ちょっと前に書いたやつであった『なんとなくお互い中身が違うと察しているものの言い出せない感じ』シチュがすごくえっちだなあと思ったので、それを膨らませました。
すごい気に入ったのでまたやるかも。
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にゃごにゃごという猫の声。にゃんとも可愛らしいスマホのアラームで、あたしは目を覚ました。アラームを止めてからもぞもぞと起き上がって、ベッドの上に座り掛け布団にくるまってぼんやりとした。
5月の初旬。すぐ動き出すには、まだ寒い。
「ふわーぁ……」
今日も学校。すぐに数学と古文で小テストがあることを思い出して、憂鬱になる。スマホをぽちぽちといじりながら、今日の予定を確認した。
……あれ? いつものようにカレンダーアプリを起動したけど、一切タスクは入っていない。小テストも。
頭にハテナを浮かべて、むしろ自分の行動に疑問を抱いた。カレンダーアプリなんて、普段使ってないじゃない。
「なーにー?」
まあいっか。変な感じがしたけれど、朝イチから考えるのは面倒になったから、あたしは早々に部屋を出る。
階段を降りて、キッチンに。
「お、おはよう、初霜《はつしも》」
「……?」
キッチンには知らない綺麗な細身の女の人がいて、誰と勘違いしたのか初霜だなんて声をかけてくる。しかも若干挙動不審ぎみ。
でも、あたしは返事をしなきゃいけない気がした。というか、お母さんじゃん、この人。
「おはよう、お母さん」
なんかずっと違和感がある。あたしはキッチンを出てトイレに入った。パジャマのズボンとショーツを下ろし――おちんちんをつまもうとして、空振りする。
「……あ、あれ?」
一気に頭が冴える。ガニ股になって下半身を見下ろすと、見事におちんちんは無くなっていて、陰毛と割れ目だけ。まるで女の子みたいだった。
「う、うそーっ!?」
あたしは絶叫する。昨日までおちんちんがあったはずだし、昨日はシコシコしてオナニーをした記憶もある。なのに、一晩でなくなっちゃった。
混乱して、どうしていいか分からないまま膀胱の筋肉が弛む。
「あ、あ……っ、ああ……」
じわりと股間が熱くなる。フローリングの床、青いズボンや白いショーツを濡らしながら、びたびたとおしっこが溢れていった。
あたしはどうしようもなく内股になって抑えるけど、止められない。出し切った時には、トイレは酷いことになっていた。
「……はぁ」
ため息をつきながら、あたしはズボンとショーツを下ろす。普段はちゃんと敷いてあるトイレのマットとかスリッパが、なぜかないのは幸運だったけど。
トイレットペーパーで床と股間を綺麗にしてから、洗面所へとぼとぼと歩いた。シンクで汚れをひとまず洗い流す。ついでに顔も洗った。まだお母さんが洗濯機を回していないのも、運がよかった。
にしても、まず30歳を過ぎてトイレに失敗するなんてのも恥ずかしいし、どうしておちんちんが無くなっているのかも謎――謎?
なにかまたちぐはぐな気持ち悪さが襲いかかってくる。ショートヘアの元気そうな女子高生が鏡に映ることさえ、どこか間違っているような気がして不安になってきた。
いや――誰だ、これ?
「え、は?」
俺はこんな運動好きそうな女子高生なんかじゃない、31歳のサラリーマンだった。一体どうして、俺は初霜ちゃんになっているんだ?
