うつ伏せになった背中からのしかかられ、二十分以上犯されたのに、まだ一度しか射精されていない。別にして欲しいわけではない。ただ終わって欲しいだけだ、この苦しみが。
射精したくせに抜こうともせず、続けて中を擦ろうとするから、聡司は極めて控えめに声をかけたのだ。今日はもう終わってください、と。なのに屋敷はその言葉を否定し、踏みつけ、蹂躙した。
気持ち良いくせに何を言っているのか。
お前は黙って中を締めることだけ考えていれば良い。
余計なことを言う暇があったら俺を気持ち良くさせろ。
言われたのはそんな言葉の数々だった。傷つかないと言えば嘘になるが、酷い言葉は言われ慣れている。そして声色から苛立ちを読み取った聡司は自分に降りかかる災難を予測する。
「んな余裕あるんだったら、もっとキツくして良いってことだよなぁ?」
折角優しくしてやってんのに、と屋敷は続けた。優しくされたことなどないというのに、どの口が。聡司はそう思ったが、実際彼に出来たのは、震え、必死に許しを乞うことだけだった。
細い声で何度も謝罪する。しかし、聡司の主人たる屋敷は聡司の髪を掴んで持ち上げた。
髪が抜けてしまいそうなほど容赦なく引っ張られ、聡司は自分の謝罪など屋敷にとってみれば吹けば飛ぶような軽いものでしかないと知る。下僕が主人に意見するなんて烏滸がましい。そんな風に屋敷は考えているのだろう。いや、下僕ならまだマシだ。されている行為からしてみると、聡司は屋敷の性奴隷のようなものなのだから。
髪を掴まれたまま首を横に向けさせられ、唇を貪られる。舌を入れられ、唾液が垂れ落ちた。
気持ち悪くてたまらないのに、それでも拒否はできない。同じ年齢で、同じ高校生のはずなのに、どうして屋敷のことがこんなに怖いのか。恥ずかしい、嫌でたまらない、このセックスという行為を受け入れさせられているのか。
恐怖に支配された聡司には最早理解する術がなかった。
煉瓦
2022-03-31 22:26:44 +0000 UTC