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『爆乳淫魔ハンターシオン~幼夢魔に堕ちる調教記録~』4話(願う秘濘)






 夜、夢の中で弄られ、朝起きたら蓄積した性欲を発散するためにヘトヘトになるまでオナニーをして、現実世界にいるであろうメアを探して、ミールの中を歩き回る。そんな生活もはや一週間。だが、賢明な探索空しく、結局何の手がかりもないまま、手を伸ばしても霞を掴むかのような徒労感のみがシオンを苛んだ。

 夜にも何時間かの探索をするために、今日も日が傾き始める直前くらいの時間に『うたたね』を訪れて食事をする。今日は窓際のテーブルで、日々探索をして気になった点をメモし続けている手帳をめくりながら、今日から売り出したものの案の定見た目がダメすぎて早々に値引きされていたクトゥプラムのケーキをつついている。


「えー? 私ならジュリさん見逃さないけどなー! 見る目ないなあ」


 カウンター席でケーキを食べている二十代後半くらいであろう女性とマリーが楽しそうに話している。断片的に聞こえるのは、女性が失恋したという話だ。寂しそうに俯き気味の女性を励ますように、マリーは努めて明るい。

 本当に、一体何歳なんだろうか。他の客と接しているのを見ていると、その口調はその外見の通りどこか幼さを感じるが、どんな年齢層の客の誰が相手だろうがマリーは対等に立っていて、どこか老獪してさえいるように感じられた。人たらしとでもいうのだろうか。この『うたたね』も、マリーのケーキ作りの技術もそうだが、彼女自身の人柄も大きな魅力なのだろう。かくいうシオンもいつしか彼女と話をするのが唯一の楽しみになってきている。


「コーヒーのおかわり、いりませんか?」


「ありがとうございます、マリーさん」


「……お仕事、上手く行ってないんですか?」


 コーヒーポットを片手にテーブルにやってきたマリーが、いつも浮かべている楽しそうな笑顔を少し弱めて問う。


「え……あ、分かっちゃいますか?」


「眉間に皴、寄ってましたよ」


 カップにコーヒーを注ぎながらマリーに言われ、シオンは慌てて眉間を擦ってから肩をすくめて苦笑いを浮かべた。


「心配かけてすみません」


 図星だった。夢の中で全身の性感帯をメアに嬲られ、しかし肝心の女陰は弄らず、執拗に焦らされ続けている。そのせいで目覚めた時のオナニーは日に日に激しく、長くなっている。

 それなのに、メアは現実世界でまるで尻尾を出さない。現実世界でもあの姿でいるとは思えないが、それにしたって何か女性の被害報告や噂など、手がかりが見つかってもいいはず。それなのにシオンが今のところ持っている情報は、夢の中で嫌というほど味わっているメアによる性拷問の記憶と、ミールに来る前に協会に届いた、夢魔が巣食っているという不確定な噂だけ。そのせいもあって探索はろくに進んでいない。このままではSランクハンターの名折れになってしまう。シオン自身は自らに付けられたSランクハンターという称号自体には欠片も執着はないが、その称号によって得られる、ハンターとして自由な行動を取ることが出来る権利は、憎き淫魔達を狩り尽くすという至上命題には必要なものだ。


「あまり根詰めない方がいいですよ。私、シオンさんが死んじゃったら寂しいです」


「そうですね、分かっているんですけど……これが私が生きるための理由なので」


「じゃあ、ずっとずっと探すんですか?」


「いえ、このまま……そうですね、あと三日くらい成果なしになってしまうなら、協会に情報の収集を依頼して、一旦王都に帰ろうと思います」


 それが今の自分の実力。またハンターとしてのキャリアを積み重ねて、いつかメアを見つけ出すだけの力を付けてみせる。悔しいが、一匹の淫魔にかまけ続けて他の淫魔の存在を見過ごすわけにはいかない。


「えー、そうなんですか? 寂しいけど……まあそうですよね。でも、帰る時は寄ってくださいね! シオンさんが大好きなクトゥプラムのケーキをたっぷりサービスしますからね!」


「あはは……そ、そうですね」


 ふんふん、と鼻息荒くするマリーに、シオンは苦笑いで肩をすくめた。

 

 




◇  ◇  ◇






 

 ベッドか椅子に拘束され、時間感覚を弄られ、永遠に焦らされた末の絶頂地獄。それがいつもの夢だったが、今日は趣向が違っていた。

 勿論、拘束されているのは変わらない。だが今日は、ベッドと、大きな穴が一つ、その左右に小さな穴が一つずつ開けられた板が組み合わされた拘束台だった。その板は所謂晒し台と呼ばれるもので、大きな穴に首を、小さな穴に手首を通すものだ。シオンはその晒し台に拘束され、ベッドの上に跪いていた。ベッドには足首と腿を固定する枷が取り付けられているが、その枷の位置が晒し台に近いせいで、シオンは後方にその瑞々しい大きな尻を突き出すように跪く姿勢を強いられている。


「あ……」


 陰部を大きく背後に晒す姿勢。メアに、秘されてきた女陰を差し出す姿勢。いよいよ今宵、そこを責め立てられる。シオンはそれに気づいて、絶望よりも、一週間焦らされ続けている場所を責められることに期待すら感じてしまい、慌てて首を振った。


「うっぁ……」


 身体が揺れて、リングによって勃起を強制されている乳首が揺れて甘い電流を感じた。


「夢魔に夢の中で責め立てられて一週間。よく理性が崩壊し切らなかったね。流石、ハンターさん」


 背後にメアが現れた気配。勿論晒し台が邪魔をして、流し見てもその姿を確認することは出来ない。


「っ、と、当然です! 憎き淫魔に屈するなんて……! あぁっ!」


 シオンの強がりを、メアは突き出された尻をピシャリと叩いて止めた。一瞬発生したジンジンとした痛みがすぐに熱に変わり、そして、マゾヒストの心を通して怪しい快楽へと変換される。


