超無知ショタがお姉さんの身体になり、多少知ってるショタに教えられながらえっちする話です。
ぼくにしては割と珍しい、現実改変とか迷い込んだ系でもない『そういう世界』なエロい設定の話です。
なので『そういう世界』の倒錯感とかも楽しんで頂ければと思います。
=========================
「ただいまー!」
学校を終え、家に帰ってきた小学四年生の瑛太《えいた》は玄関に見慣れない靴があることに気がついた。
瑛太は一人っ子であり、両親との三人家族。女性は母親だけ、その母親も近所のスポーツジムインストラクターであり、普段はスニーカーを中心としたスポーティーなシューズを使用している。
それなのに、玄関には上品な黒いパンプスが揃えて置かれていた。
(誰かお客さん来てんのかな? まあいいや、じゃあ顔出さないでおこ)
このあと、瑛太は友達の家へと遊びに行く約束をしている。昨日発売されたばかりのゲーム最新作を買ってもらったというので、一緒に遊ぶつもりでいた。
瑛太はリビングに寄ることなく、ランドセルを背負ったまま階段を駆け上がろうとした。このあとはゲームが待っているので、一秒だって惜しい。
「――瑛太ー、ちょっと来てー」
と、リビングの方から声。母親の声だ。
何か自分に関わることだろうか、担任の先生は男だからあんな靴はあり得ないしなぁ、と瑛太はじれったくなりながらも、仕方なしUターンした。
リビングに飛び込んだ瑛太。ただいまを言おうとした口が、ぽかんと開いた。
ソファに母と向き合って座っていたのは、見知らぬ女性だった。茶髪のボブヘアで、黒いレディススーツ姿のすらりとした20代半ばの美人。母よりずっと若く綺麗だということだけ、瑛太は分かった。
「おかえり、瑛太」
「おかえりなさい、瑛太くん」
その女性も、母に続いて挨拶をくれる。戸惑った瑛太は、扉の前で硬直した。瑛太は元気な少年だが、人見知りだった。
「こないだ、瑛太が夢精したの自分で分かる?」
「ムセイ……? なにそれ母さん」
「朝起きた時、おパンツの中が白いやつでべとべとしてたでしょ? あれ」
「うん……って、母さん知ってたんだ」
「お洗濯してれば分かるわよ」
瑛太は赤面する。まだ夢精とやらがどういう現象か理解していないものの、寝ている最中にパンツを汚れていたことがあった。おもらしのようなものだと思った瑛太は、パンツを水で流してから洗濯に出していた。
母の目を誤魔化せなかったこと、単純に知られていたことが瑛太は恥ずかしかった。
「それがどうしたのさ」
「あら、学校の保健体育の授業で教わらなかった? これを出せるようになったら、もう男の子は卒業。大人の男の人に近づいてきた証拠なんだよ」
「保健……全然」
保健体育の授業として、男女の身体どうのこうのと先生が言っていた事自体は憶えている。しかし不真面目でお調子者な瑛太は適当に囃していただけで、内容はまったく記憶になかった。
せめてもう少しでも性に興味が出る年齢なら、茶化しながらも教科書に目を通すぐらいはしていたのだが、瑛太にはそれさえ訪れていなかった。
母と女性は呆れ半分で笑い、顔を見合わせて頷いた。
「いいわ、そういう子のためにこれがあるんだから」
「こういうものですよ、男の子って。私の時の男子もこんな感じでしたし」
「私の頃はなかったからねー」
「な、なんだよ」
なにやら楽しそうな客人の女性と母親に苛立った瑛太は、口をとがらせる。授業をちゃんと聞いていなかった自分が悪い、とは微塵にも考えていない。
「ごめんごめん。じゃあ瑛太にもお話ししてあげなきゃか。えっとね、瑛太はこのお姉さんと一週間身体を入れ替えて暮らしてもらうの」
「身体を入れ替える……なんだよそれ?」
「まだクラスでやってる人、いないのかな。四年生だとちょっと早めなのかな?」
