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巨人デリヘル(後) 約11700字

「だ、大都市破壊!?」


獲物に狙いを定めるように指をさす啓太。ここからその街まで車で1時間ほどかかるはずだが、1歩が100メートル近くある啓太の足ではほんのすぐそこ程度の距離だ。しかも、目的地まで最短距離で突き進むため、すごい速さでぐんぐん街が近づいてくる。啓太にとっては道路も、建物も何もかもが障害にはならない。全て等しく蹴散らされ、足裏にこびり付くゴミになるのだから。


「ここら辺はちびっこい建物ばっかで退屈っすね〜。ほら、見てくださいよ武田さん。このアパート俺のつま先だけで粉々にできちゃいますよ?」


促されるがまま、学校のプールくらいある掌から身体を乗り出して、下を見る。啓太の日に焼けた男らしい足の横に、見覚えのある建物がちんまりと佇んでいる。同僚が住んでいるアパートだった。上から見ると啓太の足の方が倍以上デカい。まるで玩具だ。啓太からすれば、吹けば飛ぶような存在だろう。現に、啓太のつま先でぐいぐいと押されるだけでアパートが今にも崩れそうになっている。


「行きますよ……おりゃ!」


小学生男児のような無邪気な掛け声とともに足を軽く振る啓太。それだけで、アパートはあっさりと砕け散り、瓦礫となって他の建物の上に降り注いだ。


「弱っちい〜……、なんか味気ないっすね」


アパートを蹴り飛ばしておきながら、何でもないことのようにサラリと言ってのける啓太。これまでの態度からしても分かりきっていたことではあったが、街を蹂躙しているというのにまるで単なる遊びのようだ。チンコをギンギンにおっ勃たせながら、無数の命をめちゃくちゃに使い潰し、ケラケラと笑う強大な雄。目の前の巨人はとんでもない事をしているというのは分かっている。今すぐにでもこの行為を止めさせねばならないと。だがそれ以上に、この優秀な若者が、人間に対して自分の圧倒的な優位性を誇示して興奮する姿を見ていたい。そんな想いが俺の中で膨らんでいた。


「ほら、このマンションも俺が足踏みするだけで崩れちゃいますよ!」


膝下程度の高さのマンションを足で挟み込むように立ち、足を思いっきり上げて真横に踏み下ろす。ズドォン!ズドォン!という轟音と共に地面が陥没し、マンションが傾きひび割れていく。そのまま、マンション自体には全く触れずに、いとも容易く倒壊させてしまった。見て見て、と親に言う子供のような口振りで、雄巨人の凄まじい力を見せつけてくる。そのギャップに俺はすっかり絆されてしまっていた。


「さて!そろそろ着きますよ!いや〜、楽しみですね!人間の街にしてはまあまあ大きそうじゃないですか?ま、俺からしたら全部玩具みたいなもんすけど」


政令指定都市に指定されている人口200万人越えの街だからな、そりゃ大きい。それが啓太からしたら玩具みたいなものなのか……。あまりのスケール感の違いに恐ろしくなるが、その玩具を使ってどう楽しませてくれるのかという方が気になってしまった。


「おっ、チビ共がうじゃうじゃいますね!……見ててくださいね、今から俺がこいつら全員潰すところ!」


ビルを優に見下ろす大巨人の出現で街は大混乱に陥っている。その上、全員潰すなんて宣言をされたらたまったもんじゃない。この場から逃げようにも、啓太の一挙手一投足が人間は蹲るしかできないほどの凄まじい振動を起こす。ただそこに存在しているだけで人類にとっては災害級の脅威なんだ。


「お前ら、悪いけど俺が気持ちよくなるために全員潰すからな!大人しく待ってろよ〜」


道路をびっちりと埋め尽くす蟻のようなサイズの人間達の上に啓太がゆっくりと足を持ち上げる。その影の下に何百人もの人間が収まってしまうほどの巨足。狙いを定められた人間たちの悲鳴が一層大きくなり、その直後。


ズドオォォオオオォオォオンッッッ!!!!!


