制服のシャツとスラックスを脱がされ、下に着ていたシャツを胸まで捲り上げられた。スラックスと一緒に脱がされた下着は右の足首に引っかかったままだ。そんな状態で屋敷は僕を自室のベッドへ押し倒し、ローションで濡らした指で後ろを解しながら僕の胸を吸った。
「あっ、あっ」
出したくないのに、恥ずかしい声が漏れてしまう。手で口を塞ごうとしたら乳首を少し強めに噛まれた。
「何してんだよ。両手は上、だろ」
「ごめんなさい……」
物理的に拘束されているわけではないのに、その言葉だけで僕は両手を使えなくなった。
ゆっくりと乳首をなぶられ、噛み締めた歯の隙間から抑えきれない声が出てしまう。嫌なのに、恥ずかしいのに、どうして僕の体はこうなんだ。
僕の様子に屋敷はニヤリと笑みを浮かべると、屋敷はベッドの上で仰向けに寝転び、上に乗るようにと命令してきた。
うん、とうなずき、僕は急いで起き上がる。嫌だけど、嫌がってはいけない。屋敷は僕のことを恋人だと思っていて、僕に好かれていると思っているのだから。
「……っ、う、ん……」
「ハハ、もうあんまり馴らさなくても入ってくな」
膝立ちになった僕の尻を掴み、左右に広げた状態で腰を下ろすように屋敷は言った。今日も入れるのだ、と諦めの境地に立った僕はさして抵抗もせず覚悟を決める。僕にできるのはそうやって屋敷を良い気持ちにさせ、なるべく早くセックスを終わらせることだけだった。
◆
「んっ、んっ、んっ」
「あー、気持ち良いっ。……手、こっち。繋いでやるから」
動けと言われたから僕は屋敷の胸に手をつき、腰を前後に動かしていた。シャツは捲り上げたままで、僕はその裾を口に咥えている。趣味が悪いが、屋敷がそうしろと言ったのだからどうしようもない。
言うことを全て聞き、ハァハァと息を弾ませながら動く僕を下から見上げ、屋敷は両手をヒラヒラと振ってみせる。こんなに必死に動いていても全然余裕そうな彼の様子に、僕は絶望を感じる。そのまま震える両手を彼の手に重ねると、まるで恋人繋ぎのように手を握られてしまった。
「ひっ、いっ、んっ、んんっ」
「オラ、こっちのほうが感じるだろっ」
僕の両手を拘束した屋敷は、唐突に腰を突き上げ始めた。いきなりそんなことをされた僕は身構えることも出来ず、衝撃に翻弄される。
「当たってるからって、シャツ離すなよ」
息を弾ませながら屋敷が言う。
「そのエロい乳首、シャツに擦れたら、それだけでイクだろ、オマエ」
馬鹿にしたような口調で屋敷はそう続けた。
そんなわけない。心ではそう思うけれど、僕は耐えるしかなかった。
揺さぶられ、視界に被さる前髪の間から、頬を紅潮させた屋敷の顔が見える。激しい運動を堪えながら何とか腹に力を入れると、彼の眉がピクリと動いた。
「ん? 感じてんのかよ?」
いつもと違う場所だけど、と続けた屋敷は、それでも気を良くしたのか、今当たっている部分を捏ねるように腰を動かしてくる。僕はさらに力を入れ、腹を丸めて感じているフリをした。
「すげ、締まる……っ」
屋敷が呻くように言う。
「やべぇ、出る出る出るっ」
僕の中のペニスは、それが嘘ではない証拠にビクビクと震えている。
さっさとイけ。明確な憎しみを覚えながら、僕はそう思った。