さっぱり意味がわからない。瑛太は母とこの女性が何をしようとしているか予想できず、ここにきてようやく遊ばず授業を受けていればよかったと後悔する。
「まあいいや。ひとまずやってもらいましょう。では美鈴《みすず》さん、早速お願いしてもいい?」
「いいんですか?」
「大丈夫」
「わかりました」
美鈴と呼ばれた客人の女性は、ソファの傍に置いてあったリュックに手を入れる。中から取り出したのは、丸いディスプレイのついたスマートウォッチとしか言いようのない機械。一つは自分にはめて、もう一つは瑛太の母へと手渡した。
「瑛太、来なさい。これあげるから」
「何だよ……それ」
「スマートウォッチ。瑛太欲しがってたでしょ?」
不穏なやり取りなく差し出されたなら喜んでいただろう瑛太も、警戒を隠せない。しかし瑛太にとって、スマートウォッチは憧れのアイテム。結局好奇心に負けて、瑛太は腕を差し出した。
「あとでお手伝いしろとか言うのナシね」
「ないない」
母は瑛太の細い腕にスマートウォッチを装着し、バンドを締める。すると母と美鈴は同時に画面をタッチ操作して――
ぐらり、と瑛太は立ちくらみを起こす。
意識がはっきりと戻った時には、自分とお揃いのTシャツとジーンズを着た少年が現れた。瑛太がその少年を――自分自身だと認識したのは四秒が経過してからだった。
「どう、美鈴さん」
「大丈夫です。成功しました」
「よかった……瑛太はどう? 美鈴さんの身体の具合は」
母は瑛太へ、あたかも彼が美鈴かのように声をかけた。対して、美鈴に向かって瑛太と話しかける。
美鈴は自分の身体を見下ろして、全身の毛を逆立たせた。目を見開いたまま豊かな胸を触り、黒いストッキングに包まれた細い足を撫で、タイトスカートの中へ手を入れ股間を鷲掴みにした。
「うわーっ!」
「成功みたいですね」
「母さん……一体……俺、美鈴さん……って」
美鈴はわなわなと手を震わせながら、瑛太の母へと問いかける。
「何って、異性体験プログラムよ」
――たった今、瑛太と美鈴の肉体は交換された。やや小柄な小学四年生の少年の瑛太の身体には美鈴の精神が、華奢な体躯に大きな胸を兼ね備えた23歳OLの美鈴の身体には瑛太の精神が入っている状態となっていた。
これは政府が施行した少子化対策の一環で、青少年異性体験プログラム、通称〈SIP〉(Sexual Interaction Program)と呼ばれているものである。
精通または初潮を迎えた少年少女は、登録した有志との交換で異性の身体を借り、一週間過ごす。その間に異性へのいたわりを学ぶと同時に、性への関心を促進させることで、加速する晩婚化と増える一人っ子家庭にブレーキをかけようという目論見だった。
瑛太の母は、よく噛み砕いた要旨を未だショックを受けている瑛太へ――女性である美鈴の肉体となり、チンチンが無くなった股間にずっと手を宛てている瑛太へと説明してやった。
「そういうこと」
「だ、騙したのかよ……」
「決まってることだから。身体を貸してくれる美鈴さんにもお礼を言いなさいよ」
「いえいえ、私も若い男の子の身体になってみたかったんです」
美鈴は――瑛太の身体となった美鈴は、いつの間にか瑛太の母の隣で脚を揃えて座っている。
「でも……これから俺、友達の家に遊びに行く予定だったんだけど」
「行ってくれば? そうね、女の人の身体でお外歩いてみるのも経験だし」
「いいですね」
どうにか元に戻してくれないかとすがりついた瑛太だったが、母も美鈴も取り合ってくれない。
こうしている間にも時は経ち、友達とゲームをして過ごす時間は減っていく。やがて諦めた瑛太は、はあとため息をついた。
「一週間だけなんだよな?」
「もちろん。それ以上は美鈴さんにも迷惑だからね」
「わかったわかった」
その短い間だけだからと、瑛太は自分に言い聞かせる。とにかく友人の家へ行きたい瑛太は、ここでぐずるほうが時間のロスだと判断した。
「じゃあ俺、友達の家遊び行くから」
