「……」 「……」 静まり返る教室。 たった数人しか生徒がいないため……ざわめきも起きない。 「じゃあ、桜坂さん。自己紹介をお願いします」 「はい」 透き通るような声。 170センチを、優に超えているように見える……スラっとした、八頭身はありそうな……小顔で足の長い美少女。 開け放たれた窓から吹く風に……靡く、美しい黒髪。 巨乳。 色白。 「桜坂雅です。東京から来ました。よろしくお願いします」 田舎の学校に――とんでもない美少女が転校してきた!!! ◇ ◇ ◇ 色めき立つのは、男子生徒。 全部で六人しかいない三年生のうち、男子はちょうど半分の三人だ。 一人の男子生徒を除き……二人が、少しでも雅の注意を引こうと、すぐさま声をかける。 雅は、嫌な顔一つせず、鼻の下を伸ばす二人の質問に、丁寧に答えていった。 「はぁ……ばっかみたいだわ。あんたはあんな風になったらいかんでね?」 つまらなさそうにため息をついたのは、金髪ロングヘアーの美少女。 三人いる女子生徒のうちの一人――工藤茉奈華。 隣の席の、ナヨナヨっとした男子生徒――岸谷秀哉を睨みつけ、釘を指す。 「あ、あはは……。僕は……急には話しかけづらいかな……。東京の人だし……」 岸谷は困った様子で、苦笑い。 ちなみに、他の女子生徒二人は、一人が欠席、もう一人は離れた席で黙々と自主勉強をしている。 「何が東京……。人ばっかり多くて好かん。一回行ったことあるけど、空気も悪い、飯もマズい。ほんでもって水は飲めやせん。あんなとこ住んどったら、体おかしなるに」 「まぁまぁ……」 方言丸出しの茉奈華は……都会アンチだった。 元より、好意を寄せている岸谷が――高校からは、都会に出ようとしていることに対して、不満を抱いているのだ。 『東京なんか行かんでも。ここで……仕事して、そのまんま暮らしたらいいがね……』 茉奈華は、できれば――。 義務教育を終えてすぐ、岸谷と二人で暮らしたいと思っている。 しかし、この鈍感な少年には、その気持ちが伝わっていないようで……。 「……余計なこと、考えとらん?」 「え?」 「その……。東京の話、聞こうとか」 「いや……あはは」 「許さんでね。そんなん。話したらいかん。東京の女と話すと、肺が汚れる。いっつも言っとるがね」 「そんなこと……無いと思うけど……」 「ふんっ」 岸谷は、苦笑いを浮かべるだけだ。 そんな二人の様子を……。 ……雅は、こっそりと気にしていた。 ◇ ◇ ◇ 「はぁ!? なんで秀哉がそんなことしないかんの!?」 「ちょっ……。茉奈華ちゃん……落ち着いて……?」 「秀哉は黙っといて!」 放課後。 茉奈華の高い声が、廊下に響く。 転校してきたばかりの雅に、村を案内してあげてほしい。 そんな――担任の、岸谷に対する提案を、茉奈華は良しとしなかった。 案内ともなれば――二人きりになる。 都会に憧れを持つ岸谷が、雅に毒されてしまうかもしれない。 強い懸念を、そのまま感情として剥き出しにする茉奈華。 「あんたも! 何をヘラヘラしとんの! もう三年生なんだから、自分一人で回ったら良いがね! それともなに? 都会の人間は体力が無いもんで、一人では歩けんとか言うの!? 甘ったれんな! ボケ!」 「ま、茉奈華ちゃん! 言葉が悪いよ!」 「……っ」 岸谷に止められて、茉奈華は落ち込んだように俯く。 「あんたは……やっぱり、都会に行きたいんか?」 「そういうのじゃなくて……。ただ、案内するだけだからさ……」 「そんなことないもん! 絶対……絶対! 悪い影響受ける! この女、さっきから笑顔がうさんくさい! 絶対絶対絶対悪いこと企んどるでね!」 「そこまで言うなら――」 ここで初めて……雅が、口を開いた。 