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【支援者限定】会社の新年会、身体の大抽選会

 会社の新年会、社員証を軸にしたえっち話です。

 社員証で他人の名前になる演出を入れている関係で個人名が非常にたくさん出てくることとなりますが、基本覚えなくて大丈夫なようにしてあります。


 舞台装置や演出優先でちょっと季節外れですが、温めても仕方ないのでGO。

 以下本編をどうぞ。


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 普段なら30分から程度だらだらしている残業を定時で切り上げ、すぐに会社を発つ。チームの仲間達と口数少なめに連れ立ち、いつもは乗らない路線の地下鉄駅へと降りていった。

 今日は、会社の新年会が開かれることとなっていた。

 俺の属する会社は中々の規模を誇っており、総社員数は1000人を超えていて自社ビルも所有している。しかしそれだけ大所帯だと、フロアが別れていたり客先に出向していたりと、みんなが一箇所にいることは滅多にない。

 そこで年初めには集まり、同期や先輩後輩と交流しつつ、みんなで士気を高めようというお題目でこの新年会が開催されていた。

 会場も有名高級ホテルの大宴会場で、全社員が対象の豪華賞品の抽選会など、金がかかっている。昔世話となった人との再会、上等でうまい飯、ワンチャンある抽選は皆がそれなりに楽しみにしていた。


「今年の景品、空気清浄機らしいぜ」

「最大公約数みたいな景品だなぁ。男の一人暮らしにあっても困る」

「持て余しそうですよね。私は実家暮らしなので、親の部屋なり居間に置いてもいいんですが」

「あらー、ちょうど検討してたの、わたし。子どものためにあった方がいいのかなぁ……って」

「まだ小さい子どもがいると欲しいわよね」


 同じチームの仲間であるややチャラい同期や新人ちゃん、産休明けのママさん先輩やベテランで人妻の上司とおしゃべりしながら、最寄り駅からホテルを目指した。

 到着したのは、プライベートではまず手が届かないだろう立派なホテル。順路に沿って歩き、受付で出席の手続きを行う。到着順でテーブルと席が紐づけられた紙製のリストバンドが配られた。

 会場となるホールは広く、豪勢な雰囲気。渡されたリストバンドに従い丸いテーブル席を探し、みんなで固まって座った。開始時刻になるとアナウンスが流れ、社長から昨年の振り返りやら今年の目標など、ありがた~いお話をいただく。

 その後、多くの社員にとっての本番である、ビュッフェ形式での食事パーティへと移行した。


「そのローストビーフ、どこで取ってきたんです?」

「奥の方にありました!」

「北野さんはお酒飲むわよね? 取ってきてあげようか?」

「ごめんなさい、授乳中なので控えているんですよ」

「アルハラだアルハラだ」

 現場のチーム仲間で固まって、ひとまず飯を食う。

 同じ会社といってもとにかく人が多い。俺や俺の属するチームは本社勤務だが、顔を見たことはあるけど喋ったことはない、といった人ばかり。社員証を首からかけるのが必須なので、肩書までは特定できてもそれだけ。

 俺は例年通り最初の席から動かず、のんびりとしていた。

 行き交う人々は、女性と男性がちょうど半々くらい。男性はおおむねスーツ姿ながら、女性はスーツよりビジネスカジュアルの装いの人がほとんど。

 でもやはり、知り合いの顔は見当たらなかった。

「聞いたか? なんか今年の抽選、これまでとひと味違うらしいぞ」

 がやがやと騒がしい会場、隣の席に戻ってきた同期が話しかけてくる。

「なんだそれ? 来る途中空気清浄機がどうって言ってたじゃん、お前」

「毎年家電やら旅行券やらばっかりで面白くないから変えるけど、事前に分かったら面白くないからわざとフェイク流してたんだと」

「そこまでするかね」

「なんでも、全員が何かもらえる……とか」

 ひと味違うという情報のほうが信じられない。ソースがない以上又聞きの又聞き、根も葉もない噂としか思えなかった。

「まあいいんじゃない? 抽選会が始まった10年以上前から毎年出席してるけど、私も当たったためしないもの」

 同じテーブルにいた女上司も反応する。当選確率が低いからがっかりするより、何かしらもらえた方がいいというはわからないでもないが。

「でも社印の入ったボールペンとかお菓子とか、そういうレベルじゃないですかね」

「……確かに。大昔そういうのあったのよね……」

 女上司はこめかみをつつく。どうやら思い当たるふしがあるようで、顔は渋い。


『――みなさま、新年会楽しんでおられるでしょうか。これより皆さんお待ちかね、抽選会を始めさせていただきます!』

 そんなことを話していると、会場にアナウンスが響き渡る。わざとらしいスパンコール蝶ネクタイの中年男性が壇上に現れ、元気よく進行する。

『なんと、今年はこれまでと違うんです。豪華賞品が自分に当たるかも? と期待されていた方、ごめんなさい。しかしながら、ひとり残らず気に入っていただけることと、私《わたくし》は信じております。なぜなら今回は、皆様ひとりひとり、必ず景品があるのですから!』

