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猫又小町
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第三話②『双子妖魔の調教』





「うぐぐぐんん! むぅんんんんん! うぐぐぐうぐうんんんん!!」


 それから妖魔達は無抵抗の沙雪を徹底的に虐げた。

 身体を拭かれ脱水症状を予防するための栄養剤を打ち込まれる。ここまでは定例の流れなのだが、沙雪を気に入ったフィアはそれに加えて沙雪を屈伏させることに執着していた。

 もう一人の妖魔ルルに沙雪の世話を任せながら、その間フィア自身は性欲を煽るような責めを繰り広げる。


「んぶうううん!? ぼじゅぼ……んんんんんん!? んぶんんむんんんんんんんん!」


 現在行われているのはキス責めだった。

 それもただのキスではない。ディープキスよりも更に深い快楽を与えるような口づけを幼い妖魔は行う。

 口内に入り込んだ舌が、まるで触手の様に動きる。歯茎を舐め回し、舌を絡め取り、唾液を飲み、また沙雪にも大量の唾液を飲ませる。

 じゅる、じゅるる、と淫らな音を響かせながら、舌が強烈に吸い上げられる。

 幼い妖魔に口内を蹂躙され、沙雪は抵抗することも忘れて身をくねらせていた。


「んんんんんんんんんんんんっ!!」


 一瞬で口内が舐め回される。

 妖魔特有の長い舌が沙雪の歯を磨き上げ舌に巻き付く。

 口の中の唾液が吸われ尽くし、代わりにフィア自身の唾液を溢れんばかりに送り込まれると、沙雪はもはや抵抗さえ見せることなく喉を鳴らしてそれを飲み干してしまう。

 同性にキスをされ、唾液を飲まされる、最初は強い嫌悪と抵抗感に襲われるが即座に快感に呑まれ、脳が溶けるような感覚に流されてしまう。

 沙雪は異様なほどの被虐の興奮に包まれてしまっていた。キスの快感で身体の発情が強まり、頭の奥がドロドロになる感覚と共に、下半身が熱く煮えたぎり、疼き震える。

 堪らずへこっ、へこっ、と腰をカクつかせる。むっちりとした肉厚な臀部がぺちんぺちんと台の上で跳ね上がり情けない音を鳴らしていた。

 とめどなく溢れた愛液が台をバケツをぶちまけたように濡らし、腰が跳ねる度に水音がする。その淫靡な音が沙雪の被虐心と興奮を更に煽る。


「チッ……へこへこさせないでください。洗いづらいんですよ……じっとしてることもできないんですか、この淫乱は」


「キスだけで感じちゃってるんだ……可愛い♡」


 不機嫌さを隠さないルルに反してフィアは上機嫌だ。

 沙雪の痴態が嬉しくて堪らない様子。更に激しく舌をバキュームの如く吸い上げ沙雪は無様な痙攣を繰り返す。


「んふっ、んぶぅ、んぐぅぅぅっ、んぅっ!」


 虚ろな目で、口の端から唾液を溢れさせながら悶絶する沙雪を、ルルは侮蔑的な目で見下ろす。


「……フィアはこういうのが好きなんですか?」


 不意にルルが訪ねる。フィアが慌てて否定した。


「誤解しないでほしいんだけど、勿論ペットとしてだよ? 人としては好意的には見れないかな~、さすがに”これ”が恋人だなんて恥ずかしすぎるもんね」


「それを聞いて安心しました。姉が特殊性癖持ちだったのではと不安になりましたよ」


「ないない、ごく一部のそっち系の趣味の人とかになら引く手数多だろうけどね。ああ、でも魔界の変態貴族辺りになら高値で売れるんじゃない? オークションとかに出品しても高くなりそうだよね」


 身勝手な言葉を交わし合う二人の妖魔。

 それに対し沙雪は胸の内の怒りを吐き出し反論しようとするのだが、物理的に口を塞がれてしまえば抵抗する意思さえ霧散してしまう。

 二人の言葉通りキスだけでビクビク……! と反応を返し、どれだけ感じているのかを知らせてしまう。

 激しい屈辱と自己嫌悪に襲われる。自分自身が本当に変態になってしまったのではないかという気持ちに苛まれ、そう考えるほどに身体は余計に疼き、過敏化し、その事実が余計に沙雪を追い詰めるという無限ループに陥る。


