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前回はこちら ● ドボォォォォオオオッ! グボォォォォォォォッ! 「ぐ、ぉぉっ……がぁぁぁ……っ!!」 シンヤの抵抗を受けきったカツヤは攻勢に転じ、そのままシンヤを追い詰めていく。 「はぁ……はぁ……、オラァッ!!」 「効かねぇんだ、よっ!!」 ドボォォォォオオオッ! シンヤも必死に抵抗し、カツヤはそれを...
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実力の差は歴然。もちろん、シンヤにとって上級年は基本的に畏怖の対象だ。
だが、カツヤだけは特別。はるかに格上の男だと理解したうえで……、確固たる信頼があるからこそ本気を出して立ちむかえる、唯一無二の存在だった。
「はぁ……はぁ……! オラァッ!!」
ドボォォォォオオオッ!
「っ……!」
されるがままに甚振られていたシンヤ、その反撃のストレートが、カツヤの頬を射抜く。
見開かれる眼。その眼光にシンヤは一瞬怯むも、拳の構えまでは解かない。
シンヤにとって、カツヤへの一撃は自画自賛したくなるほどの功績。だが同時に、大したダメージにはなっていないことも理解している。
「ふーっ! ふーっ! どうだ、オラァ……!」
「……シンヤぁっ!!」
グリュ! グボッ! ドボォォォォオオオッ!
まぐれの一撃なんかが、カツヤさんに長く通用するはずがない。
シンヤの考えはその通りで、頭に血が上ったカツヤは咆哮し、シンヤへの攻撃をさらに激しくする。
ゴッ! バキッ! ガッ!
「がはっ! がっ! がぁぁ……」
ボディを見舞い、怯んだ胴体に横蹴りを放つ。シンヤはまた、ロープ際にまで吹き飛び、力なく崩れていく。
「ぐぉっ……がぁぁぁぁ……っ!!」
「オラァッ!! こいや、シンヤぁっ!!」
ダウンし、キャンバスに崩れたシンヤを見下ろす。
もっとも関係のなじんだ後輩とはいえ、休ませる気は毛頭なく。逞しく盛り上がった胸を叩き、カツヤが叫ぶ。
「俺の鍛えた後輩が! んなもんで終わるなんざ許さねぇぞ!
俺に喧嘩売ったんだろうがっ、テメェはよっ!!」
「ふーっ! ふーっ!」
その言葉に偽りはない。シンヤもとにかく、カツヤの期待を裏切りたくなかった。
ここまでくれば、もはや拳で決着をつけるほかない。半端な気持ちの謝罪など水を差すだけだろう。
「オラァッ!!」
ドボォォォォオオオッ! グボォォォォォォォッ!
「ぐっ……がぁぁぁぁあああ……っ!!」
ドガッ! バキッ! グボッ!
幾度となく、カツヤに殴り倒されながらも、シンヤは立ち上がり、猛然とカツヤに挑みかかる。
お互いの肉体を容赦なく打ち合う音が、二人きりのリングにしばらく響いた……。
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前回はこちら ● 「はぁ……はぁ……!」 「なかなか耐えるじゃねぇか……シンヤぁ……!」 肉薄し、壮絶に殴りあう。その時間が長く続いていること自体、カツヤにとっては驚きだった。 シンヤが強くなっているということで、普段なら、もろ手を挙げて喜ぶような状況。だが、今さらシンヤがしっぽを振るような態度はとりたく...
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