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克浦
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“形”だけを女の子っぽくされる少年の話 8【最終回】

 機能? 「はい。タマタマですからぁ、元々精子を作り出すのが役目ですよねぇ。当然ですがぁ、おっぱいに移動してもその機能は残っています。」  ……でも出せないんじゃ意味がないじゃないか。 「そしてサイズは巨大化しましたけれどぉ、精子の製造能力自体は変わっていないんですねぇ。一般的に出さずにいるとぉ、タマタマは3日で満杯になると言われているんですがご存知でしたぁ?」  いや、そんなの知ってるわけないじゃないか。 「まあそうですよねぇ。でもオナニーをしないと段々と溜まってしまってぇ、発情しやすくなるってことくらいは分かりますよね?」  ぐ……まあ、それくらいは。 「で、ですねぇ。精子の生産能力自体は変わってないんですけれどぉ、貯蓄能力に関しては大きさに比例して上がってるんですよぉ。」  貯蓄? 「では折角ですのでちょっと体験してもらいましょうかぁ。今、おっぱいに溜まっている精子のは2日分ほどですねぇ。つまり一昨日にオナニーをしたってことですか。」  なっ……皆の前でそんなことまで!? 「はい、ではこれを10日分まで増やしてみましょうかぁ。」  んんっ……なんか、胸の中でギュルギュルと動いてる? 下したときにお腹の中が動いてるような、そんな違和感だ。 「実際にはこんなに早く精子を作ることなんてありえませんからねぇ。ちょっと違和感があるのは我慢してくださいねぇ。でもタマタマが活動しているってのは実感できるんじゃないですかねぇ。ほら、精子がどんどん溜まっていってますよぉ。もう5日分……あ、これで6日分ですかねぇ。」  なんだ? これ。ただでさえ重かった胸が余計に重くなってるような……それに、うぅ。チンコがまた大きくなってる!? 「うふふふふ。本来でしたらぁ。3日分を超えた分の精液は外に出されるか再び身体に吸収されていたんですよぉ。つまり6日分の精子を溜め込むなんて不可能だったってことですねぇ。」  それとこの感覚がどう関係あるってんだ!? 「あら、わかりませんかぁ? 今までだって3日も射精をしなかったらオナニーをしたくて堪らなくなりませんでしたぁ? 今はその倍……いいえ、既にそれ以上に精子が溜まってるんですよぉ。これまで経験したことがないくらいオナニーをしたくてしたくて堪らなくなってるに決まってるじゃないですかぁ。」  そんな。でももしオナニーをしたって射精は出来ない……いや、おしっこが出て射精感覚は味わえるんだろうけど、溜まっている精子は減ってくれないんだろ!? 「はぁい、これで10日分の精子が溜まりましたぁ。気分はどうですかぁ?」  く……身体が、熱い。今まで経験したことないくらい、チンコがガチガチになってる。 「ふふふ。面白いでしょう? でもですねぇ、さっきも言いました通りこれで満タンではないんですねぇ。」  え…… 「タマタマの大きさに比例して貯蓄能力を上げてますからねぇ。これから毎日、どんどんと射精欲求が高まっていきますよぉ。最終的にはぁ、100日分以上。つまり今の10倍以上オナニーをしたくてしたくてしたくて堪らなくなるってことですねぇ。」  そんな。今でさえ辛いのに、これの10倍!? 「う~ん。ただですねぇ。ちょっと、ズルいですよねぇ。」  ズルいって……何が!? 「ほらぁ、男の子っておちんちんが大きくなったら回りにバレちゃわないように隠す必要があるじゃないですかぁ。今までだったらアナタもそうしていたでしょう? でもぉ、今はおちんちんが体内に隠れちゃってますから大きくなっても誰にも気付かれることがありませんよねぇ?」  それはそうかも知れないけど、それがズルだとと言うのならいくらでもそいつと変わってやりたいくらいなんだが。 「ですからぁ、アナタも同じようにばれるリスクを負ってもらいましょうかぁ。」  は? リスクって何を……え、眩しッ!? 「はい、ちょっと目に細工をさせて頂きましたぁ。是非確認して、ってちょっと鏡が遠いですかねぇ。もうちょっと近づけましょうかぁ。」  目を開くと鏡が目の前にまで近づいてきていた。って、あれ? なんか、視界が……ピンクっぽくなってる? 「鏡の中、特に目に注目してくださいねぇ。」  