「……しょうがないか。瑛太、これだけ首にかけなさい」
本来なら女性の身体について、自分のものとなった身体も用いた話があるのだが――ここで遊びに出かけるのを禁じたところで瑛太は気もそぞろだろうと思った母は諦める。最後に、〈SIP〉の最中であることを示し身分証明にもなるSIPカードを首からかけさせた。
なおスマートウォッチは身体を入れ替える機能の他、GPSやバイタルチェックなど市販品と同じようなことができ、プログラム対象者の安全を守っている。
これだけは授業でやった記憶にあった瑛太は、カードホルダーを受け取り首からかける。美鈴がスーツ姿だったので、一見すると会社員そのもの。しかしカードには、瑛太と美鈴の両者の顔写真と名前が印刷されていた。
「じゃ、行くから」
「はいはい。あとお着替えも持ってきてくださってるけど、あんまり汚さないようにね」
「はーい」
ソファにはリュックが立てかけられている。中身は美鈴の持ち込んだ着替えなどだった。
リビングを後にした瑛太は、歩きにくいタイトスカートにまごつきながらも階段を上っていく。
(なんか変な感じー)
下を向けば女性の乳房があり、下着の感触も締め付けてくることが瑛太は気になる。指先にもマニキュアが施されているのはまさしく女性でしかなく、瑛太は少し嫌だった。
瑛太はいつものドラゴン柄リュックにゲーム機やらおもちゃを詰め込んで、すぐ家を出ようとしたところで、つんのめる。
「あれ……あ、そっか」
自分のマジックテープ式スニーカーを履こうとしたら、全然入らない。黒いパンストが張り付く脚と、うっすら空色のペディキュアが浮かぶつま先から、自分の靴を履けなくなったことに気がついた。
「瑛太、こっちの靴よ」
「ふふ、可愛い」
見送りに出てきた瑛太の母と美鈴がやってくる。母はこうなることを想定済みだったようで、隣にやってくると美鈴のパンプス――瑛太が帰ってきた時にも見かけていた黒いパンプスを、瑛太に差し出した。
「えー、これ? 歩きにくそうじゃん。母さんのスニーカーじゃだめ?」
「母さんの? んー……まあいいか。サイズ合うなら」
「……うえ、ちょっとでかい」
いかにも動きにくそうなパンプスに難色を示した瑛太は、代わりに母のランニングシューズを履こうと試みる。だが踵も爪先も余りまくり。瑛太は嫌々、美鈴のパンプスに足を入れる。
「んっ……いたっ、これどうやって」
「はい、靴べら」
「……やっと入った」
父親が使っている靴べらを使い、やっと瑛太は靴を履き終える。まだマシなのは、そのパンプスは通勤用としてヒール低めかつ中敷きも柔らかめなところだった。
「いいや……行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい」
ここまででも散々手こずってしまった。瑛太は先を思いやられながら、小走りで友人の家へと向かう。
その背中を見送った母と美鈴。肉体が変わっても精神がそのまま少年であることがおかしく、くすくすと笑っていた。
「大丈夫かしらねーあの子」
「お元気だから、きっと平気ですよ」
「そう? 美鈴さんも、うちのガキンチョの身体で大変かと思うけど、よろしくね」
「いえ、こちらこそ。では、私も失礼しますね」
美鈴も瑛太の身体、瑛太の靴を履いて家を出る。足取りは軽く、帰りに寄った駅のトイレで人生初の立ちションに挑戦するなど、彼女も十分エンジョイしている模様だった。
◆◆◆◆
(あー……やだなー)
友人の家はすぐ近く、歩いて5分程度の距離にある。しかしその短い道のりでも、瑛太は早くもげんなりしていた。
まず靴を履くのも一苦労なら、歩いているだけでも一苦労。パンプス以上に揺れる胸や涼しいスカートが気になりすぎて、とてもじゃないが瑛太の走る気は消え失せた。なんだか、自然と内股になっている気もする。
「これ一週間かー……お」
