XaiJu
ごむらば
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7.人ではない黒光りするゴムの塊【濡れるゴム】

私は圧迫と呼吸制御の中、体を動かすことも声を上げることもできずに気を失うようにして逝ってしまった。 今までに経験したことのない快楽は私を十分に満足させてくれた。 それからどれくらいの経ったのだろう。 全く分からないが、目覚めた時はバイブからの刺激は止まっていた。 シャチのフロートの圧迫感も取り除かれていた。 分かっていることは、ご主人様が気を失った私をシャチのフロートから出してくれたということだった。 それにしても私はどうして座った姿勢なのだろうかということ。 それに呼吸はできるのだが.目が全く見えない。 それに手はお団子のようにグーにしているわけでもないのに指を開くことができないのだ。 そんな指の開かない手で自分の体を確かめてみる。 シャチのフロートの中ではないのは確かで、体に触れる感触はあるもののラバースーツの上から体を触っている感覚ではなかった。 ラバースーツよりも体の厚みを感じる。 『ガチャ!』 扉を開く音が反響してここがどこか分かった。 ここは浴室で私は湯船に入れられていることも分かった。 そんな私にご主人様が話し掛けてくる。 「シャチの中は気持ち良かっただろ!気絶するほど気持ち良かったみたいだなぁ」 そんなご主人様の言葉に私は素直に首を縦に振った。 変に刺激して怒らせないようにした。 「そうだろ、そうだろ」 機嫌の良さそうなご主人様の声に私はホッと胸を撫で下ろす。 「今度はシャチになって海を楽しんでもらおうと思ってな、ウエットスーツを着せたから今から水に慣れる練習をしよう」 ラバースーツの上からウエットスーツを着せられたと分かった私は慌てて自分の体を確かめてみた。 背中にも胸にもファスナーらしきものは見当たらない。 どうやって着せたかも分からない。 分かったことは足先までウエットスーツを着ていること、そして頭までも一体で鼻の部分だけ穴が開いていることだけだった。 そんなウエットスーツを着せられて動揺を隠せない私にシャワーの水が掛けられる。 すぐに鼻の呼吸穴は塞がれ苦しくなる。 大きく息をすると鼻に水が入って咽せてしまう。 「どうだ?ウエットスーツを着ているから冬に冷水のシャワーを浴びても寒くないだろ」 そう言われて今の私はそれどころではない。 呼吸ができないと生きるか死ぬかの瀬戸際なのだ。 頭を振ってシャワーの水を避けるしかない私の頭をご主人様は掴むと、呼吸穴である鼻の部分にシャワーを集中的に浴びせる。 私は必死に手でガードしてもご主人様の腕力に敵うことなく跳ね除けられてシャワーの水を浴びせられ続けた。 僅かな空気を吸うためだけに何度も咽せた。 そんなシャワーの水責めに何とか耐えた私だったが、いつの間にか湯船にはしっかりと水が溜まっていた。 水責めで気づいていなかったが.少し体が浮くような感覚がした。 水責めに耐えた私はその体が浮く感覚を楽しんでいたのだが、突然頭を掴まれて水に沈められる。 咄嗟のことで慌てた私は手をバタバタ抵抗するが、鼻からは再び水が入ってきた。 少しするとご主人様の手が離れ、私は慌てて空気を貪るが水も一緒に吸い込むので激しく咽せた。 そんな私を見てご主人様が話し掛けてくる。 「海だったらもっと大変だから慣れておかないとな、明日が楽しみだなぁ」 そう言われて私は聞き間違いではないかと思った。 なぜなら今は2月、雪もチラつく寒い季節に海に行くなんて信じられなかったから。 つづく

7.人ではない黒光りするゴムの塊【濡れるゴム】

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