【skebでいただいたテキストのリクエストに、ちょっとした挿絵を追加しています】
朝になると廊下を歩く足音で目が覚めることがある。落ちついた口調で「あと少しで朝食ができます」といいながら部屋に入ってくるのは、半年前から雇いはじめたメイドの女の子だ。事業拡大が成功し田舎に屋敷を建てたが、広過ぎて持て余してしまい、私生活の世話係も兼ねてメイドとして働いてもらうことになったのである。顔立ちは落ちついていて、口数も少なめだが、頼んだことはなんでも淡々とこなしてくれるのでとても助かっている。
眠気が取れずに布団にくるまっていると、「起きてください」といいながらこちらに近づいてくる。そして次の瞬間、クシャっ…クシャっ…と頭の左右が沈みこむ。うっすら目を開けると、枕をグシャリと踏みつけているメイドさんのブーツが視界を埋めつくした。それを見て一瞬で目が覚め、思わずブーツに頬ずりをして側面にキスをする。キスに夢中で一向に布団から出ようとしないこちらの姿にしびれを切らしたメイドさんは、両足を近づけて頭を挟み、ブーツとブーツの間で頭をギューッと締め付けた。ふごふごと、口をふさがれて声にならない声をもらし、ブーツのつま先やくるぶし辺りをなで回す。するとメイドさんはムギュっと手を踏みつけ、そっけなく「朝ご飯ですよ」といいながら枕から降り、ゴツゴツと足音を立てながらリビングに向かっていく。物足りなさを感じつつ、枕や布団についたブーツの足跡を見たら、やわらかくなりはじめていた陰部がふたたび強く勃起した。
頼んだことはなんでも淡々とこなしてくれるというのは、つまりそういうことである。家の中では常に土足で歩いてもらっているが、これも仕事上のルールとして。メイドさんが家中を歩き回るだけで興奮してしまう毎日だ。
顔を洗ってリビングに向かうと、メイドさんはキッチンでサラダを作っていた。いつものように「いやー、毎日助かるよ」といいながら背後から抱きしめる。すると、「危ないですよ」といいながらやさしく振りほどき、こちらに振り向いて「そっちで待っててください」と強制退去が命じられる。しかたなくキッチンから出ようと思ったが、メイドさんの足元にトマトやレタスの葉がいくつか落ちていることに気づいた。こちらに振り向いた時にまな板の上から落ちたようだ。そして、ヨコシマな気持ちでメイドさんの足元を見ていると、期待通り、ふたたびサラダ作りをはじめたと同時にブチュっ!!グチュグチュグチュっ!!と音を立ててトマトやレタスを踏み潰した。
トマトの汁が床に飛び散り、ブーツの底からはレタスの葉がはみ出している。しかし、メイドさんは気づいていないのか、料理を皿に盛りつけながらキッチンを歩き回り、その間にも足元の野菜たちはメチャクチャに踏み散らかされていく。興奮しながらそれを眺めていると、振り返って「できあがりましたよ」といいながら、キッチンから追い出された。そして、料理はテーブルではなく床に直接置かれていく。
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