XaiJu
Mibusaki
Mibusaki

fanbox


巨人球児の夜食事情

「さすがにこの時間なら空いてるな」


時刻は既に深夜1時。昼間は使用中の文字がずらりと並ぶトレーニングルームも、今は多数の緑ランプの中に赤く灯っているものがポツポツある程度だ。

近くの空いている部屋を選び、ドアノブに手をかける。


「飯、飯ーっと……、……お?」


ちょうど扉を開けようとしたタイミングで隣の部屋から人が出てきた。淡い逆光に照らされた恵体。決して小さくないトレーニングルームのドアを、わざわざ身を屈めて潜る動作。その人影の動きを見るだけで、俺の友人の内の誰かだとすぐに分かる。ここまでタッパのあるやつなんてこの学校では俺の他に3人しかいない。まあ、そもそもこんな時間にまでトレーニングしてる体力バカもそうそういねえしな。向こうも俺に気づいたようで、軽く手を挙げてこちらに向き直る。


「統弥おつかれ。今終わったのか?」

「あぁ、気晴らしに少し泳いできた。そっちは……まさかこれからトレーニングか?」


統弥は上下セットの高そうなスウェットに身を包み、しっとりと濡れた黒髪をタオルで軽く散らしている。日頃から常に大人びていてとても15歳とは思えないやつだが、髪を下ろしている今の状態ではほんの少しだけ幼く見える。"気晴らし"の内容がどういうものかは想像に難くないが、あえて聞かずに質問の答えを返す。


「いや、それはさっき終わった。結構動いたからな……腹減ったんだよ」


上目遣いで腹をさすってみせると、統弥は言葉の意味を理解したのか鼻をフンとならして呆れたような目でこちらを見た。


「……あぁ、なるほど。夜食ってことか」

「そ。俺も気晴らししてえし、リフレッシュも兼ねてな。なんなら一緒に行くか?」

「いや、今日は遠慮しておく。これから経営学の勉強をしないといけなくてな。また誘ってくれ」


立ち去る統弥におう、と返事をして手を振る。こんな遅くから勉強なんて、全く御曹司様は大変だな。……それよりも今は飯だ、飯。トレーニングルームの扉を開けて、ドアを潜り中に入る。扉が閉まるとガチャリと自動でロックがかかった。中は至って簡素な作りだ。更衣室を兼ねた4畳ほどの小さな部屋にロッカーやベンチが置かれており、シャワーブースが併設されている。そして入口と反対側の壁には大きめな(俺の背よりは低い)鉄製の扉がある。


「とりあえず靴だけ履き替えるか」


椅子にドズンと腰掛け、スパイクを引っ張り出して履き替える。今の俺の格好は、下はユニフォームパンツとソックス、上はアンダーウェア1枚だ。靴はさっきまでやっていた練習の間はトレーニングシューズだった。靴紐をしっかりと縛ってから立ち上がり、ズンズンと姿見の傍まで行く。首から上が映っていないがこの際仕方ない。


「っへへ……さすが、いい体してるぜ、俺」


腕と胸に力を入れ、軽く腰をひねり、ボディビルダーよろしくポーズを決める。全く、我ながら惚れ惚れするガタイの良さだ。体の分厚さに関しては誰にも負けない自信がある。腕は力こぶがぼっこりと盛り上がり、硬球でも入ってるんじゃないかってくらいだ。ボコボコに割れた腹筋はアンダーシャツの上からでもそのシルエットが丸わかり。胸なんてパンパンに張りつめて本気で力を入れればシャツを破けそうなくらいだ。太腿も女性の胴くらいの太さは軽くある。そんなぶっとい太腿とデカい臀に押し広げられてパンツがギチギチと悲鳴を上げる。そして、その太腿の間、身体の中央に鎮座する、ふてぶてしい俺のチンコ。