目って……え、なにこれ!? 瞳の中にハートマークが浮かんでる!? 「ご名答ぉ。おちんちんが大きくなるのと合わせましてぇ、目の中にピンクのハートが浮かぶようにして見たんですねぇ。視界もピンクに染まってるかと思いますけれどぉ、頭の中がピンク一色になってると思えば別に困りもしませんよねぇ。」  ちょっと待って。チンコが大きくなってるのがバレるリスクがこれって、俺の方がリスクが大きすぎないか!? 普通なら椅子に座ってたりズボンの中に上手く収めたりすればばれずにやり過ごせるのに、目の中が変わってるんじゃ外から見たら隠しようが無いじゃないか。 「さて。それでは目を変えたところでぇ、併せて顔の方も弄ってみましょうか。と言っても顔自体はもともと可愛いのですしぃ、作り変えたりはしませんけどねぇ。その顔に生んでくれたご両親に感謝して下さい?」  そのせいで目をつけられたんだとしたら感謝なんてとても出来ないけどな。でも変えないけど弄るって何をするつもりなんだ?  んっ。あれ? 頬が、熱い? 「メイクをする……のとはちょっと違いますねぇ。顔自体を細工しましてぇ、メイクをしてあるのと同じような状態にさせて貰いますねぇ。まずはチークの代わりとしてぇ、血行を良くして頬を紅潮させているところです。」  鏡を見れば頬が熱に合わせるように赤く染まっている。 「はいはい。同じように唇も血流を調整して赤く染めちゃいましょうねぇ。瞼の上は逆に静脈を集めて青く染めましょうかぁ。」  言われるまま、唇や瞼も色が変わっていく。この間も頬は熱いままだ。血行で色が変わってるってことは、ひょっとしてこれからずっとこのままなのか? 「もちろんずうっとこのままですよぉ。入れ墨を入れて色を固定させるって方法もあったんですけれどぉ、こっちの方が面白いかと思いまして。」  くっ。こんなの、何も面白くなんてない。 「それから顔全体、と言うか全身のメラニンを減少させて色白にしちゃいましょう。これからは日光に弱くなっちゃいますから日焼けのケアはしっかりとして下さいねぇ。」  唐突に顔色が悪くなったように感じられた。それでも変化が落ち着いてから改めて見れば、色白な人と納得できてしまいそうなのが不思議だ。 「肌の色はこんな所でぇ、後は毛の調整もしちゃいましょうかねぇ。」  毛? 「知りません? 女の子はマスカラを使ってまつ毛のボリュームを出したりぃ……」  いきなりまつ毛の量が増える。それも上下ともにだ。本数だけでなく、長さも長くなったようで瞬きするだけでまつ毛の存在を感じられる。  鏡に映った姿を見れば目そのものが一回り大きくなったかのうようだ。そうか、女子が付けまつ毛をつけるのってこんな効果もあったんだ…… 「眉を抜いたり描いたりしましてぇ、自分がより可愛くなれるように努力しているんですよぉ。」  続けて眉にも変化が現れる。これまでよりもずっと細く、密度の薄くなったように見える。目の上にあるのは描き眉毛ではなく間違いなく本物の毛だ。けど自然にはこうならないんじゃないかって位にしっかりとした弧を描いている。 「それからぁ、髪の毛もですかねぇ。良かったですねぇ、この学校。髪型に関する校則はないみたいですから自由にできますよぉ。」  首にかかる重みが増したかと思ったら日本人形の様にまっすぐな黒髪が腰まで伸びていた。前髪は目の少し上でまっすぐに揃えられていて、さっき変えられた眉はほとんど見えなくなってしまった。 「心配しなくっても動けば髪が揺れて見えるようになりますからねぇ。何なら髪を上げてもいいんですし。ただですねぇ、当然ですがこの髪は切れませんからそのつもりでいて下さいねぇ。」  は? 切れない? 「当然じゃないですかぁ。折角髪の毛を伸ばしてあげたのに勝手に切るつもりだったんですかぁ? これからずうっとその髪のままですよぉ。あぁ、とは言え髪型自体はご自由に。ポニーテールでもツインテールでも。三つ編みや編み込み、好きにして下さいねぇ。」  髪が勝手に動いて様々な髪型を作り出す。最後には元のストレートヘアに戻ったけど、これを一番目立たなくするにはどうすればいいんだろう。 「毛に関してはこんな所でしょうかねぇ。あ、そうそう。おっぱいについて少し補足の説明をしておきましょうか。」  補足? 「おちんちんから射精が出来ない、というのはさっきも体験して頂きましたよねぇ?」  ……そりゃあな。嫌ってほど味わわされている。 