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弐宮幽二@R18小説
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(R18小説)有償リクエスト進捗【オリジナル】小悪魔系先輩とシᴇタ系後輩のいちゃらぶセックス 04

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 自分の絵がきっかけで入部を決めてくれた後輩を、可愛がらない先輩がいるだろうか。いや、いない。と言っても、その可愛がり方はいたって普通のもので、颯斗の股間をいたずらに刺激するような真似は、滅多になかった。たまにはあったが、それはほとんど不可抗力か――風の強い日に窓を開けたところスカートがめくれてしまったとか――あるいは彼女の無意識のせい――腕や背中に抱きついてその豊満なおっぱいを感じさせてくるとか――だった。

 颯斗が入部してから三ヵ月が過ぎた、ある日の昼休み。彼は友達とご飯を食べた後、一人で美術室に向かっていた。シャーペンを探すためだ。記憶では昨日の部活で使ったきりだった。

 美術室のある四階には、他にも視聴覚室や書道室といった特殊教室が並んでおり、利用する者のいないときは、とても静かだ。廊下に響く足音が、なんだか気になって、颯斗はいくらか慎重な歩き方になった。

「……失礼しまーす」

 無人とわかっていても、つい、そう声を掛けてしまう。

 だが――室内にはすでに、いんくがいた。彼女は身体を硬直させて、その場に立ち尽くしていた。瞳は大きく見開かれ、唇はなにか言いたげに微かに開かれている。下は青いジャージを穿き、上はブラジャーだけを身に付けていた。

 彼女の豊かな胸を優しく包み込むブラジャーはライトピンクのレース素材で作られており、繊細な花模様の透かしが施されている。丸みを帯びた膨らみがカップを満たし、その黒縁から溢れんばかりの存在感を放つ二つの北半球が深い谷間を形作る。その深淵が颯斗の視線を吸い寄せ、息をするのも忘れさせた。カップとカップの間には小さな黒いリボンが添えられており、本来ならアクセントとなっているのだろうが、満月の傍らで瞬く星々が人の目に留まることはない。ストラップも黒で、彼女の肩に深く食い込んでいる。それは重力の存在を確かなものとすべく、ピンと張り詰めていた。彼女が息をするたび、胸は微かに上下して、颯斗の下半身に血を送った。

「……えーっ、とぉ」

 止まった時を動かしたのは、《《いんく》》だった。彼女の目は颯斗の姿を確認すると、いくらか、動揺の波を鎮め始めていた。頬から引いていた血の気も、ゆっくりと戻っていき、ほんのりと赤く染めた。

「ドア、閉めてくれる、かな?」

 少し上擦った声ながらも怒りや嫌悪の色はなく、笑みさえ浮かべんと努めた様が見て取れる。

 颯斗はハッと我に返ると、顔を真っ赤にして叫んだ。

「――すっ、すみませんっ!」

 静謐な廊下に激しい音が響いた。

(な、なんで!? 着替え!? え、これ、なに!? ドッキリ!? 覗かれたわりには、先輩すごい冷静だったし! に、逃げる! のは、それこそ後で問題になるよな!?)

 やがてドアが内側から開かれ、颯斗はビクッと肩を震わせた。目の前に、体操服に包まれた豊かな双丘が飛び込んできた。その白い布の下に秘められた|巨乳《もの》を、つい思い返してしまう。顔を上げることができず、かと言って、その胸を見続けるわけにもいかず、ますます縮こまるように、顔を伏せた。

 《《いんく》》が明るい声で言った。

「ごっめんね! ビックリさせちゃったよね? いやもう、この時間は人来ないと思って! 次が体育だし、ちょうど良いかなってさぁ」

 一方、颯斗は蚊の鳴くような声だ。

「その……ほんと、すみませんでした」

「ううん! 事故だし! ほんと、こっちこそごめんね!」

 また颯斗が謝ろうとしたのを察してか、彼女は「それで」と強引に話を変えた。

「兎沢くんは、どうして?」

「あー……ちょっと忘れ物を……」

「ああ! もしかしてシャーペンかな? こっち来て」

 言われるがまま、ついていく。黒板の前の長机の下に段ボール箱がいくつかあり、いんくは、そのうちの一つを引っ張り出した。中には筆に鉛筆、消しゴム、絵の具チューブ、ヘアピンやキーホルダー、靴下などが入っていた。

「これ、落とし物ボックスね。さっき床に落ちてるの見つけて、入れちゃったんだ」

「なんか制汗剤とか、なくすと困りそうなものもありますけど」

「美術の授業でも、ここって使うじゃない? そういうときに忘れて、結局どこで忘れたかもわかんなくなっちゃって、そのまま、ってね。まあ、月末になったら職員室に送ってるけど」

 颯斗はそう言えばと思い出す。職員室の前にはガラス棚があり、落とし物が展示されている。自分も、どこでなくしたか見当つかなければ、いずれはそこで発見していたかもしれない。

 《《いんく》》が箱の底から一本のシャーペンを拾い上げた。

「これでしょ?」

「あ、そうです! ありがとうございます」

「あんまり見たことないやつだね」

「ええ、まあ、母が買ってくれた、少し高いものらしいので」

「そっかそっか。見つかってなにより!」

 颯斗はホッと胸を撫でおろし、それを仕舞う。すっかり頬の赤みも取れていた。

 冷静になった目で室内をさっと見遣れば、キャンパスが一つ立っていることに気付く。その前には机があり、石膏の頭が置かれていた。

「久保先輩は、いつも昼休みに、デッサンしてるんですか?」

「たまーにね。だから、今日のキミは、ちょっとラッキーだね♥」

 颯斗はドキッとし、また顔に熱が差していくのを感じた。

「え、や、そ、それは」

「でも、超ラッキーではなかったなぁ」

 その言葉の真意を測りかねていると、《《いんく》》は、そっと颯斗に歩み寄り、囁くように言った。

「あと、もうちょっとだけ遅く来てたら――私のおっぱい、ぜ~んぶっ、見れたんだよ♥」

「え――は?」

「だって私、体育のときはスポブラに替えるんだもん♥」

 颯斗の視線が、ついと下がる。ゴクリと喉が鳴る。

 想像してしまう。彼女の、あるがままの姿を。

「ねえ、見せてあげよっか♥」

「ぅえっ!?」

「くすくす♥ おっぱいじゃないよ? 脱ぎたて、ホカホカの、ブ・ラ♥」

「い、いやっ、あの、そのっ!」

 颯斗は思わず後退った。それは、彼女に対してと言うよりかは、この先の未知に対するものだった。エッチなことには、無論、年相応に興味がある。けれども、自身がその当事者となることには現実感を持てない。今はまだそれは画面の向こうの別世界の出来事で、自分はそれを眺めながら自慰する存在としか思っていなかった。急に画面の中に引き込まれても、困惑するばかりだ。

 すると彼女は「ぷっ」と噴き出した。

「あはは! 冗談だよ~♥ ごめんね? やっぱりちょっと、見られたことの仕返し、したくなっちゃった♥ これでチャラ! もう謝ったりしないでね?」

 つまり、彼女なりの気遣いだった。

 今後、気まずい思いをしなくて済むように。からかわれたことでもって、罰を受けたことにしてくれたのだ。事故の結果だとしても、いやむしろ、事故だからこそ負い目を感じることもある。それを払拭しようとしてくれたのだ。

 事実、颯斗はなんだか楽な気持ちになれた。

「久保先輩……」

「ん?」

「その……ありがとうございます。シャーペン」

「あはは。なんもしてないよ~」


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