 男性の声に呼応し、スタッフが一人ひとりの席にスタンドミラーを配布する。

「なんだこりゃ」

「私は去年までを知りませんが……こういうのなんですか?」

 去年は入社前で参加していない新人ちゃんは、きょとんとしている。

「いつもはでかいテレビが一等で、あとは一万から二万ぐらいの家電とかそういうのなんだけど……なんで鏡?」

「……ところで先輩、聞いていいですか?」

「どうしたの?」

「マイク持ってるのって、会社の人です?」

「さあ。ゲストかな?」

 あの盛り上げ隊長は、例年は専務だの常務だのといったお偉方が務めているはず。俺達は本社勤務でありすれ違ったりすることもあるだろうし、そうでなくても専務常務の顔ぐらいは知っている。

 しかし壇上に居る男性は、あまりに見覚えがなかった。目を凝らしてみても、ギラギラとした衣装のせいでよく見えない。

『――それでは長々と前フリをしても仕方がありませんね。では早速、一回目の抽選を開始いたします! それがあなたにとって当たりかハズレか保証はいたしかねますが、それも一興。ぜひともお楽しみください!』

 男性のセリフもなんだか奇妙さが漂っていて、俺は不信感が募ってくる。

「へー……なんか面白そうじゃん?」

「ま、いいんじゃない? 私は楽しみよ」

「えへ、私もです!」

「そーお? なんかちょっと変じゃない?」

 同期も女上司も、新人ちゃんも微笑んでいる。チーム内で疑っているのは、俺とママさん先輩だけだった。

「ですよね。なんか……あれやるのっていつも偉い人ですよね? あの方、知ってます?」

「わかんないわかんない。鏡もなに?」

 そこで、ふっと灯りが消えて真っ暗になる。この広さのホールならばあって然るべき非常口の光もない。


『――ではいきますよー、さーん、にーぃ、いーちっ!』


 刹那、強烈な耳鳴り。スピーカーのハウリングや大音量ではなく、鼓膜に針を差されたかのよう。脳にも浸透していき、ぐらぐらと世界が揺れる。

 すぐ、ぐっと緊張して全身が動かなくなり、感覚も消えていった。




「……っ」

 ――数秒してから、身体に血液が通ってくる。じんわりと温まって感覚を取り戻していくが、同時にボタンをかけ違えたような違和感も襲ってきた。

 あの男性、何をしたんだ? 絶対にただごとではない。周りの人も同じような症状だったのか、徐々にざわざわとしていった。

『ではみなさんいいですね? では――新しい身体を、御覧ください!』

 言葉の意味を考える前に、ぱっと灯りが点く。そして下を見下ろすと――俺の胸元が、ぽよんと膨らんでいた。

「……ん?」

 それだけじゃない。締めていたはずのネクタイが消え、スーツも色の風合いが違う。それに下半身は……タイトスカートと、黒いパンストに包まれた脚。

 触る。胸は紛れもない女性のバストで、お尻や太ももは女性の肉感。首から提げていた社員証だけ、俺のもの。意味がわからなかった。

『お気に召して頂けましたか? この後も抽選は行われますから、がっかりせず、過度に喜びもせず。ではどうぞ、新しい身体をご自由に、存分にお楽しみください!』

 ――アナウンスとともに、わあっとみんなが騒ぎ出す。

 気がつけば同じテーブルに着いていた仲間も顔ぶれが変わっていた。しかし若い女性から定年間際そうなおじさんまで、皆一様に自分の身体を見下ろし触ったり、配布されていた鏡をしげしげと覗き込んでいた。