「それじゃあ、続きをやりますね。フィアもサボらないように」


「はーい」


 そうしてルルが沙雪の身体にタオルを押し当てる。

 散々責めを続けられてきたせいで皮膚の感覚が極限まで研ぎ澄まされていた。

 そのため身体を洗う僅かな感覚にも沙雪は悶えてしまう。軽く手が触れただけで全身の鳥肌が立ち、ゾクゾクした感覚に気が狂いそうになる。

 そして、それは勿論フィアの責めにも……


「んふふ♡」


 眉根を寄せて切ない表情を浮かべる沙雪の顔を至近距離で眺める。

 唇越しに沙雪を着実に追い詰めていることを理解してか、フィアが口角を上げ悦びを表した。


 ジュルルルル!! ジュボッ! ジュボボッ、ジュボッ、ジュボルルルッッ!!


「――――っんぶふうぅううぅぅぅううぅうぅッ!?!?」


 次の瞬間、沙雪の舌を自らの口内へ導いたかと思うと、オナホールのように口を窄めて沙雪の舌をじゅぼじゅぼと扱き上げた。

 彼女の舌を男性器に見立てて徹底的に蹂躙する。舌から湧き上がる強烈な快感、その感覚は沙雪の全身を駆け巡り、身体を跳ねさせた。脳の奥が痺れ、視界が明滅する。

 沙雪はほんの一瞬、舌で絶頂したのだと錯覚するほどの衝撃を与えられた。痙攣する沙雪の舌をフィアはより激しく、ねちっこく吸い上げ、しゃぶり尽くす。同時に自らの舌を沙雪の舌に絡めながらその根元や裏側までしごき上げる。

 徹底的に口内を蹂躙され、それはもはや接吻などという生温い物ではなく、凌辱と言っていい程の激しい責めだった。


(ふ、ふああぁ! あっ、あぁぁ、だ、だめ、こんな、ぞくぞく、って、あ……ああぁぁ……い、く――――ッ!!)


 舌を吸い上げられた状態で、舌先から迸る電流のような感覚に脳を焼かれる。同時に、下半身が凄まじい疼きと熱に包まれる。


 ビクン!! ビクビクン!?


 子宮がぎゅぅぅ、と引き絞られるような感覚に襲われた。それは鈍痛と甘い痺れが合わさったような快感だった。その痺れが伝播するように全身に快感が駆け巡る。身体全体が性感帯になったかのような異常な興奮状態。身体全てがジンジンする、気が狂いそうな焦燥感と快感が痺れるような愉悦を伴って恍惚感を脳へと伝える。

 ヌチュヌチュという唾液の音が脳内を埋め尽くす。キスは脳に最も近い場所でする性行為とも言われる。沙雪はフィアの舌により、舌を通じて頭の奥を犯されているような感覚に陥る。

 脳の奥で熱い物が加速度的に膨らむ、頭の奥でジンジンした熱の塊が膨らみ脳神経を痺れさせる。そして頭蓋の中で何かが弾けた。


「んぐぅううぅぅうううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」


 パシャンと水風船が破裂するような感覚と同時に、脳内を白濁した快感が塗り潰した。大量の脳内物質がビュルビュルと溢れる感覚に包まれる全身が燃えているかのように熱く、それなのに震えが止まらない。強烈な快感と甘く切ない感覚が全神経を駆け巡る。

 沙雪の腰が大きく跳ね上がり、台の上で激しく痙攣した。目の前の視界が、一瞬、ぐにゃりと歪む。


「んぐっ、んぅ……んん……っ」


 全身が跳ね上がった。腰が一際強く痙攣し、全身が細やかな震えを起こしていた。股間から愛液がブシャッと噴き出す。

 フィアが唇を離した。唾液が糸を引き、二人の舌と舌に銀の橋を架ける。責めが止み沙雪はようやく一息つけると安堵したが、不意に異常に気付いた。


(な、なんで……責められて、ない、のに……っ)


