皆様のご支援のおかげで裏垢男の娘・前日譚小説その2を作ってもらいました❗❗❗❗
小説企画第三弾!✨✨✨✨✨😂😂😂
この話も是非やりたいと思っていたので嬉しいです😭💕
重ね重ね再びこの場を借りて御礼申し上げます🙏✨
今度は文字数5000字オーバーの作品ですので楽しんでいただけたら幸いです😊✨
Novel. © 2022 夜空さくら 様
illus. © 2022 イコイコ憩
今日はいよいよ『あれ』が家に届く日だ。
僕はその日は朝からそのことばかりが頭に過り、授業中も全く授業に集中できずに怒られてしまった。
それでも何とか学校を終え、駆け足で家に帰る。
鍵を使って家に入ると、家の中は静まり返っていた。
今日は家に誰もいない日で、夜になるまで帰って来ない。
だからこそ今日この日を選んで日時指定をして、商品を送ってもらったのだから。
僕は着替えるのもそこそこに、インターホンの前を行ったり来たりしていた。
指定した時間はすでに来ている。いつ来てもおかしくない。
万が一、配送が遅れてしまって、両親が帰って来てから届いてしまったらどうしょう、という悪い想像が今更ながら頭の端を横切る。
(そうなったら……何か言い訳を用意しておいた方がいいかな……ええと……大事な資料……? 珍しい本、だとか……?)
不審な挙動をしたら、「何を頼んだのか」と詰問されるかもしれない。
もしも何を注文したのか見られたら――僕は心臓がきゅっと縮こまるような心地だった。
(だ、大丈夫、大丈夫……! そんな、夜になるほど遅れることなんて滅多にないし……!)
いままでも大丈夫だったから、これからも大丈夫という保証はないけれど。
そんなことを考えていたらどんどん不安になって、玄関まで行って外の気配に耳を凝らした。
大きな車が停まる音がするたびに、僕は思わず心が躍り、宅配業者ではなかったことがわかると、心が沈んだ。
そうして外の音に一喜一憂していたら、どっと疲れてしまった。
(まだ来ないのかな……仕方ない、ちょっとお茶でも飲んで落ち着こう……)
そう思って、玄関からリビングへと向かう僕。
そこに、チャイムが鳴り響く。
完全に気を緩めていて、不意打ちにも程があった。
心臓が一気に爆音を立てて弾み、破裂するかと思った。
「ひゃあっ!? ――あっ! ひゃ、ひゃいいいっ!」
驚き過ぎて素っ頓狂な叫び声をあげてしまう。
慌ててハンコを持って玄関の扉を開ける。
ドアを開けてみると、宅配業者のお兄さんが小さめの箱を持っていた。
「お届け物で……す?」
そうお兄さんが首を傾げたのは、たぶん僕が異様に真っ赤な顔をしていたからだと思う。
恥ずかしすぎて顔から火が出るかと思った。
もしかすると、僕が「どういうもの」を注文したかも、気付かれてしまったかもしれない。
僕は顔があげられず、俯いたままハンコを押して箱を受け取った。
幸い、お兄さんが何か余計なことをいうことはなく、そのまま何事もなく去っていってくれた。
僕は玄関の扉を閉め、鍵もしっかり閉めてから、その場にへたり込む。
「うぅ……恥ずかしかった……」
まだ心臓がバクバク音を立てている。こんな気持ちになったのは、初めて女装するためのウィッグを注文した時以来だ。
あの時も今日のように家族がいない時間を見計らって、日時指定で受け取ったものだった。
僕は深々と息を吐き、足が震えているのを自覚しながら、立ち上がる。
「と、とにかく! 無事受け取れて良かった……!」
他のものなら何かの理由を着けて誤魔化せるかもしれないけれど、これだけは親に見られてはいけない。
これが必要になるシチュエーションなんて、他に全く思い浮かばない。誤解されたら一番最悪な道具だったからだ。
僕はその箱を抱えて急いで自分の部屋に入る。
机の上に箱を置き、カッターナイフでガムテープを切り裂く。
そして箱の蓋が開き――中から独特の臭いが漂って来た。
「う、わぁ……っ」
僕は恐る恐る、その箱の中に納められたものに手を伸ばす。
最初に目に飛び込んで来たのは、鮮烈な赤色。
掌に乗るくらいの、穴の開いたボールから、左右にベルトが伸びている。
手に取ってみると、意外と軽かった。でも、気持ち的にはずっしりとした重みも感じる。作りがとにかく本格的で、強度がとんでもなく高いのがわかる。
ボール部分を掌に載せて、箱の中からそれを箱から取り出した。
それは――ボールギャグ、と呼ばれるSMグッズの一種だ。
SMを少しでも齧ったことのある人なら、見たことがないということはないくらいメジャーな拘束具のひとつ。
手錠と同じくらい知名度があるんじゃないだろうか。
僕が初めてみたSM動画の女優さんも、こういうボールギャグを噛まされていたものだ。
「これを……咥えるんだよね……」
僕は掌に載せたそれを顔に近づけてみる。
ベルトは皮で出来ていて、独特の臭いがした。中央にあるボール部分は、ゴムのようなラバーのような、柔らかそうな物質に覆われている。
噛みしめても歯が欠けたりしないように、だろう。
「い、意外と大きい、かも……?」
初めてのボールギャグだから、このサイズが普通なのかどうなのかわからない。
僕はドキドキしている心臓を感じつつ、ゆっくりとそのボールギャグを口に近づけて、ひとまず一端噛んでみようとした。
「んあ……あ……あ、あれ……? 全然、入らな、い……?」
頑張って咥えてみようとしたけれど、前歯に当たってしまって『咥える』という形に成りそうになかった。
(え、嘘。サイズ間違えた?)