背が高く――声も低い雅が発言しようとすると……空気が静まり返る。 「そこまで言うなら、茉奈華ちゃんも一緒に来たら?」 「……ウチは、用事があるもんで、無理」 「え……?」 雅が、クスッと微笑んだ。 「その程度なんだ……」 「は……?」 棘のある言葉に、茉奈華が拳を握りしめて、雅に詰め寄る。 すぐさま、岸谷が間に入った。 「や、やめなよ……茉奈華ちゃん……」 「わかっとるて……。……今のは、こいつから喧嘩売ってきたがん。そうやろ? な?」 岸谷の肩に……雅が、ポンっと手を置く。 柔らかな弾力に……少しだけ、ときめきを感じてしまった。 岸谷よりも、少々雅の方が背が高いので……まるで、大人のお姉さんに、触れられたかのような緊張感が走った。 「十年ちょっと……。一緒にいるんでしょう? 篠山くんから聞いたよ? みんな、子供の時から同じ場所で生活して、同じように育って……。……そんな風に、一生懸命積み上げてきたものが――たった一日で、崩れちゃうって、思ってるんだ。それは逆に――とっても、失礼なことだと、私は思うな」 雅が、茉奈華をじ~っと見降ろしながら言うと……。 ……茉奈華は、腕を組んで、考え始める。 「確かに……。ウチらは、もう何年も一緒におるし……。……。……!」 「な、なに……?」 「……!」 茉奈華に突然見つめられて、岸谷は頬を赤らめながら俯く。 そして、茉奈華は――。 ぱしんっ。 っと、岸谷の肩に乗った、雅の手を払いのけた。 「触るのは禁止。そんで勘弁したるわ。わかった?」 「うん。わかったよ」 「おっし……。……じゃあもう、時間だで、行く。ばいばい秀哉! また明日! あんまそいつに近づかんといてよ! 肺の中、都会の工場のガスで汚れるでね!」 「ば、ばいばい……」 こうして……事なきを得たのだが。 雅は、岸谷の背後で……不敵な笑みを浮かべている。 しかし、岸谷が振り返るのと同時に、ふんわりと柔らかい笑みに変えてみせた。 「ご、ごめんね。桜坂さん……。……茉奈華ちゃん、本当はとっても良い子なんだ……。嫌いにならないであげてほしい……」 「わかってるよ……。……すごく、岸谷くんのことが、好きなんだね?」 「え……? ……そういうのじゃ、無いと思うけど」 「え?」 「え?」 「ふふっ……。なんでもない。じゃあ、案内をお願いしようかな?」 「あ……うん」 雅は、岸谷にバレないように……舌なめずりをした。 さて……。 今回は、どうやって――この田舎の、幼気な少年を『ぐっちゃぐちゃに壊して』やろうかな――。 ◇ ◇ ◇ 雅は、茉奈華の忠告を守るかのように、岸谷とある程度の距離を保って、後ろに付いて行った。 村の様々な場所を案内していく。 次に訪れたのは――だだぴろい土地。 「ここは……よく、みんなでサッカーとか、野球とかして、遊ぶ場所だね」 「広い……。やっぱり、田舎ってすごいね」 「そう……? 都会には、もっと広いグラウンドとか、ありそうだけど……」 「あるよ。でも、だいたい入場料がかかったり、予約が必要だったりして、気楽には遊べないかな……」 「へぇ……」 「……都会のこと、興味あるの?」 「え?」 岸谷は、茉奈華のことを思い出す。 あまり……都会の話をしたら、怒られてしまいそうだ。 けど……。 ……本心からすれば、都会に行きたい。 高校にも行かず、こんな狭い村で一生を終えることは、考えたくなかった。 「ある……かな。少しは……」 「でも、今の時代だと……ネットとかで、色々調べられるでしょ?」 「あ……。茉奈華ちゃんに、やっちゃいけないって、言われてて……」 「え――」 雅の顔が……少しひきつった。 「その……。聞いて良いのかわからないけど……。……随分束縛されてるんだね?」 「え? いや……。でもまぁ……。