XaiJu
克浦
克浦

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人体改造カルタ 3

「あっ……イヤッ!!」  これまで起こった変化は本来なら起こり得ないようなものだった。例えばおっぱいの巨大化。確かに成長とともにおっぱいは膨らんできたけれど、それは自分では気づかないくらいゆっくりとした変化だ。だからいきなり大きくなっていく感覚なんて普通に生活していたら感じることはない。違和感は有ったけれどわけの分からない内の変化だって言うことも出来る。  それに対して今回の変化はちょっとわけが違う。 「うぅ。」  お尻の穴が広げられるってだけなら日常生活の中でもトイレなんかで起きることだ。  いや、トイレなんかでと言うかトイレ以外で起きたことなんてない。そりゃお尻で男の人とえっちなことをする場合があるってのは知識としてなら知ってはいる。けれどそんなのは経験したことなんてない。と言うか今後も経験なんてするつもりはない。  そんなお尻の穴を拡げる感覚をゆっくりと味わわされてしまっている。身体の中からうんちが出てきてお尻の穴を拡げられるのとはちょっと違う、感じられないくらい細いものが肛門に入り込んでいてそれが段々と太くなっている様な感じ。  たかが直径1cmと思うかも知れないけど、いくら力を入れてもお尻をすぼめることが出来ないのは凄く違和感があって気持ちが悪い。  思わず手を伸ばしたせいで、ぽっかりと穴が開いてしまっているのを指で感じ取ってしまった。下手をしたらそのまま指が入り込んでしまったかも知れない。 『お尻の拡張を堪能している所悪いのですがぁ、次のカードを読み上げさせて頂きますねぇ。』 「た、堪能してなんて……」  出来るなら意識なんてしたくないのに違和感が凄くてどうしてもお尻に意識が向かってしまう。 『では次はですねぇ。“勃起時のおちんちんサイズを3cm分小さくする”ですよぉ。』  これを取ったのはマモルだ。男の人っておちんちんの大きさって気にするイメージがあったから躊躇せずにとったのはなんか意外だった。  マモルはこれまでにおちんちんが大きくなるってカードを取ってたし、3cmくらいなら小さくなっても気にならないってことなことなのかな。でも今回のは勃起したときって限定が付いてるんだよね。どう違うんだろう。 『気にされている方もいるようですしぃ、これからも同系統のカードは出てきますから説明しておきますねぇ。これは勃起、つまりおちんちんが大きくなった時のサイズが変わるってことなんですけれどぉ単にサイズが変わるってわけじゃないんですねぇ。』 「……どういうことだ?」  問いかけたのはマモルだ。そりゃ気になるよね、自分の体のことなんだもの。 『サイズを変えるだけならぁ、他のカードと同じように”小さくなる”って書きますよねぇ。これはぁ、小さくする。つまり大きくならないように無理やり締め付けるってことなんですねぇ。これから先、興奮しておちんちんが大きくなろうとしてもぉ、締め付けられる感覚があって本来よりも3cm小さいサイズで留まってしまうってことなんですよぉ。』  締め付けるって、おちんちんって敏感なハズだし痛いんじゃ…… 「ちなみに女性の場合……いえ、取ったカードによっては女性でもおちんちんが生えている場合がありますから生えてない場合ですねぇ。後ろに書いてある通りぃ、“おちんちんが無い場合は3cm小さくなる感覚だけがある”となりますよぉ。」  つまり何もないのに締め付けられる感覚があるってこと? うぅ。この手のカードが出た時は出来るだけ避けなきゃ。でも誰も取らなかったら結局私も取ったことになっちゃうんだよね。どうしよう…… 『では説明を終えたところで次にいきましょうかぁ。次はぁ……』 「これで、10枚だっ!!」  結局マモルが当初の優位を守ってそのまま10枚まで到達した。