「あらまぁ、若い男の子じゃない」

 隣にいたオールバックの青年は、真新しいスーツの上から肩や胸板をうっとりと撫で回している。内股になりながら股間に手をおいて、ほんのり得意げにしていた。

 社員証は歪で――おばさんの写真と、その風貌に明らかに釣り合わない『颯太』という今風な男性の名前。

「うー……娘と大して変わらない歳だなこりゃ」

「お、美人さん。おっぱいもでっけ」

「年上の男の人だ! 嫌って言ったら失礼だけど……」

 他も同じ。苦笑いしながらポニーテールを撫でるリクルートスーツ姿の女性の社員証は、初老男性の顔写真に『あいり』といういかにも若そうな女性の名前。 

 大きな胸を遠慮なく揉みしだき、上品なリブニットセーターにシワを作っている女性には、茶髪でチャラそうな男の写真に『美佳』という名前の社員証。

 面長な中年男性の社員証には――『隆』という名前と、うちのチームの新人ちゃんの写真。

「さっ、西条さん!?」

「ええと……ああ、先輩だ。美人さんですね」

「えぇ……あ、はぁ?」

 そうだ、と思いつつ俺も目の前の鏡を取る。映し出されたのは、仕事が出来そうな雰囲気を漂わせる、クールな30歳前後の女性だった。

「一体どういうこと……だ?」

「抽選、ってことじゃないですか? こうやって誰かの身体になってみるっている」

「いやいや、こんなんありえないだろ」

「先輩、頭硬いですねー」

 ぽややんとした愛嬌のある笑顔は、無精髭の生えた男の顔にあって新人ちゃんらしい。ただ第一として、この状況を理解出来ていなかった。

 ふと、俺の社員証をもう一度確かめる。見過ごしてしまったが、顔写真だけ俺で、名前は『斎藤 紀恵』という名前と、課長の肩書が記されていた。

 俺がこの女性――紀恵課長の身体になっているということは、もう疑いようがなかった。

「けど……」

「もう起きてるんだからいいじゃないですか。すごく綺麗で羨ましいな~、当たりですよ、その身体」

「……」

 新人ちゃんのみならず、周囲の人間もごくフラットに受け入れ一喜一憂しているのも気味が悪い。まるで洗脳や催眠だ。

 そんな中、俺一人が正気を保っているのか……逆に、俺だけ異常なのか。頭がおかしくなりそうだった。

 俺の混乱をよそに、そばの新人ちゃんはにたーっと笑う。新人ちゃんだとは分かるのに、おっさんの顔だからか背筋に怖気が立った。

「あ、照れてるんですね。先輩、もうちょっと女の子に慣れてるのかなーと思っていたんですが」

「だ、だって」

「わかりましたから」

 そう言って俺の肩を抱いた新人ちゃんは顔を寄せ――キスをしてくる。

 他のなにでもない、間違いなくキスだった。料理の脂でてらてらとしていたおじさんの唇と、俺のぷるんとした唇がふれあい、温度が行き交う。かすかな男臭さが追いかけてきて、俺を包んでくるかのようだった。

 放心。新人ちゃんの舌が口に入ってきて、ぴりっと甘い痺れが流れたことで我に返る。

「っ……! ちょ、ちょっと……いきなり」

「そういうことじゃないんですか? だってほら……」

 頭にもやがかかったまま、周囲を見渡す。


「んっ……ふぁ、あっ」

「すご、男のチンポってこんな……ぁ」

「あんっ♡ あんっ♡ すっごぉいっ♡」

「はっ、気持ちいいっ、男がセックスに夢中になるわけよねっ!」


 前をはだけておっぱいを丸出しにして乳首をこねている女性、ズボンを下ろしてチンポをシコっている男……セックスをしている男女ペアまで。

 このテーブル席だけじゃない。出席した社員は全員、多かれ少なかれいやらしい行為に及んでいた。

 しかも、ホテルスタッフは黙って脱ぎ捨てられた衣類を集めている。その身体の席に畳んで置いているようだ。

 他の例外は――壇上の男。

「あいつが……ちょ、離してくれ」

 きっとあいつが元凶だ。アナウンスに合わせて耳鳴りがして、それからこの奇妙な現象が起きた。問いただして元に戻してもらうべく、俺は立ち上がって――

「待ってくださいって……あー、ヒール折っちゃいましたね、可愛い~」

 一歩踏み出し、足首をひねる。ハイヒールのせいか女性の身体のせいか、ちっともバランスがとれず、俺は盛大に転んでしまった。靴の片方は脱げて行方不明になり、もう片方もヒールが取れてしまった。

「いって……」

「いいじゃありませんか。女の子って、気持ちいいんですよ?」

「た、頼む。分かったから、心の準備だけ……んっ♡」

 屈んだ新人ちゃんに、また唇を奪われる。力の入らない体勢のうえ、足首が痛むので逃げることも出来ない。

 いや――そんなのは自分を騙す言い訳にすぎなかった。本当はさっきキスした時に胸の奥に火が付いていて、しっとりと身体が汗ばんでいる。俺は、おっさんの体となった新人ちゃんとのキスによって発情していた。

