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…………。
「くく。先輩サマとの力の差を理解したか、アラト」
「ぁぁ……ぁぁ……っ」
勃起した性器を振り乱すという恥辱の中、受け続けたロメロスペシャルで、恥じらいすら薄れてきた最中。
ようやく解放されたアラトは、ただぐったりとキャンバスに頬をつけてうなだれていた。抵抗する体力などとっくに失い、もはやクロキに己が肉体を晒すことへの危機感すら、どうでもよくなってしまっている。
「俺もいい加減疲れたからよ……、ケリつけてやるよ……!」
「ま、さか……」
のだが。クロキが不穏なことを言い始めたことで、アラトは飛び起きた。
時すでに遅し。逃げ出そうとしたアラトは、させじと迫ったクロキから羽交い絞めにされた。
そして、アラトの嫌な予感は的中する。背後に、クロキの怒張がひたと触れるのを感じ取った。
「お前も。ガキの頃はトドメをくれただろ? 盛大に楽しもうぜ……」
「や、め……あ、がぁぁぁああああああああぁぁ……っ!!」
尻をかき分け、秘部に押し付ける。アラトは身をねじって逃れようとしたが、クロキの剛腕は解けない。
そのまま、アラトの秘部を狙って先端をあてがい、クロキが腰を前にそらす……。
ズリュ……クリュ……ズチュッ!!
「がぁ……ぁぁぁ……んぁぁぁああああああああっ!!」
アラトの中に挿入が始まった。
この学園で、敗北者に送られる通例の屈辱。さすがに甘受などできなかったが、クロキは気にした様子もなく、嫌がるアラトを捕らえたまま凌辱を始める。
「くく……ずっと楽しみにしてたぜぇ……、「RAD」を力で屈服させて、後悔させる瞬間をよぉ……?」
「んぁぁ……ぁぁぁっ!! く、そ……ぉぉ……っ!!」
「へっ、無駄無駄! テメェの力じゃ俺には敵わねぇよ!」
必死に持ち上がった腕をばたつかせたり、上半身をねじったり。だが、やはり力比べではかなわない。
寧ろ、羽交い絞めに力が籠められ、アラトの肩がさらに逸れていく。器用にも下半身を細かく動かし、アラトの奥深くへ己の性器を幾度となく突き入れていく。
「大人しくヤられとけや。テメェは負けたんだろうがよ!!」
この学園の先輩ということで、クロキはこういった状況下の性行為にも手慣れているらしく。アラトの抵抗を見事に完封したまま、前立腺を狙い続けてアラトの腰を砕いていく。
次第にアラトは腕に力を籠めることすらもできなくなり……、自分の芯が打ち砕かれていくような錯覚を覚え、がくと足を揺らし始めた。
散々に触れた、クロキの匂いや熱。今は直に体内でそれを感じている。
実際に、人肌に最も関心が強くなる年頃だ。より雄々しい相手からの責めの前に、若い性欲が屈するのに時間はかからなかった。
「あ、ぁぁぁ……んぁぁぁぁぁぁ……があああぁぁぁっ!!」
ビュルルルルルッ!!
クロキがひと際大きく、性器を根元まで挿入しきった、その瞬間。アラトは腰を突き出してまで盛大に射精する。
頬を紅潮させ、小刻みな喘ぎを漏らす。うわぞった瞳は、ただ虚ろに天井を映していた。
「へ……、中々のイきっぷりじゃねぇか……、久々に熱い喧嘩ができたぜ、なぁエロガキ?」
ビュルルルルルッ!!