「うおぉ……改めて見るとやっぱここもデケー……」


何もせずともそこに"ある"ということを周囲にまざまざと見せつけてしまうほどの膨らみ。少なくとも部内で他にここまでもっこりとしている奴はいない。まあ、そもそも全員で比べあいをしたときもフル勃起させてようやく俺の平常時に勝てるかどうかって感じだったしな。しかも、それもかなり上位のやつだけで、殆どのやつは遠く及ばなかった。俺がフル勃起させたときのアイツらの顔ったらないぜ。……マジ気持ちよかったな、アレ。また見せつけやりてぇ。何なら顔の目の前に突き出して全員にマラビンタしてえな。本当の雄ってやつを身体にしっかり教えこんでやるのも楽しそうだ。


「あー……やべ」


妄想を膨らませているとその張本人が完全に勃ち上がってしまった。太腿がデカすぎてパンツとの間に余裕なんてないので僅かな隙間でギチギチに押さえ付けられて正直痛い。待っててもどうせ収まらないので、もうさっさと始めよう。少しぎこちない歩き方で鉄の扉の前に移動する。


「設定はーー……、今日は50倍くらいで……後はいつもので、っと」


スマホの専用アプリにトレーニングの希望内容を入力して学籍情報を照合する。サーバーへのログインを完了させ、認証端末にかざして下さい、の文字が出たのを見てスマホを鉄製の扉についている黒い端末に近づける。数秒待つと、ピピッと音が鳴って鉄の扉のロックが解除された。準備完了の合図だ。


「よし、行くか!待ってろよ〜〜、俺の飯!」


ガコンと鉄製のドアノブを下げる。ギギギと扉を開き、眩い光が差す向こう側へ足を踏み出す。

グシャ。パキパキ。グシャァ。足元にあるものを容赦なく踏み潰すが特に気にも留めない。いつものことだ。

後ろ手に扉を閉めると次第に視界が戻っていく。空が明るい。なるほど、デイゲームか。そのまま下に視線を移すと、そこには俺が注文した通りのご馳走が並んでいた。


「おぉ、いるいる!」


眼前に広がるのは玩具のような小さな野球場。そう、俺が今日の夜食に選んだのは小人のプロ野球選手だ。トレーニングルームはうちの学校が誇る最先端技術の1つで、どうやってるのかは知らないが端末で事前に設定した通りの空間が鉄の扉の向こう側に形成される。つまり、適温のグラウンドや体育館、走り込み用の砂浜なんてのも簡単に用意できるって訳だ。ただ、今回みたいにトレーニングルームに"小人の世界"を選べるのはS級特待生だけの特権だ。一般生徒の使用は許可されていない。その優越感だけでたまらなくなるのに後片付けも必要なく、好きなように暴れ放題喰い放題。とにかく喰ってぶち壊すのが好きな俺にとってこんなに最高な環境はない。しかも高級食材のプロスポーツ選手の肉を喰い放題だなんて夢のような話だ。


「もうちょっと近くまで行くからな……待ってろよ……!」


足を踏み出そうと、ふと足元を見るとまるで酷い有様だった。右足は中層ビルを数棟まとめて押し潰しており、着地の衝撃でなぎ倒したであろうものも含めて周囲一体が瓦礫の山だ。左足は片側二車線の道路を悠々と塞いでおり、はみ出したつま先と踵は道沿いの建物を完全に踏み潰している。足の下では運の悪いバスが頭と尻を残して鉄の板になっていた。俺の足に衝突して動かなくなった車から小人たちが出てきて必死に遠くへ逃げようとしているのが見える。


「頑張ってっけどそれじゃあちょっと遅いな」


足を地面に着けたまま、サッカーの要領で軽く横に薙ぎ払う。ズガガガガガンッ!と大きな音を立てて、玉突きで連なっていた小さいラジコンのような車が何台も宙を舞った。勿論その近くにいた小人もだ。大型トラックを優に超えるサイズの足だ。激突した時点で絶命しているだろう。


「……っと、こんなことしてる場合じゃねえ!飯、飯!」


街破壊もほどほどに球場へと向かう。道路でうずくまる人、立ち往生する車、大小様々なビル、高架橋。俺の歩みを止められるものは何も無い。容赦無く蹴り飛ばし、踏み潰し、俺の通った後は全てが等しく瓦礫の山と化していた。


