XaiJu
ごみんと
ごみんと

fanbox


【支援者限定】エルフの王城の女性達が体ごと乗っ取られる話

 タイトルはこうですが下敷きは『人生リセットツアー』とかに近い感じ。

 とりあえず女王と王女が出てきたらぼくは母娘のいちゃらぶレズセックスをさせたがるらしいです。


=========================


 夕霧に包まれ朝靄に覆われた深い森の中心に、エルフの王国は広がっていた。白大理石造りの王城は荘厳さと流麗さを兼ね備え、森の天蓋を尖塔が貫いている。

 過去には魔物や異国との戦いが繰り広げられたとされ、それにまつわる風習や対抗部隊なども現存しているものの、今は平和。

 そんな王城の一角、女王や王女の部屋にもほど近いところに近衛騎士団長シャーディアの私室はあった。

 窓辺から覗き込む森の緑と、女王から賜与された宝剣と盾が掛けられた壁。鍛錬のための道具も整頓されていた。他の騎士の部屋と決定的に異なる点は、騎士団長であるために一人部屋であること。部屋の中央には飾り気がないな木製のベッドで、彼女はひとり眠っていた。

 普段は泰平な王国にあって一番の剣技の使い手であるシャーディアだが、眠っている最中は気迫など無い。鎧のかわり寝間着であるワンピースに身を包んだ肢体は、戦士らしからぬ柔らかさを露わにしている。

 しかし口元から涎が垂れ、足がシーツから飛び出し、長いシルバーの髪が顔に張り付くその姿は、あまりにもだらしないと言わざるを得ない。無防備というより、下品ですらあった。

「んが……んぁ?」

 寝返りをうち、バストが服の中で動く。繊細な先端がこすれたシャーディアは、その刺激にぱちりと目を覚ました。

「んぁ……あ、あぁ?」

 シルバーのロングヘアが顔にかかると、それを不思議そうに指で摘んで眺めるシャーディア。朝の光が髪を輝かせ、まるで銀糸のように見えた。

「何だ、この髪……あ、そうか」

 張りのない声で呟きながら、シャーディアは寝間着の上から自分の体に触れた。引き締まった腕を撫で、程よい膨らみのバストを鷲づかみにし、さらに股間へも手を這わせる。指先が肌を滑り、戦士の筋肉とは裏腹に柔らかな感触が伝わってきた。

「……ちょっと貧弱そうじゃねえか? クソが」

 少しだけ不満そうに口元を歪め、シャーディアは胸を揉みしだいた。己のものなので、誰にも遠慮はない。寝間着をばっと脱いでしまい、女性として十分なバストに引き締まった腹筋、シンプルなショーツを忌々しそうに眺める。

「んー……」

 やがてベッドから跳ね起きたシャーディアは、枕元に立て掛けられた護身用らしき剣に目をやる。手に取って軽く振り回し、重心を確かめるように柄を握り直した。剣を手に持つ姿は寝間着のままでも堂に入っており、彼女はため息をついた。

「なんか……エルフっても、女だしこんなもんか」

 寝乱れた髪が揺れ、どこか不釣り合いな姿が朝の静寂に映えていた。



 ――時を同じくして、王城の別室。そこは王城の中で最も絢爛豪華であることに疑いのない、女王アメイルの寝所である。

 天蓋付きのベッドにはシルクのカーテンが垂れ、金糸で刺繍されたネグリジェが彼女の豊満な肢体を包んでいる。部屋には花の香りが漂い、窓から差し込む光は宝石のはめられた調度品を輝かせる。歴代でも屈指の名君と称えられ、政の手腕のみならず慈愛のある姿と振る舞いは国民から愛されていた。

「おおぉ……おっぱい、おっぱいでやんす」

 そんなアメイルはすでに目を覚ましており、ベッドの上であぐらをかいている。

 普段の優雅さや気品は鳴りを潜め、彼女はネグリジェの上から自分の体を緊張しながらもまさぐっていた。豊かな胸を両手でたゆんたゆんと揺らし、柔らかな腰を撫で回す。朝陽はネグリジェの薄い生地を透けさせ、その豊満な輪郭を浮かび上がらせていた。

「女王様……すごいでやんす、すごいでやんす!」

 満足げに笑いながら、アメイルはベッドから立ち上がった。天蓋のカーテンをしゃっと開き、忍び足で立体的な彫り込みのあるフレームの鏡の前へ移動する。

 するとアメイルはガニ股になり、ネグリジェの裾をたくし上げる。繊細かつ華美なレースのショーツが露わになった。それも乱暴に下ろしてしまうと、ためらいもなく手を股間に伸ばす。一本の枝毛もないロングヘアと同じ、金色の陰毛をかき分けていった。