瑛太は胸を揉みながらぶつくさ言っていた瑛太だったが、いつもはコンクリート塀の向こうにあり見えなかった民家の庭が見えた。
美鈴が特別長身ではないものの、小学四年生にしたって小柄な瑛太からすれば30cm程度背が高くなった計算となる。それにパンプスのヒール分も加わって、見える世界はかなり違っていた。
(大人ってこうなんだー、すご……いいな)
身長に小さなコンプレックスがあった瑛太は、背が高い一点でいい気分になる。事実、美鈴の身体ならクラスでは一番。悪いことばかりじゃないな、と瑛太は前向きになっていった。
足取りも軽く、友人の家に到着した瑛太。佐々木とある表札の隣、いつもより低い位置でインターホンを押す。背伸びするどころか少し屈んで、カメラを覗き込んだ。
「すみませーん、瑛太でーす。遊びに来ました」
『え、瑛太くん?』
帰ってきたのは、訝しむ女性の声。
「あ、なんとかっていうプログラムで、お姉さんの身体になってきたんです」
『ああ……瑛太くんはもう〈SIP〉を受けるんだ。分かった、今開けるね』
カメラにSIPカードを映すと、間もなく扉が開く。出迎えたのは見慣れた佐々木家の母親で、改めてSIPカードを確かめ顔をほころばせた。
「あら瑛太君は早かったのね。うちの子、まだなのに」
「そうなんですね。帰ったらいきなり入れ替われって」
「ふふ……でも美人さんでよかったじゃない。よかったらうちの子にも、女性の身体のことを教えてあげていいから」
佐々木母はいつもの瑛太の顔を思い浮かべ、ニコニコとする。この証明カードを所持しているということは、元気印のやんちゃ小僧な瑛太も精通したと喧伝しているに等しい。
「はぁ……」
「あ、ごめんなさいね。中へどうぞ」
「おじゃましまーす」
瑛太はパンプスを脱ぎ、佐々木宅に上がる。階段を上って、友人の部屋へ。がちゃりと扉を開き、瑛太はまっすぐ入っていった。
「おーっす、来たぞー」
「っ!?」
瑛太の友人である佐々木少年は、母親でない女性の声がしたことに驚き、全身をびくりと奮わせる。さらにそれが、若く美しい女性であることにも目を剥いて、遊んでいたゲームのコントローラーをお手玉した。
「はははっ、何やってんだよ」
「え、あの」
「あぁ、俺俺。瑛太だよ。なんとかプログラムってやつ」
「なんとかってなんだよ……あー、そのカード!」
当惑していた佐々木だったが、胸元にぶら下がったSIPカードに映る瑛太の名前と写真にピンとくる。彼は瑛太よりずっと、真剣に授業を受けていた。
「なんかさー、ムセイ? ってのしたの母さんにバレててさ」
「お前、夢精も知らねえんだ……」
「うっせーな、勉強なんてめんどくせーじゃん……よいしょっと。あースカート……どうやって脱ぐんだこれ」
佐々木は瑛太を馬鹿にしつつも、彼の身体からふんわりと漂ってくる甘い香りと美しい容姿から釘付けになる。一挙一動、いつも座っているクッションに沈み込んだお尻にさえ、目が奪われていた。
しかも瑛太はあぐらが上手くできず、邪魔なタイトスカートを脱ごうとする。最終的には脱ぎ方がわからなかったので諦め、がばっと裾を腰までたくし上げてしまった。
もったいぶることなく、瑛太のスカートの中身が晒される。黒いパンスト越しに、パールホワイトのショーツが輝いていた。
「……大人の女の人だ」
まだ初恋もしておらず遊ぶことが至上である瑛太に対し、佐々木はいくらか性に興味があり、いくらか興奮するという感情を覚えていた。また制限のかけられていないインターネットの海に漕ぎ出していて、瑛太の今の格好がはしたないことも感情と理屈で結びつく。
「だろ? あ、ブラジャーしてるのとかチンチンもないのは変だけど、背高いんだぜ」
瑛太はスカートそのまま、立ち上がる。佐々木の目線の高さになったショーツやそれによって象られる平らな股間、ぷりんとしたお尻は刺激的だった。
「いーなー……」