「……んっ、ふぁ……っ」

「大人しくなりましたね」

 ぺちゃぺちゃ、ちゅぱちゅぱと音を立てながら口を犯される。すぐ俺は骨抜きになって、ただディープキスをしているだけなのに興奮が高まってきていた。

「ん……ぁ」

「ふふ、今の先輩、美人系なのにすっごいふにゃふにゃでかわいー」

 新人ちゃんに解放されても、力が入らない。俺は柔らかい絨毯の上に、こてんと転がった。

「じゃ、おっぱいも失礼しますねー」

 ジャケットとブラウスのボタンを上から外される。インナーの厚手タンクトップもめくりあげられ、黒い蔦柄レースのブラジャーが露わになった。

 詰め物ではない、血の通った乳房が中に収まっていて、俺の視点からは赤っぽい乳首も隙間から見えていた。

「お、俺におっぱい」

「今更ですよ。でもちょっと小さめですかね? 私よりは小ぶりですね。感度はどうでしょう」

「あ、こ……ぁっ♡」

 新人ちゃんは俺を起こして背後にまわり、ぷちんとブラジャーを除く自分のものを扱うような慣れた手つきで、おっぱいを揉んできた。

「あっ、ん……っ、は……んっ♡」

「先輩、おっぱいって揉まれると内側からゆっくりあったかくなってくような感じなんですよね。これが好きな人だと、もっと気持ちいいんですよ~」

「う、っくぅ♡」

 うまい。あっという間に、俺は身を委ね、かすかに喘ぎ声を漏らすだけとなっていた。おそらく30歳前後で女盛り、名前しか知らない女性の生おっぱいは、俺を悦ばせてくれた。

 うっすらと漂ってくる新人ちゃんの男臭さも、きっとこの身体が反応していた。年中発情期のホモサピエンスとして、繁殖の本能を抑えられなってくる。

「せんぱーい、下ってどうなってます?」

「ん……? 下って、どこ……?」

「あーもう、とろとろじゃないですか。じゃあ勝手に脱がせますね」

 新人ちゃんは俺の穿いていたタイトスカートを腰に丸め、黒ストとショーツの間に指を立てる。ぐいっと力いっぱい引っ張った。

 むわぁっとした蒸気に乗ってメス臭が撒き散らされ、瞬間的に股間が冷たくなる。

「やっぱりどろどろ。糸引いてますよ」

「え……んんっ♡」

 ちかちかっと視界が乱れる。新人ちゃんがおまんこに触れ、未知の快楽が流れたようだった。

 新人ちゃんの差し出した指は、ねっとりとした粘液にまみれている。

 これが――俺の愛液。きっと女性の愛液で、俺がおっさんとのキスに感じてしまい分泌したもの。

「……♡」

 理性が語りかけてくる。こんなのおかしい、と。しかしもうその気になったら引っ込みがつかないというのは、女性でも変わらないらしい。

「先輩……私も、我慢できません」

 もぞもぞとしていた新人ちゃんも、息を荒げスラックスを下ろしている。浅黒いチンポが勃起していて、俺の股間に狙いを定めていた。

「……しょうがないなぁ」

 半端だったショーツとパンストを脱いでしまい、俺は寝転がる。脚を開いて、ひくひくと震えるマンコを差し出した。


『えー皆様、お楽しみの最中ですがここで二度目の抽選となります! なあに、異性同性関わらず、もう肉欲におぼれている方ばかりですから一緒一緒!』


 そこで、高らかに男のアナウンスが流れる。すぐ強烈な頭痛と耳鳴りが訪れ、灯りが落ちた。

 そして再び明るくなった時――




「……あ、あはは」

 俺はまた、違う人間になっていた。さっきよりずっと華奢な、とても若い女性だ。胸は少々大きめながら型崩れをしておらず、乳首も桜色で鮮やか。陰毛は薄く、マンコのビラビラもおとなしいあたり、男性経験も少なそうだ。

 こんなことが分かるのは、既に全裸だったから。相変わらず顔写真だけ俺で、氏名は『三橋 優愛』というボブヘアの若い子になっていた。

 周囲の人間も、アナウンスに合わせて一時停止していた。しかし、合体していた男女はそのままセックスを再開し、一人でオナニーしていたような人間は相手を探すたふらふらと立ち去っていく。

 俺以外の参加者も、おおむね裸か半裸。女性がおっぱいを丸出しにしているのはもはや基本、股間だけ破れられ伝線したパンストを穿きショーツをずらしているという、平時ならマニアックな格好が多く見られた。男はだいたいチンポをおっ立てている。