特に、不自由はしてないし、良いかな……」 「そんなこと……。だって、篠山くんと、森部くんは、スマホだって持ってたし……」 「あはは……。僕は、まだしばらくは無理かも」 岸谷は、自嘲気味に笑うが……。 雅の方は、どんどん真顔になっていく。 「桜坂さん?」 「あの……。私の家、来てくれない?」 「へ?」 「せっかく案内してくれたんだし、お茶くらい出させてもらわないと、気が済まないの」 「いやいやそんな……。……茉奈華ちゃんにも、怒られるし……」 「茉奈華ちゃん茉奈華ちゃんって……。……岸谷くん、もう三年生なんだから、少しは自分で物事を考えたらどうだろう」 「……あはは」 「そうやって、何か困ったことがあったら、すぐに苦笑いするの、良く無いよ?」 「うっ……」 正論を言われ、岸谷は落ち込んでしまった。 「ごめん……言い過ぎた」 雅は……美しい、大人の女性のような笑みを浮かべて……。 ……岸谷の肩に、手を置いた。 やっぱり――柔らかい。 もちろん、茉奈華には、普段から当たり前のように触れられているけれど。 どちらかと言えば活発な彼女からは、女性らしい弾力をあまり感じたことが無かった。 桜坂雅は――女だ。 都会の女。 なんとなく、良い匂いがする。 茉奈華は、いつだって土の香りがした。 それも悪くないと思っていた。 けれど――。 「行こう……?」 気が付くと……。 岸谷は、差し出された雅の手を――握っていた。 「あ、でも、その前に……。桜坂さんの家に行くって、言わないと……」 「え? ……あぁ。連絡を取る手段が、無いもんね」 「ん?」 「あれ?」 「いや、違くて……。……夜が遅くなるのとかは、茉奈華ちゃんの家に泊まることもあるから、何も言われないけど……。――茉奈華ちゃんには、他の女の子の家に行くときは、言わないとダメなんだ」 「は……?」 雅が、手を握る力を強める。 「桜坂さん……?」 「……やっぱり、おかしい」 「え?」 「ごめん岸谷くん。それはさせられない」 「あ……」 岸谷の意思を無視して……手を引っ張り、歩き始める雅。 鼻息が荒くなっていることを悟られないように、必死だった。 ――この男……食べごろすぎるでしょ……♡♡♡ 知識も薄く、束縛を受けてきた――哀れな少年。 そんな少年の、空っぽの脳みそに……。 ありったけの贅沢と、都会と、『女』をぶち込む――。 「フフ……♡♡♡」 岸谷は……雅の異変の理由に気が付くことも無く。 ただ……腕を引っ張られることを許し、着いて行った……。 ◇ ◇ ◇ 雅の家は、立派な豪邸だった。 田舎特有の、余った土地を贅沢に使用して……作り上げた、城のような家。 ……いや、さすがに城は言い過ぎだが、少なくとも――岸谷には、そう見えたのである。 「どうしたの……?」 門の前で、足が止まる岸谷。 「あ、いや……。……すごいなぁって」 「すごい……?」 「なんだか……お姫様が住んでるみたいな、大きな家……」 「……ふふっ」 「え?」 「あはは……! ……意外とロマンチストなんだ。岸谷くんって」 「そ、そんなこと……」 「篠山くんと森部くんは、私の家――もう、見に来たって言ってたけど、一緒に来なかったの?」 「あ……」 茉奈華に……止められたのだ。 『都会人の作った建造物を見たら、目が汚れるでね!』 そんなセリフを思い出す。 徹底的に、岸谷から――都会を遠ざけようとする茉奈華。 「もしかしてーー茉奈華ちゃんに?」 岸谷は、気まずそうに顔を背けた。 「ま、いいや。行こう?」 未だに、手は繋がれたままである。 門を抜けて、広すぎる庭を横目に……玄関へ。 「うわ……」 大きなドアを開くと……。 ……異常なほど広い玄関。 「もう……ここに住めそうだね……」 「ふふっ……♡ ……こっち」 グイグイっ。