足を踏み下ろした凄まじい轟音によって断末魔の叫びはあっさりとかき消された。足を退けた跡にはもちろん何も無い。アスファルトが粉々に踏み砕かれ、足型に赤茶けたクレーターができている。踏み潰されなかった人間も凄まじい衝撃に吹き飛ばされてコロコロと転がった。その上に今の衝撃で崩れたビルの破片が容赦なく降り注いでいく。啓太が1歩踏み出すだけで、人間たちは為す術なくゴミのように潰されていく。その光景を改めて目の当たりにした。


「あ〜……マジ踏み潰すの気持ちぃ〜……。なあ、俺の足デケェだろ?お前ら人間共喰ってこんなにデカくなったんだぜ……ほら、もっと近くで見せてやる、よ!」


ズドォン!ズドォン!と音を軽快に響かせながらあっという間に数百、数千、数万と挑発的な表情で人間を踏み潰していく啓太。その興奮からかビル並みの巨根は再びガチガチに芯をもってそそり勃っていた。さっき、あれだけ豪快にぶっ放したというのに、その砲身を揺らしながら先走りをボタボタと零して家屋や車を押し潰していく。


「ほら!どうすか武田さん!見てくださいよ俺の足裏!チビ共潰してベッタベタっすよ!うわ、きったねw」


嬉々として片足立ちになって俺に足の裏を見せつける啓太。泥の上でも歩いたかのように足裏は土などで黒く汚れている。代謝がいいためか、車の残骸やビルの破片が汗でへばりついており、ところどころに赤やネイビーなどのカラフルなクズが目につく。この足の下で既に何千人もの人間が踏み潰されたと思うと…………いや、俺が知らないだけできっと何十万、何百万、もしかしするとそれ以上かもしれない。とにかく、とてつもない数の命を容易く踏み躙った足なのは間違いない。


「かっけぇ…………」


ハッとした。とっさに口を押さえるが、思わず言葉が出てしまった。だって仕方ない。あまりにもカッコよかったのだから。常人よりも幅の広い肉厚な素足。電車やバスですら一踏みで潰せてしまう長さがある。指先だけでトラックをアルミホイルのようにぐしゃぐしゃに押し潰し、マンションですら跡形もなくクレーターの底の染みにしてしまう。足の甲の部分はこんがりと日に焼けており足裏の白さとのコントラストが、啓太が体育会系男子であることをひしひしと感じさせる。おそらく、マリンスポーツか何かをやっているのだろう。きっと、通販で取り寄せた規格外サイズのサンダルを履いて、他の男より2回り以上デカい、筋肉の上に少し脂肪の乗った逞しいガタイを見せつけて数多の巨人を虜にしているのだろう。その筋肉の重みで踏み潰されたサンダルの底には、汗じみでできた巨大な足型がプリントされているに違いない。若い雄の汗臭い匂いと潮の香りがする巨大なサンダルに全身で抱きつきたい。というか、もはやそこに住みたい。俺もう家無いし。……妄想が溢れて止まらない。もはや、人間の扱いがどうとかすっかり関係なくなっていた。だって、だってあまりにもカッコよすぎるから。筋肉ムキムキでイケメンの正真正銘地球上で最強の雄。そんなやつが目の前で遺憾無く力を発揮して大暴れしてるのを見て、興奮しないわけがない。最初は恐ろしさで縮こまっていた俺のチンコもすっかりビンビンになっていた。自分が他の人間たちと同じ立場ならこうはならなかっただろう。俺だけが特別。その優越感がたまらなく心地良い。


「かっけぇ、なんて言われちゃったら……張り切るしかないっすよね!……俺のかっけぇところ、もっと見せてやるよ」


そう言うと啓太は全身に力を入れ、ただでさえパンパンの筋肉をさらにパンプアップさせた。すると、ギチギチと筋肉が擦れる音が響くと同時に、啓太の身体がぐんぐんと大きくなっていった。巨大化していく足にぶち当たったビルがまるで砂でできているかのように簡単に突き崩され、物凄い轟音と共に地下が踏み抜かれる。当の啓太は足元の惨状などお構い無しといった風にプチプチと全てが潰れていくのを気持ちよさそうにしながら、いまやダニのようなサイズの人間をニヤニヤと笑って見下ろしている。


「ふぅ……とりあえずこんなもんっすかね。どうすか、武田さん。さっきまでのざっと3倍くらいっすけど、かっけえっしょ?俺」


ふざけ半分でボディビルダーのように次々とポーズを決める啓太。年相応の若々しさを魅せる無邪気な笑みを浮かべながら、本格的に街を踏み躙る準備をしているのだと思うと、そのギャップにクラクラしてしまう。