 アメイルの顔が、快楽に歪んだ。

「んぁ……っふぅ、ううぅ……おいらが、女王様、ママなんて……んっ」

 恍惚としながら、アメイルは股間をいじくり回した。吐息が漏れ、頬がわずかに紅潮する。ゆさゆさと胸が揺れ、長い髪が背中で波打つシルエットは、女王としての威厳とは程遠い。彼女の目は好奇心と興奮に輝き、鏡の中の美しい顔は弛んでいく。

「んぁっ、あんっ、んっ、ぁあっ、ああ――っ!」

 指の動きが次第に激しくなり――彼女は短く吠える。赤い絨毯に染みを作りながら、へたり込んだ。自慰を続ける手は止まらないものの、もう片方の手は頭に添えられた。

 しばらく楽しんだあと、アメイルは静かに立ち上がる。

「……はぁ、ふぅ……これが、女王の記憶ってことね……」

 ベッドの端に置かれた水差しへ手を伸ばし、杯に水を注いで一気に飲み干す。喉を鳴らし、彼女はたおやかに笑った。



 女王が朝からオナニーに耽っていた、その隣。柔らかなピンクと白で統一され、机に飾られた色とりどりの花や人形が、主の年齢を窺わせる部屋。

 部屋の奥、繊細な模様が刺繍されたシーツと掛け布団の中ですやすやと寝息を立てているのは、第一王女であるリィルだった。

 可憐で幼い容姿は、花畑で眠る妖精そのもの。長命なエルフなので実年齢は25歳にも迫る頃ながら、人間換算では肉体も精神も5歳程度。それでもリィルは母と別々に眠るようになっていた。

「ん……」

 母譲りのブロンドヘアーは枕とシーツに広がっていて、白いネグリジェに包まれた細いというより丸っこい未熟な体が穏やかに上下している。長い耳がわずかに動き、夢見心地の表情が愛らしい。

 だが突然、彼女の体がわずかに震えた。シーツにじわりと染みが広がり、ぬるい感覚が彼女を一気に覚醒させた。

「……んぁ?」

 リィルはぱちりと目を開ける。寝ぼけたまま寝間着をめくり、固まる。ゆっくりと動き出した手は純白のショーツを掴んでいた。シーツにも染みが落ちていく様を、リィルは見届ける。

 折角一人で眠れるようになったのに粗相をした――そんな悔しさは、リィルの顔にない。驚愕と、畏怖と、一分の喜びが浮かんでいった。

「ほう……あの男、本物だったのだな」

 硬い口調で呟き、リィルはベッドから降りた。濡れたネグリジェとショーツを全て脱ぎ捨て、床へ放り投げる。小さな裸体が露わになり、彼女は部屋の隅に置かれた鏡に近づいた。

 まだ筋肉が発達しておらず、各所はぷにっとしている。股間やおしりも例外ではなく、何もはみだしていない一本すじだけが股間に備わっていた。

「まあいいか。もう少しは育っているものかと思っていたが……」

 そのまま何も着ず、着替えを探すこともなくリィルは部屋の扉を開けた。裸で廊下に出ると、ぺたぺたと大理石の上を歩いていくのだった。



 そして――奇妙な言動をしているのは彼女たちだけではない。

 朝の光が差し込む回廊や広間では、女性エルフたちが奇怪な行動を見ている。その瞳には気品や知性が消え、代わりに野卑な好奇心が宿っていた。


「すげえ! こいつらやべえぜ!」

 大臣の一人は、理知的な顔立ちに似合わない下衆な笑みで自室の棚を漁っている。絹のローブを乱暴に脱ぎ捨て、引き出しから取り出した宝石や装飾品を両手に持っていた。


「んあっ、あっ、うおおおっ!?」

 同じように、宮廷魔術師は杖の柄を自らの膣に突き立て獣のように猛っている。このエルフの国が平和でいられる最大の功労者であり、特殊な結界魔法を編み出した頭脳の持ち主とは思えない浅ましい姿だった。