っと、岸谷の手を引っ張り、奥の部屋へと誘導する雅。 連れて来られたのは――。 とってもオシャレな部屋。 緑があったり、謎の置物があったり。 田舎暮らしの岸谷にとっては、どれも新鮮だった。 「私の部屋なの。どうかな……」 「え……。あ、えっと……。すごい……と、思う。ごめんね? こんな部屋を見たのが、初めてで……」 畳と……勉強机、古い扇風機。 それらが、岸谷の知っている異性の部屋だ。 茉奈華と二人で過ごす、狭苦しい田舎の……牢屋みたいな部屋。 ここはどうだろう。 シックなデザインの家具が、いたるところに……。 テーブルも、椅子も……ベッドもある。 まるで、リビングみたいだ。 広いし……。 「なんだか……広すぎて、めまいがしてきたかも」 「あはは……♡ そっか……。……とりあえず、椅子に座って? 何か飲むものを持って来るから」 「う、うん……。ありがとう……」 椅子も……座り心地が良い。 岸谷の記憶にある椅子と同じ……木という素材を使っているはずなのに、まるでソファーにでも座っているような感覚。 しばらくして戻ってきた雅は、お茶だけでなく、クッキーまで持って来てくれた。 「あれ……」 いや……。 お茶ではない……紅茶だ。 ティーカップに入った、良い香りのする……紅茶。 「どうぞ? お母さんじゃなくて、私が入れたから……あんまりかもだけど」 「あ……、お、お母さん、挨拶……」 「今はいないよ? お父さんもお母さんも。引越してきたばっかりで、色々忙しいみたい」 「そっか……」 「……紅茶、飲んで?」 「い、いただきます……」 ……美味い。 「クッキーもどうぞ?」 クッキー……美味すぎる! とんでもないところに来てしまった……。 「こ、こんなおいしいモノ食べたの……初めてかも……」 「ふふっ……♡ そんなに高いものじゃないよ? 東京には、普通に売ってるし……。……通販とか使えば、ここでも食べられるから」 押し付けられる贅沢……。 岸谷の家のリビングの、ショボい机の上に置いてあるのは、いつでも煎餅や……みかんくらいのもので。 ……なんだこの――おしゃれな食べものは。 興奮する。 感動する。 田舎が――薄れて。 都会の色に染まっていく……。 「茉奈華ちゃんの話、なんだけど」 茉奈華。 そのワードを聞いて、岸谷は、一気に現実へ引き戻された。 それと同時に……。 ――茉奈華に黙って、ここへ来たことに対する、罪悪感が芽生える。 「岸谷くんは……。ちょっと、束縛されすぎてる。子供なら、わかるけどさ。もう……三年生なんだし。自分の意思を、もっともっと伝えていかないと」 「自分の……?」 「本当は……こんなところから抜け出して、都会に行きたいじゃないの?」 「……」 「図星……。……でも、茉奈華ちゃんのことが、好きだったり?」 「好きとか、そういうのじゃ、なくて……。……なんだか、離れるのも……」 「茉奈華ちゃんと一緒に、都会……。って、いうのは、無理なんだ」 「無理だと思う……」 茉奈華は――ここで、一生を終えたがっている。 岸谷さえいれば……後は何もいらない。 物心がつくのと、岸谷に好意を抱くのと、どちらが早かったか……自信が無いほど、彼女は昔から――岸谷と結婚するつもりで、これまで生きてきたのだ。 でも、だったら――。 「だったら……」 「え?」 「あ、ううん。なんでもない。……紅茶、火傷しないように、ゆっくり飲んでね? クッキーまだあるから」 「ありがとう……。でも、晩御飯が食べられなくなると、茉奈華ちゃんに怒られるから……」 「また、茉奈華ちゃん……? ご飯、家で食べるんじゃないの?」 「今日は……茉奈華ちゃんと食べる日なんだ」 「えっと……? つまり、何。