 何故か快楽が止まらない。勿論責められている時と比べれば微弱なものだが、なぜか沙雪は脳が痺れるような快楽を感じ続けていた。ジンジンとした快感、そしてどうしようもないザワザワとした切なさが身体を包み続けている。

 もどかしさに身をくねらせる沙雪を見てフィアはにまりと笑みを深める。


「あれ? もしかして今、脳でイッた?」


 耳元から伝わる幼い声。フィアが耳に口を寄せ囁くように言葉を告げていた。混乱の最中、その声が空気を震わせる感触だけで沙雪の身体は快楽を感じる。構わず幼い妖魔は言葉を続ける。


「脳で逝くのは初めてだったのかな?」


 脳で、逝く……?

 初めて聞く言葉だった。しかし、沙雪は理屈ではなく感覚でそれを理解してしまう。

 フィアの言葉通りまさに快感が身体を中継することなく、脳が直接感じているかのような疼きを発していた。


「これはね、脳イキって言うんだよ。性感帯に触られなくても脳が直接絶頂しちゃうの。これで沙雪ちゃんはキスだけで逝けるようになっちゃったってことだね」


 フィアは沙雪の耳元に吐息を吹き込むとゆっくりと言葉を脳髄に沁み込ませるように囁く。


「恥ずかしい身体になっちゃったね♡」


「はうあ!? あああっ!」


 反論しようとする沙雪の言葉を息をかけられただけの快楽が防いだ。

 ただの吐息がもたらした快感はあまりにも鮮烈だった。ぞわぞわと背筋が震え、絶頂したばかりで興奮状態の脳が再び絶頂の予兆を訴えかける。

 沙雪は●学生とは思えない程に実ったスタイルを震わせた。脳でイッた、しかしそれはあくまで脳内でのことだ。身体は満足していない、切ない疼きは治まることなく、むしろ先程までよりも強くなる。身体から消えない甘い痺れに、子宮は沸騰し、クリトリスと乳首はズキズキ痛い程に勃起して震えている。

 弱々しい退魔師の姿に満足したフィアはそのまま言葉を続けた。


「キスだけでアヘアヘ、ビクビクしながらイッちゃう恥ずかしい身体。もしもこれから沙雪ちゃんに恋人ができても、すぐに捨てられちゃうね?」


フィアは心底楽しそうに、沙雪を言葉で嬲る。


「女学院だから相手は女の子かな? 想像してみて? おうちでもお外でも、初めてのデートで恋人になった誰かと手が触れ合う。お互いの好意を再認識した二人は、凄く良い雰囲気になって軽く啄むみたいなキスをするの。だけど沙雪ちゃんはそこで逝っちゃう……唇が軽く触れ合うだけでお潮吹いちゃうんだよ?」


 沙雪の股間がキュンと熱くなり、とぷっ、と液体が飛び出す。


「もし恋人がそんな性感帯女だったらドン引き確定♡」


 そして、フィアは沙雪の手を取り、恋人同士がするかのように指を絡める。その瞬間、身体が熱くなり痙攣した。


「ほらほら、こんな風に手を繋ぐだけで『ビクンッ!』って感じて、愛を囁くために耳打ちするだけで『あぁん!』って喘いで、キスなんてしたらそのまま『逝くー!』って叫んで脳で絶頂♡ 一生、まともな恋愛も結婚もできないね♡」


 そう言いながら、フィアは沙雪の耳元に息を吹きかけ、唇を指先で撫でる。

 その瞬間、彼女の言葉通り、ゾクゾクした強烈な快感が身体を駆け抜け、気が狂いそうになる。

 改めて沙雪は絶望を感じる。

 いつ死ぬとも知れない退魔師という職業ではあったが、人と人との繋がりを紡ぐことに少なからず憧れのあった彼女が、人としての家庭を築けることはもう二度とない。

 それどころか――


「そう、それはもう恋人でも家族でもない。ただのペット、肉奴隷、性玩具、慕ってくれてた相手もそんな沙雪ちゃんの姿を見て考えを改めるの、ああ、この人は……”これ”はそういう”玩具”なんだって♡」


 沙雪の心の核心を突くような言葉責め。

 それに対して沙雪の身体は酷く正直だった。子宮が疼く。

 戒められた手足がどこか心地よく、言葉に嬲られることで身体は昂る。


(あ、あり得ない! 違う、絶対に違う!)