「今の俺、かなり若いな……それに」

 テーブルに手を置いて立ちバックに励んでいる男女のわきから、鏡とグラスを拝借する。予想通りこのボブ子ちゃんの容姿は童顔といえ、肌も瑞々しい。高校生かと思うほど化粧っ気もなく、新人ちゃんより幼い風貌だった。

 そのくせ、体中は疼いているし、マンコはびたびたに濡れている。オナニーかセックスか分からないが、この身体を使っていた人間も身体の感度を確かめたようだった。

「……んっ、ふうぅ♡」

 さっきは新人ちゃんに邪魔されて、女性の身体をよく観察できなかった。まあ俺も童貞ではないので、女性の裸というだけで欲情するほどうぶではないが、自分のものとなると別。

 さっきはいいところで身体を入れ替えられてしまったのもあって、ムラムラしていた。

「……ん?」

 そう……だよな。だって新年会での身体抽選会は今年からの目玉企画で、俺も楽しみにしていた……はず。何が気にかかったのだろうか。自分で不思議だった。

 俺は誰の飲みかけかも分からないワインをあおって、俺は床に座る。

「いいや。今はこの身体を……おおっ♡」

 鏡を椅子の脚に立てかけM字に脚を拡げると、ボブ子ちゃんのマンコがモザイクなしで映し出された。上からでは胸が邪魔でよく見えなかった、お尻の穴付近にあるほくろまで克明に。

 思っていたよりマンコは若いより一歩踏み込んで、幼いレベル。ヘタをすれば中学生かも。

「けど……おんっ♡」

 しかし遊んでいなかろうが、大人の感度ということだろう。先程の身体に比べると少々弱いものの、それでも男とは別種かつ絶大な快感が走った。

「うぁ……んっ、あんっ、っふぅんっ♡」

 少しいじってみて、クリトリスが特に弱いことを発見する。俺から見て割れ目の手前側、皮からちょこんと顔を出したクリトリスを、指先でくりくりと転がしてやった。

「おお~……っ♡ おっ♡ おおん……♡」

 声も高めなのに、喘ぎ声は自然と濁る。快楽の強さや俺の癖ではなく、気道やら身体の構造に起因するのか、無様で下品だった。

「……あら、間中くんじゃない」

「おぉ……んっ♡」

 オナニーに没頭していると、誰かから声をかけられた。浅黒い肌の筋肉質な男性で、首にかけた社員証には見知った顔の写真。

「しゅ、主任じゃないですかぁ……♡」

 それはうちのチームの女上司。ちなみに名前は『健吾』とあって、30歳くらい――本来の俺の年齢と同じくらいの男のようだった。

 女上司はふふんと笑い、唇をなぞる。相談なく俺を抱え上げ、どかんとテーブルの上に置いた。

「なぁにオナニーなんてしてるのよ。誰かひっかけたらよかったのに」

「だ、だって女の子の身体になってるんですよ、自分でも見てみたいじゃないですか♡」

 いまいち呂律が回らない。ひょっとしたら、この身体はアルコールが苦手だったのかも。

「あーあ、もうメス猫じゃない、マンコもドロドロ……いいわ。私がなんとかしてあげる」

 ミスをしてしまったり、困ったことがあってもあまり怒らず『なんとかしてあげる』と言ってくれる女上司。恋愛感情とはもちろん異なるが、頼りにしていて信頼している相手だ。