「クラスでも一番だぜ」
佐々木の台詞は、高くなった身長ではなく瑛太が女性の身体になったことに向けられていた。まだ〈SIP〉という仕組みそのものに実感が湧いていなかった佐々木だが、どこからどう見ても大人の女性になった瑛太にはっきり羨ましいと思ったようだ。
「いいからゲームやろうぜ。買ってもらったんだろ!」
「お、おう……」
一方、美鈴の身体となり性別が反転していることに頓着しない瑛太にとってはどうでもいいこと。すぐさま新作ゲームを遊びたい気持ちでいっぱいだった。
佐々木はひたすら瑛太の身体をちらちらと見つつ、ゲーム機を起動した。
「はー……疲れた。ちょっと休憩」
ゲームを開始して1時間ほど。瑛太は次のステージに進もうとしなかった。
「え、早くね?」
「なんか目がすごく疲れてさ」
「もしかして、その身体が悪いんじゃない? 母さんとかもさ、ずっとゲームやってると目疲れるって言ってたし」
目元を擦る瑛太に、佐々木は母の言葉を思い出す。むろん佐々木母は美鈴よりずっと歳上で、年齢や美鈴の身体に問題があるのではなく、瑛太自身が感覚の違いに酔っているだけだった。
「わりぃ、一人でやってていいよ」
そう言って、瑛太はコントローラーから手を離す。途中で佐々木母が持ってきてくれたお菓子を食べつつ、カーペットの敷かれた床へ横たわった。
「ふー……まだ時間はあるし、少し休めばいいだろ」
「……っ」
佐々木はつばを飲む。仰向けになっていても胸は大きく盛り上がっていて、とても魅力的。投げ出された脚やずっと丸見えな股間も、佐々木には興味津々だった。
「あのさ瑛太。その瑛太が借りてる美鈴さんの身体、触ってみていい?」
「あー……まあいいよ」
瑛太は少しだけ気持ち悪いと思ったが、別に断るほどでもないなと考え直しあっさりと承諾した。本来は自分のものではないという点でも、あまり強く出る気にならない。
「俺も触ってみるかー……確か、その〈SIP〉ってそういうやつだよな?」
「う、うん。あ、ベッドでやろうぜ」
「いいぜ……よいしょ」
起き上がり、二人は佐々木のベッドへ移動する。瑛太は枕を縦にして背もたれを作り、よりかかって自分の胸を触る。
(思ってたより柔らけえなぁ)
瑛太はジャケットもはだけ、ブラウスの上から美鈴の胸を揉んだ。最初に勢いよく掴んでしまい痛がってからは、ゆっくりと指に力を入れないようにする。
流石の瑛太も常識の範疇として女性のおっぱいは柔らかいものだということを知っている。しかし意識して触ったことがなかったので、触っているだけでも新鮮だった。
「母さんよりもでけえしなー、おっぱいってこうなんだな」
最も身近な女性である母と大きさを比較するも、そこに疚しさはない。
〈SIP〉の入れ替わりペアは家の近い人物であること以外はランダム。幸運にも選ばれた美鈴の巨乳に、少しずつ瑛太は魅せられていく。
(あ……おっぱい柔らかそうでいいなぁ)
一方で、佐々木は大きい瑛太の胸を狙っていて、自分も堪能させてもらうつもりでいた。しかし借り主である瑛太が触っているので引き、差し出していた腕をそのまま瑛太の脚へ落とした。
「……うわ」
佐々木は瑛太の膝や太ももをべたべたと撫で回し、うっとりとする。ストッキングの手触りはざらつきとなめらかさを併せ持っていて、不思議と心地よかった。まだ女性というものをぼんやりとしか知らない佐々木が、生来そういったフェチズムを抱えていたわけもない。成り行きでしかなかったが、十分に堪能していた。
「はー……んっ。おいちょっと、そこくすぐったい」
突如、瑛太の脚がぴくりと痙攣する。その時佐々木の手は、瑛太の股間を弄っていた。
「よく見えないから……じゃあ膝立てて、脚広げてよ」
「しょうがねえなぁ」
瑛太は佐々木の要望に応え、脚をM字に開いた。むろん、黒いパンストに白いショーツが透けていて、のっぺりとした股間部分は惜しげもなく佐々木の目の前に差し出される。