「さて、折角デカくなったんでこの辺一掃しちゃいますか!」


啓太が深くしゃがみこんで地面に左手をつき、右脚を大きく伸ばす。70メートル超えの手の下敷きになったビル数棟が、紙箱のようにグシャグシャに押し潰されて地面にめり込んで消えていく。足は100メートルを超えており、その長さだけで大半のビルやマンションを凌駕している。進行方向にあった建物は巨大な足に全て根こそぎなぎ倒され、瓦礫の山となって脇に追いやられた。狩りをする獣のような目でまだ比較的無事な方の街並みを見下ろす啓太。しゃがんでかなり体勢を低くしても、頭まで150メートル近くあるため殆どの建物は啓太の眼下に収まっている。


「お前らが頑張って作ってきたこの街と、俺が鍛えたあげたこの脚。どっちが強ぇか勝負しようぜ……!」


勝負も何も結果など分かりきっている。巨人の鍛え上げられた肉体の前に、人間の文明など吹けば飛ぶような程度のものでしかない。これまでの一方的な蹂躙劇を見て、この街にいる全ての人間が悟っていることだった。筋肉がミチミチに詰まった丸太のような太ももが街の景観を分断している。そびえ立つ巨大な肉壁から、かろうじて数棟高層ビルが顔を見せるくらいだ。それも、啓太の鍛え上げられたぶっとい脚と比べれば、ポッキリと折れてしまいそうな棒切れに等しい。脆弱な獲物を前に、ギンギンにいきり立った肉棒をビグンビグンと大きく揺らす。数滴垂れた我慢汁が取り残された人間ごと中層ビルを容易く押し潰した。啓太の息遣いが荒くなり、ペロリと舌なめずりをする。


「っはは……マジちっせぇー……。今から俺にグチャグチャに潰されるっつーのになーんもできねぇんだな……。ほんと、お前らが弱っちいゴミ虫で助かるわ……おかげで俺みたいな強ぇ雄が気持ちよくなれっからなぁ!!!!!」


ズガガガガガガガガァアアァアンッ!!!!!


300メートルはあろうかという長く逞しい脚が、地を這うようにしてちっぽけな人間の街を襲う。啓太の回し蹴りを食らった建物は全て、砂の城のように粉々に打ち砕かれていく。その様子を近くで見ていると、間もなく粉砕されるであろうビル内部の人間たちが見えた。狭いビルの中で腰を抜かしながらも逃げようとする者、窓に張り付いたまま動かない者、半狂乱になって泣き叫ぶ者。この人たちにもそれぞれの人生や家庭があっただろうに。俺が啓太を呼んだせいで、啓太が弱者を蹂躙する快感を味わうためだけに呆気なく潰されていく。迫り来る筋肉の塊に全身を叩き付けられて、若い雄特有の汗の香りに塗れながら死ぬ。殆どの人からしたら屈辱以外の何物でもない、虫けらのような死に方だ。なんと言うか、俺が生きていた世界ってのはこんなにも弱っちいものだったんだな。すげぇな、巨人ってのは。見た目とかは人間と大して変わらない、ただデカいってだけでこんなにも圧倒的な力を持っている。人間が築いた文明なんて、巨人からしたら身一つで簡単に蹂躙できる程度のものでしかない。なんだかこの世界が哀れに見えてきた。…………啓太に飼われてぇな。こんな強い生物にペットとして飼って貰えるなんて、なんて贅沢だろう。でも、俺は特別だから。この世界で唯一、啓太の傍にいることを許された存在だから。


「おいおい、歯ごたえねぇなぁ。ま、でもこんなもんだよな。人間の巣なんて」


啓太に認知されることも無く、ただ潰されるような有象無象のゴミ共とは違うんだ。


「さーて、壊した後はしっかり均さないといけねぇしな。ちゃんと綺麗綺麗しような〜♪」


さっきのビルがあった場所の上に巨大な影が落ちる。そのままドズウゥンッ!と足が踏み降ろされ、グリグリと踏み躙るように地面に擦り付けられる。それを十数回繰り返すとあっという間に、高層ビルが立ち並んでいた街並みは赤茶けた巨大なクレーターの底に擦り付けられて跡形もなくなった。都会のど真ん中に巨大なクレーター。その周りには倒壊して瓦礫になったビル街の残骸。陥没してバキバキにひび割れたアスファルト。乗り捨てられてひっくり返った車の群れ。まるで隕石でも落ちたかのような惨状。これを目の前の巨人がたった1人で引き起こしたのだ。