「初霜、どうした……んだ?」
「あ、お父さん」
「きゃっ! ご、ごめんなさい……すまん!」
さっき俺が大声を上げてしまったからか、大柄な中年男性が現れる。それは初霜の父親だったが、俺が丸出しにしていた下半身を見て乙女のような悲鳴を上げて、顔を覆ってすぐ出ていってしまった。
「……」
顔を知らない男性が父親とわかったことはいったん置いていおく。それよりも、俺は父親の反応が気になった。
瞬間的に仮説をひらめく。俺が女子高生に、初霜という少女の肉体になっているということは、あの父親も誰か別な女の子の精神が容れられているのかもしれないということだった。
俺はすぐさま洗面所を出てリビングへ。ソファに座っていたお父さんへ、ドアで下半身を隠しながら声をかける。
「……あの、お父さん?」
「な、なんだい初霜?」
「……」
もしかして、あなたもお父さんじゃなく、心は誰か違う女の人じゃありませんか。
そう言おうと思った口が、動かない。
「……さっきの、あたしが悪いからね。全然気にしてないから」
「あ、うん……いや、大丈夫……だ」
結局、俺が声に出せたのは当たり障りのないセリフ。父親の声も潰れるようで歯切れが悪かったから、俺と同じように不可思議な妨害が入っているようだった。
ひょっとしたら、俺は――俺達は、それぞれ元々の人間のふるまいから大きく逸れることは許されていないのかも。この考えはしっくりくる。
俺は頭を巡らせながら、洗面所に戻る。始末の途中で投げ出していたズボンを洗濯機に入れていった。
すると、洗濯機の中には濡れたトイレのマット。他にも母親のパジャマのズボン、下着用のネットには同じく母の黒いセクシーなレースのショーツ。スリッパのトイレも洗濯バサミでぶら下がっていた。
初霜の母親もきっとそうだ。中身は男性で、俺と同じく立ち小便をしようとしたんだ。
ということは、きっとみんな異性の肉体になっている。俺は初霜の部屋に戻ってテレビをつけてみると、朝の生放送をしている女性アナウンサーはいやに自分の胸を気にして触っているし、天気予報のおじさんはあからさまに内股。他のスタッフたちもどこかぎこちなく、カメラ切り替えミスなどが起きていた。
「……これ、この家庭だけじゃないのか」
俺は確信する。何らかの力によってみんな異性の身体に精神を移され、その役割や言動に縛られながらも過ごしている。そして、その事実を誰かに伝えることはできない。
「でも一人の時はいくらかマシなのか――」
今も本来の俺の口調でつぶやくことができた気がする。そう思って自分の名前を声に出そうとしたところで口が固まる。直後、部屋の扉が開いた。
エプロンをした初霜の母親だ。
「初霜、朝ご飯だよ……あら、おもらし?」
「ち、違うって……汗だよ、汗」
「ふふ、お着替えしてからでもいいわよ」
「もー、だからさ」
母親と笑いながら引っ込んでいく。仕組みが分かっていた俺は無理せず初霜として、母娘の会話に臨んだ。独り言が中断されたのは、母親が近づいて聞かれそうだったからだ。
いや、初霜自身ひょうきんだから、自分のことを俺というのも変じゃない。どうやら、謎の縛りはかなり強力なようだった。
「……なら」
そう思って学習机に向かいペンを取る。だが残念、自分の名前を書こうとすると『根本 初霜』というこの身体の名前しか書けなかった。
「うー……あ、まっずー」
顔を上げて目に入った時計は、もう7時半を指している。あんまりゆっくりしてもいられない……と危機感を覚えたのも、初霜の行動パターンではあったけど、これまでを鑑みると従う他なさそうだった。
仕方がない。俺は心の中でごめんなさいをしてから、チェストを開く。中にはレースや綿、ピンクにオレンジ、派手なやつにスポーツタイプなど、女の子の下着が丁寧に仕舞われていた。
「うへー……」
