になる。

快楽中毒者とチンコ中毒者、二人はやっぱり親友。


おわり


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