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<入れ替わり>俺とお前の最悪な青春③~3年目~(完)

入れ替わってしまった”相性最悪”のふたりー。


真由美の身体で好き放題を繰り返す勝平を前に

我慢に我慢を重ねてきた勝平(真由美)は、

ついに、入れ替わったことを周囲に明かす決断をするー。


しかし、周囲に入れ替わりを広めたことで二人の人生は一変ー。


友達からは”面白半分”で見られるようになり、

さらには、外からも野次馬がやってくるようになってしまい、

混沌とした状況へと陥ってしまうー…


☆前回はこちら↓☆

<入れ替わり>俺とお前の最悪な青春②~2年目~

真面目な性格の真由美と、 不良の勝平が入れ替わってしまったー。 全く協力する素振りを見せない勝平に、 真由美は振り回されながらも、そのまま生活を続けることにー。 そして、お互いに何の協力もできないまま、 二人は入れ替わり生活2年目を迎えるのだったー… ☆前回はこちら↓☆ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・...

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3度目の春を迎えたー。


最初の投稿日ー。

真由美(勝平)は学校の正門前に待ち構えていた

野次馬に囲まれてしまったー。


週刊誌の記者や、動画配信者ー

興味本位で”入れ替わり”を見に来た者ー

そういった人々だー。


「ーねぇねぇ、その身体でどんなことしてるの?」

軽そうな雰囲気の週刊誌の男が笑うー。


「ーーなぁなぁなぁ、中身、男なんだろ?

 だったら触らせてくれよ」

動画配信者が笑いながら、真由美(勝平)の胸を触ろうとするー。


そんな二人を払いのけて、

真由美(勝平)はピアスを揺らしながら舌打ちをするー。


がーー

別の動画配信者の男が真由美(勝平)の太腿に手を触ってきたー。


「ーーっっ!うぜぇな!どけよ!」

カッとなった真由美(勝平)がその男の顔を蹴り飛ばして

手を踏みつけると、

「ーテメェら!いい加減にしろよ!

 毎日毎日毎日毎日!これ以上付きまとうんじゃねぇ!」と

本性を隠さずに怒鳴り声を上げるー。


そのまま、校舎内に入っていく真由美(勝平)ー


それから数分後ー。

勝平(真由美)が怯えた様子でやってくると、やはり野次馬たちに

囲まれて勝平(真由美)は困惑の表情を浮かべることしか

できなかったー。


新しいクラスにも馴染めないままの二人ー。

それもそのはず…


「ーごめんー”女子”だけで生きたいからー」

勝平(真由美)は、仲良くなったと思った女子たちが

カラオケに行こうと話をしているのを聞いて

一緒に行こうと思ったものの、

そんな風に言われて断られてしまったー。


「ーーー…ーー」

男子でも、女子でもないー。

そんな、扱いー。


男子トイレに入っていくと、クラスの男子が

少し気まずそうな表情を浮かべるー。

中身が”真由美”だと分かっているからだー。


そしてー

昨年から仲良くなっていた亮介・健之の二人も

どことなく勝平(真由美)に対して遠慮がちに

なっていたー。


以前から二人は、真由美たちが入れ替わっていることを知らずに、

”久本さんってイヤな感じだよな~”と、真由美(勝平)の悪口を

言っていたー。


確かに、”勝平が中身の真由美”は、真由美から見ても嫌な感じだし、

真由美本人は気にしていないー。


しかし、中身が女子だと知ったからもあるのだろうかー。

亮介・健之の二人とも距離が出来てしまっていたー。


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修学旅行ー。


「ーー先生~!久本さんって中身、男ですよね~?

 女子部屋じゃなくて、男子の部屋に行くべきだと思うんですけどぉ~」

クラスの女子がそう声を上げるー。


担任の先生が戸惑った様子を見せー

「そ、そうねー。じゃあ男子部屋にー」と、そう言葉を口にするー。


しかしー、男子たちも言うー


「いやいやいや、先生!アイツ、身体は女子なんでー

 男子部屋にいられてもちょっと困るんすけどー」

とー。


「ーーー…チッ」

真由美(勝平)は机を叩くと、不満そうにしながら

「いいよいいよ、俺はいかねぇよー」と、それだけ言うと、

そのまま教室から外に向かって歩いていくー。


屋上に出て、こっそりと煙草を吸いながら

真由美(勝平)は、つまらなそうに外を見つめるー。

最初は、この身体にとても興奮したけれどー

3年も女をやっていると、だんだんそれが普通になってきて

飽きて来るー。


”男として女を楽しむ”からー

”女として女を楽しむ”に変わるー。


もう、新鮮味も何もなかったー。

今ではむしろ、”この状況”が鬱陶しくて仕方がなかったー


「クソがー」

真由美(勝平)は、歯ぎしりをすると、

そんな言葉を口にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーー」


3年目の学校生活も時が流れー、

いよいよ、進路を決めるタイミングへと進んだー。


だがー、二人はそこでも揉めてしまったー。


「ー俺の身体で、そんなお行儀のいい大学に行く?