帰る時間……迫ってるんだ」 「……」 岸谷は、気まずそうな顔で頷いた。 「今……何時かな」 時計を探すため、キョロキョロと部屋を見回す岸谷。 そんな岸谷の目を……。 「……だめっ」 雅が――手で塞いだ。 甘い香りがする。 クッキーを触っていたから……というだけではない。 柔らかくて、温かみのある……。 ……自分の知らない、女の子の匂い。 「私と二人でいる時は……。私のことだけ考えて? 他のモノに目移りしないでほしいな……」 「う……」 「……それとも、もう――帰りたい? 茉奈華ちゃんとじゃなきゃ、嫌なの?」 「そ、そんなこと……無い」 雅の泣きそうな顔を見て、岸谷は慌てて弁明する。 「その、えっと……。色々、いきなりだし……。茉奈華ちゃんも、話せばきっとわかってくれると思うんだ。都会のことだって、多分――」 「だったら、最初から……。岸谷くんの意思を、尊重してあげるべきだと思うな」 だったら……。 の、続きの言葉を、雅は発してみせた。 「だって、こんなにも束縛するくらい好きなら……。岸谷くんの考えを、もっともっと理解して……。……ね? わかるでしょ? 隣に寄り添う覚悟のある女の子なんだとしたら、行動が矛盾してる。きっと、茉奈華ちゃんは……岸谷くんを、自分の都合の良いように変えたいだけ。そんなの、操り人形……あっ」 雅は、申し訳なさそうに俯いた。 「ごめん……」 「……大丈夫。……紅茶とクッキー、ありがとう。僕、もう……」 「待って」 手を……掴まれる。 ふにゅ♡ ふにゅぅ……♡♡ やっぱり、柔らかい。 これまで――知らなかった、本当の女の子の弾力。 「都会で流行ってるゲームがあるの。……それだけやってから、帰るのはどうかな」 「ゲーム……?」 「そう……♡ ――ゲーム♡」 雅の目が、一瞬だけ、怪しく光ったような気がした。 とはいえ、微妙な空気で解散するのも、気まずいと思ったのか、岸谷は素直に、椅子に座り直した。 「待っててね……♡」 雅が……引き出しを開けて、持ってきたのは――。 ――オナホと――ローション。 岸谷は首を傾げている。 「なにそれ……」 雅は、心の中で大声で笑った。 股がじんわりと濡れる。 ――勝った♡ 知識の無い雄に――快楽を教え込む。 脳みそを破壊する。 自分好みの――おもちゃにする♡ ゴールまでの道筋が見えた。 あとは――進むだけ。 「今からするゲームは――おしっこ我慢ゲームだよ♡」 「え……! お、おしっこ……?」 「うん♡ おしっこ♡ ……あっ、大丈夫。本当のおしっこじゃないの。白くて――ドロドロのおしっこだからね♡」 「……??」 何も知らない岸谷は、頭の上にはてなマークをたっぷりと浮かべている。 雅が……岸谷のズボンに、手をかけた。 「さ、桜坂さんっ!? 何を……」 「このゲームは、男の子が、おちんちんを出さないといけないの」 「えぇっ……! 変わったゲームだね……」 「うん……。だから……。……脱がせるね♡」 「あっ……♡」 あっという間に、パンツ姿に。 白いブリーフだ。 ――何から何まで――自分好み。 痴女の笑みを殺して、柔らかい笑顔を浮かべながら……ブリーフも脱がせる。 ぽろんっ♡♡♡ 勃起していない上……皮も剥けていないペニス。 「ゲームをするためには……おちんちんを、大きくしないといけないの♡」 「お、大きく……? どうやって……?」 「こうやって……♡」 「え……♡♡♡ あ――♡♡♡」 ぽふんっ……♡♡♡ 雅が、岸谷の上に跨り……。 むぎゅ……♡ っと抱きしめた。 制服越しではあるが――乳房がむにゅにゅ♡ っと潰れる。 初めての弾力――。 おっぱいの熱……♡ 「はひぃ……♡♡」 むくむくむくぅ……♡♡♡ あっさりと――岸谷のペニスは、勃起した。 雅の甘い香りで、脳がメロメロになってしまう。 