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見た目は無論、勝利に飢える性分もほぼ同じ。であるならば、鍛え上げた肉体を存分に使った喧嘩は両者ともに日常茶飯事。
自分同士ということもあり、リングへの移動は非常にスムーズだった。
アラトは今にも殴り掛かりそうになるのを堪え、対角線上に鏡のように存在する自分の顔を睨みつける。その鋭い眼光を受けても、もう一人のアラトは、悪意をにじませた歪な笑みを浮かべたままだった。
「へぇ、お前。ホントに俺とやり合う気なの? 喧嘩のプライド? そんなもん、お前がもってていいもんじゃないだろ?」
「っせぇな……! 俺の面で、あんまし舐めたことばっかほざいてんじゃねぇぞ、偽物野郎……!!」
挑発の笑みに、アラトは怒りをむき出しにして応える。自分と同じ顔の奴が煽ってくるのは異常事態に違いなかったが、だとしても、そのまま好き放題言わせておく義理はなかった。
「はっ、お前からしたら偽物、かもなぁ? けど、弱くてみっともない本物になるなんざ、俺はごめんだけどな?」
「テメェ……、ぶっ殺すぞ、マジで……!!」
「やってみろよ……、負け犬野郎が」
向こうからしても同じ顔だろうに、よほど見下げ果てているのだろう。嘲笑を浴びせられ、アラトはリングの中央に近寄った。同じように向こうも寄ってくる。
そして、リングの中央、火花を散らして睨み合う。
見た目は同じ、喧嘩や筋トレで培った肉体は大きく盛り上がっている。アラトは散々に挑発されて怒り狂い、もう一方はそんなアラトをあざ笑い、その怒りに油を注ぎ続けている。
「なぁ、コテツに限らず、ノボルさんにまで負けた「俺」。生きてて恥ずかしくねぇのか? 特にコテツ……、同じと下の奴に、喧嘩で負けて、何度も何度も何度もレイプされて、なぁ……?」
「テ、メェ……、よほど死にたいらしいな……!!」
胸がふれあい、互いの筋肉を押しつぶし合う。神原学園ではアラト程の肉体の持ち主は珍しくはないが、流石に、自分と全く同じと言っていいほどのフィジカルの相手と拳を交える機会は珍しい。
「お前みたいな雑魚が、自分相手に勝てるはずねぇだろ? お前が完全に消えちまう前に、盛大なレイプショーとしゃれこもうじゃねぇか」
「相変わらずわけわかんねぇが……! とりあえず、お前をぶっ殺さねぇと気が済まねぇ……!!」
拳を叩きつけ、もはや言葉を交わすことにすら鬱陶しさを感じる。早くその顔を殴りつぶし、どちらが格上かをはっきりさせてやりたい。
縄張りを荒らされた獣のように激昂するアラトに、何の思惑があってか、もう一人のアラトはあいまいな笑みでそれに受けて立つ。
「さぁ、始めるか。
弱い俺なんていらねぇんだよ……。お前がどんだけ弱くてみすぼらしいウジ虫野郎か……教えてやるよ」
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jin
2021-02-13 09:24:08 +0000 UTCエージ
2020-09-01 13:53:56 +0000 UTCyukibou
2020-09-01 05:16:46 +0000 UTC具志川葛巳Kuzumin
2020-09-01 01:59:08 +0000 UTC