「それで、ですねぇ。射精って別に快感を得るためだけのものじゃありませんよね?」  快感以外の目的って? あ……そうだ。 「気付いたみたいですけれどぉ、本来だったら女の子の中に精子を放出して赤ちゃんを作るための物ですよねぇ。」  そうだ。でも俺は射精が出来ない……じゃあ、ずっとこのままだとしたら子供が作ることが出来ないってことになるのか!? 「はい。ですからぁ、そうならないための説明をしておこうと思いましてぇ。もっとも説明はしなくても既に身体はそうなっているんですけれどねぇ。」  ……意味が分からない。 「先ほど、おっぱいの中に100日分以上の精子が溜められるって話はしましたよねぇ? とは言えおっぱいの大きさにも限りがありますからぁ、無限に溜められるわけではないんですねぇ。」  そりゃあ、そうだろうけど。 「ではおっぱい内の精子が限界まで溜まり切ったらどうなるか、の説明ですねぇ。普通の男性が限界まで精子を溜めた場合はどうなるか、はご存知ですかぁ?」  えっと、夢精……するとかだよな。 「はい、正解です。もっともそれだけではなく、再び身体に吸収されたりもするんですけどねぇ。」  でもこれが普通の男性の、ってことは俺の場合は違うんだよな。 「はい。限界まで溜まっても射精は出来ないので夢精することはありません。かと言って全て吸収されたら結局赤ちゃんは作れませんよねぇ? ですからぁ、蓄積能力の限界を超えた分は端から外に押し出されるようにしてみましたぁ。」  は? 外に? でも射精は出来ないんじゃ…… 「もちろん射精を出来るってわけじゃありませんよぉ。折角貯めるのをおっぱいにしているんですからねぇ。母乳のようにぃ、乳首からあふれ出るようになっているんです。」  ……え、なんだよそれ…… 「これは射精ではありませんのでぇ、当然ながら快感は得られません。それに溢れ出すのは限界を超えた分だけですからねぇ。自分の意思で絞り出したりってことも不可能です。限界まで精子が溜め込まれたなら、その後に作られた精子によってところてんの様に押し出されてだらだらと垂れ流しになるってことですねぇ。」  垂れ流し、ってそんな…… 「あ、ただ心配はしないで下さいねぇ。100日間おっぱいに入りっぱなしになってたからって受精能力は決して落ちないようになっているんですよぉ。おっぱいから溢れ出た精子を奥様に注ぎ込めばちゃあんと赤ちゃんができますからねぇ。」  確かに子供が作れないってのはイヤだけど……だからってそんな方法だなんて。 「あぁ、確かに。このままだと溢れ出た精液を一旦集める必要がありますねぇ。じゃあこんなのでどうでしょう?」  んんっ!? 胸が……乳首が、熱い!? 「おっぱい自体は大きくなってましたけどぉ、乳首は小さな男性サイズでしたよねぇ。これはこれでアンバランスで面白かったんですがぁ、赤ちゃんが作りづらいから嫌だと言われたのならこちらとしても善処してあげないわけにはいきませんよねぇ。」  嫌だから善処するなんて言うなら身体自体を元通りに戻してくれよ……うぐっ。胸が熱い。今度は何をしてるんだ!? 「はい、鏡の中を見れば一目瞭然ですよぉ。」  乳首が……大きくなってる!? 「えぇ。いちいち溢れ出た精子を集める必要が無いようにぃ、奥様の中に挿入できるサイズにまで大きくしてみましたぁ。ふふ、まるでおっぱいの先端におちんちんが生えているみたいですねぇ。」  確かに言われてみれば……しかもこのサイズって勃起した俺のチンコがよりもでかくないか!? 「はい。大サービスでぇ、奥様が気持ちよくなれるように15cmにまで大きくしてみましたぁ。とは言いましてもぉ、所詮は乳首ですからおちんちんみたいに固くはならないんですけどねぇ。それに普段は小さくて興奮すると大きくなるおちんちんと違って普段からそのサイズですからねぇ。」  ただでさえ隠し辛いこんな大きな胸なのに、乳首までこんなサイズだなんて。どうやったってごまかしようがないじゃないか。 「それから精子が作られるペースは以前と同じだってことはお話したかと思いますけれどぉ、射精みたいに一気に精子を放出することは出来ないんですねぇ。ですから赤ちゃんを作る際は奥様にこの乳首を挿入したまま一晩放置とか、そんなのがいいんじゃないでしょうかねぇ。」  ……そもそも、こんな身体で結婚だなんて出来るのか。 「ついでに説明しておきますとぉ、乳輪の方も乳首に合わせて大きくしてありますからねぇ。」  本当だ。