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花屋解説

どうも僕です。

この間タイムラプスをあげて好評いただいた、花屋の絵の話をしてみようかと思います。

今回、かなり複雑な工程を踏んでいるので詳細なことにまで言及できるかわからないのですが、できる限り気を付けたポイントなどを描こうと思います。

●アジェンダ

1.やりたかったこと

2.サムネイルスケッチ(サムネイルスケッチを選ぶ理由)

3.下書き(ラフ1、ラフ2)

4.ラフ塗り(グレースケール、色の刷り込み、ラフ塗り)

5.本塗り(レイヤー分けつつ進める。)

6.仕上げ(ブラッシュアップ、ポストエフェクト)

ざっくり感想を書くと、ラフ塗りの時点でかなりどうなるのか不安で完成したときはちょっとうれしかったです。関西けもケットの表紙なんですが、いつも締め切り前は不安になるので早めに入稿しなきゃと思うと手が鈍りますよね・・・!!もっと時間があればじわじわと確実に完成する方法でやるんですが、そうも言ってられないので。

以降解説になります。宜しくお願いします!

【1.やりたかったこと】

・花屋を描く。

・キャラクターはよく見せる。(一応、キャラ絵の本なので)

・表紙なので裏を返しても絵として成立するように。

・絵の雰囲気は朝方

・髪の毛の逆光表現を使う。

・ある程度外の街を歩いてる感じを出す。(駅前のイメージ)

この5点です。

今回の本は花の本なので、花屋は前提条件として決まってました。

そこから、表紙ということもあって見ごたえのある絵にしたかったのでコスト高い絵に。

逆光表現なんですが、髪の毛に強く入っている写真とかあるんですけどそれを

してみたかったのでチャレンジとして入れてます。

【2.サムネイルスケッチ】


赤マルを入れた物を最終的に選びました。

消去法ですがほかの3枚と比べて画角が強すぎないのが決め手でした。

理由としては、【1.やりたいこと】で前述した項目を一番達成しやすそうだったからです。

他の3枚だと達成できにくそうな点が

・ある程度外の街を歩いてる感じを出す。(駅前のイメージ)

・表紙なので裏を返しても絵として成立するように。

画角が強いと劇的で、やりようによっては広い範囲を画面に収められますが、表裏で構図を成立させるのは難しそうです。

ですが、少し弱めの画角であれば、人やモノも歪みは少なく済むので状況把握を安易にしますし、2枚の絵が連立しても違和感なくできそうだったので選びました。

【3.下書き】


先ほどのサムネイルスケッチをもとに下書きを起こします。

サムネイルスケッチの時点では水平線が上に配置されていたのでキャラクターの足元が強く見えた構図でしたので、少し下げて遠景を見やすくしました。

かつ手前に花屋と日除けを大きく描いて空間を出しました。

こうすることで花屋の奥にカメラが配置されていて、そこから見える風景という風な構図にしています。

スピード重視で描いてたのでかなり雑になってしまいました。

さらに描きなおします。


この時点でProcreateのパースガイドを作って、作業しています。

ある程度、遠景も見えつつ、大きくキャラが前に出るように。

大まかなものの配置は決まったので、さらに書き直します。



画面外までキャンバスを広げ、詳細に物の配置や人の身長の整合性などを整えます。

パースが気にならない絵ならここら辺は雰囲気でやるのですが、ここ最近はパースに強くなりたいなぁと思ってたのでちょっと慎重気味に描いてます。

手前のキャラクターから大まかな人の身長をとって、パースをガイドに遠景での身長を考え、その基準をもとに建物の大きさも決めます。

【4.ラフ塗り】


先ほどの下書きをもとに、光の方向性の整理のためグレーを下にひいてハイライトと、影を作ります。

本来ならこの時点で色を置いた時の完成系が見えるくらい描きこむのが安全なんですが、時間もなかったので、メインの部分が大まかに描けたら色に進めることにしました。


オーバーレイで青色を敷いて、ピンライトで空からのハイライトを入れ、グレーの時点でできてなかった光の表現をさらに追加しています。グレースケールのまま色を置くとグレースケールの灰色に引っ張られすぎて絵が白むのがあまり好きではないので、色はいったん全体的に刷り込むようにしています。

これをもとに固有色を入れてきました。


かなり雑ですが、手前のメインのキャラの配色と花の色合いをざっくりと塗ってラフ段階はひとまず終わりです。全体的に青色が目立つ画面なので、キャラは補色のオレンジに近い赤系統でまとめています。