 だが、身体が悲鳴をあげ崩壊するような快楽が、ただのキスで引き起こされたというのは事実。

 いくら沙雪が否定しても現実は変わらない。認めるしかなかった。

 既に身体が変質しつつある。これ以上はまずい。

 しかし、無理にでも暴れようとする身体は拘束により動くことなく、双子妖魔も一切その様子に構うことはなかった。


「むぐぅぅうううううううううううっ!?」


 ムチムチとした身体をくねらせ拷問台の上で被虐のダンスを踊る哀れな退魔師へフィアは追い打ちをかける。

 僅かにすらも呼吸を整えることの出来ていない沙雪の唇を再び塞いだのだ。

 余韻が抜けない敏感な身体は先程よりも激しく、敏感に感じてしまう。一瞬、抵抗しようとするが、舌を絡めとられすぐに蕩けた表情を晒してしまう。頭の中が甘い快感に満たされる。

 インターバルなど設けさせない。そのまま行為を継続させ、仮初の絶頂を迎えたことでより敏感に快楽に弱くなった身体を更に追詰める。肉体は沙雪の意思とは無関係に、より強く深い快感を求める。

 そんな既に限界寸前の沙雪をフィアは容赦なく凌辱し、すぐさま次の頂をちらつかせる。


 ジュボッ! ジュルルルルル、じゅるっ、じゅぼぼぼ、じゅるる、ジュルルルルウウウウッ!!!


「んぐぅっ、んんんんっ、んんんぅぅ……んんんん……っ!」


 フィアの舌に口内を犯され、敏感な沙雪は一瞬で再び脳の芯を焼き切られるような快感に襲われた。

 ガクガクと身体を震わせ、身体を駆け巡る灼熱感に視界が明滅する。まともに思考することも出来ず、ただ身体の中から生み出される甘く切ない官能の炎に身を焦がす。


「んぶぅ……っ、あふっ、んんぅぅ……んぐぅぅううっ!」


 脳の奥が熱くなり、イキそうでイケない快感がグルグルと頭蓋骨の中で渦巻く。同時に、下半身のもどかしさも跳ね上がり、股間から液体が溢れ続ける。

 沙雪は焦燥感から無意識のうちにフィアの舌へ自ら舌を絡ませていた。舌を通る神経は乳首と子宮に繋がっているように、しゃぶられる程に胸と下半身の疼きと劣情を煽る。


「むぐぅ……んふぅぅっ! んんんっ!」


 沙雪が自分から舌を絡ませてきたことに気を良くしたのかフィアは更に責めを激しくする。


 ぬちゅるるっ!じゅりゅっ、れろっ!じゅるうううううっ!!


「んんんぅっ! んぐぅううぅぅぅ……っ!!」


 どれだけの時間が経過したのか。

 数えることすら億劫になるほど時間、快楽を与えられ続けていた。

 消耗しきった沙雪はぐったりと身体を弛緩させ、フィアのキスに抵抗するそぶりすら見せない。

 そして、数時間もの時間接吻を交わされた沙雪は完全に蕩けきっていた。


「は……へ…………っ、ひ…………」


 フィアが唇を離し、微笑む。唇の端から垂れる唾液が幼い顔に不釣り合いにいやらしい。

 口を離しても、沙雪の舌は餌を求める雛鳥のように舌をへろへろと空中に踊らせていた。

 そこには宝条院沙雪という元の美貌の退魔師の姿はどこにもない。

 弄ばれるという被虐の恍惚に酔うあまり、今沙雪は自分がどんな姿を晒してしまっているのか理解できていないのだ。

 沙雪が知る由のないことだが、既にメリディアーナが出て行ってから二日が経過している。

 この時点で沙雪は幼い妖魔に衰弱しきった心まで明け渡してしまいそうになっていた。


「というか本当にイけないんだね。脳イキしてももどかしさは変わってない……絶頂の幻を錯覚してるみたいな状態? 面白いことになってるね。研究部門の子たちに渡しても喜ばれそう……とはいえさすがにそこまでの勝手はできないかなー」


