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紛争学園 ~師匠への反逆~ その6


「はぁ……はぁ……!」


「おいおい、フラフラじゃねぇかよ。そろそろ終わりにしてもらいてぇところだが」


 その剛力で散々に体を絞られたカムラは、逆さになって全身でダンの腕力をひしと感じながら……、キャンバスに投げ捨てられた。


 腰を庇うように体をねじり、キャンバスの中央で震えながら跳ね続ける。だが、苦しく歪んだ表情には未だ闘争心は消えてはおらず。

 

「う、るせぇ……っ! まだ、まだ……やれんだよ……っ!!」


「相変わらず、聞き分けのねぇガキだぜ、ったくよぉ?」


「はぁ……はぁ……、……うらぁっ……!」


 ダンは嘆息交じりにカムラの肩を掴んで無理やりに引き起こすと、今度はその正面から抱きとめる。カムラは寄りかかるようにして捕まりながらも、必死の形相でダンの横腹を叩いた。


 されど、堅牢な筋肉に覆われて肉厚な横腹には、もはやあがくような抵抗は全く響かず。ダンは余裕の笑みでカムラを自身へと抱き寄せ始める。


「ぐぅ……っ!!」


「とどめをくれてやるよ……」


 カムラのすべてがダンの肉体に沈み込んでいくように……、カムラの肌に、太い腕が食い込んでいく。後頭部に回された手や腕の筋肉が隆起し、血管が浮かび上がる。


 筋肉により一面が盛り上がった胸に、カムラは顔面から押し付けられ……、呼吸さえ滞るほどの密着を強いられてしまう。

 ダンの言うトドメが、ここにきて弱り切ったカムラを脱出不可能にまで追い込んだ。ダンの逞しい肉体の感触、そして熱気にほだされるように、カムラの下腹部はいきりだっている。



「へっ、へとへとの割には、こっちは元気なもんだなぁ……おらよ」


「むぐっ……んぁぁ……っ!」


 闘争心が下腹部への刺激につながっているのは言わずもがな、熱気の冷めないカムラの勃起をダンは自身の性器を触れさせて感じ取っており……、ダンはふと笑みを深め、腰を前に傾けて擦り付けた。


 カムラの性器を下から救うように、もしくは上から叩くように、性器を絡ませ、擦りつけていく。ダンの胸の隙間からカムラの喘ぎがこぼれ、カムラの抵抗が弱くなる。


 カムラが肩をすぼめて甘い声を漏らし始めるのを見下ろして、ダンは悪い笑みはそのままで息遣いが荒くなり、そのどす黒い性器は硬度と熱を増していった。



「へへ、こうしてりゃ、お前が初めて俺にたてついたときのことを思い出すぜ。……ボコボコに

された後でお前……、泣きながら俺に抱きついてきてよぉ?」


「ぐぐ、むぐぐぐぐ……っ!!」


「結局、気持ちよすぎて、自分から俺のとこすってきたよなぁ? 全く、地元の先輩に発情するなんざ、やらしー後輩だぜ」


「うぐ、ぐぐ……、く、そがぁ……!」


 今日こそは打倒しようと挑んだ先輩に、今では無様に打ち倒され、なすすべなく抱かれながら小馬鹿にされる。


 カムラにとって耐え難い時間だったが、ダンの性器に責められて、必死に奮い立たせようとする抵抗心は淡く溶けていく。

 鍛え抜かれた堅牢な筋肉の上に、わずかだけ乗った脂肪、それらに押し上げられて張り詰めた皮膚。密着を強いられたカムラは呼吸を滞らせるだけにとどまらず、うら若い性欲を煽られるようだった。


 ……降参の時は近づいていた。カムラはいつ絶頂を迎えてもおかしくない性器を必死に保たせながら、ダンの大きな手を掴み、か細い喘ぎを食いしばった歯の隙間からこぼす。



(…………やっぱ……かなわねぇ……ッ! また、ヤられちまう……っ!!)


「さっさと負け認めろよ……、このままふかされてぇか? おらぁっ!!」


「ひぐっ!! んぁぁっ!!」


 ダンがその巨大な性器を引くつかせ、カムラの睾丸近くを軽々と持ち上げる。


 密着は強まり、何度も何度もカムラの性器の裏側からこすり上げていく。途端に強くなった刺激、そしてダンの威勢のいい唸り声に、カムラはびくと背を震わせた。


 もう限界だった。このままでは……、カムラは熱い息を吐き、ダンの胴体にギュッとしがみつく。



「ダン……さん、……俺の、負け……、歯向かって……すいません、したぁ……っ」


 このままではイかされて、オとされる。……ダン相手にだけ覗かせる、いつにもまして幼さを増して表情で……、カムラはついに白旗を上げる。


 すっかり端正さを失って崩れたカムラの顔を真下に、ダンはようやくカムラを開放した。ニヤつくダンの顔を見上げながら、カムラは静かにキャンバスに崩れていく。



「毎度のことだ、もうわかってるだろうが……、俺に喧嘩を挑んで負けたやつがどうなるか、もうわかってるよなぁ?」


 喧嘩屋だったダンは、敵対者に対して容赦してこなかった。だからこそ、カムラも喧嘩について師事するほどこの男に憧れていた。


 その憧れの男に、もう何度目か敗北を喫した。カムラの中ではいまだ納得できない部分はあるものの……、されど、自分よりはるかに強く、たくましく、雄々しいダンに食われることへの認めがたい高揚感もあった。



 また、負けてしまった。カムラはあんぐりと口を開きつつ……、毎度のことながら無残な結果に、悔しげに眉をひそめていた。



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