焦りで心臓の鼓動が異様に早くなる。せっかく無事に受け取れたのに、という焦燥感が胸を焦がす。
焦った僕は、目を瞑って思い切り口を開けた。
「あ、あが……ッ――アぐっ!?」
口の開け方がダメだったのか、それともある程度は無理矢理押し込むことが必要だったのか。
さっきまでまるで入りそうになかったボールギャグが、かちりと嵌り込むように僕の口の中に滑り込んで来ていた。
ボールが口の中を一杯にして、ボールに抑えつけられた舌が回らなくなる。
「ンォッ! オッ! おァ……ッ!」
ボールギャグは喉の奥まで達していないのに、喉の奥まで圧迫感が走った。
嘔吐しかけ、勝手に出た涙で視界が滲む。
(いだっ、いだだだっ! 口、切れる……っ!)
さらにボールギャグの左右に繋がっているベルトが、僕の口の端に食い込んでいた。非常に痛い。
まだベルトを締めてもいないのに、これほどボールギャグの感覚に翻弄されるとは思わなかった。
(~~~ッ! これ、なんか、やばいっ!)
そう感じた僕は、ボールギャグを吐き出していた。
どろりと一筋の唾液が糸を引いて垂れ、慌てて手の甲で口元を拭う。
「ゲホッ、ゴホッ……!」
僕は初めてのボールギャグの感覚に、圧倒されていた。
(これは……! こんな適当な格好で味わうのは、勿体ない……!)
僕は急いで女装することにした。
ボールギャグに興味を持ったのは、初めて見たSM動画の女優さんが嵌めているのを見たからだ。
その人がどんな気持ちだったのか、どういう感覚だったのか、詳しいことはわかるはずもないけれど、どうせならなるべくそれと同じ状況を再現したい。
ちなみにその時のSM動画はいわゆる自縛プレイを題材にしたもので、いまの僕のシチュエーションとほとんど同じだった。
(あの人ほど……ちゃんとした道具はないけれど……真似は出来るよね)
女装用のセーラー服に身を包み、しっかりメイクをして、ウィッグを被る。
姿見に自分の姿を映せば、そこには我ながら完璧に可愛い女の子と化した僕が立っていた。
その手に持っているボールギャグが、異質な存在感を放っている。
姿見の中でそれを手にしている僕は、とても人には見せられない、発情した顔になっていた。
「よ、よし……!」
僕は鏡で自分の姿が良く見える位置に座り込み、改めてボールギャグを自分の口に近づけていく。
鏡の中の僕は、いままで自分でも見たことがない、熱っぽい顔で――ボールギャグに期待の眼差しを向けていた。
そんな自分自身の姿にドキドキしつつ、僕はボールギャグを咥える。
さっきの反省を踏まえて、今度は最初から口を大きく開けた。
口を開ける、というよりは顎を開くというイメージで、ちょっと間抜けなくらいに開く。
「あが……っ、あぅっ」
そこにボールギャグを押し込めば、さっきとは比べ物にならないくらいすんなりとボールギャグを咥えることが出来た。
「んぅ……ッ、ん……!」
さっきと同じく、口の中かボールでいっぱいになって、明瞭な声があげられなくなる。
違うのは、妙にすっぽりはまり込んでいるような感じで、まだベルトも締めてないのに全然吐き出せそうな感じがしないということだった。
(さっきは口の端が痛かったけど……今回は、平気、かな?)
慣れの問題なのだろうか。
そんなことを考えつつ、僕は改めてそのボールギャグのベルトを、自分の頭の後ろへと持っていく。
そうするとさすがに口の端にベルトが当たって、少し痛いけれど、耐えられないほどじゃない。
「んぅ……ッ、ん……ッ、ぅう……ッ」
ツインテールのウィッグが外れないか心配になったけれど、ちゃんと避けて巻き付ければ大丈夫そうだ。
(むしろこれで押さえつければ、脱げにくくなっていいかも……?)
そんなことを考えつつ、僕はベルト同士を連結させ、ゆっくりと引き絞っていく。
ボールギャグがさらに僕の口に食い込んで来て、その状態で固定されてしまう。
「ん~ッ……んあっ!」
僕がそのボールギャグの感覚を噛みしめていたら、急に口から涎が溢れた。
どうやら何気なく顔を下に向けた拍子に、口の中に溜まっていた唾液が溢れてしまったみたいだ。
僕は慌てて顔を上に向けて、唾液が床に垂れないようにする。
「んぅ……ッ、んぐっ……んぁ……!」
なんとか口の中に溜まった唾液を飲み込んで、ほっとしたのもつかの間。
なくなったはずの唾液はすぐに口の中に溜まり、溢れそうになる。
(ボールギャグをしていると、涎が垂れるのが止められないって話はよく聴くけど……! ほんとにそうなんだ……!)