「でも、もうおまんこ限界でしょ? 私、確信しているんだ。今夜、私のペットに堕とせる、って」


 ジンジンと熱い叩かれた跡を、メアは今度は愛し気に撫で、もにゅもにゅと指を食い込ませて揉みしだく。


「んっ、く、ぅっ……お、堕ちません! 絶対に!」


「堕ちるよ。焦らされてグチュグチュになってるおまんこを……誰に愛されても好きになっちゃう雑魚おまんこを、たっぷり愛してあげるんだからね……♥」


 石のベッドの上にメアがよじ登る気配。小さな両手が、シオンの大きな尻を抱える。


「っ……!」


 ついに来る。貫かれてしまう。一週間焦らしに焦らされ続けた雌の根源を。

 これから来る刺激を予感するだけでヒクヒクと蠢く膣。敏感な肉襞を擦られ、とろ火のような情欲の炎を灯してシオンの全身に淡い快感の熱を伝え続ける子宮を揺さぶられてしまう。

 きっと一瞬で絶頂してしまうだろう。抗う気持ちはあるのに、はしたない声を上げて身体を震わせて絶頂する惨めな自分しか想像することが出来ない。シオンは歯を食いしばって、少しでも快楽を受け流すために身を固めた。

 そんな抵抗はメアにとって赤子の手をひねるようなものであることは、嫌というほど分かっている。分かっているが、シオンのハンターとしての矜持が、いまにも崩れそうなシオンの心を支えている。

 ぐ、っと、尻肉にメアの指が食い込む。勢いを付けようと、メアの腰が引かれる。来る。ついに来てしまう。犯される時が。シオンの心が粉々になる瞬間が――


「えいっ!」


 ぱちん、と。メアが下腹部を叩きつける。


「え……?」


 全く予想していなかった感覚に、シオンは呆気にとられた。

 そんなシオンの反応を嘲るようにクスクス笑いながら、メアは腰をゆっくりと、ぱちん、ぱちん、と下腹部をシオンの尻にぶつけた。傍から見れば、後背位でのセックス。だがその実、シオンを貫くものは何もなく、ただメアの非力な子供のような軽い衝撃が尻を揺らすだけ。そもそも、シオンの下腹部には未だに、女陰を覆うハートの前張りが残っていて、触れ合うメアの肌の感触は、膣口にすら届かない。


「あーあ。おまんこ熱くして期待してたのかな。ごめんね?」








 身構えていた快楽が来ない。予感していた快感が来ない。待ち望んでいた快楽が来ない。


「あ……ぁ……」


 途端、シオンの胸に、掻きむしりたいような切なさが溢れ出る。シオンの真ん丸に張りのある尻に感じるのは、ぺちん、ぺちん、という、まるで赤子がふざけて叩いているような、あまりに軽い衝撃。いくらシオンの身体が性的刺激に対して致命的なほど脆弱であったとしても、決して絶頂に至ることなど出来はしない。


「そ……そん……な」


 焦らされ、お預けされ続けた末に、与えられない。今日まで受けてきたどんな拷問よりも、シオンの心を苛烈に責め立てる。

 欲しい。全身を駆け巡る快感が。脳内を白くスパークさせる快感が。意識が消し飛ぶほどの快感が。唯一自由に動くシオンの尻が揺れ始める。丸く円を描くように。予想では既に挿入されていたはずのモノに快楽を与えるように必死にヘコヘコと腰が揺れる。

 メアは両手で尻を抱え、下腹部を押し付けながらも、シオンの動きは邪魔していない。傍から見れば目を覆いたくなるほど無様な動きは、今にもボロボロと崩壊してしまいそうなほどヒビだらけの理性から漏れ出る雌の本能。


「あははっ! ほらほら、こんなに腰をくねくねさせてる。恥ずかしーい♥」


 シオンの羞恥心を責めるように、メアが連続で三発、ぱんっぱんっぱんっ!と少し強めに腰をぶつけた。


「あっあぁあっ♥」


 途端、尻から子宮に向かって走った甘い衝撃に、シオンの口からはとんでもなく淫らに濡れた吐息が漏れる。しかし、それはまるで砂漠に落ちた一滴の雨粒のよう。すぐに快感は掻き消え、そして、ただ刺激を求める熱いリビドーが胸を満たし、しかしそれを消すことが出来ない切なさが、シオンの身体を悶えさせる。

 もっと強く。もっと激しく。もっと乱暴に。シオンにそんないやらしい願いを抱かせるように仕向けた張本人が、それを嘲るように笑う。


「ほらぁ、したい? ホントのセックス、したい?」


 シオンの背中に圧し掛かったメアが、シオンの耳元で甘く囁く。熱い吐息に耳孔を擽られるゾクゾクとした刺激に背筋が震えた。

 ふと、メアが離れる。合わさっていた下腹部と、尻を抱える両手の暖かさが離れていく。途端に湧き上がる猛烈な喪失感。シオンは思わず尻を後ろに突き出そうとしてしまう。


「ほら、欲しい? このおちんちん、欲しい?」


 メアが石のベッドを降りる。一瞬の魔力の煌めきと共にシオンの前へと回り込む、最早見慣れたメアの姿。青い人外の肌をした少女の幼い体つきを飾る白いボンデージスーツ。その下腹部には、今出現させたであろう、真っ赤な鋼鉄のような煌めきを孕んでそそり立つ、巨大な作り物のペニスがあった。強烈にエラの張ったカリ首を持つ巨大な亀頭。極太の竿にはビッシリとイボが無数に生え、まさしく女を泣かせるための悪意の権化のような凶器が、目の前にそそり立つ。