「よし、着いた」


小人なら数分はかかるだろう距離をものの数秒で移動し、球場を眼下に見据える。みると、丁度試合の真っ最中だ。選手が各ポジションの場所で蹲っている。突然の巨人の出現で試合どころじゃないけど、あまりの大激震で動けなかった、とか。まあ、そんなところだろ。


「よぉ、チビ共!俺にも試合観戦させてくれよ!」


腰を落とし、地面に顔を近づけてニッと笑ってやる。すると、俺のあまりのデカさにビビったのか堰を切ったように飯、もとい小人共の悲鳴が玩具のような球場に響いた。


「うわああああああああ!!!きょ、巨人が来たぞおおっ!!!!」

「早く逃げないと、早く!!!!!」

「嫌だ、嫌だ!!!!!踏み潰される!!!!!」


おーおー、ピーピー喚いてんな。活きは良さそうだけど、一般人を生で食ってもあんま旨くねえんだよなあ。ミンチにしてハンバーグとかにすれば別だけどな。今回はとりあえずメインディッシュだけにするか。


「邪魔するぜ!ほら、さっさと退けよ〜、俺のデカケツに潰されたくなかったらな!!!」


まぁ、そんな一瞬で避難出来るわけねえの知ってるけど。こいつらが避難するの待ってたら日が暮れちまうしな。形だけの忠告をして足を持ち上げる。より一層チビ共の悲鳴が大きくなるが、無視して左右の外野席を踏み潰す。巨大なスパイクでズタズタにした所からポロポロと連鎖して崩れていくのを見るのが気持ちいい。バックスクリーンを股下に収め、そのままゆっくりと腰を下ろす。


「ほら、このままだと潰れちまうぜ?逃げてみろよ!逃げれるもんならな!!!」


臀部を見せつけるように揺らしてやるとケツの下から聞こえる悲鳴が大きくなった。俺の尻の下で何百人もの小人が為す術なくただ泣き叫んでると思うと、あまりの弱っちさに背筋がゾクゾクする。


「よし、時間切れだ!座るぜ!」


タブレットのようなサイズのバックスクリーンを押し潰して、どっかりと座る。空を覆い尽くすくらいのデカいケツが降ってくるのってどんな感じなんだろうな。ケツの下で球場が潰れる感覚に混ざって小人がプチプチと弾けるのがこそばゆい。軽く見回すと俺が座った衝撃で外野側の観客席の大半が壊滅していた。ったく、弱っちいな。


「お前ら今何回だ?どっち勝ってんの?」


完全に陥没した地面の上に座り直し、泣きながら地に伏している選手たちに向かって呼びかける。

潰す前にスコアボードを見ておけばよかったな。選手が必死に何かを言っているが観客の悲鳴がデカくてよく聞こえない。


「おい、うるせぇぞ。少し静かにしろ」


出来るだけ優しく言ったつもりが、むしろ逆効果だった。俺のことがそんなに怖いのかワンアクション起こす毎に悲鳴が上がって正直ダルい。

耳を限界まで近づけてみたりもしたがダメだ、聞こえない。……あー、イライラする。


「うっせぇなぁ!!!肝心なところが聞こえねぇだろうが!!!黙ってろゴミムシ共が!!!!!」


残っていた観客席の3分の1程を掌で叩き潰すと球場が一瞬にして静まり返った。ったく、出来んなら最初からそうしとけばいいんだよ。

選手たちに聞いた結果、試合は既に9回表。スコアは4-5でホーム側の優勢らしい。ちぇっ、もう少し早く来ればよかった。


「なるほどな、じゃあ今からその続きやれよ。勝った方にはご褒美やる。負けた方は俺の食料な」


そう言った瞬間、腹の虫がグウウウウと大きく鳴った。結構デカかったからコイツらからしたら地鳴りのような音だっただろう。残った観客席の小人がピーピー泣いている。あまりにもうるさいので数匹喰ってやったが、やっぱり一般人の生は微妙だ。筋肉が少ないから、油ばっかりか骨と皮で身の少ないやつが多い。