「うお……子ども、お子さま……おぉっ!?」

 礼拝堂のすぐそば、神託を授かり聖女と呼ばれる幼い少女は鏡の前でひたすらに身体をまさぐる。リィルと同年代でありながら思慮深く聡明な聖女の影は、一切ない。


 他にも王城の至るところで、メイドたちは好き勝手に乱痴気騒ぎを繰り広げていた。普段は優しい女王や王女を心から慕い仕える彼女たちだが、自慰やレズセックスを当たり前に繰り広げていた。

「おいおい、こいつのおっぱいすげぇ柔らけぇな!」

「へへっ、お前のも悪くねぇぜ!」

 笑い声や嬌声、叫び声が響き合う。廊下、厨房、メイドの詰め所、中庭、食堂。メイド服を乱し、体液を滴らせ、白い肌を晒すその姿は王城の秩序とはかけ離れていた。

 王城の男性たちは、女権国ゆえに元々数が少なく、衛兵や執事として控えめに仕えていた。しかし今、彼らはみな深い眠りに落ち、一切目を覚まさない。広間の片隅で倒れた衛兵、厨房の椅子に突っ伏した執事――その静寂が、女性たちの喧騒と対照的だった。

「そろそろ昼かぁ……行くか、食堂だったよな?」

「ああ。親分との取り決めだしな」

 やがて、変容した女性たちだが自然と食堂へと集まり始めた。『親分』などと言い、女王ではない誰かに従うかのように。




「あー俺、そっちの身体のほうが良かったな。乳でけー」

「この身体、感度十分でしたわ」

「うーん、ちっと若すぎだな」

「十分十分。俺ぁ前までブ男だったから」

 食堂にはすでに多くの女性エルフが集まっており、各々会話している。身体がどう、歳がどうなどと喋り、胸を見せつけたりもしていた。

「だいたい揃ったでやんすかねー……親分、まだ来てないみたいでやんすが」

 小高く全体を見渡せる上座には、ドレスをきちんと着込んだ女王アメイルが座している。絹のガウンが優雅に肩を包み、長い銀髪をまとめ前に垂らしていた。

 アメイルは混沌そのものな食堂を見晴らし、きょろきょろと視線を巡らせている。まさしく我が子を探す、母のようだった。

 そこへ、裸のままのリィルが現れた。小さな足音が響き、金髪が揺れる幼い姿が食堂の扉をくぐる。アメイルは立ち上がり、慈愛に満ちた声で呟いた。

「あ、親分! 親分でやんすね!?」

「ああ……お前は……」

「そうでやんす……にしても、親分ったらはしたない」

 彼女はリィルを抱き上げ、自分のガウンを被せるようにしてキスを贈る。額に軽く唇を触れさせ、その振る舞いは国民やかつての王城の者たちが知るアメイルそのものだった。リィルはあっけにとられ目を見開いていたが、首をかしげ硬い声で訊ねた。

「何だお前、もう記憶が読めるのか?」

「ええ――もう朝からオナニーぶっこいたでやんすからね」

 アメイルがにやりと笑うと、リィルも頷く。その会話の最中、隣に剣を持ったシャーディアがやってきた。寝間着のまま剣を肩に担ぎ、彼女は不思議そうに二人を見た。

「お前ら楽しそうだな。文句ぁねぇけど、全然力でなくてよ」

「もう戦う必要なんてないぞ」

「落ち着かねえんだよ。クソが」

 シャーディアが返すと、リィルはふうと肩をすくめた。

「んで親分よ、どうすんだ子分ども集めて」

「俺等をエルフの身体に入れてくれた、商人がやってくる手筈なんだが――」

 その時、魔法特有の複雑な音波と光が食堂を満たす。みんな一斉に、会話をやめた。


「――おっと、驚かせてしまいましたかね?」

 水を打ったように静まり返った食堂、起きているのは女性エルフだけった空間に男の低い声が響く。正確には、その場にいる全員の頭に直接届いたと奇妙さに会話を止めたのだ。

「お前は」

「ええ。貴方様も、随分可愛らしいお姿に」

 リィルが声をかけると、いつの間にか上座への階段を昇っていたローブ姿の男が意味深に頷く。警戒するシャーディアの剣をリィルが制し、男がアメイルの隣に立った。

 男に視線が殺到する。そんな中、男は恭しく頭を下げた。

「エルフの国の新たな住人たるの皆様、まずこの度は新たな人生を歩み始める貴方がたへ、心からの祝福を申し上げます――」

 男の声は慇懃無礼で、どこか芝居がかった調子で話していく。


 ――皆様が今お使いの肉体は、エルフの王城シルヴァノールに暮らす女性エルフのもの。

 割り振りの一部は頭領の指示に従ったものの、細部は委ねられた通りこちらで決めた。もしもどうしても、という話があるならば合意のうえで二名の身体を取り替えることは可能のため、明日までに決めておくこと。