いつのまにか乳首を中心におっぱいの3分の1近くが淡いピンク色に染まっている。 「おっぱい自体も大きいですからねぇ。下手したら顔よりも大きな乳輪になっちゃったかもしれませんけどぉ、とても似合ってますよぉ。」  こんなのがにあったところで全く嬉しくない。 「さて、とぉ。その場での思いつきも色々と盛り込んじゃいましたけれどぉ、これで私の用事は終了です。」  そう言えばアイデアを思い付いたから試すって言ってたんだよな。気が済んだのなら元に戻してくれたりは…… 「これからこの身体で生活してもらうわけなんですけれどぉ。」  く。やっぱりダメか。 「皆さんもよく聞いておいてくださいねぇ。彼の身体が変わってしまったと認識できているのは今ここにいる皆さんだけですからねぇ。」  は? どういうことだ? 「学校の先生たち、他のクラスの子達、そしてご家族に至るまでぇ、彼は元からこの身体であったと認識されているってことですよぉ。」  は? なんで……いや、でもいきなり変わったことを説明したりしなくていいのならその方がいいのかも知れないけど。 「そして扱われ方もぉこれまでと変わりませんからねぇ。あくまで一男子生徒として認識されていますのでぇ、用を足すときは男子トイレを使わなければなりませんし着替えをするときは男子更衣室に行ってくださいねぇ。」  それは……女子トイレを使えと言われる方が嫌だから別にいい。けどこの身体って、おしっこをする時にも個室の方を使わなきゃならないよな。男子扱いなのに個室ばっかりって、下手したら変に思われるんじゃ…… 「そんなわけで色々と苦労もあるかと思いますのでぇ、クラスの皆さんには彼のサポートをしてあげて欲しいんですねぇ。あ、もちろん無視するのも自由ですよぉ。ただその場合、次にアイデアが思いついた時の実験台になって貰うことになるかと思いますけどねぇ。」  みんなの顔色が変わるのが分かった。そりゃそうだ。自分もこんな目に合うと思って無視できるやつなんて居るわけがない。逆に言えば俺がこんな目に合わされていても所詮は他人事だと思っていたってことんだろうけど。 「それとぉ、彼が学校をサボったりした場合も他のどなたかを実験台にしますのでぇ。学校生活が送りやすいようにきちんとサポートしてあげて下さいねぇ。」  ……それって、俺に引き篭もったりもさせないってことだよな。そりゃ誰かを道連れに出来るのかもしれないけど……そんなことは絶対に許さないってみんなの視線が訴えかけてきている。 「はい、それじゃあそろそろ服を着ましょうか。あ、委員長ちゃんも着ていいですよぉ。」  あっ……また身体が勝手に動き出して今度は制服を着始める。  と言っても体型を変えられたせいで上着は前を閉じることすら出来ず、胸は丸出しのままだ。大きく膨らまされたお尻も下を穿く邪魔をしている。トランクスはゴムが切れる直前でなんとか穿けたけれど、ズボンは伸びる材質じゃないから無理だ。チャックが締められずトランクスが丸見えのまま。おまけに上下ともに丈が全く合っていない。 「それではぁ、2人とも服を着てもらったところで席に戻って下さいねぇ。私はこれで失礼しますのでぇ、また機会があったらお会いしましょうかぁ。」 「あっ……」  自分の椅子に座った瞬間、身体の自由が戻ってきた。  ―――キーンコーンカーンコーン―――  チャイム? そう言えば随分時間が経った気がするけれど今まで1度も鳴らなかったよな。一体今は何時に……え?  「ホームルームの、開始チャイム?」  確か、あの人はホームルームの開始時間に現れたはずだった。じゃあ今まで全く時間が経っていなかった、ってことなのか? 夢……じゃないよな。俺の身体はさっきまで散々弄られ作り変えられたままだ。 「ほらほら、チャイムなったぞー。静かにしろー。」  扉を開けて担任の先生が現れる。 「ん? みんなどうかしたのか?」  ざわめく教室内に流石に気づいたみたいだ。見渡す最中にふと俺と目が合う。 「何かあったのなら報告は聞くからな。ほら日直、まずは挨拶からだ。」  明らかに俺のことを見たはずなのに、全く気にした風はない。本当に、こんな身体になってるのに気にされなくなってるってことなのか?  それで俺はこれから、この身体で……ずっと生きていかなきゃならないって……こと、なのか……


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