 ふざけんじゃねぇ!」

真由美(勝平)が声を荒げるー。


「ーーだ、だって、元に戻る方法も分からないんだし、

 仕方ないでしょ!」

勝平(真由美)が反論すると、

「ーそれは俺の身体なんだから、俺が進路を決める!」と、

真由美(勝平)は、声を荒げるー。


長い髪に飽きたのか、最近はショートヘアーでいることが

多くなった真由美(勝平)ー。


アクセサリー類も、牙のようなネックレスを身に着けていたり、

”男”っぽい雰囲気が見て取れるー。

”女”として振る舞うことに飽きているようだー。


「ーーな、何よそれ!?

 わたしがあんたの代わりに、あんたのやりたいことをやれって言うの?

勝平(真由美)が不満そうに声を上げるー。


「そりゃそうだろ!だってそれは俺の身体だぞ!?

 もし、元に戻れた時、お前の決めた大学に通うことになったら

 どうしてくれるんだよ!」


真由美(勝平)の怒りの言葉ー。


しかし、負けじと勝平(真由美)も

「ーー今までわたしの身体で好き勝手してきた癖に!

 わたしも好きにするから!」と、そう叫ぶと、

真由美(勝平)は「ふざけんな!」と、勝平(真由美)の腕を

掴んでくるー。


けれどー、

勝平(真由美)はすぐにその腕を振り払うと、

「ーーわたしの進路は、わたしが決めるから!」と、

そのまま立ち去っていくー。


一人残された真由美(勝平)はー

”あっさり腕を振り払われたこと”に、改めて腹を立てながら

「ーーくそっ!貧弱な身体だな!」と、怒りの形相で

腕を壁に叩きつけたー。


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勝平(真由美)は、真由美(勝平)を無視して

受験を進めていたー。


しかしーー


「ー違ったら申し訳ないんだけどー

 君って有名なーー…”中身は別人”の子じゃありませんでしたっけ?」


大学の面接中に、そんな言葉を掛けられてしまったー


「ーい…いえ、違いますー」

勝平(真由美)はすぐにそう答えるー。


がー、面接官は「おかしいなぁ」と、言いながら

ノートパソコンを勝平(真由美)の方に向けると、

”ネットに勝手に載せられた”勝平と真由美の写真が

表示されていたー。


「ーー悪いけど、うちは”きみみたいな子”を

 入学させることはできないー。


 それに、今、嘘もついたねー?

 どうぞ、お帰り下さいー」


面接の最中に、そう言葉を投げかけられた勝平(真由美)ー


周囲の学生たちがヒソヒソと勝平(真由美)の方を見て

言葉を口にするー。


どんなに”真面目な男子生徒”という風を装ってもーーー

周囲はそうは見てくれないー。

しかも、勝平(真由美)が、真由美(勝平)の好き放題を見かねて

昨年ー、入れ替わりのことをそこら中に明かしてしまったことで

今や二人は”有名人”ー


どこへ行っても、色眼鏡で見られるようになってしまったー。


失敗に失敗を重ねてー、

ついに大学受験に失敗した勝平(真由美)は

家に引き籠るようになってしまったー。


「ーどうすれば、良かったのー…?」

勝平(真由美)は落ち込んだ様子でそう呟くー。


いったい、どうするのが正解だったのだろうかー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


下心からだろうかー。

”女子大”を受験した真由美(勝平)は

面接官から”君は有名なー”と、言われた上で

”中身は男でしたよね?”と、門前払いされてしまったー。


「ーケッ!」

真由美(勝平)は、不満そうに唾を吐き捨てると、

ざわざわしてる周囲を睨みつけながら

「見世物じゃねぇぞ!」と、声を荒げたー。


入学時は”優等生”だった真由美の身体はー、

今や髪は金髪ー、派手なメイクにピアスー、

悪趣味なネックレスと、もはや別人のようになっていたー。


勝平が常に鋭い目つきをしているからか、

目つきも悪くなってしまっていてー、

真由美の身体はすっかりと悪い人相になってしまっていたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


二人とも、進路が決まらないままー、

卒業式を迎えてしまうー。


最近では、不登校になってしまっていた勝平(真由美)が

卒業式に姿を現すと、

勝平自身の親友である康彦と一緒に階段を降りている最中だった

真由美(勝平)に対して、声を上げたー。


「ーいい加減、わたしの身体を返して!」

とー。


”身体を取り戻すにはー”