 また身体の記憶は半日もすれば自然と読めるようになるが、性的快楽を与えることでその時を早められる。

 どうぞ、新しい人生をお楽しみください――


 そう告げて、男は言葉を区切る。

 そう――今やこの王国の女性エルフはみな、盗賊団の男たちがまるごと奪ったのだった。

 凛々しい近衛騎士団長シャーディアには、団で最も剣の腕が立ち頭領もただ一人並ぶと認める男が。

 麗しい女王アメイルには、盗賊団立ち上げから唯一残り頭領に絶対的な忠誠を誓う手下が。

 可憐な王女リィルには、頭領の精神が。

 そして他のメイドや大臣などにも、一人残らず盗賊団の男が身体を奪い取っていたのだ。なお男はそのまま。今日一日たっぷり、眠ることとなっていた。


「皆様に幸運があらんことを」

 説明を終えた男は、最後に一言残して煙のように消える。アメイルが目を丸くし、シャーディアが剣を握り直す。

「何だあいつ、消えちまったぜ!」

「へぇ、魔法……なのかしら?」

 どよめきが広がるをよそに、リィルだけは冷静だった。彼女は目を細め、内心で呟くような表情を見せる。

(やはりな……おそらく人間ではないのだろう)

 その洞察を口には出さない。リィルはアメイルの膝の上に立ち、全体を見渡した。まだ甲高く、幼女でしかない声を張り上げる。

「貴様ら、聞こえたな。今日は自由とする。身体の記憶を得ることを優先しろ。宴は明日だ」

 リィルが告げると、女性エルフたちから歓声があがる。綺麗な声が、食堂に満ちた。

「最高だぜ、親分!」

「一生ついてきますぜ!」

「嬉しいですわ、こんなお体を頂いて!」

 中にはもう――アメイルのように、朝からの行為によって、記憶を得ている者も居た。リィルはガウンを羽織ったままアメイルの膝に座り直す。アメイルは微笑み、シャーディアは憮然として剣を納めた。


 王城は新たな支配者の手に落ち、異様な一日が始まろうとしていたのだった。




◆◆◆◆◆




「大丈夫そうだったな」

「ええ。みんな、あなたに感謝していたわね」

 第一王女リィルの部屋に、女王アメイルとリィルが二人で戻って来る。ただし一緒に歩いてきたのではない。まだアメイルのガウンを羽織っているリィルは、母の腕に抱かれていた。

 とん、とリィルをベッドへ座らせ、アメイルは頭を撫でる。ふふ、と笑ってからガウンを脱がせた。

「先に服着るでやんす。こんなはだかんぼうじゃ、いくらエルフでも風邪引いちゃうわ。ママが着せてあげるから、ね」

「……」

 アメイルが優しく声をかけ、ベッド脇の衣装棚を開く。取り出したのは、高くなってきた太陽の光に透ける、さらさらとした薄緑のドレスだった。

 しかしリィルは座ったまま、非難がましい目をアメイルへと向けていた。

 リィルの中身は盗賊団の頭領であり、幼い体に慣れきっていない。服を着せられる感触がどうにもくすぐったく、身をよじった。金髪が揺れ、小さな肩が震える。

「違うほうがいいでやんすか? こんなちっこい服、窮屈だものね」

「……窮屈なのは、お前の口調だな」

「え……えと、いつもの私……じゃないわ、えと、おいらの喋りのほうがいいでやんすか?」

 アメイルは慌てて、母ではなく元の忠実なしもべへと立ち返る。

「嫌というわけではないんだが……まだ俺は俺だからな。ガキ扱いは、いくらお前でも変な気分だ」

「でも……もう、親分はおいらの娘でやんすからね。大事な大事な、娘でやんす」

 怒っているのではないことに安堵したアメイルは、苦笑しながらドレスをそっとリィルに被せていく。薄緑の布で幼い体を包み、長い金髪やドレスの裾も整え、袖口を丁寧に直す。その仕草は、我が子を慈しむ母そのもの。