 それは今だって。女上司は既婚者でセックスの経験は豊富に違いない。だいぶ身長差がありそうだが、安心して身を預けられる。

「すみませんリーダー、女性の身体ってよくわかんなくてぇ……♡」

「全く、しょうがないわね」

 俺は自らマンコを開いて、女上司を誘惑する。筋骨隆々、デカマラな男になった女上司は呆れたように腰を掴んで、狙いを定めた。

「あっ♡ すっごっ♡」

「まだ先っちょよ。これから……こう――ふんっ!」

「あぁっ♡」

 ひといき。一気に奥までチンポが入ってきて、ごりっと膣壁のひだがずれる。にゅるにゅるとしていて抵抗は微塵にもなく、俺のお尻と女上司の下半身がぶつかった。

「あぁあんっ、んんっ♡」

「なんだ、心配したけどしっかりくわえ込むじゃない……ねえっ!」

「あぁんっ♡ あんっ♡ にぁあっ♡」

 大男と化した女上司と、合法ロリとすら言える俺。大人と子ども並の体格差があったのに、マンコはちゃんとチンポを飲み込んでいた。

 たださすがにというか、かなりキツいのが俺からでも分かる。股に何かが入っている異物感が強く、ピストンによって身体とテーブルが激しく揺さぶられていた。

「んっ♡ ほぁん♡ やあっ♡」

「はあぁ、はぁっ……ふふ、男のセックス、私好きだわ。旦那には悪いことしてたかも」

 女上司は手加減なく、俺にチンポを出し入れする。俺は応えるもなにも一方的に蹂躙されており、自ら体位を調節することさえできない。

 出来ることといえば、凶悪なチンポを締めて締めて締め上げることだけ。それも俺の意思によるものじゃなく、勝手に身体が求めるものだった。

「おぅっ♡ やぁっ♡ ふうんっ♡」

「あー……そろそろ出るわね……っ、間中くんっ!」

「おおっ、うううううぅっ♡」

 ――俺も快感を得てはいたが、まだ頂きは遠いと思っていた。しかしチンポが膣の中でびくびくと跳ね、子宮に精子が到来してきたと感知した途端、爆発する。

 目の前が真っ白になって、全身が灼ける。意識を飛ばして、しかし快感が呼び戻すというループに陥った。

「あうっ♡ あぅう……っ♡」

「ふう……これって不倫になるのかしらね」




 絶頂の余韻、極楽にいた身体が瞬間的にクールダウンする。それでも十分甘い快感があるのだが……どうも、俺がボブ子ちゃんの身体でイきまくっている間に、また入れ替わり抽選のアナウンスがなされたようだった。

「ええと……うわっ」

 今度はどんな身体か。半ば反射的に見下ろすと、正面から潰し合っている二対のおっぱい。しかも白い液体にまみれ、汗や香水とは異質な甘い香りがぷんぷんとしていた。

「これ、北野さんじゃん」

 社員証を見て、すぐ誰だか判別がつく。うちのチームの仲間にして、つい最近産休から復帰したばかりのママさん先輩、『北野 あかり』の名前が印字されていた。

 ママさん先輩はおっとり系の美人で巨乳、夫もさぞ鼻が高かろうと羨んでいたら、俺自身がママさん先輩になってしまった。

「うわ、うわー……」

 入れ替わる直前まで、ママさん先輩は……まあきっと中身は男性だろうがともかく、同じく出産直後らしい女性と、母乳レズプレイにふけっていたようだ。目の前にはみっちりと密着した4つのおっぱいと黒っぽい乳首、その乳首からはぷぴゅぷぴゅと母乳が噴き出しまくっていた。

「あ、んっ……間中じゃん」

 お相手も負けず劣らずの巨乳美人だったのだが、社員証には『大島 みのり』の名前と見慣れた顔写真――同じチームである同期の男の写真が貼られていた。

「いいなー、その身体」

 同期はグロスの引かれた艷やかな唇の端に、母乳とよだれを溜めながら言った。

「けどお前も中々だぞ……ほら」

「まあいいか。おっぱいは俺の方がでけえし……んっ♡」

「あ、っ♡」

 そこらにあった鏡を横目で見てから、同期は抱きつくようにおっぱい同士をくっつけてくる。母乳を潤滑剤として、おっぱいはぬるぬるとこすれあう。特に乳首同士がぶつかった時、びりっと鋭くも優しい快楽が胸の奥をくすぐった。

 女性というより母を象徴する体液を分泌する女性にお互い姿を変え、母乳まみれになりながら中身独身男同士でのレズプレイ。言うまでもなく全裸。とんでもない背徳感だった。

 もっともこれが異常かというと、そんなことはない。ホールに響く男女の嬌声は音量を増していて、オナニーをしている人間はほぼいない。男の身体同士、女の身体同士での行為も当たり前に行われていた。

 もっといえば、1対1でもなくもっと複数での絡み合いに発展しているグループも珍しくない。偉そうな男が気弱そうな女性に跨がられてひいひい言い、その隣では精液をぶっかけられている色白の男性に、ビュッフェのメニューにあったボロニアソーセージでつながっている女性まで。

 まさに酒池肉林の宴だった。

「あーら、わたしの身体に……あ、間中くん達かぁ」

 母乳をかけあっているところに割り込んできたのは、この身体の持ち主であるママさん先輩。彼女もまた、母乳を垂れ流す女性の肉体になっていた。この場に居る三人の中では最も若く、肌にもハリがある。