勃起を確認して、雅は岸谷の体を離れた。 ――喪失感。 今の岸谷の頭には――茉奈華の存在は全く無いようだ。 おっぱい、おっぱい……♡♡ 「……勃起、するのは……初めてじゃ、ないよね?」 「うんと……。勃起……?」 「おちんちんが大きくなること。これまでも、たまにはあったでしょ?」 「あ、うん……。なんでかわからないけど……」 「ふふっ……♡♡ 可愛いね♡」 可愛い。と言われて、岸谷は頬を赤らませた。 再び……雅が、岸谷の股の間に座り、ペニスを見つめる。 「次に、皮を剥かないといけないの」 「皮……?」 「そう♡ おちんちんの先っちょを……外に出すだけ♡ 痛くないからね……♡」 「ひっ……♡」 雅は……。 涎をたっぷりと、皮の隙間に馴染ませる。 普通なら……痛い。 剥き慣れるまでの間、日焼けしたような、ヒリヒリとした感覚に襲われる。 しかし……桜坂雅は、何度も何度も初物ペニスを剥いてきた。 「うっ……♡♡♡ ……はっ……♡♡♡」 丁寧に……。 皮と、ペニスの癒着を剥がしていく。 痛くない……。 涎が潤滑油となり、刺激を抑えている。 そして――亀頭が露出した。 「痛くない……?」 「うん……♡ でも、なんか……スースーするぅ……♡」 「それは大丈夫……♡♡ じゃあ……♡♡♡ ちょっとだけ、シコ慣らし……しよっか♡」 「なにそっ――あひんっ♡♡♡」 しこっしこっ♡♡♡ 涎たっぷりの手のひらまんこで、ペニスを包み込む。 初めての――快感。 脳がピリピリと痺れて、手足が震える。 「う、うわ、なんで、あ、あぁぁぁ……♡♡♡」 「気持ち良いでしょ……? 都会の男の子は、み~んなこの遊び、してるんだよ……♡」 「う、うひぃ……♡♡♡ 都会ぃ……すごいぃ……♡♡♡」 「行きたくなるよね……♡♡♡ 田舎には、こんな娯楽、ないもん……♡♡」 「うぁ……♡♡♡ ひぃん……♡♡♡」 「……はい。一旦ストップ。岸谷くん――おちんちん敏感だね♡」 「はぁ……♡ はぁ……♡♡ そう、かもぉ……♡♡」 オナホに――ローションを垂らす雅。 くちゅくちゅと……指で中をかき回し、馴染ませていく。 「これで準備オッケー。……おしっこ我慢ゲーム、始めるね? ルールは簡単♡ いつもと違う……変なおしっこが出そうになっても、頑張って我慢する。それだけ♡ もし、岸谷くんが……。一分間、我慢出来たら、岸谷くんの勝ち♡ だけど――我慢できなかったら、私の勝ち。勝った方が、負けた方の言うことを、何でも聞く――っていうのは、どうかな」 「え……な、何でも……?」 「そう、何でも……♡♡♡」 雅は――。 わざとらしく、胸の谷間をちらつかせた。 爆乳――Iカップはあるだろう。 年齢を考えれば、かなりのボリュームだ。 ――僕が勝ったら……おっぱいを揉ませてもらえる?♡ すぐに――想像してしまう。 「じゃあ、良い……? おちんちん、入れるよ?」 「え、い、入れる?」 「この筒にね……♡♡ おちんちん入れて、しっこしっこすると、すっごく気持ち良いの……♡」 「へぇ……♡♡」 それでも……。 ……一分くらいなら、我慢できるだろう。 岸谷は、見くびっている。 オナホールは――成人男性であっても、耐えがたい快楽を与える、悪魔の性器だ。 「よ~し……。……頑張ってね? 岸谷くん……♡♡ おちんちん――入れま~すっ……♡♡♡」 ぴたっ♡♡♡ オナホの入り口に――亀頭が密着。 そして――。 にゅぷぷぷぷぷっ♡♡♡ 沈む――♡ 「はっ――!?♡♡♡♡」 びくびくびくっ♡♡♡♡ 岸谷の体が、大きく痙攣する。 気持ち良すぎ……♡♡♡♡ ぷりっぷりの何かが、ペニス全体に纏わりついて……♡♡♡ しかも……ねっとねと♡♡♡ 「あ、待って♡♡♡ これダメ♡♡♡ ダメなやつっ♡♡♡ あぁあぁあ♡♡♡♡」 「まだ……根本まで、咥えこんだだけだよ……? 