「フィア、こちらは終わりました。そろそろ戻りますよ」 


「え、もう終わり? うーん、先に戻っててよ。もうちょっと遊んでいくから」


 そんなフィアの様子にルルはどこか呆れた様子だ。


「本当に気に入ったんですね。メリディアーナ様に怒られない程度にしてくださいよ? 私にまでとばっちりは御免なので」


「おっけーおっけー」


 そして、フィアは一人残りさらに沙雪を責め立てる。


「ねぇ、まだ堕ちる気にはならない?」


 両手で乳首の周り、乳輪をクルクルと撫でる。


「あ、ああ!? そこ、や、やめ……ぐっ!?」


 もどかしい刺激は沙雪の思考を蕩けさせていく。

 沙雪の理性ががりがりと削られていく。このまま堕ちてしまいたい、そんな破滅的な思考が脳裏をちらつく。


「勃起し過ぎて、乳首とれちゃいそうだね……堕ちたらここ、いっぱい虐めてあげるのに」


 そして、乳首の先端を指先が掠める。

 ほんの僅かに先に爪先が触れるだけの、極々僅かな接触……。

 沙雪は「あはぁぁぁっ!?」と情けない悲鳴と共に大きく弓なりに仰け反った。

 待ち望んでいた刺激。

 しかし、それも一時的なもの、フィアは再び乳首には触れない程度に乳輪をくるくると弄ぶ。


「淫紋はね、許可があればちゃんとイケるの、今はこんな辛くて切ないだけの脳イキもちゃんと最後まで気持ちいいんだよ?」


 フィアが耳元に顔を寄せる。


「ね、今だけ堕ちたらすっごく気持ちいいんだよ? 沙雪ちゃんはイキたくないの?」


「あ、あああ……い、イキ、たい……」


「だったら分かるでしょ? ほら、フィア様って言って?」


 沙雪の限界を感じ取ったフィアはここで初めて責めの手を止めた。

 彼女はハァハァと呼吸を荒げ、身体に絡み付き続ける快楽をなんとかやり過ごそうとその爆乳ボディをくねらせる。


「ふああ……もう、ゆるひへ」


「……言いたいことはそれだけかな?」


「ま、まっへ……せめて、休ませて、少しだけ、や、休ませてください……」


「はい、続行♡」


 お仕置きとばかりに乳首を弾かれた。

 身体を貫く稲妻のような快感。


「はひいいいいっ!?」


 だが、それが頂に達することは決してない。

 もどかしさと切なさが渦を巻き、沙雪は限界に達した。

 本来は感じるはずの絶頂に手が届かない。その絶望感から彼女はついに堕ちる決意をしかけてしまう。

 それとギリギリで引き留めたのは宝条院家への忠誠心だった。

 だが、そんな健気な態度が妖魔には好ましく映ったようだ。更に責めは悪化の一途を辿っていく。


「わかってないなー。そういう中途半端な態度が逆効果だってこと」


 フィアはくすくすと笑いながら、手を乳首から離し、乳房全体へと這わす。

 そしてむにゅん♡と爆乳を握り潰すように揉んだ。ムチムチの柔らかい双丘の中に指が沈み込み、容易く形を変える。

 沙雪の下半身に甘い刺激が走った。お腹の奥から切ない疼きが湧き起こる。股間を中心に電流のようなものが全身を駆け巡り、脳天にまで突き抜けるような快感が迸る……しかし絶頂には至らない。