 入れ替わりは男女が反転するとは限らないようだ。

「あ、ママさん先輩。一緒にどうすか?」

「そのつもり。ねえ、わたしの身体気持ちいいでしょ」

「はい……あぁっ♡」

 ゆっくりと歩いてきたママさん先輩は、俺の乳首をぎゅううっと強くつねりあげる。すると、一瞬で許容量を超えた快感がもたらされて、許容量を超える。

 ただそれだけで俺は絶頂し、母乳をどばっと溢れさせ、ぶしゅぶしゅと潮も吹いてしまった。

「あうっ、ぅうぅっ♡」

「うわ、エゲツねー」

「わたし、実はドMなの。強く強くしてったら、ちょっとじゃイけなくなっちゃって」

「エロいっすねー」

「あうぅ……♡ ふううぅ……♡ すごしゅぎ……♡」

「でしょ~? 乳搾りのホルスタインみたい、ってよく夫に言われれるの」

「あうっ♡」

 ママさん先輩はあけすけに言ながら、両乳を揉みおっぱいを搾る。本当に母乳は無尽蔵かと思うほど出まくっていて、まるで快楽のバロメータのようでもあった。

「俺も……んんっ♡」

「わたしも楽しもっかなぁ……ぁんっ♡ 感度いいなぁっ♡」

 三人は自らのおっぱいを掴んで、三角形のように乳首や胸をぶつけまくった。時には直接飲んで味わってみたり、クンニや指など普通のレズ行為にも熱中する。




 それからも、何度と無く身体の抽選会は刻まれ、俺も何人もの身体を渡り歩いていった。

 メガネボサ髪の垢抜けない女性の身体はセックスに不慣れで、中途半端な感度。同じく地味な女性になったチャラ男くんと、貝合せレズセックス。

 続いて、これまた女性の身体。風紀の整ったうちの会社では珍しいギャルっぽい女性の身体で、誰か男にバックを執られアナルセックスをされていたので、どんな相手だったのかは分からずじまいのまま、次の身体に飛ばされた。

 おそらく50歳近い人事部の熟女の身体では、加齢臭にたまらなく発情してしまう。白髪がちな部長になり中年の性欲に翻弄されている初な若い子と、ねっちょり熟年中出しセックス。

 久々になった男の身体はガリ男くん。フェラをされている真っ最中で、相手の中身も男だったけど最後までやってもらった。


 何回も身体を渡り歩いた果て、俺は『大島 みのり』という名前の女性になっていた。彼女は途中俺がママさん先輩の身体で母乳プレイをした時に同期がなっていた女性であり、平均よりちょっと上の容姿に巨乳とスタイルの良さが上乗せされる。

「はーあ……疲れてるなぁ、流石に」

 最初の抽選から、かなりの時間が経過している。絶倫親父や若く元気な男と、まだヤり足りない女性は一角に集まって、まだ乱交を繰り広げている。しかし他は男の身体は弾切れを起こして死屍累々、女性側もイきまくりでぐったりとしている者が多かった。

 俺もそうで、股間は痛いし精液がとめどなく溢れてくる。反面母乳は出しきったようで止まっていた。

「おーい……」

「久しぶり……ってリーダーの身体じゃん」

「お前こそ、俺とやったときのじゃん」

 のろのろとした足取りで隣にやってきたのは、女上司の身体となっていた同期の男。マンコをさすっていて、凛々しい女上司らしくない情けなさだった。

「そそ。ほらリーダー既婚ってのもあってかまだヤれそうなんだけど、精神的にくたびれちゃって」

「まあ、そうだよなぁ」

「とか……んっ♡ 触るなっ♡」

「いいだろ、俺のおっぱいはヤりすぎで痛いんだから」

 俺は手持ち無沙汰で同期のおっぱいを揉む。いつも女上司はスーツをびしっと着込んでいて、隙がない。それなのに今は男女の体液まみれ、やはりマンコからねとーっとした粘液を垂らしながら全裸で歩いているという滑稽な姿だった。