 シオンはそれから目が離せなかった。メアがゆっくりと腰を振ると、それに合わせて揺れるペニス。そして、それを追うように、シオンの目線が左右に揺れる。

 そして、想像してしまう。これを挿入されるところを。これが物欲しげにヒクつく膣を一気に貫いて、あのカリ首が膣壁をゾリゾリと抉るように擦り上げ、まるで子供の握り拳のようなサイズの亀頭がポルチオを押し上げ、その振動で子宮がブルブルと震える様を。


「あ……あぁあっ!」


 シオンの背筋に甘い電流が駆け巡る。イく。一瞬で、脳が絶頂寸前のトランス状態にまで昂まってしまう。欲しい。欲しい! これに犯される想像上の自分に同調して、腰が更に大きく揺れる。快楽を追い求めるシオンの身体を戒める晒し台がギシギシと軋む。

 メアはまるで猫じゃらしでじゃらすように、ペニスを揺らしている。


「欲しい? ペットになる?」


「っ、く、う、うぅうううう~~~~~……!」


 淫魔ハンターとしての矜持を捨てさせるための悪魔の誘惑。シオンはしかし、腰を振りながら、歯を食いしばって、口をついて出ようとした服従の言葉を噛み殺す。


「……あーあ、残念。じゃあまだ、お預けだね」


 メアが再び魔力を灯した指を動かすと、ボンデージスーツの下腹部から生えていた凶器が外れた。それはメアの下腹部から外れて床に転がってなお、シオンを誘惑するように妖しく煌めく。


「気が変わったら、言ってね。いつものように、まだたっぷりと時間はあるからね♥」


「あ……あぁ……ぁぁ……」


 再びシオンの背後へと回るメア。その間シオンは、絶望に満ちた喘ぎ声を漏らし続ける。

 そしてメアはベッドに上がると、シオンの背中にしがみ付くように圧し掛かった。いよいよまるで、オスの方が小さな動物の交尾のよう。大人と子供の体格差。背中に感じるメアの重さは勿論、鍛えている大人のシオンにとって綿毛のように軽く、何時間だって背負っていられるだろう。背中に乗っている子供が身体を揺すって下腹部を擦り付けてこなければ

 たまらなく切なかった。メアに屈していれば、目の前に転がるこれが身体を貫いて、愛してくれていたのに。危うく、メアに屈しなかったのを心底後悔してしまいそうだった。


「ほら、パンパン、パンパン……♥」


「っく、う、うぅううっ!」


 再び、腰を小さく打ち付けられる音。時折強く叩きつけられた時だけ、僅かな快楽がシオンを揺さぶるが、ただそれだけ。そしてその満たされなさがシオンを焦らし、昂らせる。


「あっあああっ♥♥♥」


 背に腹ばいになっているおかげで自由になっているメアの両手が、重力に従って紡錘を形どるシオンの爆乳の根本をなぞる。途端、最早慣れ親しんだスペンス乳腺の甘い快感がシオンの胸を高鳴らせた。


「ほら、じゃあ、脇オマンコでセックスしようか?」


「うぁあああっ♥ い、いや、いやぁっ♥」


 そうして、スペンス乳腺をなぞっていた指が、シオンの脇の窪みへと這い上がると、それに従って熱い電流が駆け上がってくる。

 しかし、まるで神経がむき出しになっているように敏感な脇に至ろうとした瞬間、メアの指は止まる。


「それとも、お臍でセックスしようか?」


 今度はその両手が滑り降り、シオンの前面に回る。引き締まった腹。その中心に穿たれた敏感な穴を目指して。

 臍の周囲の肉を掻き拡げるように左右に引っ張って、臍の穴を広げた途端、冷たい空気が腹を犯す。


「っ、し、しま、せんっ!」


「じゃあ、乳首セックス?」


 前面に回っていた両手が伸び上がる。ぶら下がった二つの乳房の先端に向かって。リングに縊り出され続けている乳首を犯すために。


「うぁあああっ♥♥♥」


 メアの爪先が、乳輪をクルリと一度だけなぞる。シオンが渇望する強い性的刺激。だが、勿論それは持続しなければ絶頂することは出来ない。


「ほら、どこでセックスしたいの? 選ばせてあげる。一度だけ」


 メアの指が更に乳首に迫る。乳輪を犯し、乳首の側面に今にも当たりそうな場所で、クルクルとダンスを踊る。


「うぁああっ♥ あっあっあぁあっ♥ や、いや、せっくすなんてっ♥ いやあああっ♥♥♥」


「あ、そうか。まだおまんこでセックスするのがどんな感じなのか、教えてあげてなかったね」


 わざとらしくおどけるメアは、手をシオンの腹の方に回し、そして背中に強く密着する。


「じゃ、少しだけ教えてあげるね」


 メアはそう言うと、先ほどよりも強く、シオンに膣セックスの快楽の片鱗を教え込むために、尻を一度大きく掲げた。


「ほら、シオン? おちんちん、入れるね……♥ ほら、ぬぷぷぷぅううっ♥」


 再び、ゆっくり腰を下ろしていく。何のことはない、何の意味もない挙動のはずなのに、メアが口で奏でる挿入音に乗って、身体が何かに犯されているような錯覚を覚えた。


「あ……あぁ……ぁ」


 膣口を厳密に隠し、今まで愛液の一滴も滲ませていない感覚遮断の前張りの向こうで、膣が勝手に緩む。


「はぁっ♥ はぁっ♥ あぁ……シオンのなか、ドロドログチュグチュになってて、とってもキモチいいよっ♥」


 メアがシオンに囁く。まるで自分のペニスを挿入している雄が快楽に悶えているように。


「蜜でグチョグチョになったあっつい穴♥ びっしり生えたヒダヒダがおちんちんに絡みついてる……♥ 動かしたら、どれだけキモチいいのかな……♥」


 メアの偽りの熱い喘ぎ声が耳に注ぎ込まれ、頭の中に響き渡る。


「っ、く、ぅう……っ!」


「くふふっ♥ 想像しちゃった? シオンのおまんこ、キュンキュンってしたね♥ 私のおちんちんとシオンのおまんこが、ニチュニチュ音を立てて愛し合うんだよ?」


「ちが……っ! そ……そんなこと……っ! あっ、あああぁぁあっ♥♥♥」


 一瞬、本当にそうされてしまったと錯覚するほどの、甘美な感覚が背筋を駆け巡る。脳髄まで貫くような快感が走り、それを理解するよりも早く身体がビクビクと仰け反って、シオンの脳髄は絶頂しそうになってしまう。


