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「相変わらず短気だねぇ、サガヤちゃん?」
「!!?」
ドゴオオオオオォオオオッ!!
怒りのままに攻撃を緩めず、ダウンしたセイタの腰を掴んで、やや乱雑なパイルドライバーにて逆さに落とした、その瞬間……、サガヤははっとして、リングの手前を向いた。
……いつの間にやら、豪快に笑う、褐色肌の大柄な中年の男。
「雨貝 ツトム」。かつてサガヤの部隊での上司だった男が、ロープに頬杖をついていた。それを見つけたサガヤは露骨に顔をしかめる。
現在は退役しているものの、軍と軍立の学園とのパイプ役を買ってでており、部隊の人間との交流は続いていた。雨貝 ツトムを知る者、指導を受けた軍人などは、退役後のツトムを変わらず尊敬し続ける者が多い。
……とある一軒で、この男に対し強烈な敵対心を抱く、サガヤを除いては。
「ふーん……」
「が……ぁぁ…………」
ツトムがふと、リングの内側をのぞき込む。
結果は一目でわかるほど一方的だった。汗だくながらほぼ無傷のサガヤの足元には、ボロボロで痙攣した体が一つ転がっている。相手が現役の軍人となれば当然の帰結か。
血と痣にまみれた生徒。だがツトムは、教官の立場のはずのサガヤがいち生徒に手を出したことを責めるそぶりは見せなかった。
「ちゃんと手加減してるな、よきよき♪」
「はっ、どうだかな」
寧ろ、サガヤの素行を昔から深く理解しているからこそ、サガヤにヘタな言い訳をさせるまでもなかった。一生徒に対し、サガヤが本気になればこんなものでは済まない。大方生徒がサガヤに絡んでいったのだろうと推察するのはたやすかった。
「ちゃんとリングの上に連れ込んでいるな。だが、くれぐれも「指導」の範疇を超えるなよ?」
「……アンタは、自分の首を洗って待ってろ。次の休み、タイマンの約束を忘れるなよ」
額に筋を浮かべながら、サガヤが吐き捨てる。ツトムは変わらずニヤつきながら口笛を吹いた。
「毎月の、アレだろ? 今度はもう少し楽しませてくれよ?」
……ビキッ!!
「今度は、ボディだけでイっちゃうなよ~?」
……ビキビキ!!
サガヤの表情が見る見るうちに変化するも、ツトムは大口を開けて豪快に笑いながら背を向け、その場を去って行ってしまう。
状況を一目確認しに来ただけの様子だった。……が、ツトムに強烈に対抗意識を抱いていたサガヤにしてみれば、挑発を受けっぱなしで放置された状態だ。
「がぁ……ぁぁぁ……っ」
「……今のオッサンは、俺の上司で、敵だ。毎月あのオッサンとやりあってるが、一度も勝ててねぇ」
呻くセイタの存在をふと思い出したサガヤは、セイタの髪を掴み、体を起こしながら唸る。
「挑むたびに、腹ぁ殴られただけでイかされる。……この俺が」
未練がましそうに唸りながら、セイタが聞いているのかいないのかを気にしないままで、そのパンツを剥ぎ取る。
すれば、勝負と暴行の熱にあてられてか、勃起した若い性器が跳ねて飛び出した。
「同じ目に遭わせねぇと、気が済まねぇ……同じ屈辱を味わわせねぇと、な」
「はぁ……はぁ……、く、そぉ……ぉぉ……」
「お前みたいな雑魚には、わからねぇだろうがな」
……グボォッ!
「ご、ぁぁぁぁあああああ……っ!!」
さもサガヤは、自分に言い聞かせるように呟くと、その逞しい腕を構える。そのまま、ひくつくセイタの腹筋目掛けて肘を落とした。
「……チッ、あのオッサンみたいに簡単には、いかねぇか」
サガヤはツトムとの対戦で、未だに一度も勝っていない。
最初、サガヤが新人の時に短気を起こして同僚を半殺しにした際に、模擬戦闘とは名ばかりの「罰」で、ツトムによって同僚たちの前で無様に痛めつけられ、何度もイかされたときから……、サガヤの妬けつくような怒りの先はツトムだった。
そして、ツトムは打撃の技術を極限まで鍛え上げた結果、人体の仕組みを完全に把握した特殊なボディブローを得意としている。……相手の腹筋を破壊するのも、失禁させるのも、射精させるのも、思うがままだ。
「テメェの喧嘩を買ってやったんだ。俺の練習台くらいには、役に立てや」
今度こそはと燃えるツトムとの対戦で、サガヤはいつも、終いにはそのボディブローで射精させられてキャンバスに沈んでいる。……あのオッサンを、圧倒的な差をもってして打倒し、同じ目に会わせるためには、同じ技術が必要だった。
「ぐぉ……ぁぁ……がぁぁぁぁ……っ!」
「テメェがイくまで終わらねぇぞ」
サガヤは脅すように唸り、セイタの腹をえぐり続ける。本人なりの自慢だったセイタの腹筋は粘土のように変形し、やがて充血した性器からは先走りがこぼれ始める。
ひくひくと、先端が小刻みに震え始める。いい線はいっている……ハズだが、中々暴発まではしない。
「あ……、がぁぁぁ……ぁぁ……っ! そん、な……っ!」
「……あのオッサンは、ガキ一匹、簡単にイかせちまうのに……クソ、ムカつくぜ」
最早サガヤにとって、目の前の後輩など、自分の戦いのための練習台以外の何物でもなかった。
「オラ、さっさとイけよ」
「ごぁ……ぬが……ぁぁぁ……っ!!」
一方で、セイタは簡単には引き下がれない戦いの中で、痛めつけられるばかりとなっていた。
先輩である講師を倒す……。喧嘩をするために挑んだはずが、無様な格好で一方的に射精を強いられている。
セイタは気が遠くなりながらも、中にまで響く苦しさのあまり失神はできず。ただひたすらにサガヤに腹をえぐられ、悶絶し続けた……。
jin
2021-02-13 10:26:43 +0000 UTCyshbs177
2021-02-02 02:37:13 +0000 UTCyukibou
2021-02-01 12:21:05 +0000 UTCyshbs177
2021-02-01 12:19:59 +0000 UTC