「さて、この辺りも潰したし、次行きますか!武田さん、行き先に何か希望とかあります?」


ひと仕事終えたとでも言わんばかりの雰囲気で汗を腕で拭い、こちらにニカッと笑いかける啓太。額から垂れた汗がぼっこりとした喉仏を伝い、山のような胸筋の谷間に滑り落ちていく。その様子を思わず目で追っていると、電車よりも太い指先で摘みあげられた。


「こらこら、そんなに物欲しそうな目で見ないでくださいよ……。……興奮しちまうだろ?そんなにここがいいなら、お望み通り入れてやるからよ……!」


そのまま連れていかれたのは大胸筋の深い深い谷間の中。グギュムゥッと左右から分厚い肉の壁に挟み込まれたあと、上から指でギュッギュッと押し込まれる。ギッチギチにパンプアップされた胸に今にも挟み潰されそうだ。俺が入っている箱も心無しかミシミシと音を立てているような気がする。


「ぁ…………あぁ…………すげぇ……」


「俺の胸筋の居心地はどうだ?……陽斗。サイコーだろ?」


「すごい……すごい!最高だよ啓太!!!……ねえ……俺、次は啓太が駅ぶっ壊すとこ見たいな……」


地方としては最大規模の大きさを誇る駅。この街で人が最も集まるところだ。そこにこの街のどんな建物よりも圧倒的にデカい600メートル超えの啓太が現れたら……。一体どんな蹂躙劇を見せてくれるんだろう。想像するだけでチンコがギンギンになってしまう。


「ははっ!いよいよ駅前襲撃っすね!……いいぜ、一匹残らず潰し尽くしてやらぁ!!!」


ドズゥン!ドズゥン!と轟音を響かせながら駅に向かって軽く走る啓太。膝下にも満たないようなちっぽけな高層ビル群が逞しい筋肉のついた脚に蹴散らされて吹き飛んでいく。きっとあの一つ一つの建物に何千人もの人間がいただろうに。蹴り飛ばそうと意識した訳でもない、巨人の脚がただぶつかっただけなのにな。軽く数万人を一瞬で蹴り潰して、あっさりと駅前に到着した。


「おー……さすがに結構いますね。ダニみてぇなチビ共がうじゃうじゃと」


駅前広場は身動きの取れない人間たちでごった返していた。俺たちからしてみれば待ち合わせの場所にもなるような大きな広場だが……


「はー、ちっせぇなあ。これが駅前広場かよ?俺の足だけで埋まっちまうぞw」


啓太がけらけらと笑いながら広場の上に足をかざす。片足だけで広場の半分以上を覆い尽くしており、長さに至っては足りておらず脇の道路に指と踵がはみ出している。数千人の人間が啓太の足の下にすっかり納まってしまった。


「せっかくだから巨人でも使えるように俺が拡張してやるよ!ちゃんとした広場になぁッ!!!」


そのままなんの躊躇も無く人間たちごと広場を踏み潰し、足を横にスライドさせる。人間一人一人は啓太にとっては虫以下のような大きさだが、数千人規模ともなるとさすがに潰れるのを感じるのか気持ち良さそうに口角が上がっている。街路樹や街灯、電柱が楊枝のようにポキポキとへし折られ、周りにいた人間や建物が次々と引き潰されていく。それを数回繰り返すだけで、広場があった場所の周辺は一瞬で更地になってしまった。啓太の巨大な尻でも座れそうなくらいの広さがある。