ここまで来てなんですが、ここまで来たときはかなり失敗したか…と思いながら描いてます。

時間があればもう少し詳細に下書きを描いて、その通りに色を置くだけなんですがそれをやり始める度胸もなかったのでとりあえず進んでみようってノリだったんです。

それで、案の定全体の詳細がふわふわしながら進むことになったので、かな~り不安気に描いてました。

【5.本塗り】


とりあえずできるとこから描いていきます。一番この絵で重要な手前の赤髪の子をまず固めていきます。

この時点でもまだまだ不安でした、ほんとに完成するのか…?したとしてひどい絵になるのではないか?ということばかり考えてました・・・・


少しづつ描ける場所を描いていって、全体的にまとまってきました。

花の本ですので、本誌内で扱っている花もいくつか足しています。

駅前感を出したかったので、キオスクを描きこんであります。ほぼ並んでる商品は適当なモザイクです。

ここまで来て、だいぶ自信がついてきたので、より詳細に描きこめるようにレイヤーを分けていきます。



遠景はともかく、手前が固まらないと始まらないので、手前のオブジェクトを柴子同様、シルエットの線を引いてレイヤー分けました。

花は複雑に重なり合っているので、大きく3ブロック+2レイヤー(草とカラー)に分けています。その他雑すぎる花屋の人をしっかり描いて、メインの子とそれぞれ分けてますね。

レイヤー分けると、分けた部分が描きやすいだけでなく、背景も分けたことになるので、より手が進みやすくなります。

最近は、ひとまず全体的に手を入れてみて必要な部分を少しづつレイヤーに分けては、結合していくという感じに進めています。そうすることで、プロクリエイトの物足りないレイヤー数と相談しつつかつ無駄がない気がします。(というか無駄ができないんですが・・・・)



手前の花のレイヤーを結合するとともに、ほかのキャラクターや手つかずの部分のレイヤーを分けました。

こっからかなり遠景周りに手を入れていってます。背景のビルの窓なんかは簡単に、張り込み素材をブラシで用意してあるので、それを自由変形でパースに合わせてます。



途中パースの補助線を引きまくって、左側の建物を人の大きさを基準に調整したり、奥の建物の大きさなどもそれを踏まえて中景・遠景の調整加えてます。

キャラクターなんかもだいぶ出来上がってきました。


キオスクのレイヤーを分けてかっちりさせました。そのほかの調整として、赤髪の子の後ろのビルや、キオスクの後ろのビルを描きこんでいます。手前の花が少々明るすぎたので乗算などで色を暗くしています。



ビルとの境で遠慮していた空を整えるため、左の商店を遠景と結合してレイヤーを分けました。

漫然と描いていた雲を消していったんきれいなグラデーションにします。


手前はほぼ描きこみ終わっているので、中景にいる人や街路樹、遠景の雲を足します。

ここでの人の身長差も先ほどとったパースガイドをもとに考えています。


ここまで来たら、背景部分は安泰なので、手前のキャラクターをより描きこみます。

線画で、キャラクターの見えにくい部分の視認性をあげたり、色を整えたり毛の表現を追加したりしました。


手前の花屋とキャラクター以外の、中景・遠景を結合してぼかしました。

ぼかすことで、被写界深度(カメラの焦点)を模して、手前により目線が集中する効果をだします。

以降はブラッシュアップのターンになります。

【6.仕上げ】

背景はもうノータッチなので、手前の一番見える部分の見ごたえをあげていきます。

ここからは根気の続く限り作業していきますが、どこで完成とするかは好みかもしれません。


一番手前にあるアヤメの花と、その周辺の花を描きこみました。店員が持っている花束や、キャラクターの書き込みが足りない部分をつぶしています。

一点大きく変わった部分として、手前の赤髪の子の足を修正しました。ちょっと微妙な角度を向いているということもあり、足の前後が分かりにくくなっていたので、それを緩和するためにスカートや足ごとずらしています。


最後にポストエフェクト(画面効果)ノイズや光、光に反射する塵などを舞わせたりして完成です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

またコメントやツイッターなどで感想など頂けると幸いです。

今後の参考に致しますので、宜しくお願い致します。

今回の記事は2つのプランそれぞれ同じ内容になります。

従来と同様に配布データが違い、より詳細なデータは1000円のほうになります。

ご興味あればお願い致します。

データ配布

完成品PSDファイル 1点

完成品PNGファイル 1点

高画質版1分タイムラプス 1点

計3点になります。


500

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Comments

Procreateだけで大きめの絵を描いてみたくて、こちらの記事を丸々参考にさせてもらいました。レイヤーの合成モードや少ないレイヤー数の使い方など、Twitterのタイムラプスだけではわからない部分もあったので助かりました。ありがとうございます!


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