私は途中で諦めモードで被害が増えないようにしていたんだけど、クミとハヤトは最後まで勝とうとしてたから妙にもつれてしまったって感じ。 『10枚ゲットおめでとうございますぅ。これでクリアなんですけれどぉ、ここから出る前に最後の変化を終わらせてしまいましょうかねぇ。まずは、表面の変化ですねぇ。』 「まずは、って……なんでだよ。なんで最後に限って……」  マモルが取ったカードはスペシャルカードだったみたいだ。正直に言えば私だけがなんでって思いもあったからマモルがスペシャルカードを取ったのはちょっと嬉しかったりする。流石に顔には出せないけどさ。 『まずは表面、“ウエストが3cm細くなる”ですねぇ。おっぱいも4cm大きくなってますしぃ、割と女性的な体型になっちゃいましたねぇ。』 「くっ。でもこれ位の変化ならまだ誤魔化せるさ。」  確かに、マモルのおっぱいが膨らんでいるっていうのは私たちだからこそ分かる程度の変化だ。男子だって太っていればそれなりに胸が膨らんで見えるしね。とは言えマモルは太ってないんだけど。一応胸板だって言えば誤魔化せなくもない感じではある。ウエストが細くなったってのだってスマートだと言えば通じる程度で、女子っぽいくびれだってのは言われなきゃ分からない。 『では裏面の方ですねぇ。あらあらぁ、“勃起時のおちんちんサイズが15cm小さくなる”ですかぁ。さっきのと合わせて18cmも小さくなっちゃいますねぇ。これはつまりぃ、普段のサイズより勃起したときの方が小さくなるってことですよぉ。』 「なっ、なんだよ15cmって! 急に数字が増えすぎだろ!?」 『そりゃあスペシャルですからねぇ。本来のゲーム回数では出ないような効果が書かれているんですよぉ。それではぁ、こちらも変化させっちゃいましょうかぁ。』  変化、とは言ってもすぐに見た目が変わるわけじゃない。あくまでおちんちんが大きくなろうとした時に分かるってことなんだろう。  でもマモルのこれからを考えると流石にちょっと可哀想かな。だっていつか彼女が出来てエッチをしようとしたらいきなりおちんちんが小さくなっちゃうんでしょ? しかも締め付けられる感覚付きで。 『うふふふふ。普通のおちんちんサイズが5cm大きくなっていましたからねぇ。そのままなら巨根だと思われるサイズじゃないですかぁ。でもいざ勃起したらぁ、5cm程度の小っちゃな子供サイズのおちんちんになっちゃうわけですねぇ。あぁ、安心して下さい? ちゃあんと射精は出来ますし、赤ちゃんを作ることは出来ますからねぇ。おちんちんのサイズは遺伝もしませんからお子さんが同じような目に合うことだってありませんよぉ。』  心底嬉しそうな声。なんでそんなひどいことを嬉しそうに喋れるんだろう。遺伝しないのだって、すぐに子供の方がおちんちんのサイズが大きくなっちゃうってことだろうし。 「くっ。もういいだろ。勝ったんだから元の世界に戻してくれ。」 『心配しなくってもお送りしますよぉ。では元着ていた服を着た状態でお帰り頂きますねぇ。あ、皆さんに言い残すことはあります? 少しなら待ちますよぉ。』  こちらを見回すマモルと目が合った。 「先に帰ることになったけど、条件は五分だったんだからな。別に謝らないぞ。お前らも、早く戻って来いよ。」 「……うん。」 「分かった。」  別に恨んではいないし謝られる様な事でもない。恨むならここに私たちを連れてきたこの声の主だ。 『ではぁ、1回戦の勝者のお帰りですよぉ。』  マモルの姿が透き通って消えていく。ここに来てから現実感のないことばかりだ。 『それでは取得したカードは一旦回収しましてぇ、皆さんフラットな状況から2回戦ですねぇ。あ、場のカードはそのまま残しますから安心してくださいねぇ。』  一体何を安心すればいいんだろう。残るは5人。次は、帰れるのかな……


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