【skebで依頼していただいたイラストです】 高校の吹奏楽部がマーチングバンドで参加するイベントの時期になった。入学前から毎年やっているのは知っていて、近所に住む幼馴染の先輩も参加するのである。昔から面倒を見てくれていた先輩のことは、高校に入ってから異性として気になりはじめていて、吹奏楽部が参加するイベントには必ず行くようにしていたのだった。今回のマーチングバンドで先輩はドラムメジャーを任されたといっていた。人を引っぱって行ける先輩にぴったりの役柄だ。イベントの1週間前、校舎裏の空き地でリハーサルをしている吹奏楽部が見えた。何人かがすでに練習を見にきていたので、その近くから見学することにする。ちょうど楽器の担当ごとの練習を終わらせ、全体の動きを確認しはじめるところのようだ。担当ごとに列をなし、先頭にはドラムメジャーの先輩が立っている。全員当日の衣装を着ていて、先輩の顔つきもいつにも増して凛々しく見える。演奏と同時に足踏みがはじまり、先輩は華麗にバトンを操りながら辺りを軽やかに舞い踊る。その姿に見とれているのもつかの間、しばらくすると隊列を率いて前に進みはじめた。本番のコスチュームを身にまとった先輩は、いつもの制服姿とは違うカッコよさがあり、気づけば頭の先から足の先までを舐めるように見ていた。しばらくして列がこちらに向かって行進をはじめる。広くない空き地の中をぐるっと一回りするようだ。先輩が近づいてくる間はじろじろ見ていることが気づかれないようにしようと思ったが、目のやり場に困り、ちょっとだけ地面に目を向けた。すると、今までは先輩ばかりに気を取られていて気づかなかったが、地面にはところどころに草花が咲いていて、そこら中に小さな虫が這いまわっていたのだった。そして、ふたたび先輩の方に目を向けると、隊列は自分の目の前を通り過ぎて行こうとしているのに気づいた。あのまま進んでくると辺りの虫たちはどうなってしまうか、想像するのは簡単である。先輩がこちらに気づいて一瞬目線を送ってくれたことにうれしさを感じていたのだが、それと同時に足元に気がいってしまう。そして、先輩が目の前を通り過ぎる瞬間地面に目を向けると、先輩の足元では想像通り悲惨な光景が広がっていた。力強く地面を踏みこむ先輩のブーツは小さな花を次々に踏み潰し、次に踏み出した右足は、行列を作っていたアリたちを一瞬で数匹まとめて潰していく。すこし離れているがあれはミミズとダンゴムシだろうか。真剣なまなざしで前方を見続ける先輩は足元に何がいるかなど気にすることもなく、まとめてブチッと数匹のダンゴムシと太いミミズを踏み潰した。ミミズは胴体の一部を踏み潰され、飛び出した体液によって靴底にへばりつく。さらに、大勢の足音に驚いて飛び回っていた大きなバッタが、次に右足が踏み込む場所へ飛び込んでしまい、まんまと頭をかかとで踏み潰されてしまった。ブチュッ!!!!と勢いよく白い体液を尻から飛び出させ、汚らしい体液を先輩のブーツにまとわりつかせる。通り過ぎていく先輩のブーツに釘づけになっていると、靴底にへばりついていたミミズやバッタは、その後も何度もブチュブチュと力強く踏み潰され、新たな虫や草花も巻きこまれながら一瞬で地面に残る汚らしいシミと化していく。そして、難を逃れた虫や草花も、けっきょくは軽快に足音を立てて行進する隊列によって次々に踏み潰され、一度踏まれた死骸も後に続く部員たちによって何度も何度も踏み締められていくのだった。空き地で何も知らずに過ごしていた虫たちの平穏が、カッコイイ衣装を身にまとった先輩や他の部員たちによって、リズムよく軽快な足取りで踏み潰されていく。そう思いはじめた瞬間、練習の風景が残酷なものに見えてきてしまい、今まで先輩に感じていたドキドキとは違う興奮が芽生えはじめていた。さっきまで目の前にたくさん咲いていた小さな花も気づけば跡形もなく踏み荒らされていて、アリの行列なんかは1匹残らず踏み潰されてしまったのか、どこにも見当たらなくなっていた。空き地の反対側に目を向けるが、胸を張って堂々と歩く先輩と隊列が今もたくさんの虫や草花を踏み潰し、踏み躙りながら練習にはげんでいるという事実に戸惑いを隠せずにいる。しかし、規則正しく地面を踏み鳴らされる足音が響きわたるたびに、股間がビクッ!!ビクッ!!と脈打っていることにも気づく。それからすこしして演奏が終わり、今日の練習も解散となった。さっきまでそこら中に生えていた背の高い草はすべてペチャンコに踏み締められ、ところどころ土ごとえぐられている場所もある。虫の姿もなくなっていて、きっと何度も歩きながら踏み躙られて死骸すら土や草にまみれてしまったのだろう。すると、荒れた雑草を踏み締めながら先輩がこちらにきてくれて、「練習見に来るならいってよ♡」といった。興奮していることを気づかれないようにするのが精いっぱいで、気の利いたことをいえず笑ってごまかした。「当日も見にきてね♡」といって部室に向かう先輩を見送るが、葉っぱや土で汚れた靴底を見て、今日だけであのブーツはどれだけの命を踏み潰したのだろうかと想像が膨らみ、この日は興奮がおさまらず、夜も眠れなかった。
Statesman
2023-09-09 19:15:00 +0000 UTCmumum
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