快楽天掲載作「くちとどめ」制作時の諸々です。
ネタバレを含むので未読の方はお気をつけください。
▼表紙ラフいろいろ
舌出しを描きたいなと思い、「お口」をテーマにラフを出しました。
お気に入りは①と⑤で、実際採用された④はあまり快楽天の表紙っぽくない変わり種のつもりで出しました。
⑤と④のラフを詰めることになり、④の座り方等を調整して表紙の絵になりました。
⑤のセーラー襟が捲れてるという表現が自分の中でこだわりだったのですが、あんまりわかってもらえなかったです。
▼顔の試行錯誤
描き上げていく最中で顔の修正往復がかなりありました。
自分のお気に入りは左下なのですが、右下が実際に表紙になった顔です。
前回の表紙の時も言われていたのですが、「なんかごさいじっぽくない」という理由での修正事由があり、あんまりその辺ピンと来ないまま修正していました。
キャラによって描き方を変えたりやってみたいことを取り入れつつ毎回描くのであまり自分の絵柄の要というものを理解できていません。
ごさいじっぽい要素ってなんなんでしょうね。みなさんはなんだと思いますか?
▼キャラ表+プロット
元々プロットはメモ帳でセリフや行動等を全部文章に起こすスタイルだったのですが、
セリフを文字に起こすという行為への苦手意識が強くなっており簡易プロット方式になりました。その分ネームの時にセリフの文字起こしで苦労しています。
▼ばっちいネーム
とりあえず最後まで書き起こしてその後修正したり調整したりするのですが、とりあえず最後まで書き起こすだけでもう大変で、調整をしている時間がありませんでした。
導入部の「通知で匂わせ、慌てて隠す男子、それをニヤニヤ眺めている女子」というシチュエーションが描きたいというところから構想を練った作品です。
ギャルとオタクのようなカーストに差のある2人で描こうというのは決めていたのですが、珍しく男側の主人公像が定まらず難航していたネタでした。
ヒロイン側は関係性をオープンにしたいと思っているにも関わらず主人公側は隠したいと思う理由にドラマ性を持たせるには……と思考を巡らせていたので、その理由が固まらず主人公像が固まりきらなかったのです。
例えばカースト差をコンプレックス的に過度に気にしているとか、異性交遊に否定的な環境だとか、色々ピンときそうな理由とそれに付随するドラマはないかと考え沼っていたのですが、ある日ピンと、そんなに深く考えなくていいじゃん、どんな理由にどんなドラマつけても「でもお前可愛い彼女とセックスしてるじゃん」ってなっちゃうやん、と気づき「ただひたすらに羨ましい」をテーマにしようと決めました。
主人公像もいつもの小柄でコンプレックスの塊な陰キャ……というより陰キャでオタクだけど自分のいる環境やコミュニティには満足しているし本人は身なりを気にしてないけど元々の顔立ちが良い(ので磨けば全然光る)という羨ましすぎるキャラ造形になりました。顔を良く描こうと男キャラで意識したのは初めてかもしれないです。彼女に手を加えられて垢抜け編まで描きて〜(僕がそういう状況に強い羨望を感じているため)
ヒロイン像はギャルっぽく、自分に自信あり!という感じの精神性は決めており、雑誌表紙のヒロインになるかもということで自分が好きな要素を詰められるようなキャラ造形にしました。ショートの頭の丸み、セーラー服、カーディガン等々……
まつ毛はいつもより厚めにして、デフォルメを少しだけ強くして、髪の線のタッチはしっかり強弱をつけコミック的なキャラデザを目指しました。
絵的な部分は作画時間がカスだったので目標達成ができず、かなり心残りとなってしまいました。顔も絶対可愛く描きたかったのですが、いつも以上に満足のいかないくらいしか手をかけられませんでした。(顔に関しては今作以外も毎回毎回もっと可愛く描きたかったと悔やんでいるのでまあ……という感じなのですが、とりわけ強く悔いを感じています)
おそらく単行本化の際に顔はほぼ修正すると思います。
顔に力を入れたかった理由のひとつに、口がテーマになっていることがあります。
舌出しやフェラ顔キス顔が多くなるのでやっぱりそこは顔の可愛さでグッとこさせたいと思っていました。
そもそもなぜ口がテーマになっているかというと僕は「ギャルっぽい子にはフェラが似合う」と思っているからです。フェラという相手を気持ちよくさせる奉仕の性質を持っている行為を、奔放で我の強そうな性質のギャルにしてもらうというのが、愛情深さや慈しみを感じられていいなと思っています。
管巻きになってしまいますが、万全な状態で作れなかったことにかなり心残りや悔いが多く、脱稿後は本当に筆を折る一歩手前まで落ち込んでしまいましたが、気に入っているカップリングなのでなんかこう、気に入っている所以を少しでも作中から感じ取ってもらえたら嬉しいなと思います。
ふかぶか