「……おい、早くしろよ」


小人のプロってやつがどんなもんか見させてもらおうかと思ったが、いつまで経っても試合が始まる気配がない。選手が何をしているのかよく見てみると、どいつもこいつも呆然と立ち尽くしていたり、地面に蹲っていたり、どうにかして逃げようとしてる奴さえいた。


「お前ら……俺をバカにしてんのか?」


逃げ出そうとしていたやつをつまみ上げて顔の前に持ち上げる。必死に暴れているようだったが、俺の顔を見て、下を向いた後、気力を失ったかのようにダラりと動かなくなった。


「さっさとやらねえと全員喰っちまうぞ……こいつみたいにな!」


爪で服を摘んで破り捨てる。力加減を間違えて右腕がちぎれたが仕方ない。剥いたゴミを投げ捨て、小人を口の中に放り込む。最初は舌の上でのたうち回っていたが次第に動きが鈍くなり、舌で上顎にグググッと押し付けてやると、ぶちゅという感覚と共にそのまま動かなくなった。噛み潰すと口の中にじわりと微かに血の風味と生肉の旨みが広がる。やっぱり生で食うなら筋肉のある男だな。肉の味が強いし、身も厚くて旨い。


「全員こうなりたくなかったらさっさと始めろよ、な?」


ペロリと舌なめずりをすると残ったチビ共がまた泣き叫び始めたが、先程俺がスタンドを叩き潰したのを思い出したのか必死に声を抑えてもそもそと準備にとりかかりだした。小人のノロノロした様子を上から見下ろすこと数分。球審が試合再開のコールをした。


「おっ、始まるのか?楽しみだな〜プロ野球!」


チビ共の生死と俺の腹の虫の命運をかけた9回表が幕を開けた。ビジター側は現時点で負けているのでここで点を取らないとそのまま俺の腹の中行きだ。


試合の内容はというと、小さいけど流石プロって感じだ。当たり前だけどやっぱり高校生とは動きが違う。でも、正直俺の方が上手い。まあ、俺と比べたらこいつらが可哀想だからな。小人が巨人に適わないのなんて当然だし。

砂粒のような球を肉眼で追うのは大変だが、真上から全体を見れるのは結構面白い。打球が上がってチビ共がちょこちょこ動いているのを見るとつい踏み潰したくなってしまうが必死にこらえる。娯楽感覚で決めたルールだったが、見ていると意外と面白く、つい純粋に楽しんでしまっている。しかし、それは最初の方だけで、ワンアウト後から雲行きが怪しくなった。


「……おいおい、まともな試合しろよ、つまんねーぞ」


現在の守備はホームチームなのだが、ピッチャーの調子がすこぶる悪い。残りワンアウトで交代というところで既に5点も取られている。最初に1アウトを取ったピッチャーが、そのまま2点取られた時点で引っ込んだのだが、その後が酷い。リリーフのピッチャー達が緊張で肩が固まっているのか、どいつもこいつも四球連発で試合にならない。己の生死がかかっているのだから気持ちは分からなくもないが、正直、見ている側としてはつまらないことこの上ない。空腹も相まって退屈が苛立ちに変わっていく。


「おい、しょうもない展開で長引かせてんじゃーねよ。こっちは腹減ってんだからよ」


早くお前らを喰いたいから試合を進めろだなんて小人からしたらとんでもない横暴だが、そもそも巨人という存在自体が横暴そのものだし、今更だろ。


「ったく、お前らがちゃんとしないからだぜ?こういうことになんのは……」


腰を上げてホームチームのベンチに近づき、中に手を突っ込む。指先で軽くまさぐり何人かを手に握ったのを確認して引っこ抜くと、掌の中で身体がひしゃげた選手達が数名丸まっていた。既に登板済みの投手のみをより分けて、それ以外は地面に投げ捨てる。放られた選手達はどちゃりと鈍い音を立ててそのまま動かなくなった。手に残った投手達はそれを目で追うが、下を見ようとはしない。小さな身体をさらに小さく縮めて震えているだけだ。