続いて、クロキもアラトの中に白濁を注ぎ込む。
この学び舎では、それが何にも代えられない敗北の証となる。勝負の末に、弱い者が、強い者に汚される。
プライドを賭けた激戦の末には、いつも敗者の押し広げられた秘部から勝者の白濁が零れ落ちていた。
「で。どうだ? まだ俺とやんのか?」
「ぁぁ……がぁぁぁ…………、
ギ、ブ……俺の、負けだ……」
自分の中にクロキの白濁の熱を感じた、その時に、アラトの戦意は呆気なく折れてしまった。普段なら喧嘩で簡単に折れないアラトも、今の自分の姿を俯瞰して見て、クロキとの実力の差に項垂れてしまっている。
「はぁ……はぁ……」
(く、そ……完敗だ……っ!! やっぱ、クロキ先輩、半端ねぇ……、昔とは違うってことかよ……)
喧嘩でボコられ、好きなように扱われ、イかされ、犯される。同じ学園の先輩とはいえ、やはり自分より強い相手に凌辱されるのは、やはりとてつもなく悔しい。
それこそ子供のころから拳を交えていた相手なだけに、それは顕著だった。ただ頭を伏せて恥辱に耐えるアラトに、クロキはふと、嘆息を吐いてその背中を小突いた。
「おい、アラト」
神原学園の後輩らしくそう呼んで……、クロキはふと、思い出したように言い直す。
「……RAD。寝落ちの前に、テメェに言っとくことがある」
「…………?」
「テメェにやられたことをずっと根に持ってたのはもちろんだがよ……、一番許せねぇことがあんだよ」
「…………え……?」
「なんで、いきなり疎遠になっちまったんだよ」
「RAD」。昔の頃は、二人とも常にプロレス大会に出た時の名前で呼び合っており、したがって本名も知らなかった。二人にとって互いの呼び名はそれで十分だったし、むしろライバルとして火花を散らしていた本名よりも重要な意味を持つ。
少し照れながら言うクロキに、アラトははっとして頭を上げた。
クロキの言葉に、確かな後ろめたさがあったからこそ、アラトはさりげなく顔をそらす。
「……だって、俺引っ越しちゃったし……」
「あ? 遠くたって連絡位は寄越せるだろ。いきなり音信不通になりやがって」
そう。アラトはあえて連絡を取らなかった。どころか、引っ越しを匂わせるようなことしか告げてはいなかった。
ある日、突然に。二人は別れたのだ。クロキから何らかの行動をとれぬまま……。
「……俺だって……、けど、いつまでもダチに執着してるとかって、ウザがられるのが嫌だったんだよ……」
少し昔を思い返して、アラトは苦い顔で答える。
クロキ……「BLACK」のことが嫌いになったわけではない。寧ろ大切な友達だった。あのプロレス大会を皮切りに、実際に肉体をぶつけ合って……爽快なほどに気が合った。だから、はっきりとした別れを切り出せなかった。
親友であるのと同じくらいに、ライバルだった。だからこそ……、別れを嫌がる泣き顔を笑われるのが悔しくて、そして怖かった。
ようやく、相手が何に対して怒っていたのかを理解し始めたアラトを見て、クロキは嘆息を吐いた。
「俺、暫く公園通ってたからな? お前が戻ってくるのを待ってたわ」
「…………」
「少なくとも、あの時の俺らはダチだったろうが。それともテメェは、俺のことなんかどうでもよかったのかよ?」
「そんなこと!! ……あ、いや……」
どことなく、違和感のようなものは薄々感じていた。
昔の復讐というのは、確かに嘘ではないだろう。自分は確かに「BLACK」を負かして、悪戯気分でプライドを汚した。
だが、それさえも負けん気を誘うような間柄だったし、空気は悪くはなかった。寧ろ、倒して倒されてを繰り返す、唯一無二の好敵手であったのに。
(そういうこと、だったのか……)
「理解したかよ。だから今日呼び出したんだわ。勝手にダチをやめたテメェをぶちのめすためにな。
RADにまた会ったら、絶対ブッ飛ばしてやろうって決めてたんでな」
「ごめん……、俺……」
「ケッ、今更ダチの顔なんてさせねぇぞ。いっとくが、俺とテメェが神原の先輩で後輩だってのは変わらねぇかんな」
アラトは俯き……、たまらずに目元を隠した。つい、今しがた倒され、犯されたばかりの悔しささえも忘れてしまう。
子供の頃の話、とはいえ、友情に篤いことを誇っていた自分が、まさかかつての親友の一人を裏切っていたことなど……自分で自分を許せなかった。
「……何、マジで泣いてんだよ……」
「俺、だって……アンタに呼び出されたとき……、アンタにボコボコにされてる最中も! なんで「BLACK」にそこまで恨まれてんのか、わからなかったんだよ!
そりゃ、俺がプロレスで勝ったりして、いろいろやらかしちまったかもしれなかったけど……、それ以上に、俺ら友達だった、から……っ!」
困ったように笑うクロキに、アラトも汗のにじんだ二の腕で目元をくすり、息を吐く。
「だけど、アンタの話聞いたら、ほっとして……したら、なんか……」
改めて、自分は負けたと感じた。だが、憎悪はない。思えば昔も、「BLACK」との決闘ごっこはいつもそうだった。
「へっ、どうだアラト。俺ぁ強くなっただろ? 「RAD」を倒す為に鍛えたからなぁ……」
「……強くなりすぎだろ、マジで……」
なるほど。確かに逆の立場なら、自分も殴ってしまいたくもなるだろうか。ボコボコにやられた今日の負けっぷりは、どうでもいいと思われていなかったことの証明だ。
中性的だった昔とはずいぶん風体の変わった、ややガラの悪い声と人相で力こぶを作るクロキに、アラトも力なく笑った。
jin
2021-02-13 09:52:24 +0000 UTCyukibou
2020-12-11 04:31:49 +0000 UTCyshbs177
2020-12-11 00:02:11 +0000 UTC