(すげ……イイ匂いだ)
今度、佐々木が惹かれたむわりと立ち上った匂いだった。ボディーソープや少しだけ吹き付けた香水のいい香りに、半日オフィスで仕事をしてきて溜め込んだ体臭が混じって、まさしくオスを誘引する香りを醸し出していた。
佐々木は顔を近づけていって、瑛太の股間を嗅ぐ。脳天が痺れて、身体が未知の高ぶりを覚えた。
「んっ……」
そして、大きなバストを一心不乱に触っていた瑛太本人にも変化が訪れる。耳が赤くなり、悩ましい声が漏れ出してきた。
(あっつくなってきたな……)
身体中も熱い。ずっと触っていた胸の芯、それからお腹の奥に湯たんぽを入れたかのように、ぽかぽかと温かくなってきている。
瑛太はSIPカードを首から外し、逆についているボタンに苦戦しながらも、あっさりブラウスをはだけた。中のタンクトップをめくりあげたが、面倒くさくなりどちらも脱ぎ去る。
「おっぱいだ……でっけ」
上半身、ブラジャーだけになった瑛太。パールホワイトの生地がてらてらと輝いていて、ストラップや真ん中についた小さなリボンはいささか少女趣味。こういったデザインを嫌う瑛太は顔をしかめてもおかしくないのだが、それよりも肉感たっぷりの谷間に視線は吸い寄せられていた。
佐々木も同じ。脱ぎ捨てられたブラウスが被せられ女性らしい香りに包まれて、ぞわりとする。顔を上げた先には、立派なバスト。
「おっぱい……うわー……」
「え、瑛太。俺も触りたい」
「うん……あのさ、ブラジャー? ってどうやって外すんだ?」
「それは背中側にあって……後ろ向いて」
たまらず接近した佐々木。瑛太の背後をとって、はち切れそうな心臓と震える指先でどうにかブラジャーを外した。
「うわ、おっも……っ!」
「こっち向けって!」
「うー……すげ」
ブラジャーから腕を抜いて、ぽとりとベッドの上に落とした瑛太。その重さからついつい手で支えつつ、佐々木の方へ振り向く。
瑛太自身も見下ろすバストは、とても大きい。指の際にたぷんとのっかっていて、先端の乳首も淡い桜色。
瑛太の喉が乾く。これまでは性的欲求など知らないまま、単純な好奇心と心地よい手触りだけを頼りに胸を触っていた瑛太だったが、直に見たことでもっと触りたいと思うようになってくる。
佐々木の方も、瑛太の身体を調べるのはネットで得た知識との答え合わせに近く、ドキドキは覚えていたものの具体的にどうということはなかった。しかし佐々木も興奮してきて、ズボンの中でチンチンが大きくなってきていた。
「触るぞ」
「……ん、ふ……っ」
「す、っげぇ……」
我慢できなくなった佐々木は、フリーズしている瑛太に構わず胸を触る。やはりその大きさは瑛太と同じ小学四年生である佐々木の手に余り、乳肉はこぼれていた。
瑛太は黙って、佐々木に身を任せる。時折乳首に指が当たると、艶めかしい声を出していた。
「……な、なあ佐々木」
「どうした?」
「チンチンあったところが熱いっつーか、切ないっていうか……」
「女の興奮だ。確か……」
色っぽさに悩殺されていた佐々木は、誘惑を振り切って瑛太から離れる。学習机から保健の教科書を取り出し、男女の身体の章――〈SIP〉にも言及がある箇所を開いた。
指で内容を追って、佐々木は読み上げる。
「えー……っと……これだ。女は興奮するとチンチンのあるところが濡れてきて……これがセックスする準備が出来たってことなんだって」
「セックス……?」
「お前、真面目に授業受けろよ」
「今はいいだろ。それって何なんだよ」
授業でもセックスについては取り上げられていたし、そうでなくてもネットで類する言葉はたくさん転がっている。佐々木は思っていたより瑛太がまだ性に興味のないヤツだったのだと驚いた。
(てか……俺もだな)
そして――佐々木も自分のズボンの上から、固くなったチンチンを押さえた。それが瑛太と同様、セックスの前段階であることを知っていた。