「よーし、これで広くなってもっと便利になったよな!お前ら、俺に感謝しろよ?」


啓太が得意げにフフンと鼻を鳴らし、しゃがみこんで駅ビルの中にいる人間たちに笑いかける。屋上に手を乗せ、鷲掴みにして軽く揺するだけで窓ガラスが砕け散り、ミシミシと嫌な音を立ててビル全体が軋む。中からポロポロと人間が数人零れ落ちてきているのも見えた。そのままなんということもなしに手に力を入れると、60階建てのビルがお菓子で出来ているかのようにあっけなく押し潰され崩れ去った。パンパンと手を叩いて、啓太はそのまま横の20階建てのビルに手を伸ばす。慣れた手つきで根元から綺麗にへし折ると、俺を摘んでビルの中にねじ込んだ。啓太の指が侵入してきた部分は抉り取られたようにぽっかりと穴が空いており、そこから汗がダラダラと伝う、日に焼けた豊満な大胸筋が見える。ビルの中はというと、まるでひっくり返された玩具箱のようになっていた。衣類やら雑貨やら、そのフロアで販売されていたものがごちゃ混ぜになって隅に固まっており、沢山のものの中に埋もれるように人間が転がっている。啓太が起こす些細な揺れでフロア全体が鍋のようにぐちゃぐちゃにかき混ぜられる。なんとか柱にしがみついている人間が、装置のおかげで平気で突っ立っている俺を見て信じられないものを見たような目をしていた。


「陽斗、今からこのビルと俺のチンポどっちが強えか比べっからさ……しっかり見てろよ……!」


こちらを見てニカッと笑った啓太の顔が遠ざかり、ビルの上に巨大な影が落ちる。窓枠から見えるのは天に向かってギンギンに聳え立つ肉棒。ドプドプと先走りを垂れ流しながら大きく震え、この貧弱な建築物を蹂躙するのを今か今かと待ち侘びているように見える。人間が作ったビルは巨人のガッチガチの巨根とは比ぶべくもないほどの強度しかないことは明白だ。これまでの圧倒的な蹂躙劇を見て、このビルの中にいる誰もがそれを理解していた。自分たちは今からこの巨人のチンコに擦り付けられてぐちゃぐちゃに押し潰されるのだということも。


「っはは……、マジ弱っちすぎて握りつぶしそー……」


ビル全体がギシギシと大きく軋む。啓太にとっては人間のビルなど紙箱の様なものだろう。その気になれば一瞬で握り潰せる。そんなあまりにも粗末な人間の巣を潰さないように慎重に、優しく自分の巨根へと近づけていく。ビル全体に充満する雄の匂いがより一層濃くなる。若く代謝のいい雄巨人の傍は、滝のように流れる汗のおかげで非常に蒸し暑い。フロア一帯がサウナのような湿気に覆われる。その間にもぐんぐんと巨根が近づけられていく。もう今にもビルと接触してしまいそうなほど、目と鼻の先だ。興奮している啓太の荒い息遣いが聞こえてくる。


「さーて……そろそろやるか……せめて、俺がイくまでは持ち堪えろよな…………!」


次の瞬間、視界を覆い尽くすビル並みの巨根が壁を軽々と押し潰して迫ってきた。


バギバギメリィグジャアアアッ!!!!!!!!


啓太の巨根は、その砲身を軽く押し付けただけでビルの3割近くを容易く押し潰した。そのままガッチガチの肉棒に擦り付けられて、目まぐるしい勢いでビル全体が上下にシェイクされる。物や人間が木の葉のように舞い上がっては天井や床に叩きつけられ、巨根に抉り取られた場所の近くはガラガラと崩れだしフロア自体が崩壊し始めいてた。


「あー……マジいいわ、これ……、ほんっと、人間様には感謝しねえとなー……こんな丁度いいおもちゃ作ってくれてありがとなーって……。お礼にお前ら全員しっかり使い潰してやるからなぁッ!!!!!」


どんどんストロークが激しくなり、ビルが巨根に擦られて

ゴリゴリ抉り取られていく。ぬちゃぬちゃと溢れ出した我慢汁がビルよりもぶっとい竿を伝って流れ込んでくる。ぬらぬらと光る粘着質な巨根に絡め取られていく瓦礫や人間の残骸。まるで一頭の生物が人間を蹂躙し、貪り食っているかのような光景。しかし、この圧倒的な力を持つ肉の巨塔は、ただの男性器でしかない。ただのオナニーのために数百、数千、数万の人間が玩具のように使い潰されていた。啓太の手の中にあったビルは完全に砕け散り、ぶるりと巨根が大きく震える。空を見上げると、目を細め、快感に顔を歪ませた啓太が恍惚の表情を浮かべながら、ちっぽけな人間の世界を見下ろしていた。