「はーー……、お前らがつまんねぇプレーするから俺怒ってんだよな〜」


態とらしく溜息をつき、小人が乗っていない左手をバキボキと鳴らしてやると、震えながら必死に3人で寄り添いだした。お前らみたいなのが何匹寄り集まったって俺に適うわけねえのにな。その様子がおかしくて思わず鼻で笑ってしまった。


「なあ、試合観戦においてものすご〜く大切なものってなんだと思う?」


そう言いながら、右の掌にいる3人の不甲斐ない投手のうち、1人を左手に乗せかえる。最初は3人で腕を組み合って離れないようにしていたが、デコピンをする素振りを見せるとあっさりと離れた。薄情なヤツらだな。

2人の方は一緒にいるやつがいて安心しているのか俺の問いに答えることもせず、ただ不安そうにこちらを見上げている。そこ、文字通り俺の掌の上なんだけどな?

すると、1人になった方が、何かを言った。当然聞こえないので耳を近づけてやると、尻もちをつきながらも大声で答えを言った。


「し、試合の熱気……とかですか!?」


まあ、悪くない答えだ。というか、俺が怒っている理由から推察したらそれが正解じゃないとおかしいくらいなんだけど、残念ながら不正解だ。


「あー、それも悪くないけどな。違うんだよな、もっと大事なものがあんだよ。正解は……」


不安げな顔でこちらを見上げる3人。クイズ番組のように答えを焦らすが、その間もまるで固まったかのように微動だにしない。数秒の沈黙の後、ゆっくりと口を開く。


「スナックだよ。ス・ナ・ッ・ク。腹減ったら応援できないだろ?」


絶叫。その答えの意味を理解した掌の上の3人は狂ったように泣き叫びながら俺に許しを乞うてきた。言葉はよく聞き取れないが、頭を下げたり、手を組んだりする動きから意思が読み取れる。本当、態度がコロコロ変わって面白ぇな、小人って。そんな願いは当然聞き届けるはずも無く、

一瞬ニコリと微笑みかけた後、左手を思いっきり握りしめた。

手を開くと中にいた小人は俺の凄まじい握力によって握りつぶされ、原型を留めないペースト状になって掌にこびり付いていた。それを見た右手の2人はお互いに抱き合いながら大声で泣き喚いている。


「やっぱスナックといえばソースだろ!ディップディップ〜♪」


右手の2匹のうち片方を無理やり引き剥がし、服を破り捨てる。右足を摘んで左手へ移動させ、そこに広がる血肉のソースに全身を擦り付けた後、口の中へ放り込む。


「んん!うまいなこれ!」


素材は同じなので味自体は変わらないが、噛む前から既に外側がコーティングされているというのが何だか旨味を増幅させている気がする。俺はたまらず、そのままもう1匹の方も同じようにして食べた。


「んー……結構いいな、これ。後で統弥とかにも教えてやろ……」


腹の足しにはまるでなっていないが、満足感は凄かった。わざとゲップをならして、地上で震える小人を見下ろす。


「お前ら、また不甲斐ない投球したらどんどん仲間が消えていくからな?……裏が来る前に9人切ったら負けだぜ?ちゃんとやれよ、な?」


ホームチームの選手たちは半壊したベンチの中で身を寄せあって縮こまっていた。

この脅しはよく効いたようでその後、残りの1アウトを取るのには2人の投手で十分だった。なお、1人目は変わらずやらかしていたため、追加で先程と同じようにして腹に収めた。ソースには投げ捨てて動かなくなっていたやつを使った。


「よし、交代だな!どっちもしまっていけよ!」


ついに試合は9回裏に突入した。スコアは9-5でビジター側がかなり有利だ。ホーム側が追いつくには最低でも4点必要だが……


「あ、引き分けになったら延長無しでどっちも喰うから。よろしくな」


俺の横暴でホーム側が勝つには5点必要になった。

運命の9回裏は、先程までの体たらくはどこへ行ったのか、しっかりと試合が進んで行った。そして現在、9-7まで追いついてツーアウト、ワンストライク、ツーボール2塁3塁。ホームランを出せばホーム側のサヨナラ勝ちという局面で4番に打席が回ってきた。ホーム側からしたらまたとない絶好のチャンスだ。