佐々木は思う。ひょっとしなくても、セックスするチャンスなんじゃないか。美鈴の身体となった瑛太とセックスすれば自分も射精して、女性の身体を借りられるのではないかというところまで導き出した。
「瑛太、セックスするぞ。簡単に言えば赤ちゃんを作るためにすることだけど……美鈴さんからセックスして良いとかって訊いた?」
「知らねえ。入れ替わってすぐ家出たから」
「お前……あとでちゃんと見ろよ」
佐々木はどこまでも単細胞な瑛太に悪態をつきながらも、また保健の教科書をめくる。SIPカードについての詳細説明について記載があるページを見つけると、そこらに放られていた瑛太のSIPカードと見比べた。
「あった……セックス、可!」
SIPカードの表面は顔写真や氏名といった情報が、裏には提供相手にセックスを許可するか――端的に言って中出しをしてよいかの意思表示も記されている。瑛太のカードには、その欄にチェックが入っていた。
「おい、さっきから何言ってるんだよ。俺にも教えろよ」
「だから、俺とセックス……赤ちゃん作るやつしようって言ってんの」
「は、はあ? 俺が母さんになるのか!?」
あまりにストレートな表現に、瑛太は仰天し焦る。セックスのことは理解していない瑛太だったが、赤ちゃんを作るというからには妊娠の事を指していて、プロセスは不明ながら赤ん坊を身体から出したあとお乳をあげる、くらいのごく単純化された流れは容易に想像がついた。
つまり、母親になるということだった。
「馬鹿、プログラムは一週間で終わるだろ。とにかく気持ちいいんだって、セックス」
「そっか……ならいいか。セックスよくわかんねえけど、任せる」
もうよく分からないが、自分が勉強をきちんとしていなかったことが悪いと認めた瑛太。それよりもセックスが良いものだとひたすら主張してくる佐々木に折れ、股間の疼きも止まらない瑛太は佐々木に全て任せることにした。
「い、良いんだな」
「うん」
「そしたらパンツとかスカートとか脱がすからな」
「……頼む」
佐々木はセックス動画を思い出しながら、瑛太のスカートのウエストを探る。ホックとファスナーはあっけなく見つかり、程なくして瑛太の穿いていたタイトスカートは下ろされていった。
「そこだったんだ……お前よく知ってんな」
「へへ……後は……うりゃっ」
次にショーツごとパンストに指を入れ、引っ張り脱がせていく。大変だったが、途中で濡れたソックスを脱ぐ時を佐々木は思い出し、巻いて取り払った。
ついに――瑛太は全裸となる。華奢な身体と小顔、似合わない反則級のバストを晒す女性がそこに現れた。
陰毛は体質でかなり薄い。瑛太の関心は、ただチンチンがなく割れ目があることだけだった。
「うえー……これが女のか。べとべとしてる……っひ!?」
瑛太はショーツにも膜を張るほど濡れていたアソコに手を伸ばし、すぐ引っ込める。元より鋭敏な器官である上、そうと知らず丁寧な前戯をしていたため瑛太のアソコはぐしょぐしょ。愛撫でもなんでもないタッチだというのに、腰がとろけそうになってしまった。
伏せた佐々木も、その様子や瑛太のアソコの形をよく観察する。肛門、膣口、尿道にクリトリス。全て教科書通り。
「これが……ここに」
佐々木は乱れる呼吸のまま、ズボンを脱いでいた。少年らしい小振りで皮も剥けていないチンチンは、それでも誇らしく勃起して男であることを主張していた。
「瑛太、横になって」
「ま、待て……なんでお前、チンチン出してんだよ……しかもチンチンなんかおっきくなってねえか?」
「だから女のこれは穴で、男がチンチンを入れるんだよ。それでゴシゴシすると精液が発射されて、女の中で赤ちゃんが出来るようになってるんだって」
今更になって、性教育とは。