「そろそろ終わってもいいなぁ。この子の顔、けっこう好きだし」

「えー俺リーダーの身体……」

「いいでしょ。文句ある?」

 と、ここで話題の女上司も混ざってくる。身体はまあさっぱりした若い男だった。

「いえ、なにも。光栄です」

「……なんてね。ちょっとお肉がついてるけどそこまで太ってはなくて、悪いところはないわ。おすすめよ」

「はは、俺も冗談っすよ。超美人で、独り身なら狙ってましたもん、俺」

「どうだか」

 軽口を叩き合う同期と女上司。会話内容はとんでもないが、確かな信頼が感じられた。

「……?」

 とんでもない会話内容か? 別に当たり前の事のような。

「あ、みんな居るー」

「お疲れ様です」

 やがてママさん先輩、新人ちゃんも合流してくる。姿を変えつつも、チームのみんなが再集結した。

 優男となった女上司が、みんなに向けて尋ねる。

「どうだった、みんな? 私は男の人の感じが知れてよかったわね。たまには夫に応じてあげなきゃ」

「そうですねぇ……子ども産んでから全然そんな気になってなかったんですけど、男の人の性欲って強いんですね。いい刺激になりました」

 と、脂ぎったおっさんになったママさん先輩。

「私、ちょっとチビなのもチャームポイントではありましたが、ムキムキな男の人のが断然嬉しい! 女の子を軽ーく持ち上げておもちゃみたいにするの、ハマっちゃいました」

 と、マッチョ男になった新人ちゃん。

「俺はまあ……いいですよ。リーダーの身体、気持ちよかったですし」

 と、女上司の身体となった同期。

「俺もいいですね。ただ、女性になるならやっぱリーダーのがよかったかも」

 俺も続いて、最後に述べる。女上司は半笑いだ。

「お世辞言わないの」



『――えーみなさま、お疲れ様でございます! 少々お疲れのようですね、でもその分お楽しみ頂けたと!』


 ホール中に響く、男性の声。どこからともなく、壇上には司会の男性が戻っていた。

『先ほど申し上げました通り、身体の抽選会はここまで! 新しいお身体の具合はいかがでしょうか? お気に召したでしょうか? しかし泣いても笑っても終わりなのだから仕方がない!』

「あ、終わるんですね」

「アナウンス流れたわよ」

「女性の身体のセックスすごすぎて全然聞こえなかった」

 どうやら、これで終わり。つまりこの身体で帰宅する事となるらしい。俺の身体は大きな胸が邪魔だけれど、まあ当たりかな。チームのみんなも、それぞれ納得し、みんな多かれ少なかれ喜んでいる。

『それでは皆様、お手元の社員証をご覧ください!』

 言われるがまま、社員証を手に取る。これまでは俺の顔写真と、俺のではない名前が記されていた社員証がアニメーションめいて変化していき――この身体の顔写真、俺の名前となった。

『新しい身体に、皆様大変なこともあるかとは存じますが、恨みっこなし! これにて本当に、真に、嘘偽り無く、抽選会を終了とさせて頂きます!』

 ぱちぱちと拍手が巻き起こる。

『お召し物につきまして、お楽しみの最中に破壊されてしまった物を除きまして、極力お身体の持ち主様の席へまとめてあります。もし不足や誤りなどがありましたら、スタッフへお申し付けください!』

「……?」

 また何かノイズが混じった。俺、なんでこんな……母乳さえ出る母親の身体になったことを受け入れているんだ? 他の人も、性別が変わったりしているのに。

 その疑問が正しいような、正しくないような。

「あの、リーダー……」

 女上司に声をかけようとしたら、みんな一斉に立ち上がる。受付時に配られたリストバンドに記された席割り当てを頼りに、身体の服を取りにいってしまった。

「いっちゃった……まあ、気のせいか」

 ずっとちぐはぐさは拭えないものの、どこが違うともはっきり言えない。俺も波に倣ってこの身体、巨乳女性の座席を発見し、服を着ていった。

 ブラジャーにショーツ、パンスト。ロングスカートにタートルネックのリブニット。母乳パッドの装着された白いブラジャーはなんとHカップもあった。肌色のストッキングは少々汚れていたものの、穿くには十分。


 その後はその座席に着いて、ちょっとしたお話ののち解散。シャトルバスに乗って最寄り駅まで行き、そこから普段と違うルートで帰宅した。

「はー……おっぱい張るなぁ」

 家に着くなり、俺はニットとブラをめくる。搾乳器を取り出して……いや、男の一人暮らしにそんなものないぞ。

「……まあいいか」

 少し悩んで、俺は流しに向かいおっぱいを突き出す。乳首を抑えて、ぴゅるーっと母乳を発射した。

 そうか。女性用の衣類を取り揃えなければならないんだ。しかも母乳が出るくらい産後間もない身体だから、あれこれと必要になる。出費もきつそうだけど、ママさん先輩は男になったから要らなくなったものを譲ってもらえないかも含めて相談してみようか。

 社会的には男だし、少々気は滅入るけど――

「ん……っ♡」

 ぴゅっぴゅっと乳首を搾っていると、股間が疼く。

 多少大変なことがあるとしても、この快楽には代えがたい。我慢ができなくなった俺はベッドへ行き、一人で母乳を出しまくりオナニーにふけるのだった。


 今年の抽選会は、当たりだったな――

【支援者限定】会社の新年会、身体の大抽選会

Comments

認識改変ありの入れ替わり、かなり倒錯的でいいですね。 主人公以外は平然と受け入れてしまっているし、主人公も途中から飲み込まれちゃうし…… 他人の肉体になるという異常を、認識改変で受け入れさせられる状態……アイデンティティを凌辱されている感がより強く感じられて、とても好きです。

くろねこ@9605


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