「妙な感じだ」

 リィルは呟きながら、おしりや腕を振りながら自分の姿を見下ろす。無垢さのない発言さえ耳を塞げば、まさしく自分の服を愛らしく確かめる女の子でしかなかった。

 可愛い。アメイルの胸に湧いた母性と、ずっとこの子を護っていくという決意が、かえって手下だった頃の記憶を呼び起こしていく。

「……親分。おいらたち、やっと静かに暮らせるでやんすかね」

 その声に、リィルが顔を上げる。アメイルの目は潤んでいて、単なる腰巾着裏ではない深い想いがこもっていた。彼女はリィルの小さな手を握り、絹のドレス越しにその温もりを確かめる。

「お前……」

「ごろつきに親を殺され、死にそうになってたところ拾ってもらって……あの時からずっと、親分はおいらの命でやんす。生きる理由をくれたんでやんすよ」

「バカ、泣くな男の癖に」

「今は女でやんす。おいらも、親分も」

 涙が一滴、アメイルの頬を伝う。リィルをぎゅっと抱きしめて、母娘の長い金髪が交差する。

「いい使い捨てのコマを拾ったぐらいのもんだったんだがな。捨てるのも面倒だっただけだ」

 リィルは冷たい口調で返すものの、彼女の口角がわずかに上がる。盗賊団の頭領として冷徹だったはずが、なんだかんだでこの手下に愛着が湧いていたらしい。リィルはベッドの縁に腰掛け、アメイルの涙を拭う。

「だから……今、親分のママになれて、血の繋がりが出来て本当に嬉しいの……好き、好き……っ」

 感情を爆発させたアメイルは、リィルの額にキスを贈る。柔らかな唇が触れ、母としての愛情が溢れていた。リィルは一瞬目を丸くし、口を開きかけた。小さな体がわずかに震え、彼女の心に何か温かいものが流れ込む。

 気色悪さなど、かけらもない。かつては賊として敵対していたエルフ達の女王だろうが、ぬくもりは身体が覚えていた。

(……遅かれ早かれ、か)

 リィルは目を閉じ、アメイルのキスを受け入れた。

 永い命と国の実権を同時に手に入れる方法として、自分が王女の身体を奪うことは最初から考えていた。そうなった時、何があっても自分を裏切ることがなく、損得などではなく頭領である自分を優先してくれる相手としてこの手下を選び、女王の身体を与えた。

 男同士で交わした親子盃だったが、今は母娘。真の意味での家族となると決めたのは自分なのだから、本質的な絆は変わらない。

 リィルの幼い顔に穏やかな表情が浮かび、硬さが少しずつ溶けていく。

「ん……」

「リィルちゃん、愛してる」

 そのままアメイルは我が子の顔を引き寄せ、唇を重ねた。リィルも抵抗せず身を任せ、ディープなキスが始まった。

 絢爛な女王の部屋に、静かな吐息が響く。アメイルの長い銀髪がリィルの金髪に絡まり、二人の距離がゼロになる。アメイルの舌がリィルのぷるぷるの口、ほっぺの内側、小さな歯を舐め回していた。

「ん……っ、ぁ、う」

 リィルもここまで来ると、ただ豊満な美女から奉仕を受けているのと同じ。かつての頭領も金で女を買うことはあった。しかし、過去最高の美貌と肢体、そして愛情を受けていながら、股間から張り出し猛る劣情がない。

 胸の内に積もっていくのは、静かな熱と安心感だった。

「リィルちゃん、好き、大好き……っ」

「アメイル、少し落ち着……んっ!」

「大丈夫、怖くないわ」

 母としての気持ちに浸りながら、アメイルは着せたばかりのリィルのドレスを脱がせる。薄緑の布が床に落ち、再び裸になったリィルの白い肌が昼の光に透き通った。

 母の手はリィルの肩から胸へ、腰へと滑り、幼い身体を責めていく。まだ少しも膨らんでいない胸や、いつか将来母となるための器官をくりくりといじくり回す。

「うぁ、うぅ……っ、ちょ、待……っ」

「リィルちゃん、気持ちいいでしょ?」

「ぁ、気持ちいい、気持ちいいから……んっ!」

 リィルの長い耳が、ぴくんと跳ねる。身体に息づいていた記憶が胎動しはじめ、アメイルから受ける愛撫の意味が深まっていく。

「ママにまかせて」

「ママ……か」

 微笑んだアメイルは、さらに指の動きを早める。股間はくちくちと可愛らしくも厭らしい水音が鳴っていて、溶け出した本心を示すかのよう。

 リィルもまた、アメイルの豊満な胸に手を伸ばし、ぎこちなく触り返した。二人の吐息が重なり合い、部屋に母娘の絆を超えた甘い空気が濃密に漂う。アメイルのドレスが乱れ、豊満な肢体がリィルの幼い体に寄り添う。