「あはぁ……♥ ほら、今、シオンのおまんこが私のおちんちんを締め付けたよ? えへへ、可愛いっ♥ まだ動いてないのにね♥ じゃ、一度だけ動いてみるね♥ ほら、にゅるるるぅ~♥」


「っ、く、ぅううううんん♥♥♥」


 メアの腰が引いていく。まるで催眠術にでもかけられたかのように、シオンの膣は抜けていくペニスに必死に引き留めるように絡みついているかのように感じてしまう。


「キモチいい? ほら、また入れるよ……はい、ぬぷぷぷぅううっ♥」


「うぁ、あああああああっ♥♥♥」


 ゆっくりと、その凶器のようなカリ首と竿に刻み込まれているであろうイボがシオンの敏感なスポットを抉りながら入り込んでくる。


「あはっ! シオンのおまんこ、とってもキモチいいよっ! ほら、今度はちょっと早く動いてあげるね。せーの、ぬっぷぬっぷぅ~♥」


「っ、く、ぅうんん♥ あ、ああぁっ♥♥♥」


 メアが先ほどと同じように腰を小刻みに揺すり、尻に下腹部をぶつけ始めた。同じ刺激のはずなのに、シオンの頭の中に膣でのセックスがより深く刻み込まれた状態だと、まるで本当に犯されているかのように錯覚してしまう。


「あ、ああっ♥ や、やめてっ! こ……こんな、のっ! こんなのぉっ!」


「あっ♥ あっあぁっ♥ シオンとの膣セックス、とってもキモチイイっ♥ あっあっあっ♥」


「や、いやっ! こ、こんなの、セックスじゃ……っ♥♥♥」


 シオンは幻想のペニスに与えられる快楽に身体を震わせた。その言葉を否定するように、メアは更に腰の動きを強め、衝撃を子宮に叩き込む。


「くふぅっ、うぅっ♥♥! ま、まっへ、いま……っ♥!」


 揺するだけだったメアの動きが激しくなる。ぱちゅぱちゅという音が、パンパンと破裂するような音に変わる。

 幻想だった快楽が、子宮を揺さぶられる現実の快感とリンクして、徐々にその境界が曖昧になっていく。


「あっ♥ あはっ♥ ほら、シオンのおまんこ、おちんちんの形になってきたねっ! どんどんエッチになって、ミッチミチに締まってるよぉ♥」


「ひっ、ぐぅうっ♥♥♥ あ、あぁっ♥」


「でも、慣れちゃだめだよっ! 慣れさせないからっ! 毎晩毎晩、魔法でおちんちんの形を変えてドチュドチュ犯してあげるっ! ほら、次はどんなおちんちんがいいっ!? もっとながーいおちんちんで、子宮をドチュドチュイジメてあげようか!? イボがびっしり生えた、短くてふっとーいおちんちんで入り口ばっかりジョリジョリしてあげようか!? それとも、細長ーいおちんちんで子宮の中まで入り込んで、ポルチオを裏と表から同時にニュプニュプしてあげようかっ!?」


「っ、あああっ♥ やっ、そ、そん……なっ♥」


 シオンの脳裏に浮かぶ、不気味でグロテスクな異形のペニス達。淫魔じゃないと作り出せない、女を泣かせ、孕ませるためだけに存在するペニスとセックスなんて、一度経験しただけで取り返しがつかないことになってしまうのに、シオンの子宮は甘く疼き、ねだるようにキュンキュンと蠢いた。


「想像してっ♥ ほら、魔法で作ったドロドロ特濃精液注いであげるよっ♥ おちんちんでシオンの膣奥でぐりぐりしながら、子宮がタポタポになっちゃうくらいたっぷり注いであげるからぁっ♥ あっ♥ きたっ♥ シオンのおまんこ、きゅっきゅって締め付けてきてるっ♥」


 そして、メアも疑似的なセックスに昂っているかのように、腰を揺すりながらシオンを嘲る言葉に僅かに余裕がなくなっている。

 子宮が精液で満たされる。子宮がタプタプに膨れあがる。憎き淫魔の、女を狂わせる媚毒に等しい精液に卵子を犯される汚辱感。気が狂いそうな焦燥感と、揺すられる子宮から全身に駆け巡る快感が、思考を、精神を凌辱し、燃やし尽くす。