「あー…………マジもうイきそー……はー……っ………!やっべ……あー…………っく、あー……イく…………っはは、見てるか……チビ共……、巨人様の特大射精、味わわせてやるよ……!喰らえ…………!っ…………!イくッ……あ"ー……イく!イくっ!イグっ!あぁああ"っ!!!!」


雄々しい雄叫びがビリビリと街を震わせる。崩れかけていた建物郡がガラガラと崩壊し、それらを若い雄の特濃精液が丸ごと飲み込んで押し潰していく。何度も何度も宙に腰を打ちつけ、優秀な巨人の種をぶちまけて街を白く塗りつぶしていく。勢いよく放たれた白濁の鉄砲水に街はズタズタに引き裂かれていった。もはや、かつて栄えていた街の面影など見る影もない。ぐちゃぐちゃに蹂躙された人間の街の残骸が、立ち上る精の香りの中に静かに沈んでいた。


「はー……マジ、さいこーだな……あー……イった……」


射精に巻き込まれないように途中からかなり距離をとって見ていたが、600m越えの巨人となると迫力が桁違いだ。俺のマンションでオナニーしてたときも凄かったが、それとはまるで比べ物にならないほどだった。落ち着いた頃合を見計らって、肩で息をする啓太の巨体に近寄る。


「あ、あれ?」


だが、なんだかおかしい。さっきまでと比べて装置の動きが遅い。ビルの中でストロークに巻き込まれたのがいけなかったのだろうか?最終的にはなんとか外に逃げ出せたが思いっきり握りこまれてしまったから……さすがに衝撃が強すぎたのかもしれない。そういえば、胸に挟まれたときからずっとギシギシ音が鳴っているし……ちょっと不安だ。


「な、なあ、啓太!この装置、なんだか動きが悪くなっちゃったんだけど……」


「……………………」


応答が、ない。


「え……おーい、啓太!聞こえてないのか!?」


何度か呼びかけてみたが返事は無かった。余韻に浸っているのか、まだギンギンのチンポを弄って残った精液をボタボタと絞り出している。……音声トラブルだろうか。何とかして啓太に気づいてもらわないといけない。とりあえず、顔の前まで行こう。そう思い、一度啓太の身体から距離を取ろうとした。その瞬間。


啓太がチンコを弄くるのを止め、腕を横に下ろした。


「あっ、え、ちょっ待っ……!」


迫り来る褐色の肉壁。今の状態の装置では避けられる訳が無かった。


「っがぁっ!?ぁ、ああぁあああぁああっ!!!!」


床に身体を叩きつけられる。視界がぐるぐると周る。気持ち悪い浮遊感に全身が包まれる。

啓太の巨大な手に弾き飛ばされ、俺は装置ごと地面に墜落した。


「い、てぇ……っぐぅ……」


全身が痛い。が、安全装置はまだ生きていたらしく、何とか無事だった。もこもこのエアバッグに包まれて身動きが取れない。数百メートルの高さから落ちたはずなのに、軽い打撲程度で済んでいそうだ。しかし、落下の衝撃でこの装置の機能が完全に停止してしまったということは火を見るより明らかだった。どうしよう、このままでは……。


「……あれ?おーい、武田さん?装置の接続が……」


啓太が異変に気づいたらしい。装置が完全に壊れたから向こうのデバイスとの接続が切れてしまったのか。……しかし、この様子だと自分が装置を叩き落としたことは気づいてないっぽいな……。聞こえるはずもないだろうが、一応必死に声を出してアピールする。


「おーい!!!啓太!!!ここだよ、ここ!!!!!」


啓太はきょろきょろと辺りを見回しているようだがこちらに気づく様子は無い。当然だが俺の声は届いていないようだ。


「うーん……故障かな……一応反応はあるんだけど……。どこいっちゃったんだろ。近くには飛んでないっぽいし……、また墜落かな……この中から探すのダルいんだよな……」


(また、ってことは以前の利用者でも似たようなことがあったってことか?そういう危険性があるなら先に言ってくれよ……。こっちからできることはなさそうだし……、向こうが見つけてくれるのを大人しく待つしかないな……)


きっと啓太が俺を見つけて連れて帰ってくれる。そして、俺は啓太のペットとしてこの後の一生を過ごすんだ。


そう信じていた。


「武田さーん、俺の声聞こえてますよね?今から俺がこの街全部踏み潰して回るんで、潰されそうになったら叫んでもらっていいですか?」


……………………え?