これだけでもアラサー独身男としては気まずいのに、初霜の記憶もあるから、どれがどのぐらい気に入っているのか、使い込み具合など、まつわるいろいろな思い出も見えてしまうのは、なお申し訳ない。
「……しゃあない!」
俺は照れながらも、白黒のドットのちょっと子供っぽいブラショーツのセットを選ぶ。今日は体育がないからデザインを気にする必要がないから、一番つけ心地が気に入っているやつにした。
ブラジャーを着け……ようとして、女の子のたわわに実ったおっぱいが、桜色でぴんと上を向いている乳首に目を奪われる。ショーツを穿……こうとして、淡い陰毛で覆われた割れ目が気になってしまう。ついでに初霜が処女であることも、頭に浮かんだ。
どぎまぎして、苦戦しながら俺は下着を身に着けた。厚手の黒いストッキングも丸めてから脚に通して、引っ張ってムラを整える。
下着にストッキングだけという、なんともフェチズムあふれる格好の初霜。バスケ部に入っているとのことで、マッチョすぎない健康的な筋肉がついている。胸もそこそこ、顔もそばかすがほどよいチャームポイントで可愛らしい。
「はあ……よっし」
俺は邪念を振り切って、ブレザー制服を着込んでいく。学校指定のブラウス、クリーム色のニットベスト、紺のジャケット、チェック柄のプリーツスカート。
「できたっ」
着替え完了。俺は出来栄えを確かめてから、部屋を出てキッチンへ。母親も父親も席についていて、朝食を食べていた。
一瞬、母親の顔が好色そうに歪む。父親はなんとなく羨ましそう。俺は席について、トーストにマーガリンを塗ってかじる。
空席が一つ。俺はつい、初霜をトレースして尋ねてしまう。
「あれ、お兄ちゃんは?」
「まだ起きてないわよ」
初霜には大学生の兄がいる……うん、いる。ということは――
「――きゃーっ!」
ちょうど家の中から、野太い悲鳴が聞こえた。キッチンに居た俺と両親は、思わず目配せしてして、しばし無言が流れた。
やはり間違いない。みんなきっと異常を悟っていて、口に出せないだけだ。
「今朝から騒がしいな……俺が行ってくる」
そう言って父親が席を立った。中身が女性同士、話せなくとも放っておけないようだった。
それから間もなく、父と兄がやってきた。兄は父に似ていて、初霜よりずっとでかかった。
「おっはよ、お兄ちゃん」
「おはよう初霜」
けっこう初霜はブラコン気味のようで、満面の笑みを見せる。ぼけっとしていた兄も、頷いてくれた。
その後はぎくしゃくとしながらも家族の会話をして、俺は家を出ることとなる。初霜の通う学校までの道順も、しっかり頭に入っていたのだった。
街の光景も、様子がおかしかった。
ハイヒールで歩きにくそうにしているOLさん。階段を上がるときにお尻を抑えるサラリーマン。サイハイソックスを履いた脚を撫で回している女子小学生。腰が曲がり杖をつくように手のひらを下向きにした男の子。
例外はない模様。重大な交通事故が起きていないことだけ、俺は安堵しながら通学路を歩いていった。
教室に着いて、初霜らしく元気な挨拶。しかしすでに登校していた生徒達も怪しい雰囲気だった。
「おっはよー!」
「お、おはよう初霜」
「おはよう! ……お、おはよう」
バスケ部仲間で初霜よりも元気なツインテの巨乳ちゃんはおどおどとしていて、俺と目を合わせてくれなかった。逆に大人しいはずの委員長くんが、声を張り上げてくる。
俺は自分の席につく。前の席、巨乳ちゃんの肩に手を置いた。
「おっはよ! あのさー……ね!? わかるでしょ!?」
「う、うん……あの、うん」
巨乳ちゃんの仕草からは、恥ずかしさが滲み出ている。憶測ながら、中身は物静かな少年なのではないか、そんな気がした。