「あっ!♥ いくっ♥ いっちゃう♥ シオンの雌穴の奥ででちゃうっ♥ あっ♥♥♥でるっ♥ もうでるでりゅぅうっ♥」


 そして、本当に射精欲に駆られ、脳髄を焼き尽くすほどの興奮にかき乱されているかのようなメアの声に同調して。


「だ、だしてぇぇっ♥ あつくて……ぇっ♥♥♥ どりょどりょのせーえき♥♥♥ あっはあぁっんぅうっ♥♥」


 中出しを懇願するような言葉を口から漏らしたことに一瞬遅れて気が付いたシオンだったが、もう遅かった。慌てて口を噤むと同時に、メアの動きが止まる。


「あーあ、言っちゃったね、シオン?」


 つい数秒前の、生殖本能で暴走するかのような余裕のない声色が一瞬でなりを潜め、いつもの嘲り声でクスクス笑いながら、シオンの背中から離れていく。


「あ……あぁ……あぅ……」


 そして再びシオンの前にやってきたメアが指を動かして床に転がるディルドを浮かして下腹部に装着する。そして、恐ろしいほどカリ高の亀頭の先端の割れ目に両手の指を添えた瞬間、ドロリとした粘度の高い液体が溢れ、玉のように先端に溜まった後、一気に崩れて亀頭全体に流れていくのをシオンに見せつけた。

 作り物のペニスのはずが、今や、射精寸前でパンパンに充血した本物のペニスのよう。その中に溜まった特濃精液をシオンの子宮に叩き込み、種付けする瞬間を心待ちにしているよう。


「欲しい?」


 言われた瞬間、だらしなく開いてはぁはぁと犬のように息を荒げるシオンの口の端から、トロリと涎が零れ落ちた。

 この一週間、何度も味わった理性と本能のせめぎ合い。だが、シオンの理性は今のおねだりで自ら完全に壊してしまっていた。雌の本能が、壊れた理性を磨り潰して粉微塵にしたのだ。


「ほら、欲しかったら……分かるよね? シオン」


 メアがそれを突き出す。晒し台から動くことが出来ないシオンの顔に向かって。


「あ……あぁ……ぁむ……っ♥」


 シオンは、躊躇なく、それを口に含んだ。

 ちゅぅ、と音を立てて吸い付く。舌を絡ませて、口の端から零れる涎など気にもかけず、一心不乱にしゃぶりつく。じゅぽじゅぽと下品な音を立てて、不自由な頭を一生懸命動かして快楽を与える。それが愛しい人のモノであるかのように。

 偽物のペニスの先端から溢れる粘液の生臭い味と臭いが頭の中を満たし、犯していく。口の中に溜まるそれを飲み込むたびに子宮が痙攣し、膣が熱く燃え上がっていく。

 もう戻れない。もっとキモチよくなりたい。メアの精液が欲しい。メアの、淫魔の子を妊娠したい。淫魔ハンターとしてのシオンの人生の全てを否定するどす黒い欲望を感じ取ったメアが、一歩踏み込んでくる。


「ん゛っ! んぐ、んぐぅううっ! んじゅ、ぢゅっ……!」


「ほら、シオン? もっと吸い込んで、もっと舌を絡めて?」


 言われるまま、シオンは自由にならない顔を必死に前後させながら、口腔粘膜の全てを使ってディルドを愛撫する。シオンの麗しく整った顔が滑稽で歪な形に変形するが、それを恥じる理性は残っていない。ディルドの先端から溢れる、今のシオンにとって甘露のような汚液の味が、シオンの脳を痺れさせ、狂わせていく。

 小突かれた喉がえづく音。絡む唾液の粘液音。呼吸困難寸前の苦しさに喘ぐようにフンフンと激しくなる鼻息。

 昏い部屋に響く雌犬の音色を満足げな表情で聞いていたメアが、一度シオンの頭を撫でてから腰を引いた。あまりに一生懸命吸い付くあまり、ぢゅぽんっ、と恥ずかしい音を立てて吐き出されたディルドが、目の前で隆々とそそり立つ様を、シオンは目尻を下げ、ドロドロに蕩けさせた目で見つめている。


「美味しかった?」


「っ……は、はひ……っ♥ おいしかっら、れすぅっ♥♥♥」


 一度崩壊した理性はもう戻らない。シオンの声は余りに強烈なリビドーに震え、憎き淫魔の一族であるメアに対しても媚び、諂う色に満ち満ちている。


「もっと、欲しい?」


「ほひぃっ♥ あ、あぁ……♥♥♥ ひぃぃ、ほし……欲しいでふぅっ♥♥♥」


 屈服の味に酔い痴れるシオンが、目の前の凶器を見上げながら腰を揺する。一週間かけて、肝心の場所だけ封印されたまま愛され続けた女体が上げる悲鳴のように、晒し台がギシギシと軋む。


「ほら、欲しいだけじゃわからないよ?」


「あ……く、くださいっ♥♥♥ この……め、メア様のたくましいおちんちん……わ、私の……雌犬のドロドロおまんこに入れて、せっ、セックスしてくださいぃぃっ♥♥♥」


 おねだりの言葉を紡ぐシオン。最早S級淫魔ハンターは存在せず、淫魔の餌と落ちた一匹の雌がそこにいる。本能のまま、媚びるような声と喘ぎ声を上げながら、メアを見上げる。

 メアはシオンの頬を優しく撫でると、ディルドを装着したまま、シオンの後ろへ向かう。


「あ……あぁ……♥」


 いよいよ、犯されてしまう。一週間お預けを食らっていた熱い情欲の園を貫かれてしまう。誰に言われるでもなく、おねだりするように腰が揺れた。


「それじゃ、封印を外してあげるね」


 そして、そこを塞いでいた前張りが消滅した瞬間、シオンの鼻にも一瞬で届くほど強烈な雌の匂いが部屋の中に満ちた。


「あはははは! なにこの匂い! くっさーい!」


「あっ……あぁ……す、すみません……っ♥」


「それにほら、濃縮された雌のお汁がプルプルのゼリーみたいになって、おまんこの形に固まっちゃってる! 解さずに入れても痛くなさそう! セックスするためだけの穴になっちゃってる!」