口を開きっぱなしにする上、それをしているボールに穴が空いているのだから、それはそうだろう、という話なのだけど、実際に体験するとそれがどれだけ強制力が働いていることか理解出来る。
僕は憧れのボールギャグ装着をいままさに体験しているのだと、強い実感が得られた。
涎を零さないように上を向きながら、僕は心臓がどくんどくんと激しく高鳴るのを感じていた。
(いまの僕……どんな顔をしてるんだろう……?)
装着に必死になってて、ちゃんと目の前の鏡を見ていなかった。
いまそこにはボールギャグを咥えた僕の姿がはっきり映し出されているはずだ。
視線を鏡に向ければ、すぐにでも見られる。
心臓の音が五月蠅い。頭がくらくらする。
僕はぎゅっと目を瞑り、一端深呼吸をして興奮を少し落ち着かせた。
閉じた視界の中で、咥えたボールギャグを噛みしめる。ギチギチ、とボールギャグは音を立てて、僕の顎を押し返した。
「フーッ……フーッ……フーッ……」
僕の見たSMプレイの動画で、目を閉じてボールギャグを噛みしめていた女の人の気持ちがすごく理解できる。
あの人もこんな気持ちだったのだろうか。
いまの自分の姿が見たいような、見たくないような。
僕は呼吸を荒くしながら、ゆっくりと顔を前へと向ける。
そして――まっすぐ前を向いたまま、目を開いた。
鏡の中に映り込むのは、頬を上気させた美少女だった。
下を向いているわけでもないのに、口から涎が溢れ、顎を伝って垂れていく。
鏡の中の美少女は、それを拭うことをせず、あえて垂れ落ちるままに任せている。
垂れた涎は顎を伝い、先端まで行くと、雫となって落下した。
ただ、普通の液体と違って粘ついたそれは、糸を引く。
ただ水が滴るよりも遥かにいやらしく見えた。
その涎は胸元に落ち、セーラー服をまだら模様に汚していった。
「フ……ッ、くぅ……! んぁっ……ッ」
呻き声がいつもより不明瞭で、動画で見たボールギャグを噛まされた人と同じだった。
僕は自分の口からそんな声が出ているということに、背筋がゾクゾク震えるほど、興奮していた。
目の前の美少女の目は熱っぽく、発情しているのが明らかだ。
それが僕だと頭ではわかっているのに――僕は僕じゃない誰かに視姦されているような気分になって、体が無性に熱くなって疼いた。
「うくっ、うぅ……ッ!」
疼きを耐えようとして思わず背中を丸めたら、顔が下を向いてしまい、想像以上の勢いで涎が溢れた。
その涎が落ちた先は、座り込んでいた僕の下半身――股間だった。
履いているスカートに、ボタボタッと勢いよく涎が落ちる。
その衝撃は想像以上の強さで、僕に襲い掛かった。
「フギィ……ッ!!」
どうしてそんなに興奮してしまうのか、僕自身よくわからない。
わからなかったけれど、その衝撃一つで僕が今までにない絶頂を迎えたことは、間違いようのない事実だった。
「フゥーッ……! フゥーッ……! フゥーッ……!」
息が荒くなって、ボールギャグの隙間から熱い空気が吐き出されている。
もっとボールギャグの感触を味わいたい。
絶頂の余韻も冷めやらない中、僕はさらに強くボールギャグを噛みしめるのだった。
十分以上にボールギャグで楽しんだあと、僕は後片付けに追われていた。
零した涎は大体自分の体にかかったから、周りはそんなに汚れなかったのだけど、それでも体を震わしてしまったときに、少しは飛び散ってしまっていた。
セーラー服は洗えばいいし、涎が飛び散ったところは拭けばいい。
少し困ったのは、ボールギャグのベルトが食い込んで頬に残った痕だった。少しキツく締めすぎてしまったようだ。
幸い、ぬるま湯で濡らしたタオルを当てておいたら、それほど目立つ跡ではなくなったので、助かったけれど。
(今度からはもうちょっと跡が残らない程度にしないとな……するとしたら、もっと時間がある時とか……)
よく洗って綺麗にしたボールギャグを拭きながら僕はそんなことを考えて、自然と『次のこと』を考えていることに気付いてしまった。
まだプレイの後片付けをしている段階なのに、早くも次のことを考えてしまっている自分は、どれだけ変態なのか。
僕はボールギャグを箱の中にしまいながら、より変態になってしまった自分を自覚し、苦笑いを浮かべる。
恥ずかしいのだけれど、もうこういうプレイはやめられそうにない。
おわり
イコイコ憩💓
2022-05-06 04:22:16 +0000 UTCキョウ
2022-05-04 15:20:08 +0000 UTC