他のクラスメイトも似たようなもの。普段騒がしいお調子者の男子がもじもじとして、スカートを巻き込むようにお尻を撫でながら椅子に座る。いつも本を読んでいる三つ編みの子は、指をぺろりと舐めてからページをめくる。バスケ部の男子が、自分の長身を忘れて頭を打つ。
先生も変。普段のんびりとしているおじいちゃん先生は、声のトーンが高く足元が忙しない。新任の女の先生が一度手元の教科書を遠ざけて見るのは、老眼の人みたい。
他にも男子トイレに入ろうとする女子、あるいはその逆、更衣室でも同様の事が起こったり、なかなかカオスだった。そして全員何が起きているかを察しているため、大事にはならずに済むのだった。
そんなこんなで授業を終えて、放課後。俺は初霜として、巨乳ちゃんとともバスケ部の部活へ赴く。巨乳ちゃんとは連帯感が出ていて、当たり障りのない日常会話ができていた。
「――いやー……参っちゃいますよね、ほんと」
「だねえ。あー、初霜の家族は元気?」
「うん。まあお母さんもあたしも、トイレの仕方忘れちゃってたけど」
「私のとこもそうだった!」
遠回しになら、異変の及ぼした影響を話すことはできるらしい。俺と巨乳ちゃんは、ずっと女の子の身体や家族の様子などについて喋り合っていた。もちろんその家族の立場も中身の人間も、全く誰なのか知らないが。
女子バスケ部の部室には誰もいない。俺達が一番乗りのようだ。
「じゃ、じゃあ着替えなきゃね」
「だねー……」
分かってはいる。部活をするには着替えを避けては通れない。俺と巨乳ちゃんは牽制しあいながら、ブレザーに手をかけていった。
お互い下着とストッキングだけになって、手が止まる。
巨乳ちゃんのおっぱいは青いスポーツブラに支えられていて、服の上から見ていたよりも大きく見える。脚もよりむちっとしており、比べると初霜の方がだいぶ細身に見えてしまった。
「……」
無言。数秒固まってから、俺の身体と喉が半ば勝手に動く。
「ちょっとちょっと、あんたまた膨らんだんじゃなーい?」
「ひぁっ!?」
俺は巨乳ちゃんのおっぱいを鷲掴みにしてしまう。ふわっとした柔らかい感触が伝わり、やや冷たい空気で冷えた手が温まる人肌。
初霜は普段からこの距離感でスキンシップを図っているようだったが恥ずかしいったらなかった。
「ちょ、初霜だって太ったんじゃない!」
「きゃ、はははっ!」
巨乳ちゃんはぷうっと頬を膨らませて、俺のおしりをさわさわと撫で回してくる。パンストの独特なザラつきが心地よく、ぞくぞくとしてしまった。
――俺、今女子高生として、友達とじゃれ合っているんだな。冷静に考えるとひどく倒錯的で、淫靡なシチュエーションだ。
朝からずっと困惑しきりだった俺に、ようやくこの異変を楽しむ余裕が出来たような気がした。
俺は笑って、巨乳ちゃんに反撃する。
「太ってない! やめてよそういうの!」
「あ、ちょ……っ!」
そして、どつき合っている間にバランスを崩し――下着姿で抱き合いながら、ベンチに倒れ込んでしまった。俺が下敷きになる。
「ちょ、あ……」
「……は、初霜」
ブラ越しにおっぱいがくっついて、脚も絡み合う。素肌同士が密着して、初霜にもそういう趣味がないはずなのにすごくドキドキとしてしまった。
「は……初霜」
「……んっ」
すると――巨乳ちゃんの顔が近づいてきて、キスをしてしまった。甘いフレーバーのするリップが、とりかえっこされた。
唇が触れ合っていたのは、数秒。離れた二人の間には、つうと唾液の糸が引いた。
巨乳ちゃんの顔は真っ赤。俺も顔から火が出そうなほど、熱かった。
「あ、ご、ごめん初霜」
「……ちょ、ちょっとちょっと!? あたしたち女の子同士だよ!?」
しどろもどろになりながら、巨乳ちゃんが謝ってくる。いや別に、初霜としてもキスぐらいなら構わない仲だけれど、マジっぽい雰囲気に飲まれてしまいそうだった。
「……ほんとごめん! わざとじゃないの!」