 メアが嘲るように笑う声すら、今のシオンにとっては責め具となって脳をくすぐる。力なく抗議する声は熱く湿り、その瞳には淫魔の前とは思えない喜悦が籠もっている。


「ま、こんなに太いんだから、少し様子を見てあげる。はい、にゅぷぷぷ〜♥」


「んっ♥♥♥ おっ♥ おぉぉんぉおおっ♥♥♥」


 なにか巨大なものが、シオンの雌裂を割り広げながら押し入ってくる感覚。待ち望んだ快楽がビリビリとシオンの身体を脳天まで貫く。


「なーに、その声! まだ指一本しか入れてないんだけど!」


「はひっ♥♥♥ そんらのっ♥♥♥ う、うしょ、うしょれすぅぅううっ♥♥♥ んっおおおおおっ♥♥♥」


 シオンの身体を貫く巨大なモノの感覚は、晒し台に隠されそこを見ることは出来ないが、それでも、メアの股間に装着されたディルドの太さのはず。

 シオンの戸惑いに満ちた叫びは、ギチギチに締め付ける膣内をかき混ぜられて遮られた。

 ぶちゅぶちゅ、ぐちゅぐちゃ、と粘着質な音が響き、あふれ出る雌の獣臭が更に強まる。


「可愛そう……焦らされた女は、指一本で簡単に陥落しちゃうんだね。なんて弱くて……なんていやらしい」


 メアの嘲笑が、シオンを辱める言葉が、その全てが今のシオンにとっては極上の快楽だった。

 そして、まだ指一本であることを証明するように、メアは指をもう一本増やす。


「お゛っ♥♥♥ んぉおおっ♥♥♥ さ、さけりゅ、さけりゅうぅうううっ♥♥♥」


 勿論、シオンの雌穴はた易くそれを容易く受け入れ、しかしそれをギチギチに締め付ける膣壁が、倍に増えた指を、恐怖を与えるほどの太さと誤認させ、まるで押し出されたかのように尿道から絶頂の潮が噴き上がる。


「きゃっ! あははははっ! 挿れただけでいっちゃうの? じゃあこんなところ触られたらどうなっちゃうのかな!」


 メアは無邪気に笑いながら、両手の指の関節をしならせ、膣内に存在する女のウィークポイントを、ずんっ!と押し上げた。


「お゛あ゛っ♥♥♥ んお゛っ♥♥♥ おぉおおおおっ♥♥♥」


 身体の中を抉られるような快感に、シオンははしたない声で吠え猛りながら、白目を剥いて全身をガクガクと痙攣させた。


「あはっ! 指だけでどれだけイクの!? それとも指だけで満足しちゃうのかな!?」


 二本の指が交互に動き、シオンの敏感な場所を交互に波打つように押しつぶし、擦り上げる。その度にシオンの身体は連続する絶頂の波に押し流されていく。


「あ゛っ♥♥♥ んぉおおっ♥♥♥ お゛っ♥ いぐっ♥♥♥ イグゥッ♥♥」


「ほらほら! もっとイッて! もっともっと!」


「お゛お゛っ♥♥♥ お゛っ♥♥♥ いぐっ♥♥♥ いぎまずぅううぅっ♥♥♥」


「ほら、どうなの? 指だけでいい? 指で満足するの!?」


「あ゛っ♥♥ あ゛っ♥♥ ゆ、ゆびじゃ、やでずぅううぅっ♥♥ あ゛ぁっ♥♥♥ い、いぐいぐいぐぅうっ♥♥♥」


「あははは! じゃあ何が欲しいの?」


「お゛ぉおおっ♥♥♥ め゛あ様のっ♥♥♥ め゛あ様の……っ♥♥♥ お、おちんちん……くださいぃいいっ♥♥♥」


 指だけでイキ狂わされるほど強烈に淫らな女体が持つトロトロに解れた穴に、あの硬く逞しいディルド……いや、メアのペニスが挿入され、容赦なく蹂躙される。想像するだけで頭が燃えるように蕩ける。

 焦らすようにゆっくりと二本の指が抜かれるのを、シオンの膣はまるで恋人同士のよう肉襞を絡みつかせ、必死に引き留めるように強烈に締め付ける。


「んっ゛あああっ♥♥♥」


 ぬぼぉっ!と音を立てて抜け、掻き出された愛液が垂れ落ちた。その排泄感にも似た怪しい快感にシオンはゾクゾクと背中を震わせる。

 そして、その美しい背筋が汗でヌメる背中に、再びメアが圧し掛かる。今度は先ほどまでのおままごとじゃない。メアの悪戯するような前戯で白く泡立った愛液で満ちるクレヴァスに沿って、カリ首の段差が三つ連なるように刻み込まれ、無数のイボで膨れ上がったメアのペニスの竿を感じる。指なんて比べ物にならないモノ。指一本であんなに乱れてしまったシオンが、これを咥え込んでしまったら一体どうなるのだろう。シオンは怯えるように息を飲みながら、しかし強請るように腰を揺すっては愛液がトロトロと零してしまう。

 そんなシオンの期待を煽るように、メアは亀頭の先端をクレヴァスに沿わせ、ゆっくりと上下させる。


「そんなにこれが欲しいんだ? ほら、もっとおねだりして。もっといやらしく泣きわめいて。今まで私に苦労をかけたっていう自覚が足りないよ。ほら、一番大事なこと、誓うの忘れてるよ。わたしの、なにに、なるの?」


 メアが腰を上げ、先端から粘液を垂らす亀頭でシオンのスリットをゆっくりとなぞりながら、耳元で囁く。

 淫魔に屈服する甘たるい背徳感が頭の中に満ちていく。


「わ、わたしっ! わたしのぜんぶ、メアしゃまにささげましゅっ♥♥♥ ペットれすっ♥♥♥ メアしゃまのすきなようにいじめて、もてあそんれくださいっ♥♥♥ ら、らからっ! め゛あさまのおちんちんがほしいれすぅううううっ♥♥♥」