十秒も経ってない……♡♡ ……動かさなくたって、イっちゃいそうだね?」 「イっちゃう……?」 「ふふっ♡♡♡ なんでもない……♡♡♡ おしっこ出そう……?♡♡ いつもと違う、ぞわぞわぞわぁ~ってくる、おしっこ……♡♡」 「わかんないよぉ……♡♡♡ あ、あうぅう……♡♡♡ 動かさないで……♡ お願い……♡♡♡」 「ダメ……♡♡ それじゃあ、ゲームにならないでしょ?♡ ……しこしこするよ……♡♡♡ しこっ……♡♡ しこっ♡♡♡」 「はぁ……!♡♡♡♡」 ギュッギュ♡♡♡くぽぉ♡♡♡ ぎゅぅ~~♡♡♡ 腰が抜ける――♡♡♡♡♡ ペニスが焼け溶けるほど、気持ちが良い……。 睾丸から、何かしらの衝動がせり上がってくる感覚――。 「待って……♡♡♡♡ なんか来てる……♡♡♡ い、いやだぁ♡♡♡ 怖いっ……♡♡♡ 怖いぃ……♡♡♡」 「怖くないよ……♡♡ 私の手、握ってて良いから……♡♡♡♡ おしっこいっぱい出して……?♡♡♡ 筒の中に、びゅっびゅ~~~♡♡♡ って……♡♡♡」 「はぁもうダメ……♡♡♡ 漏らしちゃう……♡♡♡ あぁぁあぁああぁ出るぅうう~~♡♡♡♡♡♡」 ぶびゅっ……♡♡♡♡♡びゅっ♡♡♡♡ドピュぅう~~~♡♡♡♡♡ 「んっ!!!!!♡♡♡♡ んっ!!!!♡♡♡♡」 ぎゅうぅう……♡♡♡♡ 雅の手を――必死で握りしめる。 頭の中で……何発も、花火が上がるような感覚だ。 目の前が真っ白になる――気持ち良い♡♡♡ 「はぁ……♡♡♡ おしっこ出ちゃったぁ……♡♡♡ ん、んほ、おぉおお……♡♡♡」 「……♡♡♡」 にゅぽんっ♡♡♡♡ オナホが――引き抜かれる。 ポタポタと、濁った液体が漏れ出てきた。 雅は……それを、指で掬い取る。 「見て……♡ これね……、精液って言うの……♡♡」 「せ……精液ぃ……?♡♡」 「そうだよ……♡♡ これを、女の人のアソコに注ぎ込むと……赤ちゃんが出来ちゃう、魔法の液体……♡♡」 「えぇっ……!?♡♡♡ そ、そんなもの、僕は、出したの……!?♡♡♡」 「ふふっ……♡♡ ……岸谷くんが知らないだけで、篠山くんも、森部くんも――とっくに出してるよ?」 「……!?♡♡」 知らないことだらけで――頭がいっぱいになる。 雅が……耳元に近づいて来た。 「一番大事なのはね……。……精液が出るおしっこは、とってもとっても気持ちが良い……♡♡♡ っていうことだけ……♡♡♡ ……わかったぁ……?♡♡」 「ひ、ひぃいい……♡♡♡」 「ふふっ……♡♡♡ 精液おしっこをすること……射精って言うの♡」 「射精……♡♡♡ ……射精、すっごく、気持ち良かったぁ……♡♡」 「そうでしょ……? また――したいって、思ったよねぇ……?♡♡♡」 「うん……♡」 即答……。 ――良し♡ 堕とした♡ 雅は、勝利を確信。 「じゃあ……。私が勝ったから、岸谷くんは、何か一つ、言うことを聞かないといけないね?」 「あ……う、うん」 「よし……♡♡ どうしようかなぁ……♡♡ 私の願いは――」 雅の要求に……岸谷は、目を見開く。 「どうしたの……? ……できないなんて、言わせないから♡」 「あ……。……はいぃ♡」 耳元で囁かれて……断ることができなかった。 いや――しなかったのだ。 「それじゃあ――明日の放課後ね♡ ……そろそろ、茉奈華ちゃんの家、行ってあげて?」 「あ、そ、そうだった……!」 岸谷は、ブリーフ、ズボンなどを履いて……礼を言ってから、慌てて雅の家を後にした。 雅の願い……。 頭の中で、それがグルグルと渦巻いている。 「茉奈華ちゃんに……バレないようにしないと……」 茉奈華の家に向かって――岸谷は駆け出した。