「いいけど、いいけどさ……何もなかった、ね!? さ、さー着替えよー!」
俺達は取り繕いながら、ちょっとだけよそよそしく練習着になる。でも結局部活は休み。また着替えて、俺と巨乳ちゃんは即座に別れを告げて帰宅するのだった。
「……んー……どういうことなんだろうなぁ」
帰り道、指をしゃぶる主婦を横目にしながら、巨乳ちゃんとキスをしてしまった事を考察する。
まず初霜は、巨乳ちゃんのことが好きだ。ただこれは部活仲間、クラスメイト、そして同性という関係の相手に向ける好きで、恋愛感情ではない。
ただ、処女で恋人ができたことのない初霜はストレートに好意を寄せられてドキドキが止まっていない。女の子同士であることを加味しなければ、間違いなくファーストキスでもある。
問題は向こう。もとより巨乳ちゃんが元々初霜に恋愛感情を抱いていたなら、二人きりでいてつい迫ってしまったというだけの話。けれども、もしも中身の男の精神が暴走したなら。こちらの場合は、この異変にともなう不思議な制限を突破したことになる。
「……んー……やっぱないか」
俺は元の身体の名前を口に出そうとしてみるけれど、やはり喋れない。初霜としての記憶の範囲ではその素振りもなかったものの、やはり巨乳ちゃんがそういう想いを抱いていたと考えるべきか。
まあ答えは出ない。明日の朝戻っているか、そのまま初霜のままでいるか、はたまた別な人間になっているのか、それを待つことにする。
「ただいまー……」
帰宅した家には、誰もいない。初霜の母親は音楽教室の先生をやっているが、初霜が帰って来る時間帯はもう家に居るはずなのだが――
「……」
家のどこかから、艶めかしい声が聞こえる。両親の寝室からだ。
「まさか……いや、そうだよねえ……」
初霜の母親が、オナニーをしている。そんなバカなと思ったけれど、まったく当たり前の話だ。ことごとく異性になっているのだから、自慰のひとつやふたつしたって、責められるべきことではない。
「――ぁんっ、んぁあっ、ふぁああっ!」
気配を殺し両親の寝室に忍び寄り、耳をそばだてる。喘ぎ声が響いていて、激しさも窺えた。
――初霜だって女子高生で、兄も居る。何度か、両親がシているだろう物音や声を聞いたことはあったけれど、オナニーというのはちょっとショックがある。
一方、俺としてはただただエロい。40代後半の人妻熟女が、時に優しく時に厳しい大好きなお母さんが、誰か知らない男の精神に従い肉欲のまま己の肉体を貪る。
娘としてはちょっと嫌なのに、男としては共感を覚えどうしようもなく厭らしい。
「……はぁ……はぁ……」
俺も身体が熱くなってくる。巨乳ちゃんとキスをしたのも尾を引いていた。俺はゆっくりその場を離れ、手洗いだけしようと洗面所に寄った。
「……」
ぷんとメスの臭い。洗濯機には、クロッチがどろどろの液体にまみれた黒いショーツと肌色のパンストが放り込まれていた。
あからさまだ。おそらく出かけた先でも我慢できずオナニーして、帰ってきて着替えてからもまたオナニーをしている。とんだ欲求不満の母親だ。
「お母さんの……」
俺は思わず手にとって、顔に押し付けてしまった。ぷんと酸っぱい臭いがして、顔がゆがむ。
はっきり言って臭い。一説によると、人間は体臭でDNAの近親を嗅ぎ分けていて、年頃の娘が父親の匂いを嫌うようになるのはそれが原因とされていた。
だからこそ――興奮する。名前も顔も知らない女子高生になった俺は、名前も顔も知らなかった女性の娘になった。こうして愛液を垂らしてお父さんとセックスをして、中出しして出来たのが、俺。
そう考えると、お父さんもエロく思えてきてしまう。きっとこの調子だと、中身なんて関係なくお父さんとお母さんはセックスをする。どんな精神かもお構いなしに。