 そうはしたなく咆哮した瞬間、メアの腰に、ぐ、っと強く力が籠る。

 貫かれる。シオンはその予感に、身体を強張らせ、訪れるであろうかつてない快感に耐えようとした。

 だが、来ない。メアの腰に込められた力は、痙攣するようにキュンキュンと締まるシオンのいやらしい穴を穿つには、ギリギリ足りてない。


「え……」


 シオンの口から洩れた戸惑いの声は、信じられないほど震えていた。その声色にメアはクスクスと笑い、腰を引く。ばかりか、シオンの背中から下り、離れてしまう。


「なーんてね」


「そ、そんなっ! そんなぁっ!」


 メアの気配が離れていくのを感じて、シオンは恥も外聞も忘れた悲痛な悲鳴を上げる。頭の中はもう快感のことでいっぱいで、期待から溢れ出る愛液と涙は止められない。

 瞬間、涙で滲んでいた昏い部屋の風景に、ビシリとヒビが入る。

 夢が終わる予感。


「やぁあ! おわっちゃやらぁあああっ! おねがいっ! おねがひぃいいっ! このだらしないおまんこでっ! メアしゃまの太いおちんぽ、しゃぶらせてええええっ♥♥♥」


 メアが再びシオンの方に戻ってくる。S級ハンターを遂に堕とした達成感に満足げな様子のメアが、シオンの頬を両手で包み込む。


「続きがして欲しい?」


「は、はひぃっ! ほひぃいんっ♥」


「じゃ、お店開けずに待ってるから。『うたたね』に来てね」


 そう言って、メアがシオンの額にキスをした瞬間、夢が崩壊する。夢が終わる。目の前が真っ暗になって、拘束具に戒められていたはずの四肢は投げ出されるように虚空に伸び、そのまま現実世界に向かって落ちていく。








◇  ◇  ◇










「んぁ、ぁああっ♥♥♥」


 目覚めた瞬間、シオンは下腹部から湧き上がった快感にはしたなく声を上げた。


「あっあっぁああっ♥♥♥ そ、そん、なっ♥♥♥ そんにゃぁあああっ♥♥♥」


 ぐちぐち、にちゅにちゅ、と激しい粘液音と共に、一週間焦らしに焦らされ続けていたヴァギナがかき混ぜられている。

 淫魔に襲われている? 現実世界のメアがシオンを完璧にペットに貶めるためにやって来た? シオンは覚醒直後の朦朧とした頭でそう考えながら、ベッドの上にうつ伏せになった身体を弓なりに反らし、頤を反らして我慢できない声を上げ続ける。






「あっ♥ っくぅぅうんっ♥♥♥! あっあっんぉおおおおっ♥♥♥」


 一週間振りに蜜壺をかき混ぜるモノを逃すまいとするシオンの身体は、尻を大きく掲げながら、それをギチギチと締め付けている。

 そうすると、感じるのだ。挿入されたモノを激しく擦り上げ、快楽を入力するためにビッチリと刻まれた肉襞の感触を。子宮が快楽に咽び泣いているように溢れる膣内粘液の熱さを。

 まだ、淫魔に襲われていた方がマシだったかもしれない。淫魔に不覚を取ってしまった事実がプライドに刻みこむ傷の方が浅かったかもしれない。

 シオンの蜜が溢れかえる壺をかき混ぜ、淫靡な水音と共に強烈な快感をシオンに叩き込むのは、淫魔のペニスではなく、人間の指だ。しかもはしたないことに、親指を除く合計四本も咥え込んでしまっている。

 誰の? 言われずとも分かっている。


「おぉおおおっ♥♥♥ んぉおおおおっ♥♥♥ ち、ちらうぅううっ♥♥♥ こ、これは、これはぁああっ♥♥♥」


 分かってしまうがゆえに、シオンは浅ましく咆哮しながら、涙をボロボロ零した。

 一体いつからこんな声を上げていた? こんな、宿全体に響き渡っていることは確実な、交尾をする獣のような喘ぎ声を。分からない。分かりたくもない。シオンの口からは女性にあるまじき品性の欠片もない獣の喘ぎ声が漏れ続けている。


「んっ! お、おぉおおおおっ♥♥♥」


 にゅぐぐぐぐぅ、と、重ね合わされた四本の指がシオンの雌穴に大きくめり込んでくる。

 なんてはしたない姿なのだろうか。なんて哀れな姿なのだろうか。快楽を求めるあまり、寝ている間に下着を脱ぎ散らかし、露になったヴァギナを指を四本も使って、女体の中で煮詰められた快楽を冷まそうとしてしまう雌の姿は。その柔らかな物腰と垣間見える凛々しさで関わる人を惹き付け、同時に数多の淫魔を葬ってきたS級ハンターが、自我も自尊心も粉々に砕かれ、交尾を欲しがる獣に堕ちてしまった一匹の雌の姿は。


「こ、こんらぁ♥♥♥ こんりゃのぉおおっ♥♥♥♥♥」


 シオンの理性は、ぎちっと膣を締め付けてヴァギナから四本の指を放り出させようとするが、それは叶わない。むしろ雌の本能が、膣口から最奥へと向かってうねるように波打たせ、より深く、より強く、四本の指を咥え込もうとする始末だった。


「んぉおおぉおっ♥♥♥ あっ♥ ふ、ふか、ふかいぃっ♥♥♥」


 挿入された四本の指が、シオンの膣をバラバラにかき回す。シオンの意思などおかまいなしに、まるでメアに操られているかのように。

 一週間焦らされ続けた膣での快感に、シオンは腰を振り乱して踊り狂った。


「ん゛ぉ゛っ♥♥♥♥♥」


 瞬間、女陰の先端で膨らむ敏感な宝石がシーツに擦れ、そこを必死に守っていた包皮がめくれ上がった。勿論ここも、乳首と同様に既に女王クロハによって調教され尽くされているシオンの大きな弱点だった。いや、乳首よりも女の情欲の源に近い分、快楽神経の塊から発生する淫らな電流が子宮を直接震わせた。シオンはより上半身をのけぞらせて白目を剥き、舌を突き出して獣のように吠えた。