「正直、この瓦礫の山の中から肉眼で探し出すのキツいんで!その方がワンチャンあるかなって感じなんで!じゃ、いきますよ〜」


一体、何を言っているんだ。呆気に取られている俺をよそに、啓太は驚異的なスピードで街をズンズンと踏み潰し始めた。いきますよー、と一応声をかけてはいるが、その足踏みは確認のためとは思えないほど力強く、街が片っ端からクレーターの底に沈められていく。というか、そもそもさっき必死に叫んでも聞こえなかったのに、俺の声が啓太に届くわけが無い。マズい。このままじゃ。


「中々いませんねー。こっちかな?」


俺のいる方に啓太の指先が向いた。こっちに来る。遥か上空から褐色の柱が降りてきて、凄まじい勢いで地面にめり込んでいく。全てが踏み潰されて、持ち上がった足裏からパラパラと残骸が剥がれ落ちる。その一撃一撃が大激震を引き起こし、周囲の瓦礫ごと身体が飛び跳ねて宙を舞う。

ついに、真横の区画が踏み潰された。そこにあった物が全て一瞬にして無くなり、赤黒く染まった足裏が持ち上げられる。そして、


「武田さーん、いたら返事してくださいねー」


俺がいる地面の上に足が持ち上げられた。


「啓太ぁ!!!!!ここだよ!!!!!ここにいる!!!いるって!!!気づいてくれ!!!!!頼む!!!!!」


喉が張り裂けんばかりの大声で必死に叫ぶ。だが、足が止まる様子は無い。


「待ってくれ!!!!!嫌だ!!!嫌だ!!!!!啓太ぁ!!!!!潰さないでぇ!!!!!ここ!!!!!ここにいるってぇえええ!!!!!」


空が落ちてくるような圧迫感。バキバキと周囲の建物の残骸が潰れる音。気圧で吹き飛ばされる瓦礫。すえた汗と鉄の匂い。圧倒的な質量が啓太の爪先よりも小さな装置にのしかかる。ミシミシと悲鳴を上げながら簡単にひしゃげていき、空間がどんどん狭くなる。もう、ダメだ。


踏み潰される。


反射でギュッと目を瞑る。


……………………。


……………………。


……………………あれ……?


啓太の足が止まった……のか?恐る恐る上を見ると、次の瞬間、急に身体が宙に持ち上げられた。


「う、わああぁああぁあっ!!!!!?」


身体に凄まじいGがかかり、床に転がされた俺の視界に入ってきたのはこちらを心配そうに見下ろす啓太の顔だった。


「良かった……生きてる……!あっぶな……そのまま踏み潰すところでしたよ……。武田さん、返事してくださいって言ったじゃないですか!!!」


足裏に装置ごと張り付いてる俺を指先でつまみ上げ、顔の前に移動させて啓太が言う。装置の機能無しで俺の声が届くわけないだろ!!!と叫んだが、当然それも聞こえない。踏み潰されるかもしれなかった恐怖と、見つけて貰えた安心感が混ざりあって、もうよく分からなくなって、俺は思わず声を上げて泣き出してしまった。


「あ、あっ、武田さん、泣いてる、んですか?ご、ごめんなさい、怖かったですよね。踏み潰されるかと思いましたよね。ごめんなさい」


シュンとして街の何よりも圧倒的にデカい巨体を縮こまらせる啓太。その様子が可愛くて少し涙が収まった。


「さっき、武田さんがいたところに足を置いたら装置からの反応が完全に無くなったんで、もしかしてこの下にいるんじゃないかって……。踏み潰しちゃったのかと思ってヒヤヒヤしましたよ……。本当にギリギリのところでしたね……。というか、武田さんの肉声を俺が聞き取れるわけないですよね……、最初に会ったときもそうでしたもんね……ははは……」


啓太はバツが悪そうに笑いながら、俺を手のひらの上に乗せた。そのまま立ち上がり、俺に向かってニコリと笑いかけた。


「さて、じゃあそろそろ帰りましょうか。お詫びは帰ってからたっぷり、シてあげますから……。あ、そうだ。帰る前にある程度人間用の物資を持っていった方がいいっすよね……。ここら辺一帯は潰しちゃったから、隣街でも襲うか……」


