(R18小説)有償リクエスト進捗【オリジナル】小悪魔系先輩とシᴇタ系後輩のいちゃらぶセックス 02
Added 2025-01-17 18:30:02 +0000 UTChttps://www.pixiv.net/requests/278056
なんか普通のラブコメっぽい。
とりあえず書き進めますが、カットもあるかも。
――――
「――はっ!?」
颯斗は目を大きく見開いた。すると視界に入ってくるのは、見知った天井――自分の家の、自分の部屋のそれだった。あれだけ濃密だった温泉と、彼女の香りはその残滓すら感じない。当然だった。
「ゆ、夢か……」
ホッと安心したような、残念なような……。
その夢の名残さえも吹き飛ばす|現実《ぬめり》が、パンツの中にあった。
最悪だ。呟きながら颯斗は起き上がる。こっそり洗濯機に放り込めば、バレないだろうか。その前に軽く、洗っておいたほうが良いだろうか。中学生の少年は真剣な顔で、スマホの検索結果を見つめた。
情けないやら、恥ずかしいやら。それは怒りにも似た感情へと転じ、勢いあまって《《いんく》》に『ジキチョーのせいで朝から大変ですよ!』とメッセージの一つでも送りたい。と、アプリを起動させ、打ち込むところまではいった。
流石にその文面を見たら、冷静になった。
(『なんの話?』って返ってきたら、どう答えるつもりだよ)
言えるわけがない。あなたのえっちな夢を見て、夢精しました、なんて。
溜息と共に、一旦スマホをベッドに投げる。
「……いや、でも、あの人のせいだし」
本人には言えないが、それだけは、間違いない。
刺激的で、蠱惑的で……実に厄介。それが|思春期の少年《颯斗》にとっての、彼女なのだ。
「……ん?」
どうにかパンツを処理して、一年経ってもブカブカの制服に袖を通したところで、スマホが光った。
『おはよー♥』画面に彼女からのメッセージが表示される。『今日のラッキカラーは青だって!』
続けて送信された画像を見て、颯斗は顔を熱くした。
学校の夏服――半袖のシャツと紺色のスカート――を上下に並べた、その上に青色と白色の横縞模様のブラジャーとショーツが置かれていた。
◇
|兎沢《とざわ》颯斗が|久保《くぼ》《《いんく》》と出会ったのは、入学してすぐのことだ。
その日の午後は部活動見学にあてられていた。中高一貫のマンモス校で文武ともに部活動が盛んな校風。同好会も含むと、その数は百を超える。それらを一つ一つ紹介しようものなら、個々の部に割り当てられる時間はとても少ないものになるだろう。
一通り運動部を見た颯斗は、文化部を見るために校舎のほうまで戻ってきた。新しい友達は、ダンス部とパワーリフティング部を気に入ったらしく、そこで別れた。颯斗も、いくつか気になる部がないわけでもない。
小学校ではずっと身長順に並ぶときには一番先頭が定位置で、席替えで後ろの席になっても前に座る相手次第では、黒板が見えないなんてこともままあった。顔立ちも女の子のようだと、よく言われる。この制服が六年間でフィットするようにはなりたい、と。そのために、少しは鍛えられるかも、と。運動部は候補の一つではある。
だが実際に目の当たりにすると、どうにも自分は場違いに思えてならなかった。少なくとも、ガチ勢にはついていけそうにない。
(卓球部はゆるい系もあったし、ダーツ同好会なら僕でも……と思うけど、背は伸びないよなぁ。バスケ部はガチ過ぎ。ミニバスは女子サーだし……でも僕なら入っても良いよってなんだよ!)
溜息を零すと、不意に横から両手が出てきて目の前で――ぱんっ!――と音を鳴らした。
びっくりした颯斗は、ちょっぴり仰け反った。
「な、なに!?」
その手の主はニヤと笑った。長い髪を後ろで一つに束ね、三つ編みにした少女だった。
「幸せ、つっかまえた!」
「は、はあ?」なにを言ってるんだ、この人は。
颯斗は怪訝な眼差しで上から下まで眺める。丸い目がくりくりとしていて可愛いタイプではある。ちょうど視線の高さだから、ついつい意識を向けてしまう胸は、服の上からでもわかる大きさ。リボンの色を見るに高等部、一年にして高等部全体の上位に入るのではないだろうか。スカートは短めで、健康的な太ももが眩しい。
先輩は、今度は照れ臭そうに体をくねくねさせた。
「えー? なになに? 一目惚れしちゃった? まずはお友達からね?」
「あー……見過ぎたことは謝ります。それじゃあ」
そのまま去ろうとすると、先輩はついてきた。
「まだ、なにか?」
「知らない? 溜息をつくと幸せが逃げる、って」
「……全く」
「きみが逃がした幸せを、私は握っているのだよ。ふっふっふっ」
不敵に笑いながら先輩は、合わせた両手をチラつかせる。
蚊を叩いた後のようにしか見えなかった。
「この幸せを返して欲しかったら――どーんっ!」
突然のタックルでよろけた颯斗は、そのまま室内へと押し込まれる。
そこは美術室だった。
「トイレのついでに見学者一名、捕まえてきましたー!」
三つ編み先輩がころころ笑ってそう言うと、眼鏡を掛けたいかにも真面目そうな高三男子がやって来た。
「美術部へようこそ。だいたい、いつも通りの活動と作品を展示していますから、好きに見ていってください。聞きたいこととかあったら、適当に近くの者に。あ、あと、教室の前半分は漫画研究会で……あそこの彼女が部長です。あっちの見学するときは一応、彼女に声を掛けてください」
「あ、はい。わかりました」
絵なんて、ほとんど描いたことはないが、元より一通りは見て回るつもりだった。しばらくいれば三つ編み先輩も満足するだろう。
颯斗は、まずは壁に掛けられた作品へと近づいてみた。