4番は自分が外せばもう後がないと分かっているのか、初球から強気に振りにいった。結果は3球連続でファウル。だが、それらは全てポールスレスレの位置であと少し内角寄りならホームランという打球だった。

攻守どちらも極限での戦い。流石に俺もテンションが上がる。その場の全員が注目する4投目。ピッチャーの手から放たれた球に対して、バットが振られることは無かった。4番はバットを手離し、その場に崩れ落ちた。頭部に球が直撃したのだ。死球だ。すぐに球審とチームメイトが駆け寄るがぐったりとしたまま動く様子は無い。もう打席に立つのは不可能だろう。すると、4番のそばにいたチームメイトの1人が相手のピッチャーに向かって走り出し、殴りかかった。すると取っ組み合いになる2人をそれぞれ援護するかのように次々と選手が群がり、まるで団子のようになる。球場はたちまち乱闘騒ぎになった。まあ、当然と言えば当然だ。自分の生死が掛かった試合の絶好のチャンスで、チームの要を潰されたら黙ってはいられないだろう。選手たちもギリギリのところで保っていた平常心の糸がプツリと切れたのか、乱闘が収まる気配が見えない。小人同士の小競り合いを見るのもそれはそれで面白いが、正直予想外の展開に興ざめしてしまった。もうこの試合の結果に興味は無い。


「おい」


乱闘をしていた選手たちの遥か上空から声をかけるとピタリと全員の動きが止まる。


「それ、俺も混ぜろ」


巨人が自分も乱闘に混ざりたい、なんて言ったらそれは小人からしたら死刑宣告に変わりない。当然、この場の全員を一瞬で片付けるのは楽勝だが、今の俺の狙いはその内のただ1人だ。


「退け」


周りにいる小人をひっぺがし、乱闘の中心にいるヤツを摘んで顔の前に引っ張りあげる。4番に死球を当てたピッチャーだ。相当殴られたのか、顔にアザができている。だが、まだ抵抗する気力があるのか、摘みあげられてもジタバタと必死に暴れていた。


「お前、さっきのわざとやったか?」


俺の問いに対してピッチャーは、ちぎれそうなくらいの勢いでブンブンと何回も首を横に振った。まあ、もしわざとだったとしてもここではい、そうですなんて言うやつがいる訳が無いし、実際、それが真実かどうか確かめる術は無い。だが、それは小人共の問題だ。俺にとって重要なのは死球が故意だったかどうかじゃない。こいつの死球が原因で試合に対する俺の熱が完全に冷めたのが問題なんだ。


「もういい。この試合終わりだ。こいつのせいで興ざめだからな」


ピッチャーを地面に放り投げるとドチャリと音を立てて落ちた。何とか息はあるようで、身体が曲がっていながらもピクピクと動いている。しぶとい奴だ。腹が立つので足を持ち上げて思いっきり踏み潰す。グリグリと地面にねじ込むように何度も擦り付け、足を退けるとピッチャーの身体は跡形も無くなっていた。靴の裏にでもこびりついているだろう。他の奴らは皆、何か言いたげな目でこちらを見上げている。まあ、そうだろうな。試合が終わりになったら勝敗判定はどうなるのか、ってことだろ。正直全員喰っても足りないくらいだが、ルールはルールだからな。


「そいつが俺の逆鱗に触れたからそいつのいるチームの負けだ。ほら、試合終了だぞ。並べよ」


そう告げるとこれまでの俺の振る舞いを見てもう堪忍したのか、存外あっさりと両チームの動ける選手は全員が整列した。俺が巨人ってだけでこんな横暴がまかり通るのマジでヤバイよな。本当、弱っちくて情けない奴らだ。


「よーし、飯だ飯!もう我慢できねえ!!!