マジで一時はどうなることかと思ったけど、本当に飼ってくれるんだな、俺のこと。こんなかっこいい巨人のペットになれるなんて、俺、人間の中で一番幸せかも。


「これからは、俺がちゃんと世話してやるからな、陽斗。……まあ、陽斗には俺のチンコの世話をしてもらうけどな!」


降りてきた大きな唇に全身で抱きついてキスをする。あんな巨根の世話係だなんて骨が折れそうだなぁ。そんなことを思いながら、暖かく大きな手のひらの上ですやすやと眠りについた。


Comments

子供がアリの巣にいたずらするみたいな感覚で人間の街を滅茶苦茶にしちゃう巨人を書いてみたかったので……! 啓太もこのバイトを始めた最初の頃は、人間の街が脆すぎてビルをオナホにしたりとかの繊細なことは一切できなかったでしょうね。今ではかなり慣れてきて魅せ方の幅も広がったみたいですが、人間の弱さには相変わらず無頓着というかなれる気がないというか……人間に対して割く意識なんてその程度のものですねw 最初は踏み潰しENDにしようかなと思っていたのですが、奇跡的に武田は助かることになりました。その後がどうなるかは巨人のみぞ知る、といった感じですが! 感想ありがとうございます!

Mibusaki

啓太からしたら人間はお客さんっていうより喋る玩具って感じですからね〜。装置を落としたときも、もう結構暴れ回ったしまあ潰しても問題ないだろくらいの感覚でしかないと思いますw これまでにも同じ流れで何人も踏み潰してきてるのでその教訓を活かして今回は奇跡的に武田が生還しましたが……正直連れ帰られて無事でいられるのか……。 スルッと出てきた言葉から天然さとか巨人らしさが出るように意識していたのでゾクゾクしていただけて嬉しいです! また啓太が人間の街で暴れ回る姿も見られる……かも……?って感じですね! 感想ありがとうございます!

Mibusaki

もう、本当に気持ちの良い破壊っぷりでした。序盤から同僚のアパートを軽く蹴り砕いたりマンションを足踏みだけで崩したり……それをなんてことないようにでもはしゃいでやっちゃう啓太がもう魅力的すぎます! 街の大破壊もとんでもないですね…まさかそこからさらにでっかくなるなんて!!70m超えの手と100m超えの足、想像しただけでドキドキしちゃいます。ビルオナホがほんっと……その気になれば一瞬で握りつぶせるからそーっと扱ってるのがたまんないですね! そしてカプセル装置の故障はマジでこのまま踏みつぶしENDなのでは!?とすごいハラハラしました……最後は助かってよかった…!! めちゃくちゃ興奮しながら読みました。素敵なお話ありがとうございます!!

ichiya

本当にギリギリのギリギリお客さん扱いしてくれてますけど、 装置落としちゃってからの、潰しちゃっても所詮は人間だからいいやって感じの雑な態度が、 体育会系男子の大雑把な感じがでてて萌えますね(*´Д`) (陽斗君は生きた心地がしなかったでしょうけど……w) それにしても、前半の時点でぶっ放してたにも関わらず 更に激しくぶっ放すとは……! こんな勢力旺盛な巨人のチンコの世話係に任命されてしまって、 陽斗君これからはすごい重労働して過ごさないといけなくなっちゃいましたね。 まぁ、あとがきの依頼者遍歴を見ていると、長続きする前に 啓太君がうっかり潰してしまう可能性もある気がしちゃいましたが……w あと、なるほど、装置にカメラとか人間が巨人を呼び出す形式なのは そういうシステムがあったからなんだなぁと思うと同時に、 あの世界の人間は、巨人に蹂躙されるだけのか弱い存在なんだなぁとしみじみと感じちゃいました^q^ 啓太君の「お前ら人間共喰ってこんなにデカくなったんだぜ」とか 「(人間物資調達の為に)隣街でも襲うか……」あたりのポロッと言ったであろう セリフにもゾクゾクっときちゃいました(*´Д`) 啓太君、GIGANT MEN'S HEALTHの1番の稼ぎ頭とのことなので、 再び人間の街にやって来るところ見てみたいですね~(*'▽'*)

曹達(ソーダ)


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