大柄なお父さんの中は、今朝の反応からすると多分幼い女の子。お母さんははっきりしないものの、これだけオナニーしまくっているということは、間違いなくスケベな男の人。
「はぁ、はぁ……っ!」
俺も――あたしも。普段オナニーなんて滅多にしない。なんか恋人ができなくなるような気がして。願掛けにも近い。
けれども、精神の根っこが男の子になっちゃって、お母さんのオナ汁にも興奮する変態になったあたしはもう抑えられなかった。
お母さんの下着を持ち出そうとすると脚が動かなくなるのだけ残念だったけど、あたしは階段を駆け上がって自分の部屋に飛び込んだ。
あたしは服を脱いで裸になる。ベッドに寝転んで、オナニーをおっぱじめた。
「……ふうぅっ、ふうぅっ!」
あたしの身体はじつに綺麗だ。ちゃんと運動をしていて、スキンケアも怠らない。おっぱいは巨乳ちゃんほどじゃないけど十分だし、顔だって悪くない。
「んぁ……ぁあっ!」
オナニーの手順はルーチン化していない。たいていはムラっとして、布団の中で胸やおまんこに触り出して、そのまま疲れて寝るっていうパターンだから。
それもえっち。あたしやばい、あたしと元のおじさんの気持ちがシンクロしてきて、ハウリングするようにお互いエロく思えてきちゃう。
恋人が出来ず女の子として自信を失いかけている身体と容姿は、"俺"が肯定してくれる。周りの男に見る目がないだけだって。嬉しくって、もっと発情しちゃう。
それに"俺"としても、そんな初霜がうぶで可愛くて、もっといじめてやりたくなる。まったく愛撫が止まらなくて、初霜がどう悦んでいるかも手に取るようにわかるった。
おまんこはとろとろで、おっぱいも気持ちいい。女としても初めての快感で――
「んんぁあっ、ぁああっ!」
――あたしは、人生で一番大きな快楽を手に入れた。目の前がバチバチとして、脚がピンと伸びる。
ああ、あたし絶頂したんだ。
「……はぁ……ふうぅ……」
余韻も最高。男の人と違ってしばらく残るし、本当に幸せな気分になる。
「……これ、あたしの行動から外れてる気もするけどな……あはは」
よろよろと起き上がった"俺"は、ティッシュで愛液を拭う。
天にも上る、とはまさにこのこと。俺はぼんやりとしながら脱いだ下着を集めて、その上から部屋着になる。制服をハンガーにかけて、下へと降りていった。
すると息を切らし顔を紅潮させたお母さんと遭遇する。きっと俺も、似たようなものだ。
「あ、あらおかえり……初霜、帰ってたのね」
「さっきね。お、お母さんはお部屋で眠ってたみたいだったからね」
「う、うん……ごめんね。も、もしかして初霜もお昼寝、したの?」
「そんなところ」
巨乳ちゃんと同じく、具体的なワードを出さず会話が成立してしまった。もうお互い何をしていたかはわかるし、隠すつもりもないと、通じ合ってしまった。
「……ど、どうする? お母さんはもう少し寝る? まだ時間は大丈夫だと思うけど」
「そうね……そうさせてもらおうかしら。初霜も、でしょ?」
「うん」
――また、お母さんがオナニーをする。俺はそれをオカズにまたオナニーをした。
夜になって兄や父が帰ってくると、俺達は母娘として振る舞う。夜も俺はオナニーをして――やっぱり、お父さんとお母さんはセックスをしていたみたいだった。
そして翌朝――
「……なるほどね」
俺の隣には、若い裸の男。部屋にはベビーベッドですやすやと眠る赤ん坊。
そして俺は――大きな胸から白い液体を溢れさせている、若い女性になっていた。二人を起こさないよう寝床を抜けて、見知らぬ家の見知らぬ洗面台の前へ。
「……♡」
どうやらこの異変は日替わりらしい。
原因の究明も何もかも諦めた俺は、自分の胸を持ち上げ――自分の母乳を吸うのだった。
くろねこ@9605
2024-07-03 11:10:03 +0000 UTC