形はともかく、試合が終わりやっとご馳走にありつけると思うと、ついテンションが上がってしまう。先程までとの温度差に小人共も驚いているようだ。今すぐにでも喰らい尽くしたいところだが、その前に……。


「っへへ……、やっぱ喰うときは脱がねえとな……!」


身につけていたアンダーシャツやユニフォーム、スパイク、ソックス、パンツを全て脱ぎ捨て、裸体をさらけ出す。脱ぎ捨てた衣服が残っていた観客席の上に被さり、汗を吸った重みで完全に押し潰した。

小人を喰うときは裸になるのが俺のモットーだ。小人もどうせ服を破り捨てて裸にしてから喰うことになる。そのときに俺の完璧な肉体を見せつけることで、生物としての圧倒的な格の違いを分からせてから喰らうのがこの上なく気持ちいいんだよな。よし、これで準備は完全に整った。


「それじゃ、いただきます!!!!!」


胡座をかいた中に負けたチームの小人を入れ、逃げられないようにする。俺のぶっとい足の壁に囲まれてギンギンにそそり立つ巨根を見上げながら死を待てるなんてこの上ない贅沢じゃねえか。


「お前らも分かってると思うけど俺も野球やっててよ、正直言って俺、最強なんだよな。だから、お前らも俺の体の一部になれば最強の野球選手になれるぜ?嬉しいだろ?」


(まあ……体の細胞は入れ替わるって言うからな、実際は養分だけ吸ってクソになるだけなんだけどよ)


20匹近い小人が股ぐらの中にいたが、全員を腹の中に納めるのに数分もかからなかった。腹の足しにするにはあまりにも少ないが、それ以上の満足感を得られた。敗者への洗礼が済んだところで、立ち上がって今度は勝利チームを見下ろす。


「さて、お前らにはご褒美やらないとな……ってところだけどちょっと待ってろよ……」


今更逃げ出さないとは思うが、念の為。球場の外に外野席の瓦礫で囲いを作り、その中に勝利チームの選手を入れる。


「すぐ戻るからな!いい子にしてろよ!」


そう言ってその場を離れ、球場に戻る。球場の様子はと言うと、席の大半が崩落し、グランドは俺の巨大な足跡でズタズタに踏み荒らされ、もはや修復は不可能だろう。そこらへんに転がっている動けない選手達ももう虫の息だ。もはやここまでボロボロになってしまってはゴミとして処分するしかない。……つまり、ゴミをきちんと片付けないといけない。滅茶苦茶に壊してしまった以上、俺は後始末をする必要がある。そう、都合のいいように解釈し、動けない選手達の上にゆっくりと足を持ち上げた。


「よお、ゴミ共。俺の足でしっかり均して綺麗にしてやるからな!ちゃんと感謝しながら逝けよ?」




瓦礫や小人の上に容赦なく何度も何度も素足を打ちおろし、跡形もなくなるほど完膚なきまでに踏み潰す。その衝撃で球場の殆どが完全に崩壊した。崩壊を免れた一部のスタンドには、瓦礫に退路を塞がれて逃げられなかった観客が数千人近く取り残されていた。


「なんだお前ら、もしかしてずっとここにいたのか?物好きな奴らだな」


そのスタンドがあるのは俺が投げ捨てた衣服のすぐ傍だ。白目を向きながら倒れてピクピク痙攣してる奴が何百人もいる。服に染み込んで凝縮された汗の臭いの香しさにやられたのだろう。


「俺の汗、いい臭いだろ?それなら……もっと嗅がせてやるからなぁッ!!!」


客席に手を伸ばし、ブルドーザーのように横にスライドさせて無造作に観客を鷲掴みにする。パキパキと小人の全身の骨が砕ける感触を感じながら、そのまま滝のような汗を流す腋に押し付けてやる。


「俺みたいな超エリート巨人様の腋に潰してもらえるなんてお前ら光栄だな〜!自慢できるぜ?あの隼 朝陽様に直々に潰してもらえた、ってなぁ!!!」


数回、手を思いっきり腋に擦り付ける。その圧力と剛毛の脇毛地帯によって小人達はズタズタに引き潰され、手を避けるとジャムのようなものが腋毛に絡まってぶら下がっていた。腋をしめて二、三度擦ってやるとその痕跡すらも無くなり、カスのようなものがパラパラと地面に落ちた。


