前回はこちら

前回はこちら ● 容赦のない拳を受け続け、半ば意識を飛ばしながら。 それでもカツヤは、宿敵への「負けられない」という思いだけで耐え続ける。 「げふっ……はぁ……はぁ……」 「はっ」 マウントポジションの下、一切の抵抗を許されない地獄のような攻撃を受けたカツヤは、すでに虫の息と化している。 同じ男とし...
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「か、は……っ!」
「へへ……!」
イツキは早くも、勝利の余韻に浸りつつあった。
目の前には、ノックダウン寸前の自分を熱狂させる好敵手。それが、次第に戦意を損ない、己の力に屈し始めている。
同じ男、なによりもカツヤを、力の差を理解させながら純粋な暴力によって叩き伏せる。イツキにとってこれほど胸躍ることはなく。
「テメェをぶちのめすために鍛えて、仕上げてきたんだぜ?」
イツキは高らかに嘲笑うと、肉体を誇示するよう、二頭筋などを隆起させて見せる。
自らの圧倒ぶりを見せつけるような雄々しい姿を前に、カツヤはその屈辱に耐えるしかなく。
「もっと鳴かしてやるよ、カツヤぁ……!」
まだ、勝負は終わっていない。悪い笑みをひいたイツキが迫る。
「がぁ……ぁぁ……、イ……ツキ……、や……、め……っ!!」
グボオオオォォォッ!! ドゴオオオォォォッ!!
「がぁぁ、……ああああっ!!」
(ダ……メだ……、勝て、ねぇ……!)
よりカツヤの悶える姿を愉しむためか、割れた腹筋を潰していく。拳が次々とめり込み、カツヤは苦しげに唾液を散らした。
ドゴオオオォォォッ!! グリュ! グボォッ!
「かっ……、がぁぁ……ぁぁ……っ!!」
(コイツは……、イツキは……、やはり、強い……!)
ボディの度に、カツヤが四肢をはねさせる。それを押さえつけてまで、イツキは腹筋、わき腹を容赦なく殴り潰していく。
「ははははははっ!!」
ドゴオオオォォォッ!! グボォッ!
「ごぁぁぁっ! がぁぁ……ぁぁぁぁ……っ!!」
ビクッ! ビクッ!
(負ける、だけじゃねぇ……何もかも、ぶっ壊され、ちまう……っ!!)
グボオオオォォォッ!! ドゴオオオォォォッ!!
「ぶっ……がぁぁ……!」
「はっ! 勝負あったか!?」
イツキは、カツヤを甚振ることで際限なく熱狂していく自分をあえて制して、鼻息荒く言い放つ。
すでに、カツヤは満身創痍。このままでは勝負が終わってしまう。勝つことは互いに当然だと思っていても、呆気のない幕開けは望むところではない。
「この俺とヤり合う以上、お前もそれなりに覚悟してきただろ?」
やるならとことん、相手の不良、男としてのプライドがめちゃくちゃに潰れるまで……。負けたほうは勝った相手に、徹底的に体も心も甚振られる。その覚悟で、二人は今宵もタイマンに挑んでいる。
「俺らの勝負が簡単に終わると思ってないよな?」
カツヤの肉体を踏み自りながら、冷たい声色で告げる。
カツヤの目からすでに闘志が消えかかっていることを察し、警告する言葉だった。イツキから軽蔑の眼差しを向けられることは、どれだけ痛めつけられたとしても、カツヤにとっては耐えがたい瞬間だ。
「がぁぁ……ぁぁ……、イ…………ツ……キ……っ」
「しばらく俺に逆らえねぇように、お前の体、この俺がぶっ壊してやるよ……!」
だが、ライバルに対抗するプライドだけで、この差は覆らなかった。
「オラァッ!!」
「ぐ、ぉぉ…………ぉぉ……っ!」
ギシッ……ミシッ……!
イツキは、カツヤの首に太い腕を巻きつけ、その肉体を膝で逸らすよう抱え上げる。
ドラゴンスリーパーの体勢で、カツヤの体力をさらに絞りとっていく。
「こちとら、力なら有り余ってんだよ……! せいぜい耐えて、愉しませてくれや……!」
「がぁぁ……ぁぁ……ご、ぁぁ………………!」
…………ビクッ! ビクッ。
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前回はこちら ● 深刻なまでにダメージを重ねたカツヤが満足に立てなくなってから、二人のタイマンは自然に、熱気を浮かばせ、互いに鍛え抜いた肉体を密着させるグラウンド戦へと移り変わった。 「がぁぁ……ぐ、おぉぉっ!!」 「はははっ! いい感触だぜ、カツヤぁっ!!」 殴るだけに飽き足らず。嗜虐に熱狂して...
yukibou
2022-02-02 06:41:21 +0000 UTCyukibou
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