「んっ、ふぁ……ふふっ、リィルちゃんも、お上手……あんっ!」

「んあ、ふ、ああっ!」

 二人はついに――股間をすり合わせ始めた。絶対的に触れ得ざるはずの可憐な王女のアソコと、彼女を産み落とした女王のアソコが、粘り気たっぷりにこすり合う。クリトリスが潰れる度に二人は甘い声を上げ、高め合っていく。

「んっ……リィルちゃん、ごめん、ママなのにっ、娘とレズセックスして――イ、イっちゃうのっ!」

「ママっ、私もっ、私も変っ、すごいのぉきちゃ――ぁあっ!」

 その瞬間、男は介在しない。女同士ではない、母娘として愛をぶつけ合った二人は絶頂した。その頃には、リィルもすっかり記憶を取り戻し、母の前でその時を迎える羞恥心すら手に入れていたのだった。


「ママ……大好き、大好き……」

「ふふ……私のリィル。これからずっと、一緒よ」

 汗もそのままに、アメイルとリィルは抱き合う。キスをして、言葉もかわさず抱きしめあった。

 部屋には、花の香りと愛情の余韻が漂い、絨毯に落ちていたドレスが静かに佇んでいた。二人の吐息が穏やかに重なり、王女の部屋はいつにないメスの香りが充満していたのだった。




◆◆◆◆◆




 凛々しい近衛騎士団長シャーディアは自室に戻らず、王城をうろうろと彷徨っていた。

 暖かな陽光が差し込み、白い大理石が反射する回廊。普段なら静寂に包まれているはずだが、今はざわついている。

 廊下の片隅では、まだ若いメイドが壁に凭れ、オナニーに及んでいた。エプロンごとドレスの裾をたくし上げ、白い太ももを露わにし、股間を必死に弄っている。足元には、点々と水滴も落ちていた。

「うひっ……気持ちい、いい……っ」

 シャーディアはちらりと見て、すぐ目を離す。他にも胸をさらけ出しているメイドや役人がいたが、あまり興味がないようだった。

「クソが」

 彼女の身体を得た男もまた頭領へ忠誠を誓っており、何かあったとき剣を振るう事ができるかどうかだけを憂慮している。アメイルのような深い絆はないものの、生きるために虚勢を張り続けているだけで本当は争いを好まないことが――平穏に、優しい人間になりたい気持ちが通じ合っていたからかも知れない。

 血の気も煩悩も多い他の男たちとは、その点が違っていた。

「お」

 部屋着に剣を携え歩いていたシャーディアは、優美な王城から一つ渡り廊下を外れ、ごつごつとした石畳の廊下に鉄扉を見つける。ぎぃ、と押し込んで開けると、予想通り近衛騎士団の訓練場だった。

 一定間隔でラインが引かれた石畳、剣や槍など得物がずらりと並ぶ壁。空気もどこかひんやりと張り詰めるようだった。

「ここか……いいとこじゃねぇか」

 シャーディアは部屋から持ち込んだ剣と壁の剣を比べ、訓練用の剣をとる。部屋の中に標的を模した藁人形を見つけると、そのまま剣を振り上げ荒々しく突進していった。

 しかしシャーディアの腕には男の時のような力が感じられない。そもそも剣が重く、思うように扱えない。寝間着の裾が揺れ、シルバーの髪が乱れる。

「ちっ、ちょっと剣が重ぇな。クソったれが」

 舌打ちしながら剣を握り直すと、背後から足音が近づいてくる。

 シャーディアが振り返ると、近衛兵らしき女性エルフが立っていた。エルフには珍しい褐色肌をしており、女性的な曲線は妖艶さではなく、しなやかな力強さを演出している。軽い鎧を身に着け、手には訓練用に刃引きした剣を持っていた。