「っ……ッふ……!そろっ、そろ……こっ、ちも限界だな……ッ!」


下腹部に視線を落とすと、俺の自慢の巨根がガチガチにそそり立ちながらビグッ、ビグン!とその身を大きく震わせていた。

グチュッ、グチュと音を立てて足元のチビ共に見せつけるように扱く。溢れ出した先走りがボチャリと落ちて小人を押し潰している。


「よっ、と……。っへへ……全員まとめてイかせてやるぜ……!」


何とか形を保っているスタンドを跨ぎ越してその上に四つん這いになる。筋肉の分厚い屋根で全体を覆い尽くし、絶望に泣き叫ぶ小人の群れに砲身の照準を定める。もう我慢できねぇ。潰す。全部俺の巨根で叩き潰す!!!!!


「いくぞオラァ!巨人様のデカマラ、ありがたく全身で味わえよなぁッ!!!!!」


逃げ惑う小人達をバス越えの巨根で容赦無く挽き潰す。何だこれ、気持ち良すぎる。もっと、もっと潰してぇ。角度を変え、何度も何度も地面に腰を打付ける。座席も小人も関係なく、全てが潰れて俺の快感の糧となる。もう限界が近いが、あらかた潰し終えてしまい感触が無くなってきた。


「おい、まだイってねぇのに…………お?」


身体を上げて見てみると、9割が破壊し尽くされた客席の中、左上の隅の方に100人程の小人が集まっていた。俺の巨根に潰されないように、頑張って端まで逃げたのだろう。全身がブルりと震える。最後の仕上げだ。


「おいおい!イイもん残ってんじゃねえか……!!!」


そいつらに逃げ出す暇さえ与えずに、真上に覆い被さる。そして、しっかりと狙いを定めて、今にもはち切れんばかりにパンパンに膨らんだ亀頭を、最後の小人の集団に思いっきり叩きつけた!!!


「ハぁ……ッ!!ッグぁヤっ…べッ……!!ッああ"ア"ぁッ!! イクッ!!イグイグイグッッッ!!っア"ああ"ッ!!!!!!」


放たれた精液は何とか亀頭の直撃を免れた一部の小人を容易く吹き飛ばし、球場の敷地外にまでその奔流を伸ばしていた。


「ッ……あ"ーーーー…………イった……マジ、最高だな、コレ……」



***


しばらくオナニーの余韻に浸った後、片付けを再開したが、正直楽なもんだった。既に半壊していた野球場だ。小人の重機械では建設に何年もかかるような作業だが、俺の足にかかればものの10分で完全に取り壊せてしまう。かつて立派な野球場があった場所は俺の圧倒的な体重に踏み固められて、大きく陥没した赤茶けた土色の大地に変わっていた。気分が上がってぶっ放した精液がその上に散らかったままだが、まあ細かいことはいいだろ。



「さて!あいつらのとこにいくか!」


脱ぎ捨てていた服を着て、残った選手たちの元に戻る。当たり前だが数も丁度いる。20人近くの小人を摘みあげ、左手の上に乗せて立ち上がる。皆、少しばかり安心しているのか、比較的落ち着いている。


「じゃ、お前らにはご褒美やらねえとな!」


左手を腰の前まで移動させ、ベルトのバックルを右手でカチャカチャと外す。窮屈なフロント部分をぼるんと解放し、腰ゴムを引っ張って中の立派な逸物を掌の上のチビ共に見せつけてやる。


「お前らはこれから俺の極太バットに奉仕する係にしてやるよ!な、嬉しいだろ?これからここがお前らのホームグラウンドだ!」


左手を逆さにして手の上の小人を全員パンツの中に落とし、パチン!と腰ゴムを閉じる。


「あーー、そこ、やべぇって……。…………マジで……いい、……っ!」


小人が股間でもぞもぞと動く感覚が気持ちいい。中の小人に遠慮することなくギンギンにチンコをいきり立たせ、圧倒的な優越感と快楽、言い知れぬ満足感に浸りながら、俺はトレーニングルームを後にした。

巨人球児の夜食事情 巨人球児の夜食事情

More Creators