「お゛っ♥♥♥ お゛ぉ゛っ♥♥♥ あ゛ぁっ♥♥♥ そ、そこっ♥♥♥ ん゛ひぃいいぃっ♥♥♥♥♥」


 まるで粗相でもしたかのような激しい淫汁が、膣口からどくんどくんと溢れてシーツに染みを作る。だが、その快楽は止まらない。心は拒絶しているのに、快感を求めて腰をうねらせて真っ赤に腫れあがるクリトリスをゴシゴシとシーツに擦り付けてしまう。


「ん゛ぉっ♥♥♥ あ゛っ♥ あ゛っ♥ あ゛ぁ゛あ゛っ♥♥♥ い、いぐっ♥ いっぐぅぅううっ♥♥♥♥♥ お゛ぉお゛ぉお゛ぉお゛ぉお゛ぉお゛ぉおっ♥♥♥♥♥♥」


 ぶしゃあっ!と、シーツの上に潮を噴き上げ、シオンは激しく絶頂した。


「あ……ぁ……ぁ……ん、んぉお゛っ!?♥♥♥」


 しかし、それでも止まらない。四本の指は、シオンの膣内をバラバラにかき回す。四本の指がまるで女体用の拷問器具のように膣を広げると、その最奥でプルリとして肉厚なポルチオが切なげに震えている様が露になった。


「お゛ぉっ♥ お゛っ♥♥♥ お゛っ♥♥♥ い゛っ♥♥♥ い゛ぃいいいぃっ♥♥♥」


 ぶしゃっ!ぶしゃっ!と、シーツの上に潮を噴き上げる。いくら膣を擦っても。いくらクリトリスを虐めても。シオンの指は、そこには届かない。


「あぁ゛っ♥♥♥ お、おぉお……っ♥ お゛ぉん……っ♥ ほ、ほし、ほしぃっ♥ おち、おちんちんっ♥ ぶっとくれ、ながい、おちんちんっ♥」


 理性がショートしてしまったかのような、浅ましく獣じみた、雌の本能そのものが剥き出しになったかのような叫びを口にしてしまう。


「お゛っ♥♥♥ お゛っ♥♥♥ お゛んんぉおおっ♥♥♥」


 クリトリスによる刺激で、ぶしぃっ! ぶしぃいっ!と、大きな放物線を描いてシーツに潮を噴き上げてなお、シオンの身体は満たされない。


「ほひぃいいぃっ♥  いっぐぅううっ♥ あっ♥♥ あっ♥♥ あぁああぁあ゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ゛あ」


 もっと太くて、もっと長いもので、シオンの意思とは関係なく、力いっぱい滅茶苦茶に突かれ、ポルチオを壊さんばかりにノックされ、子宮全体をガクガクと震わされ、媚毒の塊のような淫魔の精液を注ぎ込まれたい。


「あ、あぁ……っ♥ ん゛ぉ゛お゛っ♥♥♥ いぐのっ♥ とまらな……ぁ……っ♥」


シオンの指の動きは、止まらない。四本の指はそれぞれ別の生き物のように、シオンの膣内をバラバラに、そして激しくかき回す。


「お゛っ♥♥♥ お゛ぉっ♥♥♥ お゛っ♥♥♥ お゛ぉんっ♥♥♥」


 フラッシュバックする。目の前にそそり立つ、メアの股間に装着された、女を泣かせるためだけに存在する、硬くて、長くて、太くて逞しいディルド。脳髄を犯す、その先端からにじみ出ていた淫魔の媚毒の獣臭さと苦さ。


「お゛ぉんっ♥♥♥ ん゛ぉっ♥♥♥ あ゛ぁあっ♥♥♥ く、くら、くらしゃい、くらしゃいっ♥♥♥ いれへっ、おねらいひぇえっ♥♥♥」


 シオンは腰を振り乱し、シーツに乳首とクリトリスを擦りつけながら、浅ましい懇願を口にした。夢と同じように。メアに懇願する言葉を喚き散らす。




『じゃ、お店開けずに待ってるから。『うたたね』に来てね』




 一字一句、違うことなく脳内に再生されたメアの言葉。夢が終わるその瞬間に告げられた言葉に、シオンは目を見開いた。

 続きがしたい。弄ばれたい。めちゃくちゃに犯されたい。快楽地獄に堕とされたい。そんなマゾヒスティックな欲求がシオンの脳を蹂躙し、思考を更に蕩けさせていく。

 一週間、シオンはずっと、夢でも現実でも、メアの掌の上で転がされていたのだ。

 シオンはガクガクと震える身体を何とか起こして、干してあったいつもの服を取って身に着けた。脱ぎ散らかしてあったショーツとブラジャーも付けない。ノースリーブのシャツには乳首のシルエットも浮いてしまっている。僅かに、ほんの僅かに残った理性が、得物のナイフだけを腿に付ける。

 着替え。財布。そして、シオンが日常生活を送る上で最も大切な不感の指輪すらも置き去りにして、シオンは部屋を後にした。





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Comments

いつもありがとうございます! もう辛抱できない感じがめっちゃいいですよね! テキストの人天才(。-`ω´-) 次も頑張ります!お楽しみに!

猫又小町

めっちゃいいところで次回に続く!! 夢から覚めたあと我慢できずに一心不乱に全裸でオナ二ーするのよすぎます… 次回が気になって1ヶ月待てませんが待ちます… 次の作品も楽しみです!!

はたけ


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