「シャーディア騎士団長様、おはようございます……まだ、身体の記憶は得られていないでしょうか」

 褐色騎士は、侮ったように声をかける。シャーディアは剣を肩に担ぎ直し、不機嫌そうに答えた。

「何だお前、クソが。俺は剣を試してぇだけだ、スケベに興味ぁねんだよ」

「左様ですか……ではなおさら、スケベするべきですね」

「んだ?」

 ゆっくりシャーディアへと近づいていった褐色騎士は、剣をどかし肩を掴んだ。力比べか、と察したシャーディアは振り払おうとする。

 だがびくともしない。足が床へ押し付けられ、めり込んでいくかのよう。

「てめえ……なにやった?」

「ですから、これがエルフ流なのです。エルフの剣士は筋力一辺倒ではなく、魔法による補助も活用し、その膂力を発揮しているのですよ」

「……」

 シャーディアは眉をひそめ、剣を握る手に力を込めた。彼女はまだ記憶を得ておらず、魔法での補助など再現できない。苛立ちを隠さず、彼女は吐き捨てる。

「魔法? そんなもんに頼りたくねえが……どうやら本当のようだな、クソが」

 いつかシャーディアが盗賊団の男だった時、エルフの優男に手ひどくやられた経験がある。見くびっていたわけではなく、剣技では間違いなく上回っていた。しかし、なぜか馬力で負けていたのだ。

 そのカラクリが、今わかった。

 ふふんと嗤った褐色騎士に、シャーディアは舌打ちした。

「いや失敬。申し上げた通り、シャーディア近衛騎士団長様はいつも厳しく凛々しい方だったのですが……そんな団長様が粗野な言葉遣いのうえ、私に手も足も出ないというのが、愉快で」

「んだ……てめぇ……っ!」

 シャーディアは凄むが、褐色騎士はまるでひるまない。それどころか、好色そうに彼女の身体へ視線を這わせた。

「ですから、その力を思い出させて差し上げようというのですよ」

「う、ぐっ」

 褐色騎士が力を込めると、シャーディアは後ろへと追いやられていく。ばんと壁に押し付けられ、完全に身動きがとれなくなった。

「クソが、おい。んなことしなくても自分でやる!」

「いえ、お手伝いさせてください……ふふ」

 激怒したシャーディアは、本気で抵抗を試みる。だが魔法で筋力を補助した褐色騎士の力には敵わない。

 剣を取り上げた褐色騎士は、石畳に放り投げた。シャーディアは抱きしめられ、寝間着がずり落ち、グレーのショーツが露わになる。ほどなく、冷たい石畳に背をつけた。

「おい、やめろ、クソっ!」

「少しだけ、愉しませてください……ね?」

 怪しく笑った褐色騎士は、シャーディアの服を剥ぎ取っていく。あっという間に下着さえ取り払われ、真白い肌を惜しげなく空気に晒した。

「くそっ、ふざ……んぁっ」

「可愛いですよ、騎士団長様……あなたも、女性だったのですね」

 いつしか褐色騎士も服を脱いでいる。重なって潰れる胸、汗を浮かべて滑る白と褐色肌のコントラストは、淫靡さを引き立てていた。胸や股間に触れられるたび、シャーディアには奇妙な感覚が体を駆け巡った。

「く、くそ……お前、俺にこんなこと」

 抵抗する声が弱まり、シャーディアの体が熱を帯びていく。褐色騎士の手が巧みに動き、彼女の体を弄ぶ。

 刺激に慣れていないシャーディアの身体も、女を食い散らかすこともしていなかった男にとって、それだけでも劇的。

 すぐ、記憶が流れ込むきっかけが訪れ――彼女の体が震え、絶頂が押し寄せた。

「うっ……くそ――ぁあっ!」

 シャーディアの体が一瞬硬直し、石畳に倒れ込む。びくびくと痙攣し、ショーツをじわりと濡らした。険しい顔が甘く歪ませ、つややかな喘ぎ声が反響した。

 褐色騎士はにやりと笑う。

「あ、イってしまわれまし――」

 ――しかし次の瞬間、瞬間的に肉体の記憶を取り戻す。肉体に巡っていたマナの道筋を作り、効力を発揮させ――シャーディアは、褐色騎士をはねのけた。『ぽーん』と虚空へ投げ出され、尻もちをついた。

「……お前な。近衛騎士団の長たる私を辱めて……わかっているんだろうな?」

「あ、いえ……その」

 その声は、シャーディア本来の凛とした口調だった。褐色騎士は震え上がり、冷や汗を流す。途中から覗いていたらしい、他の騎士は同情の目を向けていた。

「ひっ……騎士長、申し訳ございませんでした!」

「……まったく。一応記憶を得ることはできたから良しとするが、今後は控えるようにな」

「はい……」




◆◆◆◆◆




 女王アメイルの寝所では、絢爛な天蓋付きベッドが朝の光に輝いている。昨晩、アメイルと王女リィルは母娘水入らずで一緒に寝たようだ――いや、ベッドの周りには、脱ぎ散らかされたネグリジェや絹のショーツが無秩序に散らばっていた。シーツも乱れ、花の香りが混じった甘い空気が微かに漂っていた。