 舌を突き出し、足をピンと伸ばし、マゾの悪癖を晒しながら耐えられない快楽を耐え続ける。

 その姿がより妖魔のボルテージを高めていく。


「あーもう、本気で個人的なペットにしたいかも、この敏感マゾ玩具……ずっと虐めていたいなぁ♡」


「ふあ、あ……そ、そん、ら……もう、んんんんんんんんんんっ!!」


 沙雪の返答を待つことなく、フィアの唇が覆い被さる。

 舌同士が絡まると、すぐさま子宮が悦びを訴えて恍惚感を流し沙雪の身体を甘く痺れ蕩けさせていく。

 反抗する意思まで蕩けさせられているのか、フィアが唾液を流し込めば何の抵抗もなく呑み込んでしまう。

 沙雪の身体が強く痙攣する。そして、絞り出すような強烈な脳逝きが沙雪を襲う。


「んぐぅぅうぅぅぅぅぅううぅぅぅぅぅっ!」


 しかし、フィアは口を離すどころかさらに舌を絡ませていく。沙雪の口内を貪るように蹂躙し、唾液を流し込み続ける。


「んんっ、んぐぅううぅぅぅぅぅうううううぅぅぅぅぅぅっ!」


 脳が蕩けそうな程の強烈な快感が連続する。今度は、二度目の脳逝きの波が引ききらないうちに、すぐ様、脳での絶頂へと三度押し上げられていった。

 沙雪は脳での絶頂が癖になりつつあった。前回よりも更に深く沈むようにして絶頂の渦に呑み込まれていく。


「んっ! んぶっ、んんっ! うぐぅぅぅぅぅっ!」


 フィアの責めは止まらない。再び脳へ直接響くような甘い快感。その甘美な感覚は沙雪の思考回路を溶かし、まともな考えすら浮かばなくなる。

 脳が何度もイキ続ける。しかし、イッているのに身体はイッていない。全身を包むイク寸前の切なさも、疼きも、一切、治まらない。むしろ余計に強く、深く、重くなる。


「んぅ……んぐ……んんっ、んふぅっ!」


 イク、イク、脳が壊れる、気持ちいい、逝く。でもイケない、切ない、もっと欲しい、ダメ、ダメなのに、イキ過ぎて辛いのに、イケない……矛盾する様々な感情が沙雪の頭を塗りつぶし、正常な判断を狂わせる。


(ど、れ…………だけ……続ける……の……)


 脳がグシャグシャになるような快感、気が狂うようなもどかしさ、混濁する思考の中、沙雪は気絶するように意識を失う。

 しかし、部下の妖魔たちの声によって叩き起こされ責められる。

 沙雪に休む間などない、気絶と覚醒、その繰り返しだ。

 与えられる快楽に悶絶し妖魔たちの責めを全て甘んじて受け入れるしかないのである。


(い、いつまで…………はや……く、終わ……て……っ)


 悪戯にフィアが沙雪の理性を揺さぶる行為が沙雪にとっては辛い時間となっていた。

 フィアの行動は全く予想ができないものだった。

 身体が切なくてたまらない、イクことができないだけでなく、発情し疼く身体に一切触れられることもない状態は快楽責めとはまた違う苦しみを生む。

 そして、フィアの責めがその切なさを助長させる。


(だ、だれ、か…………た、す……け…………っ)


 メリディアーナはまったく姿を見せない。

 時間の感覚などとっくに失せているが、幼い妖魔たちが来る回数を考えても優に3日は経過している。

 そしてその間、フィアは沙雪の身体を責め続け、弱い部分を把握し、開発し、より強い快感を与え、よりもどかしく焦らし抜く。

 イッても、イッても……いや、イケばイクほどに切ないわだかまりが蓄積していく。


「んひっ、ひああっ、や、やめへ……もう、ゆるしへ……イ、イキたい……イカ、せへ……や、休ませ……て……」


 乳首をコリコリと撫で回すフィア、身体はビクンビクンと痙攣し、強烈な焦燥感が下半身を煮え立たせる。堪えきれず、沙雪は年下にも見える妖魔の前で無様を晒す。

 次第に沙雪は絶頂を望むだけの肉人形になりつつあった。





第三話②『双子妖魔の調教』

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