もう、今日しかないー。

卒業式を迎えて、別の道に進めばー

ついに二人は会えなくなるー


そう思って、勝平(真由美)は学校にやってきたのだー。


「ーーあん?」

真由美(勝平)が振り返ると同時に、勝平(真由美)は

有無を言わさず、”元自分”の身体に突進しーーー


二人は、階段から転がり落ちたー


「ーーお、おいっ…!」

勝平の親友である康彦は戸惑いの表情を浮かべたまま、

階段から転落した二人に駆け寄るのだったー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


二人の三年間は終わったー。

入学直後に入れ替わりー、

全くお互いに協力することなく過ごした三年間ー。


自分の身体でない身体で過ごす三年間は

最悪のものに終わってしまったー。


真由美(勝平)は卒業後、大学に進学することは出来ず、

職に就くこともできず、適当に遊び歩く日々を送っていたー。


勝平自身の実家で暮らしながら、

連日、遊び回る日々ー。

しかしー、それも、真由美の身体が成人したころには、

”終わり”を迎えたー。


息子が入れ替わったことによる心労だろうかー。

あるいは、真由美と勝平の入れ替わりが公になり、

報道関係者が家に詰めかけたりする状況が何年経っても

完全には止まなかったからだろうかー。


父が先に倒れー、母も後を追うように持病が悪化し、

いなくなってしまったー。


真由美(勝平)は、夜の仕事を始めて

何とか食つなぐ日々を送るー。


「ーーくそが…!アイツ、マジでうぜぇな」

真由美(勝平)は、同僚の女性から、

”あんた、中身は男なんでしょ~?この変態野郎!”と、

罵倒されて、怒りを露わにしていたー。


ボロいアパートに帰宅すると、

真由美(勝平)は、「飲まなきゃやってられねぇ」と

安い酒を酔いつぶれるまで口に運び、

そのまま寝落ちするー。


堕落した生活を送る真由美(勝平)ー。


「ーーー」

その翌日ー、休日を利用して

何を思い立ったのか、真由美(勝平)はある場所へと向かったー。


その場所はーー

病院ーーー


派手な身なりで、

ある病室へとやってくると真由美(勝平)は

表情を歪めながら

その入院患者ー


寝たきりになっていて何年も意識を取り戻していない

勝平(真由美)を見つめたー。


卒業式のあの日ー、身体を取り戻そうとヤケになって

階段で突進してきた勝平(真由美)は、

転落した際に頭を打ち付けて

そのまま意識が戻らない状態が続いているのだー。


真由美(勝平)は、不愉快そうに

勝平(真由美)を見つめるー。


「ーーー…クソがー。

 俺だけ苦しみ続ける羽目になるなんてよー」

真由美(勝平)は愚痴をしばらく続けると、

入れ替わった状態のまま過ごした三年間を思い出しながら

「ー俺とお前の最悪な青春だったなーあの三年間は」

と、そう言葉を口にしたー。


「しかも、俺の最悪な日々はまだ続いてるー」

真由美(勝平)はそれだけ言うと、

「早くテメェも目覚めて、この地獄を味わいやがれ」と、

そう言葉を口にしながら、そのまま立ち去って行ったー。


”どうすれば”良かったのかー

それは、真由美にも勝平にも分からないー。

ただー、もしも入れ替わった二人が、

互いに協力し合う関係でいることができればー…

二人にはまた違う未来が待っていたのかもしれないー…



ーーーこの3日後、

真由美(勝平)は、絡んできた週刊誌の記者に

暴行を加えて、そのまま逮捕されてしまうのだったー…。


おわり


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コメント


全く協力し合わない二人の

入れ替わり生活でした~!☆


こんな風に、ボロボロになってしまうと

大変ですネ~…!


お読み下さりありがとうございました~!☆

<入れ替わり>俺とお前の最悪な青春③~3年目~(完)

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