「……ふふ、リィルちゃん」

 アメイルは目を覚まし、隣で眠るリィルの金髪を優しく撫でていた。その愛情に答えるように、リィルも目を静かに開ける。彼女は眠そうに微笑み、アメイルの胸に顔を寄せた。

「うん、ママ。おはよう」

「リィル」

 二人が抱き合う中、部屋の扉が静かに開きメイド長が入ってくる。長命なメイドの例外に漏れず若い外見のメイド長は、ベッド周りの散乱した衣類を見て苦笑いを浮かべる。絹のネグリジェやショーツを丁寧に拾ったあと、チェストから着替えを用意していく。

「お二人とも、おはようございます。仲良しですね」

「いいじゃない」

「いえいえ、文句だなんてとんでもない」

「ね、大好きだもん、ママのこと」

「私も、リィル」

 アメイルが穏やかに答え、リィルも小さく頷く。


 石畳が敷かれた広い訓練場では、一陣の風となった近衛騎士団長シャーディアが躍動していた。手に持つ剣が鋭く空を切り、補助魔法の青い光が刃に宿る。

「ふっ! はっ!」

 訓練場の端では、男性近衛兵が数人、彼女の姿に見惚れていた。平和なこの国、鍛錬に身の入らないものも多い中でも、シャーディアの変化に気づいているようだ。

「シャーディア騎士長、なんか昨日より凛々しくねぇか?」

「だな。あの太刀筋、すげぇよ。魔法も完璧だし」

 彼らの声に、シャーディアが剣を止めて振り返る。鋭い目が男性たちを捉え、彼女は軽く微笑んだ。

「見惚れてる暇があったら、訓練しろ。お前らも近衛兵だろう?」

 凛とした声に、男性たちが慌てて剣を手に持つ。シャーディアは再び剣を構え、魔法の光を纏った刃を軽く振るった。



 食堂で朝食の準備が整うと、王城の住人たちが集まっていた。鍛錬に勤しんでいたシャーディアを初め近衛騎士団の者や、女王と王女の姿もあった。

 数少ない男性エルフたち――衛兵や執事――も席に着いていたが、彼らの顔には困惑が浮かんでいた。昨日一日の記憶がなく、何か違和感を覚えているようだ。

「昨日、なんか変だったよな。ずっと寝てた気がする……」

「それに、女王様と王女様、めっちゃ近いな。いつもよりくっついてねぇか?」

 男性衛兵が呟くと、メイドや近衛兵の女性たちが微笑みながらはぐらかす。

「気の所為じゃないですか? お二人はいつも仲良しですよ」

「そうそう、昨日だって普通の日だったでしょ」

 彼女たちの声には微かな笑みが混じり、男性たちは首をかしげつつもそれ以上追求しなかった。



「陛下、旅の商人がお訪ねです」

「ふぁ……通してちょうだい」

 食事を終えてすぐ、ゆっくりしていたアメイルの元へ客人がやってくる。誰かはわかっていた。シャーディアが扉を開いた先にいたのは――あの、謎の商人だった。黒いローブに身を包み、顔さえ見えない。

「あら、あなた……この度はありがとうございました。深く深く、本当に感謝申し上げております。」

「うん、ママの言う通り。私たち、感謝してるよ」

「それはけっこう。こちらも、おかげで欲しいものが手に入りましたから」

 アメイルとリィルが揃ってお礼を言うと、謎の男はくすりと笑い、ローブの懐からガラス製の壺を取り出した。透明な壺の中には、丸い光が無数に浮かんでいた。まるで人魂のようなそれらは、微かに揺れ、かすかな音を立てている。男は壺を手に持ち、静かに口を開いた。

「エルフの魂は珍しいですからね。貴重な品です」

「はぁ……あ、おかえりですか?」

「はい。様子を見に来ただけですので」

 男の声は低く、どこか不気味な響きを帯びていた。彼はそれ以上語らず、壺を懐にしまうと、軽く会釈して踵を返し――やはり、虚空に消える。

「不思議な人だったわね、リィル。何者なのかしら」

「さぁ。私もよくわかってないけど……どうでも、いいんじゃない?」

「そうね」

 二人が微笑み合い、手を握る。



 王城の尖塔は、主達が乗っ取られたことも知らず守護と力の象徴として佇んでいた。

【支援者限定】エルフの王城の女性達が体ごと乗っ取られる話

More Creators