あまりに無知だった瑛太に苛立って、つい佐々木の語気は荒くなる。だが先程の教科書にもあった『性を知らない子のために〈SIP〉があります』というような一文が佐々木の頭をかすめて、少し冷静さを取り戻した。
「へー……ま、ちょっとキモいけど」
「ったく。なら寝て」
また文句を言いながらも、瑛太は佐々木に従ってベッドに横たわる。佐々木は脚を広げ、その間に入った。
(うお……)
あともう少し。佐々木は〈SIP〉の対象となったクラスメイトとセックスするつもりでいた――それが童貞喪失であることは全く珍しくないので、自分もそうなるだろうと思っていた。
ただその相手が、仲良しな瑛太。小柄で成長が遅かったと見ていた彼が自分より早く精通することも、こんな美人とペアになって入れ替わることも全て予想外だった。
もっとも、本能だけではないセックスの知識もある。
「いくぞ、瑛太」
「うん……頼む――んっ!?」
ふうと深呼吸をしてから、佐々木は腰を進めていく。頼りないチンチンは瑛太のアソコにつぷりと入り込んで、にゅるにゅると呑み込まれていく。
佐々木は、自分のチンチンが溶けてしまったかと錯覚するほどだった。ふわふわと優しく包んでくれているのに締め付けてきていて、ぬめぬめで抵抗がないのにざらつきもある。摩訶不思議な感触のうえに瑛太のど真ん中な体温が伝わってきて、本当にチンチンがどうにかなりそうだった。
これが気持ちいい、快感というものなのだと喜んで我慢した佐々木。このあとチンチンを抜かない程度に出し入れするとさらにいいらしいと知っていた彼は、繋がったところを頼りにして腰を前後に振ってみた。
「うぅ……うぁっ、ふぁっ!」
瑛太の方にも、それは麻薬的な快楽をもたらす。まず男にはあり得ないところが抉られている違和感がある反面、身体の自由が利かない。これを至福だと素直に受け取れない瑛太は逃れて仕切り直したかったが、声さえ思い通りに出せないでいればどうしようもない。佐々木に弄ばれていた。
一見すれば、年端もいかぬ少年が成人女性を組み伏せ犯している光景に他ならない。床に落ちているSIPカードだけが、その真相を明かしていた。
ベッドの軋む音、シーツのこすれる音、肉のぶつかる音、ねばっこい水音、男女の喘ぎ声。むせ返るメスのにおい、弾ける汗。何もかも、年齢差のある男女の行為を裏付けていた。
「っくぅ、うぅぅぅっ、瑛太……たぶん射精する――ぅっ!」
「ぁあっ、あぁあああっ!」
やがて、佐々木は――瑛太の中で射精を、精通を迎えた。頭の中が真っ白になって、腰の感覚が滲む。おしっこにも似た発射感は伴いつつも、その心地よさは段違いだった。
幼い子ども相手とは言え、本気の子作りセックスを演じていた瑛太も絶頂する。きゅうと膣が収縮して、佐々木の一番搾り精子をすべて子宮へと蓄えていった。
「あぁ……うぅ」
「はふぅ……ん……」
佐々木がチンチンを抜くと、瑛太のアソコからはでろんと液体が溢れ出した。
「セックス気持ちいいなこれ……俺も精通したしな」
「やば、変になりゅ……」
瑛太はすっかりだめになっている。呂律も回っておらず、天井を見上げる瞳はぼんやりとしていた。佐々木は瑛太からチンチンを抜いた後、しごいて尿道に残っていた精子を、精通の証を改めて確かめた。
「なあ瑛太……瑛太?」
「ひゅー……ちょっと待って……やばいぃ……」
すごい。全て動画で見た通りだと、佐々木は感動する。それと同時、男の射精でもこれだけ気持ちよかったのに、瑛太はどれだけの快楽を味わったのだろうと、再び彼のことが羨ましくなった。
「……母さーん! 俺、精通した――」
その後――瑛太は期間中ひたすらセックスに夢中となる。終わる時には残念がっていたが、入れ替わりの期間が終わってから美鈴がセックスの練習台になってくれたおかげで、ぐずることはなかった。
また、程なくして佐々木も――クラスメイトたちも瑛太とのセックスによって〈SIP〉の対象となり、クラスではセックスが流行するのだった。